3 / 23
第1章
第3話 ダーク
しおりを挟む
布をひいただけの寝床。野営で贅沢は言えないけど、藁くらいは欲しかったな。
「す~す~」
そんな寝床でも疲れていたのか、お母さんはぐっすりと眠ってる。
「よく頑張ったな……」
そんなお母さんの頬を触るお父さん。愛おしいものを見つめる瞳。本当は手を差し伸べたいけど、兵士として伸ばすことが出来ない歯がゆさ。そんな葛藤も休む時には関係ない。
家族を大事に思うお父さんはやっぱりかっこいいな。
「す~す~」
そんなお父さんも寝息を立てていく。
僕は二人に挟まれてとっても温い。そんな僕とは違って、二人は背中が冷たい。二人を助けるためにも僕は一人飛び出す。
「タッタッタ~」
高速ハイハイで見張りをかいくぐって陣の外へ。音はするから見張りの人がキョロキョロしている。ここまで歩いたから更にレベルが上がっている。いつかステータスが見れる日が楽しみだ。
「グルルルル」
「バブ?」
森が見えてきたので入ってきた。
そうすると犬の魔物が僕へと威嚇してくる。
首を傾げていると大きな口が開かれた。口が裂けているのか普通の犬と違って凄く大きく口が開いてる。はっきりいって怖い。
だけど、今の僕はとっても強い赤ん坊、
「ダブ!」
ハイハイから飛び上がって犬の上を取る。閉まった口を上から抑えて頭をはたく。犬は『キャンキャン』叫んで逃げていった。
「ダブダブ」
悪は去った。かっこよく着地してポーズを決める。膝立ちだから、あんまりカッコよくないな~。少し研究しようかな。
触って分かったけど犬の毛皮はもさもさしている。あれじゃ使えないな。
「グルアァァ」
「バブ?」
森の奥から凄い声が聞こえてきた。犬の親玉でもいるのかな?
それから少しするとドスドスという音と共に大きな魔物が現れた。
「お前が我の眷属をいじめた人間か……赤子ではないか」
「バブ」
どうやら逃げていった犬は自分の親分に報告に言ったみたい。親分さんは大きな黒い狼。口は裂けていないみたいだけどすっごく強そうだ。
「我はダーク。光栄に思え。我の血肉になれることをな」
さっきの犬と同じように大きく口を開いてきた。僕がしゃべれないと思ったのか餌にしようとしているみたいだな。
だけど、そうはいかないよ。
「何!?」
再度大きく飛び上がってダークの背中に飛び乗った。驚愕したダークは尻尾をピンと張った。
「お前は何なんだ! ただの赤子ではないな!」
ダークはそういって体をブルブルさせた。濡れたときにするやつだけど、僕は汚れじゃないぞ。
焦っている感じがとっても面白いので思わず笑みがこぼれる。
「キャッキャ!」
笑うのには他にも理由がある。ダークの毛皮はかなり上質だ。モフモフの最上級だというのが触って分かった。この子に決めたぞ!
「何を楽しそうにしている!」
僕は両手をあげて嬉しそうにしているのを見てダークが眉間に皺を寄せて叫んだ。
すると周りに眷属とか言っていた犬が複数現れた。
「痛めつけてやれ」
ダークの合図で犬たちが僕へと突撃してきた。背中に上ってきているけど、ダークはいたくないのかな?
「はっはっは、眷属にいい餌が手に入ったな。……どうした、お前たち?」
ガブっとかみついたと思った眷属たち、顔をうずめていて食べていると思ったのだが違うことに気づいて不安な声をあげているダーク。
まさか! とダークが飛び上がって僕を剥がしてきた。
「ダブ!」
「キャンキャン」
僕は噛みついてきた犬の唇を抑えつまんでいた。両手しかないので二匹だけだ。他の二匹はしっかりと僕の肩やお腹を噛みついているよ。服は着ていたから穴が開いちゃったどうしてくれるんだ。
つまんでいる二匹をブンブン振り回す。大きく吹き飛ばされる犬達。ダークは驚愕で声も出ないみたい。
「……お前は何なんだ。待てよ。【鑑定】」
ダークが驚愕しながら鑑定と言っている。どうやら、鑑定っていうのを始めたみたいだ。スキルでそういうものが存在するのか。新発見だ。
「な! なんだこの赤子のステータスは! 私の倍ではないか!」
「バブ?」
おお、こんな眷属を持っているような魔物の倍の強さになっているのか~。しっかりとレベル上がってるな~。
「バブバブ!」
「み、見せろというのか? まさか、お前……いや、あなた様は知らなかったのですか?」
ステータスが見たくて近寄ると察したダークの口調がおかしくなった。お前って言って来ていたのにあなた様って、どんだけ僕強くなってるんだろ。ワクワクしてきたな~。
「す~す~」
そんな寝床でも疲れていたのか、お母さんはぐっすりと眠ってる。
「よく頑張ったな……」
そんなお母さんの頬を触るお父さん。愛おしいものを見つめる瞳。本当は手を差し伸べたいけど、兵士として伸ばすことが出来ない歯がゆさ。そんな葛藤も休む時には関係ない。
家族を大事に思うお父さんはやっぱりかっこいいな。
「す~す~」
そんなお父さんも寝息を立てていく。
僕は二人に挟まれてとっても温い。そんな僕とは違って、二人は背中が冷たい。二人を助けるためにも僕は一人飛び出す。
「タッタッタ~」
高速ハイハイで見張りをかいくぐって陣の外へ。音はするから見張りの人がキョロキョロしている。ここまで歩いたから更にレベルが上がっている。いつかステータスが見れる日が楽しみだ。
「グルルルル」
「バブ?」
森が見えてきたので入ってきた。
そうすると犬の魔物が僕へと威嚇してくる。
首を傾げていると大きな口が開かれた。口が裂けているのか普通の犬と違って凄く大きく口が開いてる。はっきりいって怖い。
だけど、今の僕はとっても強い赤ん坊、
「ダブ!」
ハイハイから飛び上がって犬の上を取る。閉まった口を上から抑えて頭をはたく。犬は『キャンキャン』叫んで逃げていった。
「ダブダブ」
悪は去った。かっこよく着地してポーズを決める。膝立ちだから、あんまりカッコよくないな~。少し研究しようかな。
触って分かったけど犬の毛皮はもさもさしている。あれじゃ使えないな。
「グルアァァ」
「バブ?」
森の奥から凄い声が聞こえてきた。犬の親玉でもいるのかな?
それから少しするとドスドスという音と共に大きな魔物が現れた。
「お前が我の眷属をいじめた人間か……赤子ではないか」
「バブ」
どうやら逃げていった犬は自分の親分に報告に言ったみたい。親分さんは大きな黒い狼。口は裂けていないみたいだけどすっごく強そうだ。
「我はダーク。光栄に思え。我の血肉になれることをな」
さっきの犬と同じように大きく口を開いてきた。僕がしゃべれないと思ったのか餌にしようとしているみたいだな。
だけど、そうはいかないよ。
「何!?」
再度大きく飛び上がってダークの背中に飛び乗った。驚愕したダークは尻尾をピンと張った。
「お前は何なんだ! ただの赤子ではないな!」
ダークはそういって体をブルブルさせた。濡れたときにするやつだけど、僕は汚れじゃないぞ。
焦っている感じがとっても面白いので思わず笑みがこぼれる。
「キャッキャ!」
笑うのには他にも理由がある。ダークの毛皮はかなり上質だ。モフモフの最上級だというのが触って分かった。この子に決めたぞ!
「何を楽しそうにしている!」
僕は両手をあげて嬉しそうにしているのを見てダークが眉間に皺を寄せて叫んだ。
すると周りに眷属とか言っていた犬が複数現れた。
「痛めつけてやれ」
ダークの合図で犬たちが僕へと突撃してきた。背中に上ってきているけど、ダークはいたくないのかな?
「はっはっは、眷属にいい餌が手に入ったな。……どうした、お前たち?」
ガブっとかみついたと思った眷属たち、顔をうずめていて食べていると思ったのだが違うことに気づいて不安な声をあげているダーク。
まさか! とダークが飛び上がって僕を剥がしてきた。
「ダブ!」
「キャンキャン」
僕は噛みついてきた犬の唇を抑えつまんでいた。両手しかないので二匹だけだ。他の二匹はしっかりと僕の肩やお腹を噛みついているよ。服は着ていたから穴が開いちゃったどうしてくれるんだ。
つまんでいる二匹をブンブン振り回す。大きく吹き飛ばされる犬達。ダークは驚愕で声も出ないみたい。
「……お前は何なんだ。待てよ。【鑑定】」
ダークが驚愕しながら鑑定と言っている。どうやら、鑑定っていうのを始めたみたいだ。スキルでそういうものが存在するのか。新発見だ。
「な! なんだこの赤子のステータスは! 私の倍ではないか!」
「バブ?」
おお、こんな眷属を持っているような魔物の倍の強さになっているのか~。しっかりとレベル上がってるな~。
「バブバブ!」
「み、見せろというのか? まさか、お前……いや、あなた様は知らなかったのですか?」
ステータスが見たくて近寄ると察したダークの口調がおかしくなった。お前って言って来ていたのにあなた様って、どんだけ僕強くなってるんだろ。ワクワクしてきたな~。
958
あなたにおすすめの小説
帝国の王子は無能だからと追放されたので僕はチートスキル【建築】で勝手に最強の国を作る!
雪奈 水無月
ファンタジー
帝国の第二王子として生まれたノルは15才を迎えた時、この世界では必ず『ギフト授与式』を教会で受けなくてはいけない。
ギフトは神からの祝福で様々な能力を与えてくれる。
観衆や皇帝の父、母、兄が見守る中…
ノルは祝福を受けるのだが…手にしたのはハズレと言われているギフト…【建築】だった。
それを見た皇帝は激怒してノルを国外追放処分してしまう。
帝国から南西の最果ての森林地帯をノルは仲間と共に開拓していく…
さぁ〜て今日も一日、街作りの始まりだ!!
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる