7 / 53
聖女
しおりを挟む
前回の話で立場を間違えていたキャラがいたので変更しました。
× ベンネル公爵令息
〇ベンネル第一王子
が正解です。すみませんが一応確認していただけるとありがたいです。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
アカリ・キサラギ様。
彼女は特殊な事情を持った聖女です。私たちの国でいう聖女とは地を癒し、空を動かし民を守る者であるといわれています。その言葉通りに、枯れた土地に作物を生み出し、雨を降らせ、苦しむ人々を癒す力をもっているのです。
彼女は異世界から来たと言われています。2年前、王都の中心にある噴水に空から落ちてきたという彼女は、別の世界のニホンという場所からきたといったそうです。
異世界から来たからなのでしょうか。彼女は非常に強力な力を持っていました。歴代の聖女よりも強大な力を次々と披露し、すぐさま聖女として認められたのです。半年前に起こった東の地方の大干魃を癒したのも彼女だということでした。強大な能力と裏腹に見た目はとても可愛らしく、この世界に来てから変化したというそのふわふわとしたピンクブロンドとピンクサファイアの様にきらきらとした瞳は多くの者を魅了し、学園に入学する前から多くの上位貴族の男性を取り巻きにしていたようです。
現在彼女は聖女を補佐する役割を持つ教会預かりとなっており、王家からの要請で学園に通っています。強大な力を持つ聖女と貴族を近づけ、縁を繋ぐためだそうです。
私は全く彼女について知らなかったので、この話のほとんどはシャガート様から教えてもらいました。聖女についてすらあやふやであることが分かった時にはかなり呆れた顔をされてしまいました。
本日、私たちは食堂で昼食をとっています。広々とした食堂で生徒たちの歓談の笑い声がさざめく、本当はそんな場所だと思うのですが、あまり人がいません。その代わりというように隅の方で食事をしている私たちにも聞こえるような笑い声が中央の方から響いてきます。聖女アカリ様とその取り巻きの方々です。自分の婚約者がほかの女性と一緒にいるところなんてシャガート様たちは見たくないと思うのですが、食堂の食費は学園持ちという言葉に惹かれて、いまだに貧乏性の私が食堂に行くのに付き合ってシャガート様も食堂で昼食にしてくれています。あぁなんておいしいパスタなんでしょう。罪悪感の味。
× ベンネル公爵令息
〇ベンネル第一王子
が正解です。すみませんが一応確認していただけるとありがたいです。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
アカリ・キサラギ様。
彼女は特殊な事情を持った聖女です。私たちの国でいう聖女とは地を癒し、空を動かし民を守る者であるといわれています。その言葉通りに、枯れた土地に作物を生み出し、雨を降らせ、苦しむ人々を癒す力をもっているのです。
彼女は異世界から来たと言われています。2年前、王都の中心にある噴水に空から落ちてきたという彼女は、別の世界のニホンという場所からきたといったそうです。
異世界から来たからなのでしょうか。彼女は非常に強力な力を持っていました。歴代の聖女よりも強大な力を次々と披露し、すぐさま聖女として認められたのです。半年前に起こった東の地方の大干魃を癒したのも彼女だということでした。強大な能力と裏腹に見た目はとても可愛らしく、この世界に来てから変化したというそのふわふわとしたピンクブロンドとピンクサファイアの様にきらきらとした瞳は多くの者を魅了し、学園に入学する前から多くの上位貴族の男性を取り巻きにしていたようです。
現在彼女は聖女を補佐する役割を持つ教会預かりとなっており、王家からの要請で学園に通っています。強大な力を持つ聖女と貴族を近づけ、縁を繋ぐためだそうです。
私は全く彼女について知らなかったので、この話のほとんどはシャガート様から教えてもらいました。聖女についてすらあやふやであることが分かった時にはかなり呆れた顔をされてしまいました。
本日、私たちは食堂で昼食をとっています。広々とした食堂で生徒たちの歓談の笑い声がさざめく、本当はそんな場所だと思うのですが、あまり人がいません。その代わりというように隅の方で食事をしている私たちにも聞こえるような笑い声が中央の方から響いてきます。聖女アカリ様とその取り巻きの方々です。自分の婚約者がほかの女性と一緒にいるところなんてシャガート様たちは見たくないと思うのですが、食堂の食費は学園持ちという言葉に惹かれて、いまだに貧乏性の私が食堂に行くのに付き合ってシャガート様も食堂で昼食にしてくれています。あぁなんておいしいパスタなんでしょう。罪悪感の味。
応援ありがとうございます!
66
お気に入りに追加
413
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる