[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep9

ep9『ナイト・オブ・ファイヤー』 約束された未来の形

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撫子がよく通る澄んだ声で絵本を読む。

随分と手慣れた様子だ。

兄弟が多いとは聞いていたが、普段から面倒を見ているんだろう。

奥のキッチンでは概史がフライ返しを片手にベーコンエッグを焼いていた。

油の跳ねる音とベーコンの焼ける匂いがこちらまで流れてくる。

俺も何か手伝った方がいいだろうか?

「……こうして、人魚姫と王子様は結婚し、末長く幸せに暮しました。めでたし めでたし」

撫子が絵本を読み終わり、女の子は満足そうに少し笑う。

「……はいwwお待たせww」

概史がベーコンエッグとトーストを乗せた皿をテーブルの上に置く。

「後は俺の分だけなんでww先輩は遠慮せずに食べ始めちゃってくださいww」

手際よくケチャップとマスタード、塩コショウの瓶をテーブルの上に追加で置いていく概史に向かって女の子がポツリと呟く。

「ねぇ、お兄ちゃん。お兄ちゃん達も大人になったら結婚するの?」

「……ちょっ……!」

撫子が慌てた様子で女の子を止めた。

「美鳥!」

この女の子───────撫子の妹は美鳥って名前なのか。

美鳥の質問に対し、概史は平然とこう答えた。

「そうだよ。もう約束してるし」

「……ちょっと!」

撫子が顔を真っ赤にしている。

いや、お前らさんざんヤりまくってんだろ?今更照れなくても。

「じゃあさ!じゃあさ!」

美鳥は目を輝かせながらさらにこう訊ねてくる。

「結婚式はする?」

お城とかで?と美鳥は無邪気にたたみ掛ける。

ああ、と概史は自身たっぷりに頷いた。

「市内の駅裏にクソデカい城みたいな式場あるだろ?そこでド派手な結婚式、挙げてやるからさ!」

楽しみにしとけよ、と概史が美鳥の頭をくしゃくしゃと撫でた。

やったー!とはしゃぐ妹を尻目に──────撫子は顔を真っ赤にさせたまま、俯いている。

「ねぇねぇ!!じゃあ!お姉ちゃん、お姫様のドレス着るんでしょ?」

ティアラもあるの?と美鳥はぴょんぴょんと床を跳ねる。

ああ、と概史はさらに頷く。

「ありえんくらい超デカいダイヤの指輪も買ってやるからさ!オレら無敵最強装備でやってやっから!」

無敵最強装備ってなんだよ。ゲーム感覚かよ。

もしかしてダイヤの指輪に守備力増強効果とかあると思ってんだろうか。

「……簡単にそんなこと言わないでよ」

撫子が概史を睨みつけながらボソリと呟く。

「何言ってんだよ」

概史はポンと撫子の頭を撫でた。











「オレら、結婚するって決めただろ?絶対大丈夫だって」






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