[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep7.

ep7『ドッペルゲンガーと14歳の父』 秋祭り開催RTA ⑬

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17時を過ぎると続々とメンバーが集まって来た。

手伝えそうな奴は神社に17時過ぎに集合って連絡はしたものの、どれだけの人数が来てくれるかは不明だったが─────────

一番早く到着したのは花園リセだった。

「遅くなって申し訳ありませんわ。少々、準備が長引いたものですから……」

クラシカルなデザインのワンピースに日傘、それにバスケット。

微笑む花園リセは場違い感MAXに思えた。

まるでガード下の立ち飲み赤提灯みたいな場所にマリーアントワネットが降臨したかのようだ。

「わたくしは何をすればよろしいでしょうか?」

花園リセは優雅に手伝いを申し出てくる。

どうしよう。そもそもリセさんに手伝って貰えることなんてあるだろうか。

御令嬢だぞ?力仕事や汚れる作業なんて頼めないし────────

「あ、じゃあさ、あっちで小学生二人組がヨーヨー釣りの準備してっからさ。そこに合流してくんね?」

「ヨーヨー釣りですわね。了解ですわ」

すまん。シンジ。お前ら二人をイチャイチャさせてやりたかったが───────リセさんに出来そうな軽作業が他にないんだよ。許せ。

ここでふと俺は、各屋台の役割分担を何も決めてなかった事に気付く。

けど、そもそも誰が集まるとかも未知数だったし……とりあえず来た奴に片っ端からなんか割り振って行くしかねぇよな。

次にやって来たのは御月レイジと諸星キクコのカップルだった。

「……遅くなってすまない。もう準備が始まってるんだな」

「てかさ、アンタが突発でお祭りやるって言い出したんだって?マジでウケるんだけど」

諸星キクコは呆れたような表情を浮かべている。

ふと、御月が大きな荷物を抱えていることに気付く。

「あ、そういやかき氷機を持ってきてくれるってハナシだったよな?」

もしかしてこれか?と俺が尋ねると御月は頷いた。

「マジで持ってきてくれたんだな。じゃ、悪いけどお前ら二人にそれ、任せていいか?」

「は?最初からそのつもりだし?」

諸星キクコは不機嫌なんだか乗り気なんだかよくわからないテンションで準備を始めた。

まあ、こっちは御月もいるし大丈夫だろう。

そうこうしているうちに概史&フーミンの兄弟も到着する。

「あw先輩wwもうすっかり祭りの雰囲気が仕上がってるじゃないスかww」

ニヤニヤとしながら周囲を見渡す概史。

後ろにはフーミンの姿が見えた。

結構な大荷物を抱えている。

「なんかスゲェな。とりあえずそっちの方は流川兄弟に任せたわ」

「了解ッスww俺と兄貴でド派手に設営しますんでww」

ニヤニヤとしている二人を見て、やっぱ兄弟揃って似てるなと思いつつも若干の不安は残る。

小学生コンビと花園リセのヨーヨー釣りエリア・御月と諸星キクコのかき氷エリアはまあ問題ないだろうが──────────

残りを破天荒な流川兄弟に任せても本当に大丈夫だろうか?





残り1時間──────────────無事に祭りはスタート出来るんだろうか。
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