[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep6

ep6『さよなら小泉先生』 荒唐無稽な概念

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俺とシンジは公園に移動し、ベンチに腰掛けていた。

よろしければどうぞ、と俺が自販機で買ったスポーツドリンクを差し出すとシンジはそれを受け取った。

「……ありがとうございます」

二人で冷たい物を飲み、少しの間沈黙が流れた。

公園の時計の針は2時半を指していた。

俺が支度し、モタモタとしている間に鬼怒川鏡花への訪問が昼過ぎになってしまったのもあるんだが────────

小学校は4時間授業か何かで給食後に下校してきたとか、そんな時間割だったのだろうか。

俺がぼんやりとそんな事を考えているとシンジの方から口を開いた。

「驚かれたでしょう。こんな……おままごとみたいな事をしてるなんて」

やや自虐的な口調。

いえ、と俺は首を振った。

「小泉さんの……お姉さんの為に食料や日用品を差し入れてあげてるんですよね?」

ご家族には内緒で?と俺が尋ねるとシンジは苦笑いを浮かべた。

「最初はそうだったんですけど────家族も薄々察しているようで」

最近はキッチンにそれとなくレトルト食品が多めに置いてあるんですよね、とシンジは俯いた。

「日用品や消耗品もわざとおれの目のつく場所に置いてあるんですよ。もうバレバレって感じなんですけど」

「……そうだったんですか」

鬼怒川鏡花にはもう、自力で自活できる能力が無いのだろう。

買い物はおろか、料理や日常生活もままならない。

辛うじて生きているのはこうしてシンジが差し入れを持ってきているからなのか。

こんな状態で何と言ってシンジに声を掛ければいいんだろう。

俺が言葉を詰まらせていると、シンジは思わぬ方向へと話を切り出した。

「……あの、すごく変な事をお聞きするんですけど」

そう前置きしてからシンジが口にしたのはあり得ない単語だった。

「────“催眠アプリ”ってご存知ですか?」

「は!?」

俺は思わず素で反応してしまう。

エロ同人誌やエロゲとかでよく見掛けるアレ!?

そんなん、実在する訳は無いだろう。

もしもそんなチート級のモノが実在するとなれば大変な事だが──────存在しないからこそのエロ同人やエロゲなワケで。

そこらの女を抱き放題とか無法地帯の滅茶苦茶な世界になるなんてさ、どう考えても有り得ないじゃねぇか。

「ゲームとか……マンガに出てくるやつですよね?」

俺は極力、冷静を装って返事した。

「そうです。普通に考えれば漫画やゲーム、アニメの世界だけのものですよね」

だけど、とシンジは言葉を続けた。

「もしもそれが─────いや、それに近い物が……実在するとしたらどう思われますか?」

「……え!?」

またしても俺は返答に詰まってしまう。

普通に考えれば荒唐無稽な話だろう。

だが、シンジは冗談を言っている風には到底思えなかった。

それに、この境内くだいシンジってヤツは根っからの堅物キャラなんだ。

エロゲやエロ同人誌なんて見たりするようなキャラじゃないし、人を揶揄ったりするような事もしないだろう。

だとしたら。








まさかそんなモノが──────本当に実在してるって言うのか?


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