1枚の金貨から変わる俺の異世界生活。26個の神の奇跡は俺をチート野郎にしてくれるはず‼

ベルピー

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第四章 宗教国家ローズベール

第158話 この世界一番の情報通

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「カイン君。Aランクに興味ない?」

カイン達は今、王都アルプスのギルドの中にあるギルドマスター室にいた。ギルドマスターは言わずもがな、カインが育った町オルスタインからの付き合いであるバニーだ。カインの能力を知り、カインのサポート?をしてくれている。

「Aランクですか?興味がないと言えばウソになりますが、この前Bランクに上がったばっかりですよ?」

「それは帝都のモリーから聞いてるわ。でもカイン君達ならAランクでもおかしくないでしょ?カイン君転移魔法使えるみたいだし。」

「えっ・・・何の事ですか?」

「お姉さん悲しいな~。カイン君は私に全部教えてくれてるって思ってたのに、隠し事するなんて。」

(どうして知ってるんだ?たしかにバニーさんにはアイテムボックスとか錬金術とかその他もろもろ能力については教えていたけど、転移魔法はさすがにヤバすぎるだろうと思って伏せてたのに。)

「俺が転移魔法なんて使える訳ないじゃないですか?転移魔法ってロストマジックでしょ?使える人なんていないんじゃないですか?」

カインが転移魔法を伏せていた理由は、ロストマジックと言われているからだ。アイテムボックスや鑑定、錬金術などは探せば、そのスキルを保有している者はいる。更に言えば魔法書も存在する。だが、転移魔法は今までにそのスキルを持っている者はいない。そして魔法書も未だ見つかっていない。

「まだしらばっくれるんだ。ふ~ん。そうなんだ。昨日カイン君達、シフォンの町にいたでしょ?」

「どうして知ってるにゃ?」

「あっ!!バカ。ラック!!」

「ふふふ。私の情報網はすごいのよ。王国は端から端まで網羅してるし、帝国だってモリーがいるからね。で、昨日シフォンにいたカイン君達が、今日は私の目の前にいる。どうしてかしら?」

「・・・転移魔法を使って移動しました。」

「だよね~。それしか方法はないものね。あ~ショックだわ。カイン君が私にウソつくなんて。今までけっこうカイン君の為にしてきたのにな~。そうなんだ~。そう言う事するんだ~。へぇ~。」

「すいませんでした。」

(この人はヤバい。この人にウソを付こうとした俺がバカだった。それにしても情報通すぎるだろ。この世界にも情報屋とかはあるだろうけど、バニーさんなら、情報屋よりも情報を持っていそうだな。もしかして神の祝福の事も実際は知ってるのかもしれない。知ってて敢えて言わないようにしてる可能性もあるな。聞かれたら正直に答えるしかないか・・・)

「ふふふ。冗談よ。カイン君が可愛かったからちょっとからかっただけ。でもやっぱり使えるんだ。ちょっと見せてくれる?」

カインはバニーにそう言われ、その場から、部屋の入口に転移した。

「すごいね。距離に制限はあるの?回数制限は?無限に使えるって訳じゃないでしょう?」

「いや・・・え~っとそれは・・・」

「安心して。この部屋には防音の魔道具を使ってるから、ここでの話は外には漏れないわ。それに私に話しておいた方がカイン君にとっても良いと思うわよ。」

(ここまでバレてるならたしかにバニーさんに話した方が色々助けてもらえるか。でもミスったな。こんな事なら始めから言ってればよかった。主導権を完全に握られてる感じだ。)

観念したのか、カインは転移魔法について、自分が検証してわかってる事を全て話した。

「さすがロストマジックね。人数の制限もないなんて無敵じゃない?この魔法が一つあるだけで、軍隊を一気に敵の本拠地に移動させることもできるって事よね?」

(そうなんだよ。この魔法、チート具合が半端ないんだよな~。俺が王国の騎士達を帝都に一気に転移するだけで、戦争が一瞬で終わってしまうぐらいだ。それに物流だって革命が起きる。なんせ一瞬でモノを運べるんだ。帝都で炭酸水買って、王都で売りさばくだけで大儲けできるだろう。まあそれをやると色々危ないだろうから、したくてもしないけど。)

「バニーさん。わかってるとは思うけど。」

「もちろんよ。誰にも言わないわ。妹のモリーにもね。」

「ありがとうございます。」

「カイン君もその魔法はあまり使わないようにしないといけないわよ。私程の情報網を持ってる人はいないだろうけど、どこに誰の目があるかわからないわよ。火のない所に煙は立たず。一度噂が出回れば・・・」

「どうなるにゃ?」

「鎖でつながれて一生飼い殺しね。最悪奴隷にされて使い潰されるか。呪い殺される可能性だってあるわね。」

「大変にゃ。カイン危ないにゃ。今すぐ転移魔法の使用をやめるにゃ。あっ!でも転移魔法が使えないとシフォンケーキが買えないにゃ。それは困るにゃ。カインどうするにゃ?」

「まあうまく使うよ。その辺の危険性は俺もよくわかってるから。」

「でも私にはバレたわよ。」

「それは・・・はい。すいませんでした。バニーさんに隠し事はしません。」

「まあその辺はカイン君だって子供じゃないんだし、カイン君の判断にまかせるわ。それで冒頭の話に戻るけど、そろそろAランクに昇格しない?」

「それは俺の身を守る為ですか?」

「まあそれもあるわね。ギルドとして優秀な冒険者はそれにふさわしいランクを与えて、ランク相当の依頼を受けてもらいたいっていうのももちろんあるわ。」

「カイン。この話受けるにゃ。ランクが上がってデメリットなんかないにゃ。」

(たしかにAランクは考えていたことだ。高ランクによるトラブルも考えられるが、高ランクだからトラブルを防げるというメリットもある。)

「わかりました。その話聞かせてください。単純にはいと言っただけでAランクになれる訳じゃないですよね?」

「もちろんよ。」

Aランクへの昇格の話を聞く事に決めたカイン達に、バニーは昇格条件を話し始めるのだった。
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