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一章 過去の過ち
一三話
しおりを挟むブランside
初めて彼女を見た時、運命を感じた。この方が自分の全てだと、、、。初めは身分の差から身を引いた。だが少しでも彼女と一緒にいたいから、自主的に彼女の身の回りの警護をした。彼女に気安く話しかけたものや彼女に邪な目線を向けた奴は到底許せるわけもなく即刻死刑にした。
そう、ただそばにいるだけでよかった。だけどあの時彼女は俺に笑いかけてくれた。まるで彼女も俺と同じ気持ちであるかのように、、、。彼女も同じ気持ちなら俺が諦めなくてもいいじゃないか。そうだ、いっそのこと俺が王を継げばいい、そうしよう。彼女と子供をたくさん作って楽しい生活を送るんだ。
なのに、、、なのになのに!!あの男のせいで!全てが台無しだ!政略結婚で彼女があの男のものになってしまう前に契りを結ぼうと思ったのに、、、あの男だけは許せない。復讐をしてやる!!!グレイス・アルフォード!!
あいつらを追って隣国に来たわいいが流石に公爵家にもなると隙がない。彼女をこの瞳に写すことさえできない。こんな長い時間彼女を見ることができないなんて耐えられない。
「おじさん、大丈夫?」
そう言って俺に話しかけてくれたのは彼女に似た瞳の色を持つ少女だった。
そうだ、彼女を見ることができないのなら彼女を、、、作ればいい。
「あぁ、少し気分が悪くてね。悪いけど宿まで連れてってくれないか?」
「うん!いいよ!」
それからは彼女に似た女を見ると、片っ端からさらっていった。髪、鼻、耳、手、足、唇、色々な部分を切ってはつなぎ合わせてみたけど本物とは程遠いが、僅かに彼女と会った気になれるからまだマシだった。だが、そんな僅かな楽しみもあの男に潰されてしまう。本当に忌々しい男だ。本当なら今頃俺は彼女と2人で幸せな家庭を気づくはずだったというのに、、、。
それなのに、、、それなのにそれなのにそれなのにそれなのに!!!あいつはあの男は彼女を殺した!許せない!許せない許せない許せない許せない許せない!殺してやる!だが簡単には殺さない、奴が泣いて許しを乞うた後になぶり殺してやる。
あいつの息子を使おう。あいつに似て忌々しい子供だ、色は彼女に似ているが顔があいつに似ているなら用済みだ。しかし妹はいい彼女に瓜二つだ。大人になるまでは俺が親代わりとして育ててやる。大丈夫、大人になったらちょんと俺が嫁にもらってやるから。
やっと、計画を移せそうだ。あいつの息子、リンをいたぶるのはとても楽しかった。あいつを苦しめているようで、それ以上に今日は楽しいことになりそうだ。なんせあの子が帰ってくるんだから、忌々しいあの男も今日は夕方まで帰ってこない。リンは学園に通っている。ここにいるメイドや執事は使えない奴らばかりだし、中心に潜り込むのは簡単だ。
「ブランさん、お嬢様がお帰りになりました」
「あぁ、そうですか。いい機会ですし、ご挨拶してきますね」
「はい」
あぁ、本当ならあの子が成人になるまで待とうかとも思っていたが、今あの子を犯して俺の子を産んでもらうのもありかもしれないな、あっちには保険をつけといたから心配はいらない。
「お嬢様、お兄様の専属執事であるブランと申します。入ってもよろしいですか?」
「、、、、はい、どうぞ」
あいつの泣き叫ぶ姿が目に浮かぶようだ!やっとここまできたんだ!
「失礼します。おじょガッ、、あ、、、ぅえ、、あぁぁああああああああ!な、なぜきざまがご、ここにいるんだ!!」
顔に強い衝撃を受けたと認識する前に俺の体は壁に叩きつけられる。中にはやつと複数の騎士、そしてあのこだ。
「なぜ?お前を殺すためだ、取り押さえろ!!」
「クソ!クソクソクソォオオオオ!!殺す!殺してやる!!お前の前で娘も息子も犯してやる!!ガッ」
「それ以上、口を開くな」
ここまでくるのにどれだけかかったと思っているんだ!わざわざ本名でこの家に忍び込んだというのに!なぜ今!
「ふふあははははは!!保険をかけておいて正解だった!」
「、、、なんだと?」
「お前の息子はお前と違ってとても扱いやすかったぞ?どれだけ殴っても少し優しくすればうれしそぉーにして、ぐっ、ガッハッ!!こ、ここで俺をこ、殺すと後悔するのはお前だぞ!!」
「何?」
「俺が保険をかけないと思うのかぁ!!」
面白く笑う俺にあの男の顔がだんだんと青白くなっていく。その顔だ!その顔が見たかったんだ!
「あの子に、、、リンに何をした」
「ヒヒヒ!あはははは!!あいつの中に俺の魔力で作り上げた核を入れた!お前ならこの意味がわかるだろぉ!?」
他人の魔力を受け付けない奴の魔力タンクである心臓付近に核を埋め込んだ。俺の一声でも俺が死んでもあいつの中にある核は破壊される。
ここにきて本名で入ったがバレない保証はない。だがそれでも気づいた時の絶望を味わせたいがためにそのまあ入り込んだ。もしバレた時の保険だったがこんなところで役に立つとは思わなかった。
「お前は、、、お前は!!」
怒りであいつの魔力が場を支配する魔力圧で苦しくなるがあいつの無表情を崩せたのはとても気分がいい。
そんな時彼女の声がした。
「お父様」
「!シリア!下がってなさい」
「大丈夫です。お父様、ここは私に任せてください」
「だ、だが」
彼女の声で彼女の顔や髪を持つ、仕草も彼女と一緒で、そうか彼女は死んでいなかったんだ。そうだ彼女が俺を置いて死ぬはずがないんだ。
「初めまして、ブラン・ニーウェルト。私はシリア・アルフォードと申します」
そうだ、この笑顔だ。彼女が俺に向けてくれた。彼女も俺を思ってくれていたんだ!
彼女が近づいてくる。やっとだ。やっと一緒になれるんだ!彼女の瞳が俺を見る、彼女の手が俺に触れる。なんて幸福なひとときなんだ。
「安心しなさい。全て終われば出してあげます。お兄様を傷つける害虫は一思いに殺しはしない。しばしお休みを、ブラン」
かすかな冷気とともに俺の意識は途絶えた。
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