魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで

ひーにゃん

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第二章

4『森の恵み?と地図』

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結局3日寝込んで、4日目。

 解析スキャンや鑑定をかけた結果、アンナリーナは幼少時の栄養不良からかなり脆弱な身体をしていることがわかった。
 本人が自覚なく、かなり無理をした結果の体調不良……ある意味、この場所で、そしてツリーハウスを持ってくることが出来て良かったと言える。
 もしも、結界が張れるとしても、野外での野営中であったなら命を落としたかもしれない。
 それほど危険な状態だった。

「何か、前世での【養○酒】みたいな滋養強壮に効くものを考えなきゃね」

 パッと浮かぶのは先日採取した蜂の巣から採ったローヤルゼリーだろうか。
 あれは本当に希少な品であるので、ガラスの瓶に入れて厳重に保管してある。

「しょうがないよね、蜂の巣はいくらでも採れるから、毎日少しずつ摂取していこう。それから食事もちゃんと摂るようにしなきゃ」

 この世界の、旅の食料として代表的な干し肉と黒パンだけなどもっての外だ。


 アンナリーナ 14才
 職業 薬師、錬金術師、賢者の弟子
 
 体力値 102400
 魔力値 1063741591/1063741792
(ステータス鑑定に1使用、裁縫、編み物、刺繍、ボビンレースに各50使用)

 ギフト(スキル) ギフト(贈り物)
  [一日に一度、望むスキルとそれによって起きる事象を供与する]
 調薬
 鑑定
 魔力倍増・継続 (12日間継続)
 錬金術(調合、乾燥、粉砕、分離、抽出、時間促進)
 探索(探求、探究)
 水魔法(ウォーター、水球、ウォーターカッター)
 生活魔法(ライト、洗浄クリーン、修理リペア、ファイア、料理、血抜き、発酵)
 隠形(透明化、気配掩蔽、気配察知、危機察知、索敵)
 飛行(空中浮遊、空中停止)
 加温(沸騰)
 治癒(体力回復、魔力回復、解毒、麻痺解除、状態異常回復、石化解除)
 風魔法(ウインド、エアカッター、エアスラッシュ、ウインドアロー、トルネード、サファケイト)
 冷凍(凍結乾燥粉砕フリーズドライ)
 時間魔法(時間短縮、時間停止、成長促進、熟成)
 体力値倍増・継続(12日間継続)
 撹拌
 圧縮
 結界
 異空間収納(インベントリ、時間経過無し、収納無限、インデックス)
 凝血
 遠見
 夜目
 解析スキャン
 魔法陣
 マップ
 裁縫
 編み物
 刺繍
 ボビンレース


 今日は4月30日。
 ギフト授与式から明日でひと月になる。
 アンナリーナの、たった1しかなかった魔力値は10億を超え、体力値も10万を超えてますます人外じみてきた。
 だが、この高い体力値がアンナリーナの命を救ったことを彼女は知らない。


 久しぶりに扉を開けて、外を見たアンナリーナは我が目を疑った。
 見た目は透明の結界のあちらこちらに小山が出来ていて、一番近くの小山では昆虫型の魔獣が数匹、蹲っている。

「うひゃあー! なんだこれ?」

 近づいてみると2mはある巨大カマキリ、そして丸みを帯びた甲虫が絡まっている。

「【鑑定】うわっ!」

 デビルズマンティス(死)
 スカラベ・スカラベ(死)

「……珍しそうだし、頂いちゃお」

 一応、全身に防御をかけて結界の外に出る。
 結界を張ったツリーハウスの周りをぐるっと回ると、デビルズマンティス(亜種、雌、死)やイツツツノカブトムシ(死)、玉虫色に光り輝くレインボー・スカラベ(死)などをはじめ、見た事も聞いた事もない魔獣を手に入れる事が出来た。
 もちろん食用の魔獣もいる。
 この森で最もポピュラーな魔獣と言える(アンナリーナが勝手にそう思っているだけ)である森猪がまた集団で突進してきていた。
 森猪(進化種、脂肪たっぷり、死、新鮮)×12

「蟲ばっかりじゃなくてよかったよ」

 自分よりはるかに大きな魔獣に触れて、血抜きもしながら次々とインベントリに収納していくアンナリーナは悪い笑みを浮かべた。


 ここは連なる低山の一角、山の麓に近い滝壺のほとり。
【飛行】で飛び上がって見回してみても、360度、緑、緑、緑の深林である。

「ああ【マップ】使ってみるの、忘れてた」

 そう言うだけでステータスの時のように、眼前にパネルのようなものが現れ、今はただ、一つの黄色い点が点滅しているだけだ。
 アンナリーナはすぐに高度を落とし、滝壺のほとりに降り立った。

「起点」

 黄色い点は点滅を止め、今は輝いているだけ。
 ここに地名を書き込む事は出来るのだろうか。

「始まりの滝……わぁ!日本語だよ!!」

 等高線に地図記号……マップに表示されたのは日本語。
 紛れもなく前世の知識、地図だ。

「……大陸地図」

 入れ替わった地図はアラビア半島に似た形をしていた。
 そこに境界線が入り組むようにのたうっている。
 どうやら国土面積だけで言う【大国】はないようだ。
 そして国と国との間に緩衝地帯として大森林が横たわっている。そのような状態だった。
 アンナリーナが今いる【魔獣の森】はひと際大きく、小さな国なら二つは飲み込みそうな面積だ。

「現在地はここ。
 私が住んでいた国が確か……クロンバールって言ったから、このまま森を抜けた先は……メンデルエタって国なのか……」

 アンナリーナはかの国の情報を持たない。少しの不安に身を震わせた。

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