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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-
-第六章二十一節 二人の愛称と出歯亀人狼と霊峰の蜃気楼-
しおりを挟む目の前でマサツグに呼ばれて慌てるシルビィーナ!…
そしてそんなシルビィーナの様子を見てマサツグも苦笑いをして見せ!…
その際シルビィーナの返事が遅れた事に対して怒る事は無く…
ただ何かを察した様子でスッと言葉を口にして行くと、シルビィーナに
詳しい事を聞き始める!…それこそ自分の方も声を掛け続けた事に
対して若干申し訳なさそうにして見せると、シルビィーナも珍しく
言い訳を口に…
「…その様子だとまた何か考えていたみたいだな?……」
「ッ!!…も、申し訳ありません!!…つい癖で…」
「…癖?」
この時マサツグの質問に対してシルビィーナは更に慌てて見せ!…
謝罪の言葉を口にすると、同時に言い訳にも[癖]と言い…
となるとそんなシルビィーナの珍しい言い訳にマサツグも不思議と首を傾げ!…
その話を更に詳しく聞きたい様なそんな復唱の仕方をして行くと、
シルビィーナもやはり申し訳なさそうに…更に言葉を口にして行く!…
その際口にし出した事と言うのはシルビィーナの前職?に関係する様子で、
モジモジしながら返事を…
「…は、はい……反逆して来た者を特定するのも私達の仕事だったもので…」
「……それって近衛の仕事か?…
もはや暗殺者の様に聞こえるのだが?…」
「うぅ…本当に近衛隊長だったのですよ?………一応…」
と言うのもシルビィーナが言うには犯人の特定に頭を使って居た!と、
そう言った事も自分達の仕事であった!と戸惑いながらにマサツグに話し…
と、その話を聞いてマサツグもふと疑問を持ち出し!…
明らかに近衛の仕事では無い様な?…思わずツッコミを入れる様にして
再びシルビィーナに質問をして行くと、シルビィーナはその指摘に
戸惑った様子!…何か言葉に詰まる様な反応を見せる!…
そして何か自信無さげにふとモジモジとし始めると、
それでも近衛の隊長であった!と話し…が、しかし自信が無いのか
何故か最後には一応!と…となるとそんなシルビィーナの反応を見て
マサツグも更に苦笑いをし出し!…何故か逆に励ます様にして笑い掛けると、
ツッコミを入れつつもお願いをする!…
「…一応って!……まぁいいや…
とにかく戻って山頂を目指す準備をするぞ?…
シルビィーナはまだ寝ているであろうシロとフィロとパルシディアナ…
…名前が長くて呼び難いな……あぁ~よし!…
今度からはパルシディアナはパルシィで!…
シルビィーナはシルビィでいいか!…
…とにかく頼んだぞ?…シルビィ!!…」
「シルビィ……ッ!!… あ、あのマサツグ様!?…
シルビィと言うのは私の事でしょうか!?…」
この時お願いをしたモノと言うのもやはり準備!…その際他の仲間達を起こす事を
お願いするのだが、ふとパルシディアナとシルビィーナの名前を呼ぶのに
その名前を長く感じた様子で…と言うのも勝手に名前を縮めて呼ぶ事を考え!…
二人の愛称をそれぞれ[パルシィ]と[シルビィ]と…
何か何処かで聞き覚えのある名前にして行くと、早速シルビィーナの事を
シルビィと呼ぶ!…すると突然の事にシルビィも戸惑った反応を見せると、
確認をする様に質問をし…と、その質問に対してマサツグもピクッとして見せ!…
そしてシルビィの居る方を振り向いて行くと、キョトンとする!…
「ッ!…ッ?…他に誰がいる?……って、ッ!…まぁあれだ!…
親しい仲で呼び合う名前みたいなモンだから…愛称とでも思ってくれ!…
…ッ!…だから別に深い意味は無いからな?…嫌だったら嫌って言ってくれよ?」
「ッ!!…い、嫌などでは御座いません!!!……む、寧ろ感激と言いますか…」
別に可笑しい事ではないと言った様子で不思議そうにして見せ!…
そして次にはハッとすると、大した事ではない!と…
と言うのもマサツグはまた何か暴走をするのでは無いのか?と考えてしまい!…
これがただの愛称である事をマサツグが再度誇張をすると、
その愛称の有無についても尋ねて行く!…因みにここで言う有無と言うのは
好きか嫌いかと言う事で、嫌いだったら言ってくれ!とマサツグは
若干慌てた様子で話し…と、そんなマサツグの言葉に対してシルビィも
慌てて返事を口に!…寧ろ愛称で呼ばれる事を好む様にモジモジとして見せると、
これまた何故か頬を染める!…それは何か特別感を覚えた様子で尻尾を振ると、
マサツグもそんな様子にキョトンと…
「……ッ??…まぁいいや…ほら行くぞ、シルビィ?」
__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…
「…ッ!……は、はい!…旦那様!!…」
「ッ!?…今度は旦那様かよ!?…」
首を傾げて不思議そうにしつつも!…取り敢えずまた今日も登頂をする事を
考えて洞窟へ戻って行くと、やはりシルビィーナの事をシルビィ!と…
するとそう呼ばれた事でシルビィもハッとして見せ!…やはり慌てた様子で
マサツグの後を!…何なら旦那様と言ってまたマサツグの呼び方を変えて行くと、
そんなシルビィの呼び方にマサツグも若干の困惑!…
そして軽くツッコんで見せる!…さてそうして二人が外の様子を確認した所で
戻って来ると、何か洞窟内では慌しい声が!…と言うのもその声をよく聞くと
如何やら人狼達のモノであり!…
何なら洞窟の壁からピョコッと不自然に狼耳が生えているのを目撃すると、
思わず足を止めて行く!…すると…
「……教官!!…やはり我々も援護に!!……」
「いや、駄目だ!…お前達が行った所で足手まといになるだけだ!…」
「しかし!!…」
「安心しろ!…
我々が心配をしなくともあの程度の雑魚なら隊長一人で十分だ!!…」
脚を止めるとそこから聞こえて来るのは当然人狼達の会話で有り!…
そしてその会話を聞いていると、如何やらラグナスにその近衛兵達も
外の狼達の存在に気が付いて居た様子で!…
その際その内容と言うのも援護に行くか?行かないか?で揉めて居る様で!…
その際ラグナスが近衛兵達を引き留め!…中の安全を最優先に考えて居た様子で
話しをすると、シルビィの事も信頼して居た様子!…更に言葉を続けて行く!…
となるとそんな会話を耳にしてマサツグもプッと笑ってしまうと、
さすがだな!とばかりに言葉を漏らして行くのだが…
「ッ!…プッ!…ッ~~~!!…
やっぱり何だかんだで信頼して……って、ッ!…シルビィ?…」
__スッ…スッ…スッ…スッ……ピタッ!…
「シルビィ?…ッ!…」
__スゥ……チラッ?…
何故かシルビィだけはそんなラグナス達に対して身構えて居り!…
音を立てる事無くその壁から生えている狼耳の所まで移動をすると、
ジッとその狼耳を見詰め!…となるとそんなシルビィの様子に
マサツグも戸惑い!…一体何事か?とばかりに当然シルビィに
向かい声を掛けると、次にはシルビィが自身の唇にスッと指を…
それはまるで静かにして!とばかりに人差し指を当てて居り!…
マサツグもそれに気が付いた様子で思わずハッと黙って見せると、
そこから更にラグナス達の会話が耳に入る!…
「…それにお前達も見ていただろう?…
あの隊長の乙女の表情!!…」
「ッ!!!…」
「あれはあのマサツグと言う客人に相当惚れている証拠!!…
戦闘とは言え、二人の中を邪魔するのは些か抵抗があるだろう!?…
…だからここは黙って見守っていよう!!…」
__ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!…
この時マサツグ達の耳に入って来たのはラグナス達によるまさかのデバガメ話!…
となるとそんな会話が聞こえて来た事でマサツグは戸惑い!…
シルビィも静かに怒りを燃やし次にはラグナスの処罰について考え出すと、
まるで立ち尽くす様な!…しかしその一方で話す事に夢中になって居るのか
ラグナスは一向に止まらず、寧ろその二人の様子が気になる!と…
とにかく何かに期待した様子でワクワクしており!…マサツグも呆れた様子で
ただその場で沈黙を続けて居ると、遂に処罰が成されてしまう!…と言うのも!…
「さぁ、黙って見守って居よう!!…
…もしかすると隊長がどの様にメチャクチャにされたのかが見れるかもしれん!!…
…いざ!!」
__ヒョコッ!!…ッ!…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!…
「ッ!?……あっ…」
「私がどうしたと……言うのですか?…」
ラグナスはヒョコッと壁から様子を伺う様に顔を出して行くと、
そこでにやけた顔を露わに!…まるで何か助平な事を考えて居た様子で
鼻息荒く!…しかしそこで腕を組み仁王立ちするシルビィの姿を
チラッと見ると、次にはハッとしたのち血の気が引き…
最後にはアワアワと青褪め始める!…それはまるでこの世の地獄を
見たかの様な変わり様で、シルビィもそんなラグナスに対して言葉を口に!…
勿論その言葉の裏側からは怒りがハッキリと露わになり!…
ラグナスもそんなシルビィを前に終わった!と言った表情を浮かべて行くと、
次にはシルビィがフェイスクローを!…グワッシ!とラグナスを捕まえて行く!…
__グワッシ!!…ギリギリギリギリギリギリ!!!…
「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!…」
「ただシロ様達の身を気遣うだけならあの壁からの耳は見えない筈!!…
見えていたと言う事は覗いて居たと言う何よりの証拠!!!…
相変わらず全く懲りて居ない様だな!!…貴様はぁ!!!…」
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
すいませんでしたあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!……」
シルビィは静かに怒りの表情を浮かべて見せると、その片腕に相当な力を
入れているのかラグナスの体を宙吊りに!…何なら辺り一帯にギリギリと
力の入った音を響かせて行き!…そんな様子にマサツグも思わず十字を切り…
ラグナスの後ろに控える人狼達も一斉に青褪めるそんな反応を露わにすると、
シルビィは呆れた様子で言葉を!…説教をする様に文句を言う!…
するとそのシルビィの言葉に対してラグナスも悲鳴を上げ始めると、
シルビィの腕を掴んでは抵抗!…この時同時に謝罪の言葉を口にして行き!…
そのラグナスの謝罪が洞窟内に響き渡る様にして伝わって行くと、
結果的にこれが目覚ましに!…当然慌てた様子で一同起き出す!…
「ッ!?…な!…な!…ななな、何の悲鳴ですか!?…」
「な、何やら拷問に掛けられておる様な者の声が!!…一体何事じゃ!?…」
「ッ!!…敵襲か!?…」
突如洞窟内に響く悲鳴に一同困惑!…シロもその悲鳴が聞こえて来た事で
途端に飛び起き!…フィロもその聞こえてくる悲鳴から何か事件を感じる様な事を
口にすると、更にアヤやリーナ!…パルシィ達が続けて起きる!…
そしてモツ達もマサツグ達が居ない事にハッと気付くと、咄嗟に近くに有った
武器一つだけを持って現場にへと急行して行き!…と、乱れた衣服そのままに!…
敵襲!?と警戒した様子でバッとその現場に辿り着くと、そこでラグナスに
フェイスクローをして居るシルビィの姿を目撃!…当然更に困惑し出す!…
「ッ!?…シ、シルビィーナお姉ちゃん!?…」
「ッ!…あぁ、おはようございます…シロ様…
今日は良い天気にございま…」
「そんな事よりこの有様はなんじゃ!?…
如何して其奴を締め上げておる!?…」
「ッ!…あぁ…その事に尽きましては少々…
この馬鹿が不逞を働こうとして居たのでお灸を…」
「……ッ!?…てかそろそろ放してやれ!!…
何かヤバイ痙攣の仕方をしているぞ!?…」
シロがその現場を目撃して一気に眠気が醒めた様に戸惑い出すと、
シルビィに慌てた具合に声を掛け!…するとそんなシロの声を聞いてシルビィも
元の?冷静な様子に戻り!…シロの方へ振り向きニコッと笑いながら外の様子を
報告し出すと、フィロがすかさずツッコミを入れる!…
その際その受け答えをしている間も決して力を緩める気配を一切見せず!…
未だ宙吊り状態で制裁を!…と、徐々にラグナスの様子にも異変が見られ!…
モツがその様子にヤバい!と言った様子で仲裁に入ると、何とか一命を
取り留める!…さてそうしてラグナスがフェイスクローから解放されても
瀕死になるが、構わず準備は成されて行き!…そしてラグナスが瀕死になった事で
シルビィが代理に!…代りに近衛兵達の統率を取り!…
その近衛兵達も何か恐怖を覚えた様子で従うと、陣形を強固に!…
マサツグ達を守る事に戦々恐々として見せる!…
「…それではマサツグ様達を女王様の元へと案内致します…
決して何事が有っても陣形を乱さず、何か在れば報告を…
…では、参りましょう…」
「…あのぅ…教官代理…一つ宜しいでしょうか?…」
「…何でしょうか?……」
「この気絶…と言うか…瀕死と言うか…ラグナス教官は誰がおぶれば?…」
洞窟の入り口付近でシルビィが確認を!…そして冷静にラグナスの代りを務め!…
その際またマサツグ達はロープで互いを縛り合い!…一蓮托生状態で人狼達の
陣形の中心に配置されると、その出発を待って居た!…その際昨日の様におんぶ等は
勿論なく、おのれの足で歩いて行く事に!…
と、後は出発をするだけではあるのだが…ここで近衛兵の一人が質問を…
その瀕死のラグナスについて如何するか?とシルビィに尋ねて行くと、
シルビィはピクッと反応するなり振り返り…
「……あぁ…その馬鹿の足に紐でもくっ付けて…
引っ張って来てください…では、行きますよ…」
__ッ!?…ええぇぇぇ!?!?…
もはやラグナスの事を何とも思って居ない様子で返事…
シルビィは瀕死のラグナスにチラッと冷たい視線を向けて行き!…
さもまだ許して居ない様子で適当な答えを口にすると、その返事に人狼達から
鬼!と更に思われてしまう!…
確かに事のきっかけはラグナスに非が有るのだが、それにしても無体で!…
が、シルビィは一切冗談を言って居る様子はなく!…人狼達にさもその処理を
任せる様な冷たい視線を更に送ると、人狼達も渋々…
取り敢えず言われた通りにして見せる!…この時瀕死のラグナスの右足首に
縄を括り付け準備をすると、シルビィもそれを見て小さく頷き!…
__コクリッ…スッ…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…ずるずる…ずるずる…
まるで準備が出来た!とばかりに手を上げて全体に合図、そして本当にラグナスを
引き摺る様にして歩き出し!…となるとそんな様子にマサツグ達も!…
何なら狼達も本当にそのまま行くのか!?とばかりに戸惑って見せるが、
シルビィは脚を止める気配を全く見せない!…さも平常運転とばかりに山を登る!…
するとそんなシルビィの様子にマサツグもさすがに心配なのか、
恐る恐る声を掛けると大丈夫なのか?と質問をし!…
「…シ、シルビィ?…ラグナスの事は良いのか?…
本当に引き摺ってるけど?…
…あのままだと死んでしまいそうな気もするんだが?…」
「…大丈夫です旦那様……
あの馬鹿は過去にも同じ様な経験を七度も経験していますので…」
市中引き回し刑ならぬ登山引き回しの刑!…その際ラグナスは青褪め死体の様に
なって居り、そしてそれを引き回す近衛兵達はまるで刑罰執行人の様で…
そして当然シルビィはその事に対して本当に何とも思っても居ない様子…
マサツグの問い掛けに対してキョトンとして見せ!…改めて大丈夫である事を
口にすると、サラッとトンデモナイ事も続けて話す!…となるとそんな話を聞いて
マサツグも吃驚した様な反応を見せると、更に話しを…と言うか質問を続け…
「ッ!?……それってぇ?…懲りないって意味?…」
「…そう受け取って貰って結構です…
現に七度やっても死ななかったので…今回も大丈夫だと思います…」
「ッ!?…こ、今回も大丈夫って!?……一体どんな教育をして来たんだよ!…」
マサツグが戸惑いながらも再度質問をすると、シルビィも呆れた様子で返事!…
その際本当に学習をしない!と言った様子で頭を抱え…この刑罰についても
今までにもやって来た事が有るから大丈夫である事を口にすると、
ラグナスの事を軽視!…一切心配の様子を見せようとしない!…
となるとそんなシルビィの返事にマサツグもまた戸惑った反応を見せると、
今までのシルビィの教育について疑問を持ち!…
勿論普通じゃない!と言った様子でツッコミを入れ!…この時その話を一緒に
聞いて居た人狼達も青褪める様なそんな反応を露わにすると、次には揃って絶句!…
もはや鬼そのもの!と感じ出す!…そしてラグナスとしてもこう言うのが無ければ
良い教官なのだろうか?…人狼達はチラッと気絶するラグナスに視線を向けると、
溜息と吐いては肩を落とし…
「…はあぁ~……教官…人は良いんだけどなぁ~…」
「………。」
{…なるほど……一応周りの者達からは信用を得ているみたいですね……
…まぁ…それだけがあの馬鹿の誉めるべき点なのかもしれませんが…}
一応は信頼をされている様子でガッカリと…するとそれを聞いたシルビィとしても
ピクッと反応するなり思考を…唯一褒める点があった事を思い出し!…
しかし決して口に出す事無くただ心の中で評価をすると、静かにフフフ!と
笑って見せる!…さて朝から洞窟を発って約数時間と言った所か、
五合目を後にすると六合目に差し掛かり!…と、ここでマサツグが
徐に思い立った様に!…歩きながら疑問をポロッと零して見せると、
それを聞いた一同がへっ?とばかりに反応する…
__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…
「……そう言えばこの山って高さはどれ位なんだ?…」
「ッ!…え?…」
「いや…よく考えれば登る事だけしか考えていなくて…
山の高さまでは気にしていなかったなぁ~って…
ただモツから聞いた話でかなり高いってのは分かってるんだが…」
と言うのもマサツグが漏らした疑問と言うのは霊峰の高さについて…
そこで全員がピクッと反応するとマサツグに視線を!…
そしてその視線を受けてマサツグも何か戸惑った様なそんな反応を
露わにすると、更に話しを続けて行き!…その際若干逃げる様にして
後ろに居るモツに声を掛け!…モツも自身が出しに使われた事に
ふと気が付いて見せると、次には[はあぁ~]っと溜息を吐く…
そして何だかんだ思いながらも質問に答えるよう話し出すと、
その霊峰の高さを口に…
「…はあぁ~……霊峰ウルフハウリングの標高は9386m!…
今現在は五合目まで登って来たから大体4500mは登ったって事になる!…
恐らくここから先はギルマスのアンジュが言っていた人狼達の住処で!…
レベルもだけど技量もいる上級者コースって事だろうと思うぞ?…」
「ッ!?…きゅ、九千って!?…
そんなに高かったのかこの山ぁ!?…てか、こっから先が本番て!?…
…現実だったら確実に高山病でリタイア、最悪「死」…だな…」
モツは霊峰の標高を口に!…そして今自分達が何処まで登って来たのか?を
続けて話すと、その際ギルドマスターのアンジュから聞いた話も交えて
更に気を引き締めるよう!…ここからが本番とばかりに話して行き!…
マサツグもその話を聞いて改めて驚いたよう言葉を口にして見せると、
次には現実で無い事に安心!…そして更に先を急ぐ様に足を動かす!…
さてそうして霊峰を登り始めて六合目に入った頃!…
未だ目を覚まさず引き摺られるラグナスに近衛兵達が心配をし続ける中、
マサツグ達は慣れた様子で…気が付けば誰一人として心配等しておらず!…
とにかく先を急ぐ様に歩いて居ると、ふとここでマサツグが…
あるモノを目にして戸惑って見せる…
__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ッ!…ザッ…
「……あれ?……シロ?…」
「ッ!…はいです、ご主人様ぁ?…」
「ッ!…え?…ッ!?……」
「……ッ?…」
突如マサツグは脚を止めるとあらぬ方に視線を、そして徐にシロの事を呼び出し!…
すると自身が呼ばれた!と思い直ぐ後ろに居るシロが返事を口に!…
その際何故呼ばれたのか?など分かっておらず…若干戸惑い気味にマサツグへ対して
如何した?とばかりに首を傾げると、マサツグもハッとした様子で振り返り!…
そこでシロが居る事に戸惑って見せる!…となるとシロとしてそんな戸惑う
マサツグを見て更に自身も不思議がると、次にはマサツグが困惑した表情で
奇妙な質問を口に!…
「…シロ…ちょっと聞いて良いか?…
さっきまであっちの方で走り回っていなかったか?…
…ほら、あの辺……」
「…ッ!…うぅん…ずぅ~っとご主人様の後ろに居たのです!…
もっと言うとモツさんの前に居たですよご主人様?…」
「……あれ?」
その奇妙な質問と言うのも更に不気味で!…
マサツグはシロにその在らぬ方を指差すと、さっきそこに居なかったか?と
言葉を口に…それはまるで幻覚を見た様に質問をし始め!…シロもその質問を
受けて更に戸惑ったようピクッと反応をして見せると、首を左右に振って否定!…
ずっとマサツグの後ろに居た事を口にする!…この時その証人にモツが居る事も
更に話すと、モツもその話を聞いて居た様子で可笑しい!と続け…
「…おいおいヤブ?…急に何を言い出すんだ?…そんな訳無いだろ?…
…そもそも俺達は縄で繋がってるし!…
離れ出したら芋蔓式に引っ張られて行くだろ?…」
「ッ!…た、確かに!!…じゃあアレは?…
確かに間違い無くあそこにシロが…
それも何か白いドレスを着ていた様に見えたんだが?…」
「…マ、マサツグ?…大丈夫なのか?…ここは少し休憩を挟んだ方が?…」
そもそもの前提として自分達が縄で繋がって居る事を口に!…
となるとその結果もモツが戸惑った様子でマサツグに話し!…
と、そのモツの説明を聞いてマサツグもハッとした様子で
当然とばかりに納得して行き!…その上で自身が見たモノを
戸惑った具合に口にすると、一同からは心配を!…
特にリーナからは労わられる!…その際マサツグの事を考えて
一度休憩を挟む様に言うのだが、場所がだだっ広いだけに
休憩など出来る状態では勿論なく…
しかしここでシルビィがハッと思い出した様子で反応をして見せ!…
慌てて振り返るなりマサツグに頭を!…
下げる素振りを見せると更にある事を口にする!…
「…ッ!…申し訳ありません!…マサツグ様!…
ある事を説明するのを忘れていました!!…」
__ッ!…え?…
「霊峰!…この山は五合目を越えると…
徐々に蜃気楼などの幻覚が見えて来る様になってきます!…
ですのでもしその蜃気楼にむやみに近づいて行くと…
そのままクレバスに落ちたり!…崖から転落などして大怪我!…
…まぁまだ大怪我で済めば良いのですが!…
大抵は死に直結しますのでご注意下さいませ!!…
…それで今までに新兵達も何人か犠牲になっております!!…」
__…ッ!?!?!?!?…
シルビィは突如頭を下げて謝ると説明不足だった!と、するとそんなシルビィの
言葉にマサツグ達も困惑して見せ!…次には各々まるで戸惑った様に言葉を零し…
シルビィに一体如何言う事?とばかりに視線を向けると、シルビィはその理由を
口にする!…と言うのもこの霊峰もやはり特殊な地形らしく、進むに連れ幻覚を
見る様になる!と…そしてそれに惑わされた者の末路についても話して行き!…
それを聞いた一同は青褪め!…マジか!とばかりに固まってしまうと、
そんな一同の様子にシルビィもハッ!と…更に安心させる様に言葉を続ける!…
「…ッ!!……あっ!…で、でも安心して下さいまし!!…
私が居る限りはその様な危険な目には!!…
決して遭う事は無いと断言致しますので!!…」
「ッ!…あ、あぁ…」
この時シルビィが頭を上げるとそこには驚きで固まるマサツグ達の様子が!…
何なら顔を真っ青にして居り!…とてもでは無いが進行に支障が出そうな位に
一部震えが止まらない様子を見せて居ると、シルビィが慌てて弁明を!…
絶対の安全を口にする!…それこそ自信が有る様子で断言をして行くと、
マサツグもハッと我に返った様子で返事を!…だが現に目の前で惑わされた
マサツグを目にした訳であり…本当に大丈夫なのか?と言った疑念が薄っすらと
見られると、その一方ではシロが…
__…ンン~!!…ぴょいん!!…ガッシ!!…
「ッぉっと!!…シ、シロ?…」
「ッ!…シロ様?…」
「えっへへへ♪…」
と言うのもシロは突如マサツグの背中に向かって飛び付いて行き!…
そして突如飛び付かれたマサツグも勿論の如く驚き戸惑い!…
と、次には振り返って何事か?と振り返り始め…
何なら突然の行動にシルビィ自身も戸惑った反応を露わにすると、
シロはニコッと笑って見せる!…
それこそ無邪気に子供らしく笑って見せると、マサツグから離れる様子を
見せる事無くしがみ付き!…その一方でモツも若干引っ張られる様にして
前に詰め!…とにかく急に如何した?とばかりに戸惑って居ると、
マサツグがシロに質問をする!…
「シ、シロさん?…急に何を?…」
「えへへへ~♪…こうすればご主人様がしんきろう?…
とか言うのに惑わされなくなると思ったのです!!…
だってシロがこうしてくっ付いて居るから…
同じシロを見つけてもそれは嘘のシロだって分かるから!!…
もししんきろうを見てもこうしてくっ付いて居れば大丈夫なのです!!…」
「ッ!!!……プッ!…ッ~~~!!!…
な、なるほどな?…シロは賢いなぁ~!…」
勿論戸惑った様子でマサツグが質問!…するとシロは天真爛漫の表情で
自身が思った事を口に!…と言うのもこれはシロ考案の対蜃気楼対策であるらしく、
シロが近くに居ればその他は嘘!と…これでもう騙されない!と自信満々に
マサツグへ笑顔で話して行くと、更にぎゅ~っとしがみ付く!…
するとその話を聞いてマサツグも納得した様子で反応すると、次には思わず
笑ってしまい!…と、同時にシロは賢い!と褒めて見せ!…
シロも後ろ手ではあるもののマサツグに褒められ撫でられて上機嫌の様子を
露わにすると、尻尾をブンブンと振って荒ぶらせる!…
そしてそんな様子を見せて居る一方ではある事が…同時に不穏な空気が静かに
マサツグ達に向かって迫って来ている事を!…
この時誰も知る由は無いのであった!…
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※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
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そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
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社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
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カクヨム様にも投稿しています。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
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至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~
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2000年代初頭。
突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。
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人類とダンジョンが共存して数十年。
元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。
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【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
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ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。
見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。
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