111 / 193
第三章 アルプス王国のお姫様
第111話 帝国名産の炭酸水⁉
しおりを挟む
「炭酸水が名産とは驚いたね。」
「本当にそうにゃ。王国にいた時はなかったから全然考えなかったにゃ。でも炭酸は正義にゃ。アタシは黒い炭酸のあれが飲みたいにゃ。」
「さすがにあれは難しいだろう。だけど、さすがラック。よく知ってるね。アレに肉を挟んだパンとじゃがいもを上げたヤツをセットにすればヤバいよな。」
「それができたら大儲けできるにゃ。」
(たしかにラックの言う通りだな。飲食店か・・・。俗に言う内政チートだよな。うまくいけば寝ててもお金が入るようになるのは大きい。神の奇跡の開放の為には、今後莫大なお金が必要になる。コツコツ依頼を受けて稼ぐ事もできるけど、結局全てを寄付に回せる訳じゃないしな。まあさすがに黒い炭酸ジュースは作り方が分からないから無理だろうけど、炭酸にパンにサイドのセット販売は考えてみるのもありだな。)
そんな事を話しながら、カインとラックはギルドの受付に向かって、炭酸水採取の依頼を受けて詳細を聞いた。
「サボテンか・・・。たしかによくよく考えたら砂漠みたいな所が多かったよな。ここに来るまで。」
炭酸水採取は、帝国のギルドではゴブリン討伐と同じぐらいポピュラーな依頼で、新人冒険者でも受ける事ができる依頼だった。
内容はとても簡単で、ギルドで空き瓶を借りるか、自前で容器を用意して、帝国内に広がる砂漠に生息するサボテン、通称タンサボテンから採取するという事だった。タンサボテンの体内に炭酸水が入っており、それを瓶に入れるだけの簡単な依頼だった。
新人冒険者でも受ける事ができるとは言っても、タンサボテンの炭酸水を好む魔物もいる為、危険度は場所によって異なる。もちろん魔物に出会わなければ冒険者でなくてもできる簡単な依頼だ。
カインとラックは、自分達で使う可能性もある為、ギルドで空き瓶を借りずに販売している空き瓶を十本程購入した。
「10本じゃすぐにいっぱいになるにゃ。それに1本銀貨3枚なら、10本でも金貨3枚にしかならないにゃ。100本ぐらい買っておくにゃ。」
「そう考えるとそうか。常設依頼だし安いのはしょうがないよな。1本でだいたいゴブリン一体と同じぐらいだな。炭酸水はほしいから依頼は受けるけど、今の俺達の金稼ぎには合わないかもしれないな。まあ帝国の定番依頼だし今日はこれを受けて見よう。」
カインとラックは、炭酸水を入れる容器を100本購入し帝都を出た。
「どこに向かうにゃ?」
「どこに行っても砂漠があればそこにタンサボテンはいるって話だったから、とりあえず帝都に来るときに通った所に行ってみよう。何度か砂漠は通ったと思うからそこでサボテンを探してみようと思う。砂漠と言ってもそれほど荒地って感じだったけどな。」
「カインの言う通りにゃ。砂漠ってどこまで見渡しても、砂、砂、砂、そして暑いってイメージがあるにゃ。それから考えると全然イメージと違うにゃ。」
「だよな。もしかしたら広大な砂漠もあるかもしれないけど、あったらどうなんだ?って感じだし、今日は砂漠じゃなくてサボテンが目当てだからな。」
「そうだったにゃ。」
30分程歩いた所で、目当ての砂漠に到着し、そしてサボテンを見つけた。砂漠地帯は砂もしくは土の大地が広がっていて木が生えておらず視界は良好だった。そんな中で緑色をしているサボテンは良く目立った。大きいモノから小さいモノまで、帝都に来るときは気にならなかったが、改めて見てみると様々なサボテンが砂漠には存在していた。
「とりあえず、魔物は近くにいないみたいだから、近くのサボテンから炭酸水を採取してみよう。だけどラック油断はするなよ。砂漠と言えば地中に魔物がいたりすることもあるだろうしな。」
「サンドワームとかかにゃ。たしかにそれはラノベの定番にゃ。わかったにゃ。警戒はしておくにゃ。」
(さてと、1つのサボテンからどれぐらいの炭酸水が取れるのか・・・。それに他の冒険者がすでに炭酸水を採取してたりしたら炭酸水がサボテンの中に無い可能性もあるのか?いやその場合はサボテン自体がなくなってるか。まあ採取してみればわかるか。)
カインとラックは、サボテンに近づき、炭酸水を貯め込んでいると思われる手の部分を切り裂いた。
すると、切られた場所からは勢いよく炭酸水が飛び出した。
「あ~。もったいないにゃ。炭酸水が噴出したにゃ。」
カインとラックは急いで瓶を取り出したが、口が小さい瓶には噴出した炭酸水はほとんど入らなかった。
「なかなか難しいな。」
「瓶の口が小さすぎるにゃ。これなら大きな容器を用意してそこに入れてから瓶に注ぐ方が確実にゃ。」
「たしかにそうだな。いや・・・」
名案を思い付いたカインは、空の瓶を新たに取り出し、サボテンに突き刺した。すると、空の瓶に勢いよく炭酸水が入って行った。
「カインは天才かにゃ!?」
「これならいけそうだな。いっぱいになったら空の瓶を交換していけばすぐに一杯になるな。」
最初にタンサボテンを切りつけて噴き出した炭酸水がもったいなかったが、このタンサボテンからは2本分の炭酸水が採取できたのだった。
「本当にそうにゃ。王国にいた時はなかったから全然考えなかったにゃ。でも炭酸は正義にゃ。アタシは黒い炭酸のあれが飲みたいにゃ。」
「さすがにあれは難しいだろう。だけど、さすがラック。よく知ってるね。アレに肉を挟んだパンとじゃがいもを上げたヤツをセットにすればヤバいよな。」
「それができたら大儲けできるにゃ。」
(たしかにラックの言う通りだな。飲食店か・・・。俗に言う内政チートだよな。うまくいけば寝ててもお金が入るようになるのは大きい。神の奇跡の開放の為には、今後莫大なお金が必要になる。コツコツ依頼を受けて稼ぐ事もできるけど、結局全てを寄付に回せる訳じゃないしな。まあさすがに黒い炭酸ジュースは作り方が分からないから無理だろうけど、炭酸にパンにサイドのセット販売は考えてみるのもありだな。)
そんな事を話しながら、カインとラックはギルドの受付に向かって、炭酸水採取の依頼を受けて詳細を聞いた。
「サボテンか・・・。たしかによくよく考えたら砂漠みたいな所が多かったよな。ここに来るまで。」
炭酸水採取は、帝国のギルドではゴブリン討伐と同じぐらいポピュラーな依頼で、新人冒険者でも受ける事ができる依頼だった。
内容はとても簡単で、ギルドで空き瓶を借りるか、自前で容器を用意して、帝国内に広がる砂漠に生息するサボテン、通称タンサボテンから採取するという事だった。タンサボテンの体内に炭酸水が入っており、それを瓶に入れるだけの簡単な依頼だった。
新人冒険者でも受ける事ができるとは言っても、タンサボテンの炭酸水を好む魔物もいる為、危険度は場所によって異なる。もちろん魔物に出会わなければ冒険者でなくてもできる簡単な依頼だ。
カインとラックは、自分達で使う可能性もある為、ギルドで空き瓶を借りずに販売している空き瓶を十本程購入した。
「10本じゃすぐにいっぱいになるにゃ。それに1本銀貨3枚なら、10本でも金貨3枚にしかならないにゃ。100本ぐらい買っておくにゃ。」
「そう考えるとそうか。常設依頼だし安いのはしょうがないよな。1本でだいたいゴブリン一体と同じぐらいだな。炭酸水はほしいから依頼は受けるけど、今の俺達の金稼ぎには合わないかもしれないな。まあ帝国の定番依頼だし今日はこれを受けて見よう。」
カインとラックは、炭酸水を入れる容器を100本購入し帝都を出た。
「どこに向かうにゃ?」
「どこに行っても砂漠があればそこにタンサボテンはいるって話だったから、とりあえず帝都に来るときに通った所に行ってみよう。何度か砂漠は通ったと思うからそこでサボテンを探してみようと思う。砂漠と言ってもそれほど荒地って感じだったけどな。」
「カインの言う通りにゃ。砂漠ってどこまで見渡しても、砂、砂、砂、そして暑いってイメージがあるにゃ。それから考えると全然イメージと違うにゃ。」
「だよな。もしかしたら広大な砂漠もあるかもしれないけど、あったらどうなんだ?って感じだし、今日は砂漠じゃなくてサボテンが目当てだからな。」
「そうだったにゃ。」
30分程歩いた所で、目当ての砂漠に到着し、そしてサボテンを見つけた。砂漠地帯は砂もしくは土の大地が広がっていて木が生えておらず視界は良好だった。そんな中で緑色をしているサボテンは良く目立った。大きいモノから小さいモノまで、帝都に来るときは気にならなかったが、改めて見てみると様々なサボテンが砂漠には存在していた。
「とりあえず、魔物は近くにいないみたいだから、近くのサボテンから炭酸水を採取してみよう。だけどラック油断はするなよ。砂漠と言えば地中に魔物がいたりすることもあるだろうしな。」
「サンドワームとかかにゃ。たしかにそれはラノベの定番にゃ。わかったにゃ。警戒はしておくにゃ。」
(さてと、1つのサボテンからどれぐらいの炭酸水が取れるのか・・・。それに他の冒険者がすでに炭酸水を採取してたりしたら炭酸水がサボテンの中に無い可能性もあるのか?いやその場合はサボテン自体がなくなってるか。まあ採取してみればわかるか。)
カインとラックは、サボテンに近づき、炭酸水を貯め込んでいると思われる手の部分を切り裂いた。
すると、切られた場所からは勢いよく炭酸水が飛び出した。
「あ~。もったいないにゃ。炭酸水が噴出したにゃ。」
カインとラックは急いで瓶を取り出したが、口が小さい瓶には噴出した炭酸水はほとんど入らなかった。
「なかなか難しいな。」
「瓶の口が小さすぎるにゃ。これなら大きな容器を用意してそこに入れてから瓶に注ぐ方が確実にゃ。」
「たしかにそうだな。いや・・・」
名案を思い付いたカインは、空の瓶を新たに取り出し、サボテンに突き刺した。すると、空の瓶に勢いよく炭酸水が入って行った。
「カインは天才かにゃ!?」
「これならいけそうだな。いっぱいになったら空の瓶を交換していけばすぐに一杯になるな。」
最初にタンサボテンを切りつけて噴き出した炭酸水がもったいなかったが、このタンサボテンからは2本分の炭酸水が採取できたのだった。
17
あなたにおすすめの小説
ReBirth 上位世界から下位世界へ
小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは――
※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。
1~4巻発売中です。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる