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第二章
15『セトの体力値と薬の準備』
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厳つい顔に埋もれた目がまん丸になって、目の前の少女を見ていた。
見知らぬ少女がびっくりするような力で手を握り、振り回している。
リーナと名乗った少女は開口一番【鍋】を欲した。
「おお、店の方にいくつかあったと思うが、どんなのが良いんだ?」
アンナリーナは大きめの寸胴鍋や半寸胴鍋、そしてフライパンの類いを求めたいと言った。
この訪問は明日の昼からの約束として、彼女はミハイルに向き直る。
「ところで、これから上にあがって納品の準備をするんだけど……丸薬は一回分づつ包んだ方が良い?
紙代が結構高く付くけど」
「え? そうなのか?」
途端に素面に戻ったミハイルが身を乗り出してくる。
「ガラスの瓶で渡して、そちらが売る時に数を数えて渡してくれるのなら、薬代だけで良いよ」
ミハイルはそれで良い、と言いアンナリーナの仕事がかなり減った。
ラッキーである。
「じゃあ、明日昼過ぎにお邪魔しますね。おやすみなさい」
おっさんたちが引き止めるのも軽くいなして階段を上がっていく。
その捌き方はとても14才の少女のものとは見えなかった。
「セト、ただいま。お待たせ!」
生活魔法【ファイア】でランプに火を点けたアンナリーナは、結界を張り直しセトの元に向かった。
すっかり元どおり……いや、それ以上元気になったセトは素早くアンナリーナに這い寄り、その手に飛び乗った。
一気に肩まで駆け上がり、その頬に舌で親愛の情を示した。
「あれれ、お肉全部食べちゃったの?
お腹ポンポンじゃん」
クスクスと笑いながらセトの顎を撫でてやる。
トカゲは気持ちよさそうに目を細めた。
「セト【鑑定】」
セト(アイデクセ、雄)
体力値 140/140
「うんうん、順調に伸びてるね。
体も少し大きくなったかな?
セト、セート、お水飲む?」
【ウォーター】で出した水を飲み、アンナリーナの魔力を変換した体力値を与えられているということが重要だ。この、非常に稀有な状況によりセトは、今はもうただのアイデクセではなくなっている。
「セト、これからちょっとお仕事するけど、いっしょにいる?」
アンナリーナは気づいていないけれど。
ミハイルから注文を受けた薬の在庫を調べ、一本一本にラベルを貼っていく。
実はこれはすべて手書きで、案外手間がかかる。
子供用に用意した水薬などは一回分を小瓶に移し替えなければいけない。
「子供用風邪薬(水薬)5本(三分割しているので15本)
風邪薬(丸薬) 500錠
熱冷まし 50本
痛み止め 50本
咳止め 50本
下痢止め 50本
これ、結構な金額になるよ……
大丈夫なのかな」
アンナリーナ特製の納品伝票と台帳に書き込んでいって、次は計算だ。
「丸薬が500錠で金貨一枚、熱冷ましが金貨5枚、痛み止めも金貨5枚、咳止めが金貨2枚と銀貨5枚、下痢止めも金貨2枚と銀貨5枚、風邪水薬が銀貨4枚……金貨16枚と銀貨4枚か。
ほぼ鍋代だね……」
アンナリーナはこの村の情景を思い出す。
取り立てて産業のない、農業と畜産、そして森の恵みで暮らす、人口の少ない牧歌的な村。
「これは物々交換とか、何かを買い取るとか考えなきゃ駄目かな。
私があまりたくさん現金を持っていったら、田舎の村の貨幣バランスが崩れちゃうかも」
アンナリーナ、実は老薬師の遺産で現金はかなり持ち合わせている。
「何か薬の素材や食材を買おうか。
ねえ、セトも何か欲しいもの、ある?」
ベッドに寝転がったアンナリーナとその手に絡みつくセト。
屈託なく笑う姿は紛れもなく14才の少女のものだった。
アンナリーナ 14才
職業 薬師、錬金術師、賢者の弟子
体力値 102400
魔力値 4355446380021/4355446380032
(ステータス鑑定に1使用、悪意察知に10使用)
ギフト(スキル) ギフト(贈り物)
[一日に一度、望むスキルとそれによって起きる事象を供与する]
調薬
鑑定
魔力倍増・継続 (12日間継続)
錬金術(調合、乾燥、粉砕、分離、抽出、時間促進)
探索(探求、探究)
水魔法(ウォーター、水球、ウォーターカッター)
生活魔法(ライト、洗浄クリーン、修理リペア、ファイア、料理、血抜き、発酵)
隠形(透明化、気配掩蔽、気配察知、危機察知、索敵)
飛行(空中浮遊、空中停止)
加温(沸騰)
治癒(体力回復、魔力回復、解毒、麻痺解除、状態異常回復、石化解除)
風魔法(ウインド、エアカッター、エアスラッシュ、ウインドアロー、トルネード、サファケイト)
冷凍(凍結乾燥粉砕フリーズドライ)
時間魔法(時間短縮、時間停止、成長促進、熟成)
体力値倍増・継続(12日間継続)
撹拌
圧縮
結界
異空間収納(インベントリ、時間経過無し、収納無限、インデックス)
凝血
遠見
夜目
解析スキャン
魔法陣
マップ
裁縫
編み物
刺繍
ボビンレース
検索
隠蔽(偽造)
従魔術ティム
体力値供与
細工
再構築
無詠唱
悪意察知
翌朝、少し寝坊したアンナリーナは、最初どこにいるのかわからなかった。
「ああ、このベッド……
そうか、モロッタイヤ村に来て宿屋に泊まったんだ」
ごろりと寝返りしてベッド縁から足を下ろし、つま先で室内ばきを探る。
アンナリーナが起きた事に気づいたセトが籠から頭を出した。
「おはよ、セト。
んん~ まだ朝ごはん、残ってるかな~」
見知らぬ少女がびっくりするような力で手を握り、振り回している。
リーナと名乗った少女は開口一番【鍋】を欲した。
「おお、店の方にいくつかあったと思うが、どんなのが良いんだ?」
アンナリーナは大きめの寸胴鍋や半寸胴鍋、そしてフライパンの類いを求めたいと言った。
この訪問は明日の昼からの約束として、彼女はミハイルに向き直る。
「ところで、これから上にあがって納品の準備をするんだけど……丸薬は一回分づつ包んだ方が良い?
紙代が結構高く付くけど」
「え? そうなのか?」
途端に素面に戻ったミハイルが身を乗り出してくる。
「ガラスの瓶で渡して、そちらが売る時に数を数えて渡してくれるのなら、薬代だけで良いよ」
ミハイルはそれで良い、と言いアンナリーナの仕事がかなり減った。
ラッキーである。
「じゃあ、明日昼過ぎにお邪魔しますね。おやすみなさい」
おっさんたちが引き止めるのも軽くいなして階段を上がっていく。
その捌き方はとても14才の少女のものとは見えなかった。
「セト、ただいま。お待たせ!」
生活魔法【ファイア】でランプに火を点けたアンナリーナは、結界を張り直しセトの元に向かった。
すっかり元どおり……いや、それ以上元気になったセトは素早くアンナリーナに這い寄り、その手に飛び乗った。
一気に肩まで駆け上がり、その頬に舌で親愛の情を示した。
「あれれ、お肉全部食べちゃったの?
お腹ポンポンじゃん」
クスクスと笑いながらセトの顎を撫でてやる。
トカゲは気持ちよさそうに目を細めた。
「セト【鑑定】」
セト(アイデクセ、雄)
体力値 140/140
「うんうん、順調に伸びてるね。
体も少し大きくなったかな?
セト、セート、お水飲む?」
【ウォーター】で出した水を飲み、アンナリーナの魔力を変換した体力値を与えられているということが重要だ。この、非常に稀有な状況によりセトは、今はもうただのアイデクセではなくなっている。
「セト、これからちょっとお仕事するけど、いっしょにいる?」
アンナリーナは気づいていないけれど。
ミハイルから注文を受けた薬の在庫を調べ、一本一本にラベルを貼っていく。
実はこれはすべて手書きで、案外手間がかかる。
子供用に用意した水薬などは一回分を小瓶に移し替えなければいけない。
「子供用風邪薬(水薬)5本(三分割しているので15本)
風邪薬(丸薬) 500錠
熱冷まし 50本
痛み止め 50本
咳止め 50本
下痢止め 50本
これ、結構な金額になるよ……
大丈夫なのかな」
アンナリーナ特製の納品伝票と台帳に書き込んでいって、次は計算だ。
「丸薬が500錠で金貨一枚、熱冷ましが金貨5枚、痛み止めも金貨5枚、咳止めが金貨2枚と銀貨5枚、下痢止めも金貨2枚と銀貨5枚、風邪水薬が銀貨4枚……金貨16枚と銀貨4枚か。
ほぼ鍋代だね……」
アンナリーナはこの村の情景を思い出す。
取り立てて産業のない、農業と畜産、そして森の恵みで暮らす、人口の少ない牧歌的な村。
「これは物々交換とか、何かを買い取るとか考えなきゃ駄目かな。
私があまりたくさん現金を持っていったら、田舎の村の貨幣バランスが崩れちゃうかも」
アンナリーナ、実は老薬師の遺産で現金はかなり持ち合わせている。
「何か薬の素材や食材を買おうか。
ねえ、セトも何か欲しいもの、ある?」
ベッドに寝転がったアンナリーナとその手に絡みつくセト。
屈託なく笑う姿は紛れもなく14才の少女のものだった。
アンナリーナ 14才
職業 薬師、錬金術師、賢者の弟子
体力値 102400
魔力値 4355446380021/4355446380032
(ステータス鑑定に1使用、悪意察知に10使用)
ギフト(スキル) ギフト(贈り物)
[一日に一度、望むスキルとそれによって起きる事象を供与する]
調薬
鑑定
魔力倍増・継続 (12日間継続)
錬金術(調合、乾燥、粉砕、分離、抽出、時間促進)
探索(探求、探究)
水魔法(ウォーター、水球、ウォーターカッター)
生活魔法(ライト、洗浄クリーン、修理リペア、ファイア、料理、血抜き、発酵)
隠形(透明化、気配掩蔽、気配察知、危機察知、索敵)
飛行(空中浮遊、空中停止)
加温(沸騰)
治癒(体力回復、魔力回復、解毒、麻痺解除、状態異常回復、石化解除)
風魔法(ウインド、エアカッター、エアスラッシュ、ウインドアロー、トルネード、サファケイト)
冷凍(凍結乾燥粉砕フリーズドライ)
時間魔法(時間短縮、時間停止、成長促進、熟成)
体力値倍増・継続(12日間継続)
撹拌
圧縮
結界
異空間収納(インベントリ、時間経過無し、収納無限、インデックス)
凝血
遠見
夜目
解析スキャン
魔法陣
マップ
裁縫
編み物
刺繍
ボビンレース
検索
隠蔽(偽造)
従魔術ティム
体力値供与
細工
再構築
無詠唱
悪意察知
翌朝、少し寝坊したアンナリーナは、最初どこにいるのかわからなかった。
「ああ、このベッド……
そうか、モロッタイヤ村に来て宿屋に泊まったんだ」
ごろりと寝返りしてベッド縁から足を下ろし、つま先で室内ばきを探る。
アンナリーナが起きた事に気づいたセトが籠から頭を出した。
「おはよ、セト。
んん~ まだ朝ごはん、残ってるかな~」
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