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第35章 scene7:僕達のParty Starters!
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ちょっと……だけ、腰が砕けそうになった。
翔真くんは腰をグリグリ押し付けて来るし、口の中だって満遍なく舐められてさ、凄く気持ち良かったんだもん。
このままベッドに直行したくなるくらいにね。
息子もね、ちょっぴり元気になっちゃった……よ?
ってゆーか、こんなことしてる場合じゃない!
「ね、翔真くん時間は? 大丈夫なの?」
翔真くんのことだから、大分余裕を持って時間設定してるだろうけど、途中で迷子になったりとかさ……なっちゃったら、間に合わなくなっちゃうことだってあるじゃん?
いくら入社式とは言え、記念すべき初出勤だもん、遅刻はダメだよ。
「うーん……、大丈夫じゃないかも……」
「え、嘘……。ね、早く行って?」
僕のことは良いから、早く……
「嘘、冗談だよ」
へ、どゆ……こと?
「時間は余り過ぎるくらい余裕あるから、心配しなくて大丈夫。でも、そんなことより大事なこと忘れてたからさ……」
「大事な……こと?」
首を傾げた僕に、翔真くんがクスリと笑って、また額にキスをする。
「あ、もしかして……、行って来ますのキス……とか?」
「うん。あ、勿論逆でも良いんだけどさ、子供の頃さ、親父とお袋が出かけに良くしてたんだよね、キス」
そう……なんだ?
「前の晩に凄い喧嘩しててもさ、出かける時だけは、ちゃんとキスして、それから手を振ってさ……」
なんだか、あの二人が……って思うと、意外なんだけど。
「なんつーか……、別に憧れってわけではないんだけどさ、そういうの良いなってずっと思ってて……。だから、俺も……っつーか、俺達も……」
「しよ?」
「え?」
僕は翔真くんの言葉を遮るように、翔真くんの唇に人差し指を押し当てた。
「もし……さ、もう無理って思うくらいの酷い喧嘩したとしても、出かける時はちゃんと行ってらっしゃいって言って、それからキスしよ?」
「智樹?」
「そしたらさ、たとえ嫌なことがあったとしても、リセット出来そうな気がしない?」
勿論、そんな簡単なことで……って思わなくもないけどさ、キスってそれくらいのパワーがあると思うんだ。
翔真くんは腰をグリグリ押し付けて来るし、口の中だって満遍なく舐められてさ、凄く気持ち良かったんだもん。
このままベッドに直行したくなるくらいにね。
息子もね、ちょっぴり元気になっちゃった……よ?
ってゆーか、こんなことしてる場合じゃない!
「ね、翔真くん時間は? 大丈夫なの?」
翔真くんのことだから、大分余裕を持って時間設定してるだろうけど、途中で迷子になったりとかさ……なっちゃったら、間に合わなくなっちゃうことだってあるじゃん?
いくら入社式とは言え、記念すべき初出勤だもん、遅刻はダメだよ。
「うーん……、大丈夫じゃないかも……」
「え、嘘……。ね、早く行って?」
僕のことは良いから、早く……
「嘘、冗談だよ」
へ、どゆ……こと?
「時間は余り過ぎるくらい余裕あるから、心配しなくて大丈夫。でも、そんなことより大事なこと忘れてたからさ……」
「大事な……こと?」
首を傾げた僕に、翔真くんがクスリと笑って、また額にキスをする。
「あ、もしかして……、行って来ますのキス……とか?」
「うん。あ、勿論逆でも良いんだけどさ、子供の頃さ、親父とお袋が出かけに良くしてたんだよね、キス」
そう……なんだ?
「前の晩に凄い喧嘩しててもさ、出かける時だけは、ちゃんとキスして、それから手を振ってさ……」
なんだか、あの二人が……って思うと、意外なんだけど。
「なんつーか……、別に憧れってわけではないんだけどさ、そういうの良いなってずっと思ってて……。だから、俺も……っつーか、俺達も……」
「しよ?」
「え?」
僕は翔真くんの言葉を遮るように、翔真くんの唇に人差し指を押し当てた。
「もし……さ、もう無理って思うくらいの酷い喧嘩したとしても、出かける時はちゃんと行ってらっしゃいって言って、それからキスしよ?」
「智樹?」
「そしたらさ、たとえ嫌なことがあったとしても、リセット出来そうな気がしない?」
勿論、そんな簡単なことで……って思わなくもないけどさ、キスってそれくらいのパワーがあると思うんだ。
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