どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章二十九節 騒がしい城内道中と魔王を叩く駆け出しと狼の女王-

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後方の様子に気が付かずハティビィエールの動向が気になるマサツグ…

そしてシロもマサツグに甘えて今は気にして居ない様子で付いて居ると、

一方では何か嫉妬する様な様子を…静かに燃やしては不穏な空気を見せて居た!…

さてそこからその忘れ去られたマサツグ達の後方はと言うと…

フィロがマサツグ達が先行している事に気が付くと、

次には慌てた様子でそのモツやアヤ達に急ぐよう声を掛け!…


「……あっ!!…お主達!!…いつまでその様な事を気にして居るのじゃ!!…

マサツグと白いのはもう先に行ってしまったぞ、わっち達も後を追わねば!!…

本来の目的を忘れるで無い!!!…先に進むぞ!!!」


__ピョイン、ガシッ!!…ッ!?…


「さぁさぁ!!…早く早く!!…」


__ズルズル…ズルズル…


その不思議な城内の技術や仕様に夢中なモツとアヤの二人に飛び付くと、

その二人の手を掴み!…と、突如フィロに手を掴まれた事で当然困惑!…

声を上げる間もなくフィロが急かす様に言葉を口にして行くと、

次には遠慮なしに引っ張って見せる!…

となるとモツとアヤも戸惑いっぱなしの様子で中腰状態なって行くと、

次には歩き難そうに連れて行かれ!…

この時その様子を見ていたリーナ達も苦笑い!…

とにかくそのフィロの後を追う様に若干駆け足気味に場内を進んで行くと、

その後を追うフィロの方からは…


「わっとっと!!…え?…ちょ!…ちょっと待ってくれ!?」


「…あぁちょっと!!…もう!!…

もう少し位見物して行っても良いじゃない!!」


「えぇ~い!!…行くったら行くのじゃ!!!…

…はぁ~……まるで手の掛かる子供を持ったようじゃ!!…」


「……二人とも…ある意味似た者同士だな…」


モツは如何にも無理やり連行されて居る事で脚元が覚束ない様子!…

しかしフィロが急ぐ理由についても理解した反応を露わにすると、

一旦は待った!を掛けるのだが…

と、同じく連行されて居るアヤも戸惑い驚きの様子を露わに!…

この時もう少し見て居たかった様子でフィロに文句を口に!…

だが逆にフィロからそんな時間はない!とばかりに文句を言われると、

やはり強制連行される!…その際フィロも手の掛かる!と言った

呆れ様を露わにすると、二人の事など御構い無しにズンズン進み!…

となるとそんな三人の様子にこれまたリーナ達は苦笑い!…

思わずアレが自分達で無かった事に安堵すると、

マサキとくまさんはクククッと笑いを堪え!…

オリハはもはや我関せずを貫いて居た!…

そうして先行するマサツグを追ってフィロ達が急いで居ると、

程無くしてマサツグ達と合流!…その際ハティビィエールを先頭に…

一際大きい扉の前に立って居ると、次には息を切らして言葉を零す!…


__タッタッタッタッタッ…


「はぁ!…はぁ!……ッ!…や、やっと追い着いたのじゃ!!…」


「…ッ!……あれ?……何で息を切らして?…てかこの状況は?…」


「…はぁ!…はぁ!…この…ボン達が…他に…興味を…持ち…っぱなしで…

一向に…前に…進まん…から…無理やり…引っ張って…来たのじゃ!!……」


「ッ!…そ、そいつぁご苦労なこって…」


フィロがやっと追い付けた事に安堵するよう息を切らしながら言葉を零すと、

そのフィロの言葉に反応してかマサツグも振り返って疑問を口に…

と、言うのもここで漸く後ろが付いて来て居なかった事に気が付き出し…

そして何やら慌ただしい様子を見せて居る事からこれは何?と更に質問を

重ねて行くと、フィロもありのままに合った事を口に!…

息を切らしながらに説明をする!…

その際途切れ途切れながらモツ達の事をボンと言うと、

苦労した様子で引っ張って来た!と…

となるといつも以上に疲れている具合からマサツグもご苦労!と声を掛け!…

マサツグ自身もそんなフィロの様子に戸惑った反応を見せて居ると、

ドナドナされてきた二人も言葉を…フィロに対してツッコミを入れる!…


「……ボンって…いつ俺達はフィロの息子になったんだ?…」


「……そうよね?…

それにこの状況だと子供に振り回される親…って、あっ…」


__カアァ~~!!……むすぅ~…


モツがフィロの言いように対して息子になった覚えがない!と口にすると、

アヤも同意するよう言葉を零し!…と、何なら身長的にフィロが子供!と…

その際逆に自分達が親で子供に振り回されて居る図の様と話して行くと、

次には二人揃ってハッ!と何かに気が付いた様子で反応をする!…

この時モツとアヤが互いにそっぽを向く様なそんな素振りを露わにすると、

次には恥ずかしい!とばかりに軽く頬を染め!…

となるとフィロとしては何か自分を出しに使われた様な…

何とも納得のいかないモヤモヤとした気分を覚えて行くと、

それは表情に現れ!…珍しく膨れっ面になって見せる!…

そしてあからさまに不機嫌!言った様子でムスッとすると、

次にはマサツグにある事を!…


「……のうマサツグや?…今の状況に対して一言言って構わぬか?…」


「ッ!…え?…お、おぅ…」


「…すぅ~……」


徐に言いたい事が出来た様で…

フィロがその事を口に出して言いたい!とマサツグに許可を取ると、

マサツグも思わず戸惑いながらに許可を…

モツとアヤも何?とばかりに首を傾げる!…

その際二人はまだフィロに掴まったままの状態で頬を染め、

未だに顔を合わす事が出来ない様子を見せて居り!…

と、その一方で全く気にして居ない様子でフィロが息を…

目を閉じ大きく息を吸い込み始めると、次には吸い込み切った所で目をカッ!と…

怒った様に目を見開いて行くと、天高く吠えて見せる!…


__……カッ!!…りあ充は爆ぜてしまえ~~~~い!!!…


「ッ!?…ッ~~~~!!!…」


__ビクウゥゥゥ!!!…バッ!!…


まるで憤りを発散する様にフィロは今の感情が篭った叫びを口に!…

それは城内に響き渡ると、辺りの者達を驚かせ!…

何ならシロとハティビィエールも思わずビクッ!と…

近くに居たマサツグの影に隠れるようその身を隠す事態に

なってしまうと、暫くの間城内でフィロの叫びが反響する!…

その際魔王の本気の叫びに驚いた二人は何方も尻尾をピンッ!と逆立てると、

耳も真っ直ぐ天井を差し!…

と、そんなフィロの叫びにマサツグも更に戸惑い!…と言いたい所なのだが…

シロがくっ付いて来た!…

と、同時にハティビィエールもくっ付いて来た事自体に戸惑って見せると、

フィロよりハティビィエール…意外と冷静になれてしまう!…

そして叫び終えたフィロの様子からは哀愁が感じられると、

マサツグも思わず声を…


「………フィロさん?…すっきりした?…」


「うん!…すっきりなのじゃ!!」


フィロが叫び終えてから約数秒…

フィロの感情を理解した上でマサツグが呆れた具合に声を掛けると、

フィロは満面の笑みで返事!…スッキリした!と答えて見せる!…

その際発信源近くに居たモツとアヤもそのフィロの叫びを諸に受けた様子で

固まって見せると、自身の耳を押さえては効いた!とばかりの表情を浮かべ!…

と言うのも恐らく事の発端はモツとアヤの二人に有り…

自分達で言った言葉にモジモジと…何か二人でラブコメの波長を出した事が

きっかけでフィロは発火した考えられると、マサツグも何か同情をする!…

と言うのもこの様子は度々見られ、フィロとしてもそれを見る度に

イライラして居たのか?…とにかくそうしてフィロがスッキリとした様子!…

されど騒ぎは大きくなり!…

その声を聞き付けて更に急いで来たであろうリーナ達が現場に着くと、

慌てた具合に何事!?と言う!…


__ダッダッダッダッダッダッ!!…


「何だ!?…何が有ったのだ!?」


「今怨念を有りっ丈込めて吠えた声が聞こえたと思ったのだが!?」


「とにかく皆無事か!?…」


「ッ!?…え?…えぇ~っと……あ、あはははははは…」


勿論何か事件!?と誤解した様子で現場に急行!…

そして辿り着くなりマサツグ達の心配を!…怨念めいたモノを感じた!と言い…

その怨念の元凶を探す様に辺りを見回すがそれっぽいモノが見当たらない!…

更に悩んだ様子を露わにする!…この時リーナとパルシィは辺りに警戒!…

しかしオリハ・マサキ・くまさんの三人は何と無く分かって居る様子で…

と、その一方では漸く動ける様になったのか?…至近弾を喰らった二人が言葉を!…

まるでバインドボイスを喰らった様に現状から復帰をして行くと、

若干のフラ付き様を見せてしまう!…


「あ…あぁ……」


「み、耳が…耳がキィ~ンってする!…」


「ッ!!…だ、大丈夫か二人とも!?…一体何が!?…」


「だ、大丈夫…ただ耳がヤバイ!…真っ直ぐ立てそうに無い!…」


さすがにダメージにまでは至って居ない様であるが、それでもTPは消耗した!と…

二人揃って耳を抑え!…

中々に音が真面に聞こえない様なそんな反応を見せて居ると、

リーナがハッ!とした様子で二人に駆け寄り!…そして心配の声を口にする!…

何ならフラ付く二人に肩を貸す様なそんな素振りも露わにすると、

モツはまだ自力で何とか出来るのか大丈夫!と…

と、モツとアヤがそれぞれ難聴に襲われて居る中…

フィロもやり過ぎた!と自覚が有るのか?…

ふと疑問を持った様子でマサツグへ振り返ると、疑問をそのまま口にする!…


「…そう言えばマサツグ?…お主何故無事なのじゃ?…

耳を塞いだ様子も無い上モツ達とは違い距離が有った様には見えん…

なのに何故その様に平気そうな顔を見せて居るのじゃ?…」


「ッ!…え?…いや、そう言われても説明出来ないと言うか何と言うか…

…ッ!…それより良いのか?…今自分で叫んだって事を言って?…

フィロの後ろでくまさんがニッコニコなんだが?…」


「ッ!…ふぇ?……ッ!?…あっ……」


と言うのもそのフィロの疑問と言うのは先程のバインドボイスの件について!…

モツとアヤはともかく!…

マサツグもある程度近くに居た事から被害を受けて居る筈!とフィロは

不思議そうに尋ねるのだが、その肝心のマサツグも分かって居ない様子…

何なら自分でも若干戸惑っている様子で有り!…

その事をフィロに隠さず話して行くと、次にはピクッと反応!…

そのフィロの後ろに注目する!…

そしてフィロに対して後ろに仕置き人が居る様に話しをすると、

今度はフィロもピクッと反応しては振り返り…

と、そこにはマサツグの言う通りにニッコニコの笑顔のくまさんが!…

しかし笑顔とは裏腹に背後は笑って居らず!…

まるで怒りに燃えるよう炎を背負って居る様に露わにすると、

フィロは徐々に青褪め始める!…


__ゴゴゴゴゴゴゴ!!!…サアアアァァァァ!!!…


「お、お義母様!…」


「フィ~ロォ~ちゃ~ん?…どうしてあんなおっきい声を出したのかなぁ~?…」


「ッ!?…え、えっと…その…あの…」


当然くまさんが怒って居る原因と言うのは叫んだ事にあり、

モツとアヤの状態異常についても言及を!…

何なら人様の家で叫ぶ無作法振りにもカチン!と来たのであろうか!…

くまさんは表情そのままに元凶であるフィロの顔に自身の顔を

近付けて行くと、思いっきり圧を露わにする!…

するとフィロもそんなくまさんに対して引け腰になると、

何とか言い訳を口にしようとするのだが!…

もはやくまさんの圧は魔王以上なのかそれを許さず!…

ただフィロが何も言えず口籠りに籠ってしまうと、

問答無用の刑が施行される!…

その際くまさんはまずフィロの事を捕まえて行くと、

叫ばせない様に口を押さえてはフィロの尻を大振りで叩き!…


__パアァァァン!!…パアァァァン!!…


「…一体何を考えたらこんな大騒ぎになるのかなぁ~?…

フィ~ロォ~ちゃ~ん?…」


「ンきゅ!!…んむぅぅぅぅぅぅ!!!…」


{……この人間さん達…おかしいのです!…

あれだけの怖い声に驚いてもいないですし…

あのくまさんも怖い声を出した人をお尻ぺんぺんしてるです!…

普通じゃないのです!……}


もはやそれは慣れた様子でスナップを利かすと、

あの魔王であるフィロネウスを涙目に!…

何ならくまさんはまだ駆け出しと言ってもいいレベルであり!…

なのにあのフィロネウスを圧倒する!…

これにはハティビィエールにパルシィも度肝を抜かれた反応を

露わにすると、ただただその様子に呆然とする!…

その際フィロは涙目になりながら尻を何度も叩かれると、

手を伸ばしては誰かに助けを求める始末に!…

となるとハティビィエールも心の中で動揺して見せ!…

改めてマサツグ達一行は何なのか!?と考えてしまうと、

平常な考えが纏まらないで居た!…

さてそうしてマサツグの足に掴まりその様子を見詰めて居ると、

次にはマサツグもいつもの癖が出て来た様で…


__ポン!…なでなで…なでなで…


「ッ!…え?…」


__ニコッ!…ッ!……なでなで…なでなで…


もはや無意識にやって居るのか?…スッと手を降ろしハティビィエールの

頭に手を置いて行くと、次にはその頭を撫で始める!…

となると突如頭を撫でられた事でハティビィエールも戸惑った様子で

ピクッとすると、マサツグの顔を見上げ!…

と、マサツグもこの時撫でて居るのはシロと思って居たのか?…

次には視線を落としてニコッと笑い!…

そこで撫でて居るのがハティビィエールである事に気が付いて行くと、

あれ?と言った反応を露わにする…

そして撫でた手前で慌てて手を退けるのも如何か?と思うと、

そのまま誤魔化す様にして頭を撫でに撫で続け…

するとハティビィエールも最初こそは警戒した様子を見せるのだが、

マサツグのスキル及び今までの経験からか!…

徐々にハティビィエールもトロンとした表情を浮かべて見せ!…

遂には甘える様なそんな素振りを見せてしまうと、

マサツグの手に落ち始める!…


「……ッ!!……ッ!……ん♪…んん♪…」


「…ッ!…さすが兄さん…

もうその子を攻略…もとい、手を出しちゃったの?…」


「…オリハ君?…人聞きの悪い事を言うんじゃない!……」


それこそ魔の手に抗えない様で!…

ハティビィエールはマサツグに安心した様子で若干控えめながらに

頭を摺り寄せ甘えて見せると、その様子に気が付いたオリハが言葉を…

何ならマサツグを捕まえると節操無し!とばかりに!…

態々言い直してハティビィエールの事を差して行くと、

茶化す言葉を口にする!…となると当然マサツグもその言葉を聞いて

ピクッと反応をして見せると、オリハに対して文句を口に!…

が、その一方でハティビィエールの頭を撫で続けて行き!…

ハティビィエールもただ黙ってマサツグに甘えて見せると、

その様子にシロもヒョコッと顔を覗かせると…


__ヒョコッ!…ッ!……


「えへへ♪…ご主人様のお手て!…気持ち良いですよね?…」


「ッ!…ッ……あいです…」


と言うのもまるで同意を求める様に言葉を口に!…その際ヤキモチを妬く事は無く…

笑顔でハティビィエールに接して見せると、ハティビィエールもハッとした様子!…

が、それには同意するのか若干恥ずかし気にコクンと頷き!…

俯きながらに頬をポッと染めても見せると、次には小声で返事をする!…

するとそんなハティビィエールの返事にシロもフッと笑って行くと、

この時だけは和気藹々として見せ!…その一方でお仕置きも漸く終わりを迎え!…

くまさんの懲罰からフィロが解放された様子で転がって見せると、

最後にくまさんが注意をする!…


「……はい、おしまい!!…

…また何かやったらこれだから覚えておく様に~!!…」


「ヒィ~~!……痛いのじゃ…

あまり痛さに一周回ってクセになりそうなのじゃ…」


まるで行き倒れの様にゴロンと行くと、全く持ってピクリともせず…

と、その一方でくまさんは淡々と注意を続けて行き!…

再発防止の為に!と脅しの言葉も口にすると、ここ漸くフィロの様子に動きが…

と言うのもこの時フィロはスッと自身の両手を自身の尻に、

そこからまるで労わる様に摩り始め…それは傍から見て居るととてもシュール!…

フィロ自身も堪えた!と零し!…

逆に何か目覚めそうである事も同時に零すと、ハティビィエールは我に返る!…


__ッ!!……サササ!!…


「あっ!…」


「さ、さぁ…皆が漸くお母様の待つ所の前に集まったので門を開けます…

ここまで長い廊下を歩いて頂きありがとう御座いました…

…本当ならもっと早くに着いていた筈ですが……少々お待ちください…」


それは自分の役目を思い出した様に突如ハッとして見せると、

慌ててマサツグから離れて行き!…と、これにはマサツグも思わず寂しさを覚え…

しかしハティビィエールはそれ所ではない位に慌てて居り!…

気を取り直す様にして元のキャラに戻って行くと、次には気難しく言葉を使う!…

それは若干無理して畏まった様に聞こえて来ると、最後には文句も口に!…

まるで調子が狂う!と言った様にマサツグ達に聞こえ!…

そのハティビィエールの言葉に少なからず分かる!と言った反応をリーナやアヤが

見せて居ると、一方ではそんな事御構い無し!…

シロがマサツグの手を握って行くと、今度は自分の番!とばかりに甘え始める!…


__ギュッ!!…


「ッ!…」


「…えへへ♪…ご主人様♪」


__ガガガガガガガ!!…ッ!……ッ!?……


シロはハティビィエールと違って遠慮無し!…マサツグの腕にしがみ付いて行くと、

自らの頭を差し出し!…となると次にはグリグリと擦り付けてマーキング!…

更に甘える様にしてボソボソと言葉を零して行くと、その甘々ぶりを発揮する!…

さてそうしてシロがマサツグに甘えて居ると、ハティビィエールもその謁見の間へと

続く扉を開け出し!…

扉はこの先が謁見の間と直ぐ分かる装飾がされて威圧感を放って居る様であり!…

宛らボス戦前の最後の扉の様にも見えて来ると、マサツグ達は思わず緊張!…

さも某・ダークファンタジーの霧を潜り抜ける様な気分になってしまう!…

そしてハティビィエールが門を開きマサツグ達をその中へと誘って行くと、

その謁見の間の最奥にはとても綺麗な狼が一頭!…

何ならその手前中央の通路を挟んで近衛兵達が整列しており、

その近衛兵達もラグナスが連れて居た者達とは別人!…

全員が女性達である事を確認出来ると、次にはフェンリルの女王が動きを見せる!…


__ッ!?……ッ!?!?…


「……ようこそ…お越し下さいました…

我が娘を育ててくれた心優しき冒険者様とそのお仲間様方…

私がこのウルフハウリングを統治しております…

フェンリルの[アングレイシア・ラグナクロス・フェンリル]と申します…」


さてこの大きな謁見の間…その奥行きは軽く見ても100m位はゆうに有り、

部屋の横幅も同じ位!…そんな大きな謁見の間にも関わらず!…

部屋の一番端に居るマサツグ達から見てもその女王がとても大きい!と…

ハッキリとその大きさが視認出来て驚いて居ると、その周りに居る近衛兵達は

まるでその狼の玩具の様に!…とにかく予想外!とばかりに絶句する!…

因みにその女王の大きさは体感にして某・美○さんの声が聞こえて来そうな

山犬位は有るだろうか、こちらをジッと見詰めて目を輝かせ!…

そしてご丁寧に自己紹介を口にし出し!…

その荘厳たる様子にマサツグ達が度肝を抜かれた様に固まってしまうと、

次にある心配をし始める!…


「……俺…戦う事は無いと踏んでいたんだが?…」


「…一応…相手もその気は無い様だぞ?……

こちらに話し掛けてから一歩も動いていないし…

…うん…座ったままだ……しかし……」


__……ッ?……ッ?…


この時マサツグが心配した事と言うのもその部屋の様子からのモノであり!…

あれ、ボス戦?…と本気で戸惑い!…と、そのマサツグの言葉にモツも

慌てて確認をば!…だが向こうは相も変わらずどっしりと構えたままで有り!…

何なら敵意を見せて居ない事から一応は大丈夫な筈!と話して行くと、

それでも部屋に入れず仕舞いで硬直する!…

するとその一方で一向に足を踏み入れて来ないマサツグ達に戸惑いを持つと、

女王も女王で何か不安を覚え始め!…

と、そんな様子に気が付いてかハティビィエールが行動!…

女王に向かって走り始め!…目の前でポン!と子狼の姿に変わって見せると、

同時に質問も口にする!…


「……お母様?…お姉様と人間さん達をお連れしました…

ハティは如何したら良いですか?…」


__…スゥ……ポンッ!…タッタタ!…タタッ!…タタッ!…


{ッ!…ハティビィエールが子狼の姿に!…

…って、まぁシロもなれるから可笑しくはない……って、あれ?…

そういや最後にシロのオオカミの姿を見たのって…あの最初の頃だけだっけ?…

…じゃあ今は?…}


この時女王に次に何をしたら良いのか?と口にする一方、

その口調はまるで褒めて欲しそうな感じにも聞こえ!…

しかし何かやはり抑えるモノが有るのかハティビィエールは控え気味!…

そんなハティビィエールに対して女王もまるで微笑む様に目を細めると、

駆けて来るハティビィエールを迎え入れる!…

そしてハティビィエールもその格好のままで女王の前までやって来ると、

隣に座る様子にして落ち着き…と、その一連の様子を見てマサツグもふと…

最後にシロが狼の姿になったのはいつか?と考え出すと、

その一方で女王はシロを見詰める!…


__……ッ!……ッ…スッ…


「ッ!……ッ…」


それはまるで確認をする様に視線を向ける一方!…

既にここまで来た時点でもう分かって居るのかその目を潤ませ!…

が、そんな女王の視線に対してシロは若干戸惑いを露わに!…

と言うのもいきなりこの人が母親!と言われても反応出来ず!…

初めて会う者?…狼?…に対して珍しく人見知りをする様な

そんな反応を露わにすると、マサツグの後ろに隠れてしまう!…

それは緊張も感じられる一方!…

戸惑いと恐怖と言った物も同時に感じ!…シロ自身もこの感情は一体何?と…

表情から露わにしてオドオドとした態度を見せて行くと、

そんなシロの様子にシュンと…女王も悲しそうな反応を見せてしまう!…

するとそんな二人の様子にハティビィエールが何か思った様子でピクッとすると、

同時に何も考えて居ない男が言葉を!…


「…なぁ、シロ?……

シロはもうあんな風に狼の姿に戻る事って出来ないのか?…」


「ッ!…え?…」


「え?…」×7


全く持って空気を読まずにシロを呼ぶと、次には自身が疑問に思った事を口に!…

それは単純な興味を持った様子で尋ねて行き!…当然そんな質問をされた事で

シロもへ?っとばかりに戸惑って見せると、周りに居た各々も言葉を!…

シロに釣られて漏らして見せる!…そして当然何でこのタイミングで?とばかりに

視線を向けると、ここでマサツグもシロと女王の様子に気が付いた様子で…

が、それで態度が変わる事は決してなく!…

シロからの返事を待つ様にジッとシロの事を見詰めて居ると、

モツが慌ててツッコミを入れる!…


「…お、おいヤブ!!…今それって重要な事か!?…

今明らかに一瞬でも気を抜けば全滅なんて事も考えられるのに!!…

今それって重要な事か!?!?…」


「……大事な事なので二回言いました?…」


「ッ!?…おい!!!…」


当然今じゃない!と言った様子で注意をすると、

改めてマサツグにも理解出来る様に状況を説明!…

それは身振り手振りも交えて戸惑って見せる様子で有り!…

再度マサツグに言い聞かせるよう同じ言葉を口にして行くと、

マサツグは恍ける様に返事を!…

それこそ同じ事を二回言った事に対してすっ呆ける!…

すると勿論モツもこれにはマサツグへ詰め寄って見せると、

次には文句の言葉を口に!…

となるとそんな突然の内輪揉めの様子に女王もポカンと…

一体何が如何なって居るのか?と理解出来ない様子で戸惑って居ると、

更に二人は揉めて見せる!…


「ッ!?…分かった、分かったからそんな詰め寄らないでくれ!!…

とにかく俺の話を聞いてくれ!!…」


「…はあぁ~…」


__…コッ…コッ……ッ!…チラァ?……ヒソヒソ…ヒソヒソ……ッ?…


マサツグがモツに対して両掌を見せる様に慌てて見せると、

同時に落ち着いて離れる様に呼び掛け!…

と、そんなマサツグの言葉にモツは怒った表情ながらも落ち着きを取り戻し!…

一応話を聞く姿勢を露わにすると、渋々マサツグから離れて見せる!…

その際モツがチラッと近衛兵達の方に視線をやると、

何故か近衛兵達はソワソワとした様子を見せて居り!…

それはこちらの様子をチラチラと伺う様に細かく監視!…

と言うよりは密談だろうか?…

何やら頬を染めて居る様にも見えてしまうと、当然モツが疑問を持つ!…

さてそうして奇妙な様子を見せる近衛兵達の反応にも戸惑う中!…

マサツグは思った事を口にし出し!…


「…はあぁ~……とにかく!…

モツの言う襲って来るって言う心配は無い!!…

あの目は人を襲う気の無い目だ!…安心して大丈夫!!…

…いや、ある意味では襲ってくる?…」


「…ッ!!……結局どっちなんだ!!!…」


「ッ~~!!…まぁ待てって!!…話す、話すからぁ!!…」


マサツグがモツの心配に対して説明をし始めたと思えば、

まさかの曖昧な答えで!…となるとモツもこれまたツッコミを入れ出し!…

マサツグに対していい加減にしろ!とばかりにまた詰め寄ると、

何故か近衛兵達の方からは静かな黄色い歓声が!…

何かに期待した様子で聞こえて来る!…

だが当然そんな近衛兵達の事を気にしている場合では勿論無く、

モツは続けてマサツグに文句を!…

が、マサツグもマサツグで再度モツに制止を促し!…

もう一度説明をする姿勢を露わにすると、何故大丈夫!と言えるのかを説明!…

マサツグ独自の持論を展開するのであった!…

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感想 63

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【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話 主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉 神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく…… ※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!! 内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません? https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密

藤原遊
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魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。 そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。 しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。 過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

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