H・I・M・E ーactressー

誠奈

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第35章  scene7:僕達のParty Starters!

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 「あ、あん……、あ~ん……、も、ムリ……っ……」

 結局簡単に流されてしまった僕は、もう何度イカされたかもう分かんなくなるくらい、身体も、それから僕の頭もぐちゃぐちゃで……

 でも翔真くんは腰の動きを止めようとはしなくて……

 「ね、明日(ってゆーか、もう今日だし!)入社……式……っ……」

 流石にこれ以上はヤバいと思って訴えるけど、翔真くんは全然お構いなしに腰を押し付けて来る。


 分かるよ、分かるんだよ?
 繋がった部分から、伝わって来るもん。

 翔真くん緊張してるんだよね?
 だからいつもより激しいんだよね?

 それが分かってるから、僕も口では「ダメ」って言いながらも、自ら足を広げ、腰を揺らして翔真くんを受け入れてるんだけどさ、流石にもう腰が抜けそうだよ?

 それにさ、気力で元気を保ってはいるけど、息子ももう限界……ってゆーか、なーんも出て来やしない。


 もうこうなったら……
 本当は翔真くんを相手に使いたくはなかったけと、奥の手を使うしかない……よね?


 僕は翔真くんの腰の動きが速度を上げたタイミングを狙って、

 「あ、あ、あ、あんっ……、ああ……、イクッ……、ああっ……、だめぇっ……」

 出すものなんて何もないのに、一際甲高い声で喘ぎながら身体をビクビクと震わせた。

 そして、「クッ……」と低い呻きを上げて翔真くんの熱が僕の中をジワッと満たした瞬間、全身の力を抜いて瞼を閉じた。

 「え、と、智樹……?」

 僕が意識を飛ばしたと思って慌てた翔真くんが、僕の頬を軽く叩く。

 勿論、本気で意識を飛ばしたわけじゃないから、ちょっぴり痛いんだけど、我慢我慢!


 本当はさ、演技なんてしたくないけど、このままだと朝までコースってことにもなりかねないし、遅刻はないにしても、入社式の最中に居眠りとかさ……、翔真くんのことだからないとは思うけどさ、疲れた顔は良くないじゃん?

 やっぱり、晴れの日なんだから、翔真くんには誰よりも凛々しくて、誰よりも格好良くいて欲しいんだもん。


 だから……、ごめんね♡
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