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第31章 日常16:僕の彼氏を紹介します
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しおりを挟む翔真くんとの初夜を迎えてから数日後、僕達は揃って和人と相原さんのマンションを訪ねた。
連絡が取れない間、いっぱい心配かけちゃったことへのお詫びと、僕達が付き合い始めたことを報告するためだ。
でもさ、和人とも相原さんともこれまで何度も顔を合わせている筈なのに、なんだか妙に緊張しちゃって。
だってね、ついこの間までは友達だった翔真くんが、今では恋人として僕の隣にいるとかさ、照れちゃうじゃん?
しかも、翔真くんたらずっと僕の手を握ったままだしさ、嬉しいんだけど、ちょっぴり恥ずかしい。
和人も相原さんも、ずーっとニヤニヤしちゃってさ……
「で、記念すべき初エッチはどうだったの?」
って相原さんに聞かれた瞬間、僕達はお互いの顔を見合わせて、赤くなった顔を同時に俯かせた。
当然、興味津々で根掘り葉掘り聞かれることは予想してたけど、それもいざ現実となると、やっぱりしどろもどろになっちゃうわけで……
「そりゃ……、ねぇ?」
「う、うん……」
「最高だった……っつーか、ねぇ?」
「う、う、う、うん……」
お互い顔を見合わせては照れて……を繰り返す僕達に、和人はクスクス肩を揺らしてるし、相原さんは相原さんで、よっぽど焦れったく感じたのか、テーブルに身を乗り出しちゃうしで。
どんだけ僕達のセックス事情が気になるんだよ、と思いつつも、それだけ僕達のことを気にかけていてくれたんだなって分かるから、恥ずかしい反面、やっぱり嬉しい♪
「あ、でもね、暫くはお預けなんだよね?」
僕が言うと、翔真くんは急にショボンとしてしまう。
「え、何で何で? 付き合い始めたばっかなのに、もう倦怠期が来ちゃったの? え、相性が良くなかったとか?」
興味津々相原さんに捲し立てるように質問攻めをされた途端、今度は憮然とした表情で唇尖らせる。
ほんと、忙しい人だよね。
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