[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep1.

ep1.「呪いの宣告」 女教師に寝込みを襲われる

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とは言え、と小泉は視線を畳に落とした。

 「後の話は体調が戻って落ち着いてからにしよう。まずは何か食べて薬を飲まないとな」

小泉は台所から鍋を持って来た。ちゃぶ台の上には薬局の紙袋が置いてある。市販薬を買ってきてくれたんだろうか。

 「悪いが勝手に台所を使わせて貰ったぞ」

小泉はそう言うと鍋から何かを茶碗によそった。

粥か何かだろうか。小泉は匙でそれを掬うと俺の口元に運ぶ。

それを一口食べた俺の身体は頭より早く拒絶反応を起こしていた。ぎゃあ、という自分自身の悲鳴で俺は我に返った。

 「!?」

焦げている。苦い。そして硬い。塩の塊だ。白粥のようだが見たことのない色を放っている。

 「なんだ。不味かったか?」

小泉は不思議そうな顔で俺を見ていた。待て待て待て、どうやったらこんな出来上がりになるんだ?

 「粥を作ろうと思ったんだがそこまで酷いか?大袈裟な奴だな」

小首を傾げる小泉が憎たらしく思えた。

お前は病人にトドメを刺しに来た刺客なのか?俺はどうやってコレを錬成したか小泉を問い詰めた。

 「どうやってって…鍋に米と水を入れて強火で煮て…あとは塩を入れただけだぞ?変な物は入ってないだろう?」

恐らく土俵入りの力士ばりに大量の塩を掴んで入れたんだろう。

この世の物とは思えない味がした。鍋の底は焦げていた。誰が後片付けをすると思ってるんだろう。

 「こういう時はレトルトの粥とか買ってきてよセンセェ……ドラッグストア行ったら売ってたろ」

レトルトじゃ味気ないと思ってな、すまんすまん、と小泉は悪びれずに言う。

小泉に手渡されたスポーツドリンクと市販薬を飲んだ俺は再び布団に横になった。

「センセェ、明日も学校だろ?俺はいいからもう帰れよ」

冷蔵庫にあと何本かスポーツドリンクとゼリーが入っているらしいので薬を飲んだら後はもう自力で治せそうな気がした。

他人が居ると落ち着いて眠れないので早く帰って欲しかったのだが、小泉はなかなか帰らない。何か難しそうな顔をして部屋を見回している。

 「お察しの通り俺は親も居ないし一人で暮らしてる。足りない生活費は紹介して貰った簡単なバイト代で穴埋めしてる。コレで満足か?」

俺はヤケクソ気味に吐き捨てた。これ以上俺の何を知りたいって言うんだ。

小泉はふと立ち上がると神棚に供えてある一枚の札を指さした。

 「なあ佐藤。このお札ってどうしたんだ?」

 「知らん。最初からそこにあった。死んだ爺さんがそこに置いたんじゃねぇの」

どうでもいいから早く帰ってくんねぇかな。俺は若干イライラしていた。病人宅で長居するもんじゃねぇだろ。見舞いは手短にが原則だろうが。

 「この札……」

小泉は神棚に近付いてまじまじと観察している。もう勝手にしろ。

俺は布団を頭から被って眠ることにした。家探しでもなんでも好きにするがいい。どうせこの家には金目のものなんてねぇんだし。

どれくらい時間が経ったろうか。薬の副作用か少しうとうととしていた俺は不意に目を覚ました。

掛け布団が引っ剥がされ、俺のズボンに手を掛けている小泉が目に飛び込んできた。

 「!?」

俺は声にならない悲鳴を上げた。

 「……逆レ…!」

俺の口を小泉の手が塞ぐ。

 「静かにしろ。誤解するな。そうじゃない」

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