[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep.3.

ep3 . 「嘘つき黒ギャルと初めての男女交際」 婦女暴行と触法少年

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何か問題でもあるのか?と小泉は不思議そうな顔で俺を見つめた。

「なあセンセェ、一つ教えてくれよ」

俺は一番聞きたかったことを単刀直入にぶつけた。

「婦女暴行って懲役何年くらいなんだ?」

ペットボトルの麦茶を口に含んでいた小泉は盛大にそれを俺にぶっかけた。

「はあ!??」

小泉は口元を拭いながら大声で聞き返す。

「いや、こっちも気にしてくれるとありがたいんだが」

俺はそこらにあったタオルで顔を拭いた。

何だこのタオル?アニメのイケメンキャラクターがプリントされていた。(勝手に使ったがまあ仕方ないだろう)

いやいやいやいや、と小泉は首を振る。

「婦女暴行って……え?どうしたんだ?また何かやったのか!??」

そうじゃないけど、と俺は首を振った。

どうでもいいけどぶっかけられた麦茶で俺の髪のセットが乱れたのがめっちゃ地味にストレスだった。

花園リセに対して俺がやってしまった事は立派な犯罪だという自覚はあった。

婦女暴行。

時間が戻っているから花園リセが被害届を出さないにしても、もしかしたら次の相手、別の女の子にも俺は何かしてしまうかもしれない。

執行猶予が付かず実刑だとして、懲役何年くらいになるのだろう。

「なあセンセェ、俺は刑務所に行くのか?それとも少年院?鑑別所?」

俺は不安で一杯だった。

知らない間にまた誰かを傷付けていたとしたら。

おいおいおいおいおい、と小泉がメチャクチャ頭を横に振る。

「お前は“アレ”を読んでないから知らないだけなんだろうが花園リセの件はそういうんじゃないだろう?どちらかと言うと寧ろ……」

小泉は何かを言いかけてハッとした様子で口をつぐんだ。

「何だよ、どういう事だって言いたいの?」

俺は小泉を見た。

小泉は何も言わず黙っていた。

「……とにかく、お前が心配しているような事は無かったと思うが?」

小泉は目を伏せて俺に背中を向けた。

小泉の言っていることは俺にはよくわからなかった。

こんな状態で俺はどうやって諸星キクコと付き合えばいいんだろう。

もしかしたら俺は諸星キクコどころか街を歩いている一般女性にまで何かやらかすかもしれない。




そう思うと俺はこの世界の何もかもが怖くてたまらなくなってしまった。
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