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ep8
ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』 不可解な概念
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なんだそりゃ?
タチが悪いって───────
「悪魔とか呼び出したりするのか?」
何かを引き換えに捧げるとか?と俺が口にすると佐々木はまた眉間に皺を寄せる。
「……男子だとそういう発想になるのかしらね。それともゲームとかアニメのイメージが強いの?」
でも、と佐々木は続けた。
「そっちの方がまだマシかもしれないわね。もっとも、それだとお呪(まじな)いのじゃなくて黒魔術の範疇に入るんでしょうけど」
なるほど、悪魔とかを呼び出すのは黒魔術ってカテゴリなのか。
それじゃどっちかっつぅと俺より小泉の方が詳しそうだな。
ぼんやりとそんな風に考えていると──────佐々木はまたキーボードを叩き始めた。
「まあ、今のは忘れてくれていいわ。貴方にはピンと来ない話題のようだし」
そうかもなあ、と俺は相槌を打った。
「でもさ、その“おまじない”とかいう奴?調べてんだろ?」
何か俺に出来ることってあるか?と口にすると佐々木は少し考え込むような素振りをみせた。
「……そうね。貴方は小学生の人脈もあるようだし───────噂レベルでもいいから、奇妙な話を聞いたら知らせてくれない?」
手掛かりになるかどうかは別として、まあ念の為にね、と佐々木は書類に視線を落とした。
奇妙な話。
それは一体何を意味するんだろう。
“悪いおまじない”?
カエルとか猫とかでも使って何かの儀式でもやんのか?
全く見当もつかないが─────────
「わーったよ。なんかおかしな話とか聞いたらここに来るわ」
またなんか食いモン用意しといてくれよな、と言いながら俺は保健室を後にする。
佐々木はこちらに視線も向けず、モニターを凝視したまま手を振った。
あの佐々木が飯も食わずに調べてんのが“おまじない”っていうのもなんか引っ掛かるが────────
とりあえず男の俺にはピンと来ないジャンルだし、佐々木の欲しがっている情報が入ってくるとは思えなかった。
少し早いが教室に向かうか?
そう思いつつ廊下を歩いていた時だった。
職員室の前に差し掛かると────────中から小泉らしき怒鳴り声が聞こえてきた。
「どうして駄目なんですか教頭!?女子にとってこれは死活問題なんですよ!?何がいけないんですか!?」
タチが悪いって───────
「悪魔とか呼び出したりするのか?」
何かを引き換えに捧げるとか?と俺が口にすると佐々木はまた眉間に皺を寄せる。
「……男子だとそういう発想になるのかしらね。それともゲームとかアニメのイメージが強いの?」
でも、と佐々木は続けた。
「そっちの方がまだマシかもしれないわね。もっとも、それだとお呪(まじな)いのじゃなくて黒魔術の範疇に入るんでしょうけど」
なるほど、悪魔とかを呼び出すのは黒魔術ってカテゴリなのか。
それじゃどっちかっつぅと俺より小泉の方が詳しそうだな。
ぼんやりとそんな風に考えていると──────佐々木はまたキーボードを叩き始めた。
「まあ、今のは忘れてくれていいわ。貴方にはピンと来ない話題のようだし」
そうかもなあ、と俺は相槌を打った。
「でもさ、その“おまじない”とかいう奴?調べてんだろ?」
何か俺に出来ることってあるか?と口にすると佐々木は少し考え込むような素振りをみせた。
「……そうね。貴方は小学生の人脈もあるようだし───────噂レベルでもいいから、奇妙な話を聞いたら知らせてくれない?」
手掛かりになるかどうかは別として、まあ念の為にね、と佐々木は書類に視線を落とした。
奇妙な話。
それは一体何を意味するんだろう。
“悪いおまじない”?
カエルとか猫とかでも使って何かの儀式でもやんのか?
全く見当もつかないが─────────
「わーったよ。なんかおかしな話とか聞いたらここに来るわ」
またなんか食いモン用意しといてくれよな、と言いながら俺は保健室を後にする。
佐々木はこちらに視線も向けず、モニターを凝視したまま手を振った。
あの佐々木が飯も食わずに調べてんのが“おまじない”っていうのもなんか引っ掛かるが────────
とりあえず男の俺にはピンと来ないジャンルだし、佐々木の欲しがっている情報が入ってくるとは思えなかった。
少し早いが教室に向かうか?
そう思いつつ廊下を歩いていた時だった。
職員室の前に差し掛かると────────中から小泉らしき怒鳴り声が聞こえてきた。
「どうして駄目なんですか教頭!?女子にとってこれは死活問題なんですよ!?何がいけないんですか!?」
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