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ep1.5
ep1.5「呪いの正体」 世界中に散らばる気が触れた魔術
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エロゲかエロ同人誌の設定みたいなこと言われても困るんだが。俺にそんな高度な芸当が出来るはず無ぇじゃねえか。
「出鱈目や嘘や創作なんかじゃない。実際にあるんだよこのジャンルは」
少し調べたんだが、小泉は机の上に置いてある古書を広げる。
「と言っても、正式な流派の“密教立川流”ではなくこの地域の一部で独自に変化して伝えられていった亜種のようなんだがな」
“世界呪術全集”というタイトルの本が目に飛び込んだ。
「洋の東西を問わずこの系統の呪術・魔術は存在する」
小泉はコツコツと机の上をペンで叩く。
「日本だと密教立川流が主流だが、西洋だと性魔術、中国だと房中術、呪いとはちょっと違うがインドだとカーマスートラが有名だな」
「なんだよそれ……」
小泉は本をパラパラとめくって図解を俺に見せる。
髭のオッサンとオタフクのような女が絡み合っている浮世絵のような絵を見せられても反応に困る。生々しくてなんかキモかった。
思ったよりガチな話で俺はちょっと引いていた。
「結局俺の呪いってなんなんだよ……」
まあ聞け、と小泉は俺を制する。
「性魔術だのの類というのはわかりやすく言うとエネルギー転用なんじゃないかと私は思っている」
小泉が持論を語り始めた。この話は長くなるんだろうか。俺はぼんやりとキモい図解を眺めた。何度見てもやっぱキメぇな。
「つまりだ、結局の所セックスというのは子孫を残す行為だろう?新しい生命、つまり一人の人間を生み出すエネルギーを生み出す行為だ」
子孫を残す、と言われてなんとなくわかった気もした。そうか、子どもが出来るんだよな。あんまピンと来なくて考えたこともなかった。
「人間一人が生み出される膨大なエネルギーを他の用途に転用したとしたら?」
小泉が俺を持っていたペンで俺を指す。
「わかりません。センセェ」
俺は肩をすくめた。そんなもの想像もつかない。
「他の呪術に比べ、より強大な術式の効果が期待できると考えられるな」
「それを俺が実行するのか?」
無理無理無理無理、なんだそれは。そういうのはAV男優とかプロに依頼してくれよ。
俺には無理だ、と小泉にピシャリと言ってやった。
「嫌とか嫌じゃ無いとか、そういう次元の話じゃないんだ。もう片足…いや両足突っ込んでるからな」
突っ込んでるのは足だけじゃないか、と小泉はぼそりと呟く。
いやいやいやいや…断じて俺は何も突っ込んでなどいない、と重ねて否定する。冗談じゃない。
「勘違いするな。多分お前は術者という訳ではない」
小泉が持っていたペンで俺の額を小突く。
「術者じゃないって言うんならなんなんだよ…オーディエンスか?」
「恐らく遣い手の術者は他に存在する。しかもそう遠くない場所に居る。この地域の独自の流派だからな」
近所にヤベぇ奴が居たものだ。
「この近辺でその術式を伝えられているのはいまや数件の旧家のみだと伝え聞く」
小泉は一呼吸置いて俺を指さした。
「あくまで仮説だが、おそらくお前は依代ではないかと思っている」
依代?なんだそれは。
「わかりません。センセェ」
小泉は俺の目を見てこう断言した。
「つまりだ、お前に何度もセックスさせてエネルギー回収を実行しようとしている存在があるって事だ」
「出鱈目や嘘や創作なんかじゃない。実際にあるんだよこのジャンルは」
少し調べたんだが、小泉は机の上に置いてある古書を広げる。
「と言っても、正式な流派の“密教立川流”ではなくこの地域の一部で独自に変化して伝えられていった亜種のようなんだがな」
“世界呪術全集”というタイトルの本が目に飛び込んだ。
「洋の東西を問わずこの系統の呪術・魔術は存在する」
小泉はコツコツと机の上をペンで叩く。
「日本だと密教立川流が主流だが、西洋だと性魔術、中国だと房中術、呪いとはちょっと違うがインドだとカーマスートラが有名だな」
「なんだよそれ……」
小泉は本をパラパラとめくって図解を俺に見せる。
髭のオッサンとオタフクのような女が絡み合っている浮世絵のような絵を見せられても反応に困る。生々しくてなんかキモかった。
思ったよりガチな話で俺はちょっと引いていた。
「結局俺の呪いってなんなんだよ……」
まあ聞け、と小泉は俺を制する。
「性魔術だのの類というのはわかりやすく言うとエネルギー転用なんじゃないかと私は思っている」
小泉が持論を語り始めた。この話は長くなるんだろうか。俺はぼんやりとキモい図解を眺めた。何度見てもやっぱキメぇな。
「つまりだ、結局の所セックスというのは子孫を残す行為だろう?新しい生命、つまり一人の人間を生み出すエネルギーを生み出す行為だ」
子孫を残す、と言われてなんとなくわかった気もした。そうか、子どもが出来るんだよな。あんまピンと来なくて考えたこともなかった。
「人間一人が生み出される膨大なエネルギーを他の用途に転用したとしたら?」
小泉が俺を持っていたペンで俺を指す。
「わかりません。センセェ」
俺は肩をすくめた。そんなもの想像もつかない。
「他の呪術に比べ、より強大な術式の効果が期待できると考えられるな」
「それを俺が実行するのか?」
無理無理無理無理、なんだそれは。そういうのはAV男優とかプロに依頼してくれよ。
俺には無理だ、と小泉にピシャリと言ってやった。
「嫌とか嫌じゃ無いとか、そういう次元の話じゃないんだ。もう片足…いや両足突っ込んでるからな」
突っ込んでるのは足だけじゃないか、と小泉はぼそりと呟く。
いやいやいやいや…断じて俺は何も突っ込んでなどいない、と重ねて否定する。冗談じゃない。
「勘違いするな。多分お前は術者という訳ではない」
小泉が持っていたペンで俺の額を小突く。
「術者じゃないって言うんならなんなんだよ…オーディエンスか?」
「恐らく遣い手の術者は他に存在する。しかもそう遠くない場所に居る。この地域の独自の流派だからな」
近所にヤベぇ奴が居たものだ。
「この近辺でその術式を伝えられているのはいまや数件の旧家のみだと伝え聞く」
小泉は一呼吸置いて俺を指さした。
「あくまで仮説だが、おそらくお前は依代ではないかと思っている」
依代?なんだそれは。
「わかりません。センセェ」
小泉は俺の目を見てこう断言した。
「つまりだ、お前に何度もセックスさせてエネルギー回収を実行しようとしている存在があるって事だ」
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