126 / 1,060
ep.3.
ep3 . 「嘘つき黒ギャルと初めての男女交際」 公園で黒ギャルに押し倒される
しおりを挟む
「じゃ、早く目を閉じなさいよ?」
俺はまたしても放課後に待ち伏せしていた諸星キクコにとっ捕まってしまっていた。
通学路にある公園。
人通りの多い道路沿いにある立地である。
「いや、何だよいきなり…」
またしても胸ぐらを掴まれた俺は逃げる隙を失っていた。
「何って、わかんないの?キスよ、キス」
「は!??」
これまた急である。
「アタシ達、付き合ってんでしょ?キスくらいするわよね?」
当然でしょ、と言わんばかりの態度で来られてもこっちもドン引きだろうが。
「ちょっと待てよ、おかしいだろ?!」
俺は精一杯の抵抗を試みる。このままの勢いで行くと明日明後日には童貞まで奪われかねない。
「そんな眉間に皺寄せた表情でキスする女が居てたまるかよ」
俺も負けじと諸星キクコの額を手のひらで押し戻す。
「ハァ!?このアタシがキスしてあげるって言ってんのよ?喜びなさいよ!?」
さらにヒートアップした諸星キクコは今まで以上に眉間に皺を寄せる。
「意味わかんねぇ。なんかのノルマでもあるのかお前?」
ちょっと落ち着こうぜ、と俺はベンチに座った。
諸星キクコも俺の隣に座った。
「いいか?お前の言ってることもやってる事もメチャクチャだ」
そもそも、と俺は続けた。
「俺はお前のことなんか何も知らねぇ。お前も俺のことは何も知らねぇ。そうだろ?」
諸星キクコは不貞腐れたように黙っている。
こいつは一体何の目的で俺にこんなことを言ってくるのだろう。
俺はチラリと横目で隣の様子を覗った。
短いスカートからはみ出した小麦色の太腿がものすごい自己主張をしている。
正直、目のやり場に困る。
俺はぼんやりと考えを巡らせた。
もしかして小泉の言っていた『呪い』と何か関係があるのだろうか。
なんらかの意図を持って俺からエネルギーを回収しようとしている?
それが童貞を奪う目的とかなんだろうか。
そうだとしたらなんとなく話の筋は通ってくる気がした。
「なんなのよアンタ?こんなカワイイ彼女が出来たのよ?ちったぁ大切にしたらどうなのよ?」
諸星キクコはさらにイライラした様子で機嫌を悪くしている。
確かに、諸星キクコはカースト上位の女子であることは明白だった。
学校の違う俺にもそれは理解できた。
スタイルもルックスもどう考えても平均以上、クラス内カーストどころか学年カーストでも間違いなく上位の女子だ。
だからこそ俺に絡んで来ること自体がどうも胡散臭くて信じられなかった。
「なあ、お前なんで俺の事知ってんの?俺はお前のこと今まで見かけたことすらなかったけど?」
本人があっさり口を割るとは思えなかったが、俺はそれとなく探りを入れてみた。
「……………」
諸星キクコは黙ったままだった。
絶対何かあるだろ、と俺は確信した。
なあ、と俺が口を開いたところでイキナリ両肩を掴まれた。
「え?」
俺は訳のわからないままベンチに押し倒される。
俺の上に諸星キクコが乗っている。
「は!???」
俺はパニックになった。
「ちょっと待て、ここは公園だぞ?人通りめっちゃ多いけど!?」
そういう趣味か?そっちなのか?
キスどころか全部すっ飛ばして露出プレイとは恐れ入る。
「アンタはアタシの彼氏なのよ?!アタシの言うことだけ聞いてればいいのよ!」
その表情は相変わらず険しかった。
俺はまたしても放課後に待ち伏せしていた諸星キクコにとっ捕まってしまっていた。
通学路にある公園。
人通りの多い道路沿いにある立地である。
「いや、何だよいきなり…」
またしても胸ぐらを掴まれた俺は逃げる隙を失っていた。
「何って、わかんないの?キスよ、キス」
「は!??」
これまた急である。
「アタシ達、付き合ってんでしょ?キスくらいするわよね?」
当然でしょ、と言わんばかりの態度で来られてもこっちもドン引きだろうが。
「ちょっと待てよ、おかしいだろ?!」
俺は精一杯の抵抗を試みる。このままの勢いで行くと明日明後日には童貞まで奪われかねない。
「そんな眉間に皺寄せた表情でキスする女が居てたまるかよ」
俺も負けじと諸星キクコの額を手のひらで押し戻す。
「ハァ!?このアタシがキスしてあげるって言ってんのよ?喜びなさいよ!?」
さらにヒートアップした諸星キクコは今まで以上に眉間に皺を寄せる。
「意味わかんねぇ。なんかのノルマでもあるのかお前?」
ちょっと落ち着こうぜ、と俺はベンチに座った。
諸星キクコも俺の隣に座った。
「いいか?お前の言ってることもやってる事もメチャクチャだ」
そもそも、と俺は続けた。
「俺はお前のことなんか何も知らねぇ。お前も俺のことは何も知らねぇ。そうだろ?」
諸星キクコは不貞腐れたように黙っている。
こいつは一体何の目的で俺にこんなことを言ってくるのだろう。
俺はチラリと横目で隣の様子を覗った。
短いスカートからはみ出した小麦色の太腿がものすごい自己主張をしている。
正直、目のやり場に困る。
俺はぼんやりと考えを巡らせた。
もしかして小泉の言っていた『呪い』と何か関係があるのだろうか。
なんらかの意図を持って俺からエネルギーを回収しようとしている?
それが童貞を奪う目的とかなんだろうか。
そうだとしたらなんとなく話の筋は通ってくる気がした。
「なんなのよアンタ?こんなカワイイ彼女が出来たのよ?ちったぁ大切にしたらどうなのよ?」
諸星キクコはさらにイライラした様子で機嫌を悪くしている。
確かに、諸星キクコはカースト上位の女子であることは明白だった。
学校の違う俺にもそれは理解できた。
スタイルもルックスもどう考えても平均以上、クラス内カーストどころか学年カーストでも間違いなく上位の女子だ。
だからこそ俺に絡んで来ること自体がどうも胡散臭くて信じられなかった。
「なあ、お前なんで俺の事知ってんの?俺はお前のこと今まで見かけたことすらなかったけど?」
本人があっさり口を割るとは思えなかったが、俺はそれとなく探りを入れてみた。
「……………」
諸星キクコは黙ったままだった。
絶対何かあるだろ、と俺は確信した。
なあ、と俺が口を開いたところでイキナリ両肩を掴まれた。
「え?」
俺は訳のわからないままベンチに押し倒される。
俺の上に諸星キクコが乗っている。
「は!???」
俺はパニックになった。
「ちょっと待て、ここは公園だぞ?人通りめっちゃ多いけど!?」
そういう趣味か?そっちなのか?
キスどころか全部すっ飛ばして露出プレイとは恐れ入る。
「アンタはアタシの彼氏なのよ?!アタシの言うことだけ聞いてればいいのよ!」
その表情は相変わらず険しかった。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる