どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章六十八節 シロの乱入と最悪の悲劇と二人の結末!…-

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__ザッ!!!…スック…


「漸くここまで来れたのです!!…

早くご主人様とオリハ叔母さんを止めないと!!!…」


__ガキイイィィン!!!…ガキイイィィン!!!…


「……このまま近づくと危ないですね!…

ご主人様達が気付いてくれると良いのですが……ッ!!…

スゥ…ご主人様~~~~!!!…オリハ叔母さ~~~~ん!!!!…

戦うのを止めてくださ~~~~い!!!!…」


さて話は現在のシロの様子に!…無事シロは闘技エリアへの侵入を果たすと、

すぐさま戦って居るマサツグとオリハの元まで近づき!…

が、そこはさすがに無鉄砲と言う訳では無い様で!…

若干離れた位置から二人に向けて声を掛ける!…

それで何とか二人の気を引こうとして行くのだが、

二人にはその呼び掛けが聞こえて居ないのか無反応!…

未だ激しいぶつかり合いを見せて居た!…


__ガキイイィィン!!!…ガキイイィィン!!!…


「…むぅ~~~!!!…

危ないのに止めてくれないです!!!…

…もう少し近づかないと駄目なのですかね?…」


__テッテッテッテッテッテ!!…


距離にして約数十m、一応聞こえない距離では無いのだが…

それでももはや二人の間では互いの事しか見えて居ない様子で有り、

返事は聞こえず帰って来るのは剣戟音!…

となるとそんな二人の様子にシロも慌てる素振りを露わに!…

更には自身の言葉を聞いてくれない事にも膨れても見せると、

更に二人へ近付く事を考え始める!…

となるとそんなシロの様子と言うのは勿論観客達の目にも止まり、

途端に慌てる声が広がり始め!…


__…ッ!?…どよ!?…ザワザワ!!…ザワザワ!!…


「…ッ!?…シロちゃん!?…」


「あかん!!…あの様子のマァツグ達に近づいたら危ない!!…

…ッ!!…戻れ!!…戻るんや!!!!」


当然そのシロの姿と言うのはモツ達の目にも止まる訳で!…

闘技エリアにシロが居る事でくまさんが驚き!…

マサキも気が付いた様子でその場でバッ!と立ち上がると、

次には慌ててシロに戻るよう叫んで見せる!…

しかし幾ら叫んだ所でそのマサキの叫びがシロの耳に届く事は決してなく!…

寧ろシロは更に二人へ近付く!…それはとても肝を冷やす光景をなって行き!…

観客達もそんな様子に更にどよめく反応を露わにすると、マサキと同様!…

そのシロの後ろ姿に向かって叫び始める!…


「おい!!…王女様の一人が戦って居る闘士達の方へ向かって走っているぞ!?…」


「ッ!?…オイオイおいおい!!…不味いんじゃないのか!?…

まさか興味本位で近づいたとかかぁ!?……とにかく不味い!!…

…ッ!!…戻れぇ~!!…戻るんだぁ~!!!」


__戻れぇ~!!!…戻れぇ~!!!…戻れぇ~!!!…戻れぇ~!!!!…


何故そこにシロが居るのか?…何故二人へ向かって近づいて行っているのか?…

とにかく色々と疑問が湧いて来る所のだが!…

その無謀とも言えるシロの行動に誰もが最悪の結末を予想すると、

シロの事を止めずには居られないでいた!…

その際シロ達と同じ様に壁を超えてでも止めようと考える者も出て来始めると、

必死に戻るよう叫び続ける者も当然居り!…

何ならその声はシロの耳にも確と届き!…それでも尚近づいて行くシロの様子に!…

観客達皆が恐々とした眼差しを向けて見守り叫び続けると、

一方でシロは確固たる意志を!…


{…戻る訳には行かないのです!!……

ご主人様とオリハ叔母さんを止めないと!!…}


幾ら観客達に戻れ!と言われようが前進し続け!…

マサツグとオリハの事を考えると、

余計に脚を止める事を自身が許さず!…

それが勿論危険と言うのも重々承知して居る訳であり!…

それでも尚徐々にその距離を詰めて、

遂に二人との距離を十数mの所まで持って行く!…

そしてシロもここならば!と…

再び声を掛けようと戦う二人を前にして構え始めると、

その際やはり本気で戦う二人が怖いのか!…

必死に自身の中の恐怖とも戦って見せる!…


「……よし!…この距離なら!!…

…ッ!!…スゥ!!…ごしゅじん!!…」


__ガキイイィィン!!!…ブワァ!!!…


「ふぅ!!…きゃああぁ!!!…」


__ッ!?…ああぁぁぁ!?…

…ドサッ!!…ゴロン!!…ゴロゴロゴロゴロ!…


それは足をプルプルとさせながらその場で踏ん張り!…

次には意を決して一呼吸を挿んで行くと、

まずはマサツグの事を止めようと声を発するのだが!…

しかしその声はまるで二人が阻む様にしてかち合うと衝撃波を生み!…

その衝撃波はシロへと襲い掛かり!…

シロもその衝撃波を受けてモロに後ろへ吹き飛ばされるよう転がると、

更に観客達の不安を煽る!…それは当然その光景を目の前にして!…

ヤバい!と言った声を上げる事態になって行くと、

もう動かないでくれ!と願う様に恐々とし!…

だがそんな願いとは裏腹にシロはスッと立ち上がり!…

再びマサツグ達の戦う方へと歩き出すと、更に観客達へ恐怖を与える!…


__……ザッ!!…ギュ!!…トッ…トッ…トッ…トッ…


「ッ!?…む、無茶だ!!!…あの二人の戦いは無茶苦茶で!!…

あんな状態に介入出来る奴なんて神姫位なのに!!!…」


「と言うより何であの子はあの二人に向かって近づいて行くんだ!?…

まるで自殺行為だ!!!…それに兵士達も何をやっているんだ!?…

こんなの直ぐに止めに入らないとだろ!?…今すぐ止めろよ!!!!…」


その際やはり本気で戦う二人の衝撃波は相当なモノなのか、

シロは腕や足を庇う様に一歩…また一歩とそれでも二人に向かって前進!…

ただ二人を止める事だけを考え!…

が、しかしそんなシロの考えなど当然観客達には全く分からず!…

ただシロが介入しようとしている様子に驚き戸惑い!…

何故この試合を止めないのか!?と言った運営に対しての不満だけが上がり出すと、

一方の展望デッキでも!…

それは女王がハラハラとした様子でその光景を見詰めて居り!…

マグダラスもそんなシロの行動に対して苛立ちを覚えた具合に!…

その表情を苦虫を噛んだ様なモノに変えて行くと、苦渋の決断を迫られる!…


{……チッ!!!…

何と言う面倒な事をしてくれたのだあの小娘はぁ!!!!…

このままあの二人が潰し合ってくれれば!!…

この後に控える作戦もスムーズに進むと言うのに!!…

…しかしここであの小娘を殺す訳にはいかん!…

致し方無いがここは中断を…}


「…ッ!!!…闘技を中断せよ!!!…

今は王女様の身の安全を最優先に……」


ただ心の中でシロに対して文句を漏らし!…

そして今後の事を考えると、シロの救出を決断して行き!…

と、そこから更に後ろにいる兵士達に向けて指示を飛ばし!…

一刻を争う!とばかりに急ぎ中止の命令を口にするのだが!…

この時既にお寿司!…更なる展開!…

いや、最悪の結末がやって来る!…

と言うのも本当に限界を迎えてきた二人が息を切らすと、

一か八かの掛けに出ようとし始め!…


__ゼェ!…ゼェ!…ハァ!…ハァ!………チャキッ!!…×2


「ッ!?…え!?…」


「な!?…」


「ッ!!!!…」


最後の最後までシロの存在に気付かず!…

互いに残りTPがあとわずかとなってしまうと、

最後に大技で仕留めようとマサツグとオリハが無言で構えを取り!…

となるとその様子に観客達も慌ててふためき!…

モツ達もこれ以上は不味い!と悟ってバッ!と席を立って見せると、

すぐさま壁の方へ向けて駆けて行く!…

勿論その壁を飛び越えて二人を止める為でもあるのだが、

幾ら何でも今からでは遅く!…

と、その一方で展望デッキでも事態に気付き!…

マグダラスはその様子に青褪め失神!…

女王もこれ以上は不味い!と悟った様子で!…

その重い我が身を起こして闘技場へ飛び出そうとして見せると、

更にその一方では互いに最後!と言った様子で言葉を口に!…


「…ぜぇ!…ぜぇ!……はあぁ~…

泣いても笑ってもこれが最後だぜオリハさんよぉ?……

互いにもう避けるだけの余力は残ってないだろ?…

正真正銘の最後!!…どっちが早いか?って奴いだぜ?…」


「ヴヴヴヴヴヴヴ!!……」


「…ッ!!!…待って!……待って!!!」


息を切らしながらも不敵に笑い!…

オリハの様子から見て互いにこれが限界!と言った事を口にすると、

覚悟を決める様に言葉を続ける!…

となるとその言葉にオリハもピクッと反応を示して!…

低く唸り声をあげて行くと、更に姿勢を低くして突貫の構え!…

オリハもこれが最後とばかりにマサツグを睨み!…

マサツグもそれを見て受けて立つよう一点にオリハの目に視線を向けると、

それは時代劇の殺陣の様な緊張感を放ち始める!…

するとシロもそれを感じ取ってか慌てて二人に声を掛けるが、

やはり耳に届いて居ないのかピクリとも反応をされず!…

と、その一方でやっと止めに入ろうとして来たのか!…

兵士達が闘技エリアへ侵入を試み!…

両ゲートの鉄格子を開けて行くと、

遂にその時がやって来る!…


__…ガコンッ!!…ガラガラガラガラガラ!!!…ッ!!!…バッ!!!…


「画竜点せ…!!!!」


ヴアアア断空!!!!」


この時二人は時代劇宜しく向かい合い、互いに武器を構え!…

そして開始の音に集中して見せ!…それを合図に飛び出す心構えも付けて行くと、

タイミング悪くここでゲートの音!…これが二人の開始の合図となってしまう!…

となると互いに飛び出しては武器を振り被り突貫して行き!…

やはりシロの事に全く気付かず!…するとシロもそんな二人の様子に慌てに慌て!…

遂にはその二人に向かって駆け出し!…

傷ついた体にムチを打つ様に我が身を挺して二人の仲裁に入って行くと、

次の瞬間最悪の展開が訪れる!…


「ッ!!!!…待ってくださ~~~~い!!!!!」


__ッ!!!!………ザシュウウゥゥゥンンン!!!!…


「ッ!!!!…………」


丁度二人がぶつかろうとした瞬間、二人の目に漸くシロの姿が映り込む!…

しかし当然それは既に振り被っている状態にあり!…

咄嗟に攻撃を止める事が出来ないまま突っ込んで行くと、

シロは二人の間に潰されるよう…その姿をフッと消してしまう!…

そして互いに武器を振り抜く!…

とまでは行かなくとも互いに何かを斬った様子でビタッと止まると、

そこから鮮血が若干噴き出し!…それは一体誰の血なのかは全く分からず!…

それでもその場の全員の時が止まったかの様な…

誰もが最悪の事態が起きた事を予想すると、一歩も動けず青褪め続ける!…

そして確かに時間が流れて居る事を証明するよう!…

マサツグとオリハの足元に血溜まりが徐々に出来て行くと、

次にはふとマサツグとオリハが動きを!…


__…ザシュウゥ!!…ビチャ!!…ボタボタッ……


「……シ、シロ?…」


「……シロちゃん?…」


__…………。


それは先程まで殺し合って居たのが嘘の様…互いに離れては武器を降ろし!…

するとその二人の間には目を瞑りグッタリとするシロの姿が…

となると二人はそんなシロの抱えてただただ見つめ!…

これまた二人揃って静かにシロの名前を呼んで行くと、若干俯き震えて見せる!…

それはまるでまだシロが生きて居るか如何かを確かめる様に呼び掛けて見せると、

次には悲しみに暮れるよう俯き震え!…

と、オリハも同じくそんな反応を見せて行き!…

この時オリハの狂獣人化ウェアバーサーカーも解けてしまい!…

ただ何か呆然と立ち尽くしシロの事だけを一点に見詰めて固まって居ると、

そんな二人の様子に周りは察した反応を!…シロは死んだ!と確信する…

そうなると次には辺り一帯がまるでお通夜の様に重く苦しい空気が漂い始め!…

誰もがその突然の出来事に反応出来ず!…

驚くとか戸惑うとかそんな感情も失った様に固まり続け!…

次にはマサツグがスッと眼を閉じて深呼吸を…そして息を吸い切り!…

そのシロの亡骸に対してグッと目を見開くそんな反応を露わにすると、

次には大声で叫んで見せる!…


__スゥ………カッ!!!…


「こんの!!!…馬鹿娘ええぇぇぇ!!!!…

幾ら俺達が寸での所で気が付いたからって!!!…

それでもいきなり目の前に現れて大の字で止めに入ってくんじゃねぇ!!!!…

危ないだろうがあああぁぁ!!!!!」


__どよッ!?…ざわざわ!…ざわざわ!…


「ッ~~!!!…そうでしょシロちゃん!!!!…

いきなり目の前に飛んで来たらぁ!!!…

攻撃を逃がす場所に困るでしょおぉ!?…

…はあぁ~…お陰で頭が冷めちゃった…」


それはまるで死を悲しむとかでは無くただただ説教!…

まだ生きて居るかの様に吠えて見せると、

まるで娘に対して怒るよう鬼の形相を露わにし!…

となるとそんなマサツグの吠えように観客達も戸惑い!…

事故が起きたのでは?と言った困惑の様相を見せて居ると、

更にオリハも怒り始める!…

それはやはりシロが生きて居る事を知っている様に慌てて見せると、

本当に危なかった!とシロを叱り…

と、同時に自身の狂獣人化ウェアバーサーカーが解けた事も漏らして行き!…

さも疲れた!とばかりにふぅっと息を漏らして見せると、

次にはモツ達も現場に到着!…そしてシロの様子にも変化が!…


__……ぷるぷるぷるぷる!!…ッ!?…


「……ひぐ!…ご!…ごめんなさいです~~~!!!」


__ッ!!……ッ~~~!!…ワアアアアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!…


それは二人の説教に反応するよう小刻みに震え!…

そしてその目に涙をジワァ~っと浮かべて見せると、

そこからヒグヒグと泣き出し!…

と、次には目を開ける事無くマサツグに謝罪を口にして見せ!…

それはシロが生きて居る事を証明するもので!…

観客達もその返事が聞こえた事で何かハッと安堵する様な!…

そんな反応を露わにすると、シロが無事である事に歓喜する!…

この時その様子はまるで奇跡が起きた!とばかりに大盛り上がりすると、

先程までの陰鬱な空気を吹き飛ばし!…

その一方で動く事無く観客席でその様子を見ていたフィロも呆れて見せ!…

まるで分かって居たと言った具合に溜息を一つ…

そしてシロの行動力に関してもも一つ呆れた反応を露わにすると、

言葉をつらつらと漏らし始める!…


「……ハァ…相も変わらず無茶をしおるな?…あ奴め…

まぁ、マサツグ達なら…止まる事が出来ると…

分かって居ったからあまり心配はして居らんだが…」


「……ッ!!…

そ、それは如何言う事ですか!?…

先生が自分を斬ってでも?…」


それはさもつまらなさそうに話しをすると、

フィロは最初からシロの介入について心配をして居なかった様子で話しをし!…

その際ハティとしてもとても気になる事を口に!…

と言うのも我が身を犠牲にする!…様子を見るからにとてもそうには見えない!…

まるでシロが我が身を犠牲にして止めに入った様に見えてしまうと、

そのフィロの言葉に引っ掛かりを覚える!…

そしてその意味について若干戸惑い気味に質問をすると、

フィロはハティにニヤッと笑って見せてはマサツグ達を指差し…


「簡単な話じゃ!…ほれ、マサツグとオリハの腕を見てみい?…」


「え?…ッ!?…」


フィロは簡単にシロを抱えている二人をよく見る様にと言葉を口に、

特に腕を見る様に!と指摘して行き…

と、それを聞いてハティも素直にふと視線を二人の腕へと向けて行き!…

そこでそれぞれ左腕に深い切り傷の有る!…

何なら現在進行形で出血している二人の姿を見つけて行くと、

途端に驚いた表情を露わにする!…

それはまるで滝の様にダラダラと流れては腕を赤く染めて行くと、

見ているだけで自分も痛くなりそうに!…

が、肝心の二人はさも冷静に振舞って見せて居る様子で!…

まるで痛覚が無い!…

寧ろ抱えて居るシロを心配する様にその表情を困らせる!…

ただその様子を見せて居るだけに思えてしまうと、更にハティを驚かせる!…

そしてハティが気が付いた様子にフィロもフッと笑って見せると、

次には如何言う事か?の説明の続きを口に!…


「…あれは互いの技を止める為に出来た傷じゃ!…

幾らマサツグ達が歴戦の勇とは言え!…

一度勢いの付いた技を止めるのは至難の技じゃ!…

しかしそのまま放てばシロが危ない!…そこでマサツグ達は考えた!…

いかに素早く攻撃を止め!…被弾を最小限に済ませるか!!…

…その答えがあの傷と言う訳じゃ!…

あの傷の深さを察するに骨にまで到達していなくともかなりの深手じゃ!…

瞬間的に技を放つ腕を互いに斬って次の攻撃への動きを絶つ!!…

その際互いに攻撃を放つ腕を止めようとはしたみたいじゃな?…

…まぁそのまま行って居れば両者共にバッサリじゃからのぉ?…」


フィロはその結末の様子から二人の考えを推測!…互いに難しい状況であった事!…

その間にも時間が迫っており、一刻の猶予も無い中…

苦肉の策が互いの攻撃を止める!…肉を切らせて骨を断つ事であった事を!…

まぁ骨は断っていないのだが…

それでも刹那の瞬間にそれだけの考えがあった事を話して行き!…

ハティもそれを聞いて納得した様子で改めて驚きを露わにすると、

目を真ん丸に見開いて見せる!…

そしていつの間にかマサツグの事を師匠と言う様に先生と言うと、

同格に凄い!とばかりに疑問形でオリハを称え!…


「ッ!?……さすが先生なのです!…と、オリハさん?…」


「…私からして見ればあの二人も凄いが…

あの子狼の方も大した度胸の持ち主だと思うがな?…

歴戦の勇の前に飛び出して行く覚悟は…

幾ら相手が身内であろうともやはりたじろいでしまうモノだからな!…

…しかしそれでもこうしてやって見せた訳だ!!……まぁそれでも…

止め方を間違えている時点で減点対象ではある事には変わらないのだがな?…」


ハティが目をキラキラとさせてこれが本物の戦い!と感心をする一方、

パルシィはシロの度胸に関心を示し!…

その勇気を称える様に言葉をポロポロと零して行くと、

腕を組みながらにシロを見詰め!…

しかしやはり止め方が不味かった事を口にすると、

そこは減点!と苦笑いをしながら話し!…それでも丸く収まった事に安堵!…

これ以上戦いを続ける事も出来なさそうなので!…

これにて試合終了!と言った雰囲気になって行くと、

ここでタイミング良くドラの音が!…


__ボワアアアァァァァァァァァァァァンン!!!…


「ッ!?……ッ!!…な、何で!?…

何でドラの音が鳴るの!?…まだ勝負は!!…」


「ッ!…いや?…勝負は着いてるぜ?」


当然そのドラの音は試合終了を告げるモノで!…

そのドラの音にオリハはビクッ!と反応をして見せると、

これまたふと思い出した様子で!…

まだ自分達の試合は終わって居ない!と言葉を漏らし…

となるとそのオリハの様子は慌てたモノに!…

だが一方でその反応を見てマサツグがへ?と…

まるで何を言って居るんだ?とばかりに恍けた表情を浮かべて見せると、

次には終わって居る!と口にする…

それは勿論試合が終わって居る事を物語って行くと、

オリハはその言葉を聞いて更に戸惑い!…


「ッ!…え?…」


「ほれ?…」


何ならその眼はマサツグに疑問を訴える様で!…

やはり分かって居ない様子で戸惑いを露わに!…

するとマサツグもそれを察した様子で返事を口にして行き!…

そして徐にオリハの両刃剣へ向けてスッと大剣を差し向けて見せると、

何故かその刃をノックする!…すると如何だろう?…

それがきっかけなのかオリハの両刃剣の刃にヒビが入ると、

そのままボロッと崩れてしまっては地面に落ちて空しい音を立てて行き…


__コンコン!…ピシッボロッ!…ガランガラン!…


「ッ!…あっ!……」


「…それに対してこっちは…」


__ゴンゴン!!……ッ!!…


ポッキリと折れてしまってはオリハも言葉を漏らして沈黙し出し!…

一方でマサツグもまるでここに違いがある!とばかりに声を掛けると、

更に見せ付けるよう大剣を地面へ突き刺して立てる!…

すると次には足で大剣の峰をノックすると、特に何も起きる事は無く!…

と、それを見せられた事でオリハもハッ!と目を見開き!…

マサツグもこれまた更に煽るようオリハにニヤッと笑って見せると、

止めの言葉を口にする!…


「…さすがはドレッグのジッチャン謹製のアダマンタイト製大剣!…

アレだけ打ち合ったにも関わらず刃毀れ一つして居ない!!…

何ともないぜぇ~?……ドヤァ?…」


__カチン!!…ッ~~~~!!!!………ッ…


それはこれ見よがしに悪い笑みを浮かべながらオリハに言うと、

次にはオリハもそのマサツグの表情を見てカチンと来た具合に怒りを覚え!…

となるとまた乱闘勃発!と行きそうになるのだが、ここはオリハが我慢をし!…

と言うのも敗北を自身で認めつつ!…改めてシロの方へと視線を向けて行くと、

何故こんな事をしたのか?と…その理由について質問をする!…

それはさすがのシロでも喧嘩を止めるだけに、

あそこまでするとは思っても居ない様子で!…気持ちを切り替え言葉を口にし!…


「…それはそうとシロちゃん?…どうしてあんな無茶を?…

確かにこの馬鹿兄貴を倒す事で頭が一杯になっていたけど…

何でわざわざあんな…」


「ッ!…それは!…あのままご主人様とオリハ叔母さんが戦っていたら…

オリハ叔母さんが死んじゃう!って思って…」


「ッ!…え?…じ、じゃあ…

あの展望デッキからオリハの武器が壊れる事が分かってたってのか?…」


必死にマサツグを殴りたい感情を押さえつつ!…

それでも本音が漏れ出る様に言葉を口にして行くと、

シロはそのオリハの問い掛けに対して戸惑いながらも返事を!…

それは直感的にそう感じた様に話して見せる!…

その際とても心配をした様子で手をモジモジとさせながら話して行くと、

若干俯きながら戸惑いの色を露わに!…

と、そのシロの話を聞いてマサツグもハッと反応して見せ!…

シロにはこれが分かったのか?と…

武器が壊れる事を予見で来ていた事に驚きの反応を示して行くと、

次にはシロがピクッと…


「ッ!…あ!…そうじゃなくて!…」


「凄いなシロは!!…良くあんな遠くから分かったもんだ!!…

…でもだからってな?…もうあんな無茶をするんじゃあないぞぉ?…

本当にこっちは!…心臓が止まる思いをしたんだからなぁ?…」


「ッ!!……はいです…ごめんなさいです…」


それはまるで違う!と言った様子で返事をしようとするのだが、

マサツグは話を聞かずに勝手に誤解をしては一人納得をして見せ!…

となるといつもの様にシロの事を猫可愛がりし始め!…

褒めるよう言葉を口にしながらも!…

やはり先程の飛び出して来た事に関しては肝を冷やした様子で!…

スッと冷静に戻って見せると、途端にシロへ注意をする!…

この時もう二度としないでくれ!とばかりに!…

苦笑いをしながら頼み込むよう注意をすると、

シロもそのマサツグの注意を受けてハッ!とした様子で反応を露わに!…

すると次にはシュンとした様子で返事をして見せ!…

やっとこれにてこの話も終わり!…

次のトーナメントの試合に向けて事が動き出そうとして行くと、

この時シロ?以外が気付いて居ない!…

マサツグの異変が見られようとしていた!…


__……チラッ?……ゴゴッ…ゴゴゴッ……ッ!……ッ…


「……ッ!…ッ!?…よ、よもや!…まさか!!…」


それは如何やらマサツグにも無自覚の様子で、

シロからはマサツグの背中から黒い靄が出て居る様な?…

何ならそれは現在進行形で今も尚見えて居る様であり!…

燻ぶる様に揺らめいては何か不穏な気配を露わに!…

そしてそれを見てシロが一人不安を感じて居ると、

観客席よりフィロも気が付いた様子で突如ピクッ!と反応を…

それは目を真ん丸にしてジッとマサツグを見詰め出し!…

見間違える筈が無い!と言った具合に凝視をし続け…

徐々に口角を上げて行くと、思わず席も立ってしまう!…

しかしそれ程までに驚きを露わにしたと言う事で!…

そんな様子にパルシィもふと気が付いた具合にフィロへ声を掛け出し!…


「ッ!……如何したと言うのだ?…玉藻の前?…」


「ッ!!…その名で呼ぶでない!!……それよりも今のはもしや!?…

…くふ…くふふふ!…ここに来てが見れると言うのかや!?…」


「……ッ?…お前は何を言って居るのだ?…玉藻の前?…」


この時再三呼ぶな!と言われて居る玉藻で呼び!…

フィロもそれに対して律義に振り返ってツッコミの言葉を口にすると、

次には歓喜に震える様なそんな反応を露わにする!…

それは待ちに待った時が来た!と言った様子でジッと見詰め!…

もはや笑う事が我慢出来ない!と言った感情の昂り様も見せて居り!…

と、その際パルシィに対して返事の言葉を口に!…この時見たい者が居る!と言い…

そんな頓智の様な答えにパルシィが悩む様なそんな反応を取って見せると、

一旦はこの騒動に終止符を!…

変わらずこのままトーナメントは続行されて行くのであった!…


因みにこの後マサツグとオリハはちゃんと腕の治療を受けた後!…

くまさんから尋問を受ける事に!…

と言うのもあそこまで派手に喧嘩をした事に疑問を持たれ、その理由は何か?と…

それはちゃんと母親をする様に二人を並べて座らせ!…

その前に堂々と仁王立ちをして二人のオカンである風格を露わにすると、

二人に圧倒的な圧を!…レベル差を物ともしない態度を見せるのであった!…


尚シロに関してもその後血だらけの状態を丸洗いされる事になると、

闘技場に常設されて有る風呂場へと連行され!…

その際アヤの手を借りる事となって行き!…

何ならアヤはその時の事をまるで自分が娘を持った様だ!とモツ達に語ると、

何か若干母性に目覚めた様な…

と言うよりキリッとやり切った表情を見せたと言う!…

その時のアヤの表情はさもトリマーの様であった!と…

モツも後にそう語って笑うのであった!…

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【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話 主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉 神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく…… ※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!! 内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません? https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
ファンタジー
ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密

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魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。 そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。 しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。 過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

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