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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-

-第五章九十五節閑話 シロの日記と日記の回想とシロの思い出 その肆-

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これは前々々回に有った本作とは少し関係の無い…何も無い日常から抜粋された

とある出来事の話である…それはマサツグに貰った日記を今も大事にし、冬粉雪ウィンタースノー

辿り着いてからも忘れず書いたシロの日記の内容でもあり…そこにはシロの成長

の他にその時起きた喜劇的な事が書かれて有り…とにかく面白可笑しい事が記載!…

今回もそのシロの日記の中身に注目!…一体どんな事が書かれて有るのかを見て

行こうと思う!…


さてそんな冬粉雪ウィンタースノーに着いてからの内容はと言うと、まず最初の話と言うのは

この話で…


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  ☆月×日  晴れ


 今日はオリハおばさんといっしょにおようふくを買ったのです!
 
 べつにシロはさむくはなかったのですが、ごしゅじんさまたちが

 さむがってて…そこでぶてぃっく?っていうところにいって、

 その時のおばさんがすごくて、シロより早くお店の中を見てました!

 そしてシロににあいそうなのをえらぶと、きせかえごっこをして…

 その時のおばさんがすっごくしんけんでちょっとこわかったけど、

 さいごはごしゅじんさまにかわいい!って言って貰えて、

 うれしかったのです!…

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この話の発端はスノーピースに辿り着いてからの事で、この時マサツグ達は

いつもの薄着状態で立って居り…となると当然寒さから凍える訳で、その際

皆で行ったブティックでの話がこの日記の内容!…シロとオリハの話になる!…

この時マサツグはオリハにシロのコーディネイトを任せると、オリハは途端に

躍起に!…その時の事が書かれて有り、シロとしてもオリハの意外な一面を

見て驚いた様な事が書かれて有った!…


__数十ページ目の回想……


「……さて?…シロちゃんが似合いそうな所でと言うと…

やっぱここ等辺かなぁ~?…」


__コッコッコッコッコッコッコッコッ!!…


「ッ!?…は、早いのです!!…オリハ叔母さんが機敏なのです!!!…」


この時のオリハはさも着替えは戦い!と言った様子で軽くブティック内を索敵目視!…

そして目途を立てた所で現場に急行!…それはシロを置いてけぼりにする勢いで

歩いて行き!…シロも涼しそうな表情で店内を歩いて行くオリハに驚いて見せる

と、何故か動けずに固まっていた!…と言うのも下手に動けば迷子になる!と、

直感的に感じたのか?…とにかくシロが驚き戸惑っている一方でものの数分!…

オリハがその戦利品とばかりにシロ用の冬コーデのコート等を何着か取って来ると、

やはり足早にシロの元へ!…


__コッコッコッコッコッコッコッコッ!!…カッ!!…ッ!!……


「…さぁシロちゃん!…早速お着替えしましょうねぇ?…

頑張って兄さんに褒めて貰っちゃおう!!…」


「ッ!!…は、はいです!!」


戻って来るなりシロに声を!…早速試着室に行って着替えよう!と言うのだが…

この時オリハの目は笑っておらず!…笑顔なのに笑って居ない!…

そんなオリハの様子にシロも戸惑いながら返事をすると、とにかく言われた通りに

試着室へと向かって行く!…そしてそこでオリハから数着用意された物を

受け取ると、直に着るのではなく体に当てるよう自分で確認!…

と言うのも直ぐ後ろにオリハの姿がある訳で!…その際オリハは至って真剣!…

不純な気持ちを一切持たず!…ただシロの着替えの様子を見守って居ると、

シロとしても如何にも着替え難い様子を見せて居た!…


__ジィ~~~!……


「……ッ……ッ…」


__ジィ~~~!!……


「ッ……ッ……ッ~~~…」


{き、着替え難いのです!!…}


それこそ瞬き一つせずシロの着替えを凝視!…何ならそれを見た店員からも

不審がられ!…そしてシロとしても用意して貰っている以上文句を言えず!…

子供ながらに気を使って心の中で本音を漏らすと、ここである事件が勃発する!…

と言うのもこの辺りでマサツグがリーナと鉢合わせ、徐々に慌しい様子を見せ!…

となると当然そんな騒ぎが気になる物で…

シロとしても何か辺りの様子が騒がしい事に気が付いて行くと、オリハもその様子に

言葉を…


__ッ~~~!!…ッ~~~!!…


「…ッ!…ん?…何かご主人様と聞き覚えのある声が?…」


「ッ!…シ、シロちゃんはそのまま着替えてて!…

別に気にしなくて大丈夫よ~?…

…それよりもさっきから見てて思ったけど…

シロちゃんならやっぱり…」


__ッ~~~!!!…ッ~~~!!!…


「ッ!?…ッ~~~!!…」


シロがこの時のマサツグとリーナの様子に気が付くと、オリハが慌てて

シロに気にするな!と…さも着替えだけに集中して貰いたい様子で声を掛け!…

その際観察して居て気が付いたのか、やはりこの組み合わせがベスト!と

言った様子でシロに提案をしようとすると、次にはまた慌しい声が!…

と言うのもここでフィロとリーナが鉢合わせしてしまい!…

例によってお嫁さん等!…色々と不可思議な事を言い出して行くと、

更に熱が上がってしまう!…そしてオリハとしても話の腰を折られた様子で

若干ピキッと来て居ると、向こうも向こうで不穏な空気を!…


__ッ~~~!!!!…ッ~~~!!!!…


「ッ!!……や、やっぱり気になっちゃう!…ッ!?…」


「ッ~~~!!!…そ、そうだね?…

じゃ、じゃあ一旦それに着替えて見せに行こうか?…」


__ッ!!……コ、コクリッ!…


更に何やら揉めている様子で、シロもそれが気になるともはや集中力など

消え失せ!…この時オリハに気になって仕方が無い事を口に…

更に後ろを振り向いてオリハの様子を確認すると、そこで怒りを堪えて居る!…

オリハの様子を目撃する!…しかしその怒りを噴火させる事無く無理に笑顔を

作って見せると、一旦着替えるのをお開きに!…

その際最後に提案しようとして居たコーデで締め!…

マサツグに一旦見せに行く事を口にすると、シロもビックリした様子で

頷いて見せる!…そして今度はちゃんと着替えてバッチリ決めた状態になると、

オリハもそれを見てハッ!と…自身の見立てが間違っていなかった!と…

思わず歓喜に震えながら先程から五月蠅いマサツグ達の所へと向かって行くと、

遂には爆発!…あのオリハの大説教へと繋がるのであった!…


…さてここまでがあのブティックでのシロ視点の話!…そんなこんなで次の話に!…

今度はやはり工房でお留守番をさせられた話から抜粋して行き!…と言っても時間的

には一日日を跨いだだけなのだが…それでもドレッグが何か苦悩して居た様子が

伺えると、如何にも可笑しな内容に見える!…そんなシロの話を紹介しようと思って

居る!…と言うのもその話と言うのはこれなのだが…


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  ☆月▽日  晴れ


 またごしゅじんさまにおるすばんを言われたのです!

 …たしかにシロはケガをしてたけど…

 それでもごしゅじんさまといっしょに行きたかったのです!!!

 …それでくまお祖母ちゃんといっしょにごしゅじんさまが

 かえって来るの待っていたけど…

 その時にモジャモジャさんがおもちゃをくれて…

 シロが壊しちゃったらすっごくショックを受けていたのです…

 それでシロは慌ててごめんなさいをしたのですが…

 やっぱりモジャモジャさんショックを受けてて…

 …モジャモジャさん…ごめんなさいなのです…

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この文面を見る限りシロはドレッグに何かしら玩具を貰って遊び!…

そして壊してしまった事を書いてある様に見える!…だがその真実と言うのは

もっと違い!…ドレッグがショックを受けた理由は別にあり!…

その部分を今から回想として見て行こうと思う!…

と言うのも事の発端はあのホルンズダンジョンでの知恵の輪がきっかけで、

ドレッグとしても職人の意地を掛けたモノだったのだが…


__数十ページ目の回想……


「……どれ?…またマサツグ殿達を待って居る間暇じゃろうて…

これで時間を潰すといい!…」


「ッ!…これは?…知恵の輪?…にしてもかなり複雑な!?…」


「ふっふっふ!!…あの時の様に簡単には解けん様になって居る!!…

さぁ!!…ワシが寝ずに考えた知恵の輪!!…特と味わうがよい!!…」


ドレッグは例によって暇潰し!と、シロに知恵の輪を差し出し!…

と、その知恵の輪にシロを膝の上に乗せて居るくまさんも興味を持ち!…

思わず一つ手に取って如何なって居るのか?を確認すると、その複雑具合に

堪らずツッコミを入れる様に驚いて見せる!…するとそのくまさんの驚き様に

ドレッグもニヤリ!として見せると、それもそう!と言った具合に

言葉を漏らし!…何なら寝ずに考えた事も口にして行き!…

個人的にシロにリベンジを!…今度こそ簡単には解かせない!と言った言葉を

続けて見せると、シロもそれを手に…


__…スッ…カチャカチャッ!…カチャカチャッ!……キンッ!…どよぉッ!?…


「……はあぁ~…ご主人様ぁ~…」


「ッ!?…ッ!?!?…フ、フフフ!!…

今嬢ちゃんが取ったのはあくまでのジャブ程度の物!!…

こ、ここからが本番!!…それにまだまだ数もある!!…

さぁ勝負じゃ!!…白いお嬢ちゃん!!!…」


「そ、その前に!…えぇ~!?…シ、シロちゃんこれ解けるのぉ~!?…」


それこそ輪っかが五つくっ付き絡み合った物を手に取ると、時間にして

約1~2分程度で解いて見せ!…となるとそんなシロの早業に一同騒然!…

それこそ大人であるくまさんにマサキ!…自分達でも無理!と言った物を

いとも簡単に解いた事で驚いて見せると、シロはシロでマサツグ達の事を

とても心配!…それこそさも問題無い様に振舞って行く!…

勿論別に故意にやっている訳ではないのだが、しかし一方でそんなシロに

対してドレッグも動揺を見せつつ言葉を!…まだ序の口と強がり!…

何ならまだ数が有る事も口にしつつ!…更に難易度の高い物がある事を

更に続けると、シロは聞いて居るのか?…とにかく次の知恵の輪に手を伸ばす!…

そして解かれた知恵の輪もくまさんが手に取って確認をすると、

そこには壊した形跡等は一切なく!…

と言う事はちゃんと構造を理解して解いた!と言う事を物語っており!…

くまさんもそれを確認した上で改めて!…シロの頭に驚いて見せると、

また次にはキンッ!と…


__…スッ…カチャカチャッ!…カチャカチャッ!……キンッ!…ッ!?……


「ッ!!…クッ!!…またしても!!……じゃがまだまだじゃ!!…

ワシとてアレから更に修行を積んで見せ!…そしてここまで来たのじゃ!!…

…まだ序の口!…ここから更に進んで行けば!!…更に難解な物に手を!!…

そこからが本番!!…今度こそは抜かせまいて!!…」


「…ご主人様ぁ~……ご主人様ぁ~…」


「……五月蠅い奴じゃの?…黙って解く事が出来んのか!?」


工房内に軽い金属音の弾ける音が聞こえて来る!…するとそれと同時に

また一同がシロに驚いて見せ!…ドレッグもそれを見て何か焦りを覚えた様な

そんな反応を露わにすると、次にはやはり強がって見せる!…

それこそシロをライバル視した様な事を口にすると、額に汗を掻き出し!…

だがそんなドレッグの様子など御構い無し!…シロはマイペースに用意された

知恵の輪へと手を伸ばすと、マサツグの事を心配し続ける!…

それこそ譫言の様にご主人様と言い続けると、フィロがツッコミを入れる始末で!…

と、ここで若干時間は進み!…丁度マサツグ達がアダマンタイマイの背中で

ファイト一発のCM紛いな事をして居る位になって来ると、徐々にドレッグの顔色が

変わり始める!…


__…スッ…カチャカチャッ!…カチャカチャッ!……キンッ!…ッ!?……


「ご主人様…大丈夫でしょうかぁ~…」


「ッ!?…ぬおぉ!?…ま、またしてもワシの渾身の作を!?…

ば、馬鹿な!?…これは寝ずに三日三晩考えた!!…」


「…ふむ…基本阿呆ではあるがやはり知恵は有るようじゃな?…

つまりは興味の向き様によっては!…と言った所じゃな?…」


遂には解いた知恵の輪の数は30を超え!…ここからドレッグが苦悩をしながら

作った物へと突入して行き!…しかしそれでもシロを悩ませたのは十数分!…

そのペースでやはり簡単そうに解いて行くと、ドレッグも焦りを覚え始める!…

一応まだ残り20は有るのだが、それでもここまで来ると否応なしに恐怖も覚え!…

と言っても別に解かれる事を拒んで居る訳ではないのだが、如何にも簡単に

解かれると!と言う奴で…とにかくそんな調子にドレッグも言葉を!…

フィロもそんなシロの様子にある種の天才!と口にすると、くまさんとマサキは

もう気にしない様子を見せて居ていた!…さぁてまた時間は進んでオリハが

鬼畜ぶりを見せて居る頃!…この時シロはと言うと今だにドレッグの知恵の輪を

解いて居り…


__カチャカチャッ!…カチャカチャッ!……キンッ!…ッ!?…ッ~~~!!!…


「……ッ!…今何かオリハ叔母さんが!!…

とっても困って居る事になっている様な!?…」


「そんな訳無いじゃろ?…

あ奴かてそれなりに腕を持って居る!…早々やられ等…」


「ッ!…うぅ~んと?…少し違うのです!…

…何と言うかぁ?…迷子になって居る?…様な?…」


「……ッ?…なんじゃそれは?…」


ドレッグの知恵の輪も後半戦に!…その際何か異変?…的なモノを察知すると、

シロはピクッと反応しては窓の外を…と、同時に何か感じた事を口にし!…

それを聞いてフィロも有り得ない!と言った言葉を口にすると、心配は皆無で

ある事を続けて話す!…それこそ命の危機と言った様子でこの時そう解釈を

フィロはしたのだが、シロ曰く違う!と…何でも誰かのキャラがブレる様な事を

口にし出し!…それも如何説明をしたら良いのか?ただ迷子になって居ると

話をすると、フィロは更に戸惑って見せる!…因みに当然現在進行形で知恵の

輪も解かれて行く一方で、ドレッグも更に焦り!…一個解かれる度に何やら

ビクッ!と…とにかく落ち着かない様子を見せて居た!…


…そして以降もシロにドンドンと解かれるとドレッグも遂には四つん這いに

なってガックリと折れ、もはや敗北を認めた様子を見せる始末で!…

と言うのもこの時もう残りの数も10と迫って来ており!…やはりシロは顔色を

変える事は無く!…ただ淡々とマサツグの心配をし続けながら用意されてある

知恵の輪を解いて見せると、ドレッグの心に止めを刺そうとして行く!…

それこそ無自覚なままに!…

いとも簡単そうに解いて見せると、フィロも興味を持った様子で…


__カチャカチャッ…カチャカチャッ……ッ~~~~!!!…


「にゃああああぁぁぁ!!!…何じゃこれはぁ!?…

幾ら聡明なわっちでも難し過ぎるのじゃあ!?……ッ~~!!!…

…にしても…お主よくもまぁ何も考えて無さそうな表情でコレを解くもんじゃ!…

お主の思考は一体如何なって居るんじゃ!?…」


「ッ!…ふぇ?…」


__キンッ!…ッ!?!?…ッ~~~~~~!!!!……


フィロもさすが魔王と言うだけあって知恵の輪に善戦!…

ドレッグの言うジャブを直しては解き!…そしてまた直すと行った工程で

シロの後を追い駆けて行くと、ものの数十分でシロに追いつく!…

しかしそこからがフィロにとっては頭を抱える場面であり!…

シロは涼しい顔で解いて見せる一方!…フィロは難航した様子で

眉間にしわを!…何度もカチャカチャと弄っては上手く行かず!…

遂には投げてしまいそうな勢いで吠えてしまうと、ギブアップの様な事を

口にする!…その際シロにツッコミを入れるよう言葉を口にして行くと、

シロもそんなフィロの言葉に驚いた様子でビクッ!と…

何ならその拍子にまた一個解いてしまう始末になり!…

ドレッグもそれを見て更に頭を抱えて悶える様なそんな反応を見せると、

シロの頭の柔軟性に驚愕するのであった!…


因みに結果としてはドレッグが用意した知恵の輪は全部シロに解かれてしまい、

見事なまでの完敗!…だがドレッグはそれを目の当たりにしても芯まで折れず!…

いつかまたシロにリベンジする事を静かに心の中で誓って行くと、沸々と闘志を

燃やすのであった!…


さてここまでがあの工房内でシロがお留守番をして居た内容であり、

次で今回最後のページに!…と言うのも次に紹介をするのは少し特殊な話であり、

シロがある事に初挑戦をする!…そしてそれにマサツグが付きそうと言った

ちょっとしたホッコリエピソードとなっている!…

さてではこの時シロは何をしたのか?…その内容を見て行こうと思う!…


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  ☆月○日  晴れ


 今日はごしゅじんさまとおりょうりをしたのです!!

 ごしゅじんさまがやるのを見てシロもまねをして…

 でもごしゅじんさまみたいにきれいにはできなくて…

 でもごしゅじんさまはさいしょにしては上手って!…

 ほめてくれたのです!!…

 …ただフィロがそのあとかんたんにやって!…

 あの時のフィロ!…すっごくムカッとする顔をしてたです!!…

 シロもフィロをみかえせる位に頑張ろうと思ったのです!!!

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__数十ページ目の回想……


__ジュゥ~~!!!…トントントン!!……


「……ッ!…ん?…」


__じぃ~~……


「…ど、如何したんだシロ?…

そんなマジマジ見て来て?…待ち切れないのか?…」


この話の発端はこれまた工房内にての事、ドレッグに台所の使用許可を

貰ってキッチンに!…そこでマサツグがくまさんと一緒にスキル上げも

兼ねて料理をし出し事から徐に始まる!…その際一緒に付いて来て居た

シロがジィ~っと穴が開きそうな勢いでマサツグの事を見詰めて居ると、

マサツグも気が付いた様子で振り向き!…そこでやはり凝視をして来る

シロの様子に気付き!…シロに如何した?とマサツグが戸惑った具合に

声を掛けると、シロも何を思ったのか?…

ふとマサツグにこう返事をして見せる!…


「……ご主人様!!…シロも!…シロもお料理をしてみたいです!!」


「ッ!?…え?…」


「お料理…駄目…ですか?…」


「ッ!?…い、いや!?…だ、駄目って訳じゃないが?…」


マサツグが料理をしている姿を見て興味を持ったのか?…

ふとシロは料理をしてみたい!と…となるとそんな返事が返って来た事で

マサツグも戸惑い!…思わずビックリした様なそんな反応を露わにすると、

シロはマサツグのその表情を見て…若干不安げな様子で言葉を続ける!…

その際何か悲しげな様子も露わにすると、マサツグは更に戸惑った具合に

大丈夫!と…何なら何故急に?と思わず疑問を感じて困惑の表情!…

するとシロにもそれが伝わったのかそのマサツグの顔を見るなり更に続ける!…


「…ご主人様はシロのご飯を作ってくれる…

でもシロはご主人様に作っていない!…」


「ッ!…な、なぁんだ!…もしかして気にしていたのか?…

だったら別に気にしなくても!…」


__ッ!…プルプル!…


「違うのです!!…シロも作って!!…ご主人様に食べて欲しいのです!!」


「ッ!?……ほ、ほう…」


シロ曰く何か思う所が有ったのか?…マサツグがご飯を作ってくれる事を

口にすると、若干申し訳なさそうな…するとマサツグとしても気が付いた様子で

次にはピクッと…気を使っているのでは?と思い気にしないで良い事を口にするが、

違うらしく!…シロは首を左右に振っては否定を露わに!…

そして次にシロが思った事を口にすると、マサツグもその言葉で反応に困る!…

と言うのもシロとしては自分もチャレンジをしてマサツグに食べさせたい!と

思ったらしく!…熱意ある視線をマサツグに!…となるとそんな会話を聞いてか

くまさんも賛同!…マサツグに許可を出す様に口を添えると、笑って見せる!…


「…いいんじゃない意欲的で?…

何だったら最初は簡単なのを教えて見たら良いだけだし?…」


「ッ!?…ま、まぁそうなんだが…」


「刃物を扱わせるのは……って、この子氷でダガー振り回すか…

…とにかく安心して見てられる!…

そしてこの世界ゲーム内向きの料理を教えたら良いだけの話やろ?…

だったら簡単な話や!……[まぁ]もやったやろ?…

卵と牛乳だけで!…あとは色々と既にミックスされてる魔法の粉が!…」


「ッ!…なるほど?…でもこの世界にそんな便利な物は無いから…

結局は自分達で混ぜないといけないんだがな?…」


「……ッ?…」


シロの心意気を買った様子でくまさんが了承!…その際怪我の心配が無いモノを

やらせれば良い!と…と、そんなくまさんの言葉にマサツグも戸惑いながら

同意をして見せ!…しかし何か有ったか?と…そのメニューに困った様子で

マサツグがくまさんに返事をすると、くまさんは既に案がある様子で更に続ける!…

その際誰もが作った事が有るであろうある物を連想させると、

マサツグもハッとした様子で理解し!…だが、くまさんの言う魔法の粉は

当然無く!…結局は一から作らないといけない事を口にすると、その一方で

シロは付いて行けない様子で首を傾げる!…しかしくまさんはそんなマサツグに

対して不敵に笑うと、自身のアイテムポーチからある物を!…


「ッ!…フッフッフ!!…

こんな事もあろうかと見つけて来たのさ!!…これを!!…」


__ゴソゴソッ!…ばあぁ~ん!!…ッ!?…


「そ、それは!!…」


「…如何やらこの世界にも既に魔法の粉があるみたいやで?…

さっき食材買いに行った際に見つけて!…思わず買ってしまったわ!!…」


くまさんがアイテムポーチから取り出したのはとある小麦粉の袋!…

しかもそれはただの小麦粉の袋ではない様子で、何処かで見覚えのある

花のシンボルが掛かれてあり!…

と、それを見てマサツグも当然の如く驚いて見せ!…

自分は見掛けた事が無い!と…思わずどこにそんな物が置いて有ったのか?と

疑問を持ってしまいそうな表情を浮かべて居ると、更にくまさんは続けて話す!…

何でも許可を貰う前に買い物に行った際、ふと置いてあるのを見つけた!と…

何なら興味本位で買ってしまった事も口にし出し!…

マサツグもその話を聞いて呆れた様な反応を見せると、くまさんが改めてシロを

料理に誘い出す!…


「…さて、シロちゃん!…じゃあいっちょやってみよかぁ~!…

まずは手を洗っておいで~♪」


「ッ!…はぁ~い!!」


「ッ!…あっ!……はあぁ~ったく!…しょ~がない!!…

これも何かしら丁度良い機会か?…」


「ふふふ!…[まぁ]も最初はこんな感じややったやないかい!…

それがあの子に変わっただけや!…」


「ッ!?…ッ~~~……」


シロはくまさんに誘われるままに台所で手洗い!…そしてマサツグもそんな様子に

戸惑ってしまい!…が、次には諦めも付いた様子でこれも良い経験になる!と…

若干過保護気味になりながらも了承して見せ!…気持ちを切り替えるようそんな

反応を見せて居ると、そこへくまさんからちょっかいを受ける!…

と言うのもマサツグが小さかった時の事を口にすると、マサツグもそれを言われて

恥ずかしくなり!…と、そんな事を言っている間にもシロは手を洗い終え!…

自分で踏み台を用意して料理に参加!…そこで初めて自分が作る料理の名前を

耳にする!…


「…じゃあ、[]を作ろうか!…」


「ッ!…ほっと…けーき?…」


「ッ!…あぁ~…ようはパンケーキの事だ!…

ほら!…バターと蜂蜜かけて食べる…」


「ッ!…おぉ~!!…シロ!!…

パンケーキ大好きです!!」


くまさんが口にしたのはホットケーキ!…と言うのも材料を混ぜて焼くだけで

簡単!と…するとその名前では馴染みが無いのかシロは首を傾げて見せ、

それは何?と言った様子…それこそ不思議そうな表情を浮かべて見せると、

マサツグが別の名前で説明をする。その際想像しやすい様にバターや蜂蜜等も

口にすると、シロはそれを言われてハッとした様子!…

次には歓喜した具合に言葉を口に!…自身もパンケーキが好きである事を

くまさんに伝えると、早速皆で作り始める!…


と言っても本当に簡単な工程…予め買って来た粉をボウルに開けると、

そこに卵と牛乳!…後は混ぜるだけでタネが出来て、それをシロがペロッと

味見をすると言った!…お約束の展開があるだけに終わってしまうと、

後は焼くだけになって行く!…さてその際フライパンに油を引く代わりに

バターを入れると、バターはあっと言う間に溶けて油に!…

この時いい香りが辺りに広がり!…

シロもそれにウットリする様なそんな反応を見せて居ると、

くまさんがシロに焼くよう指示!…


「…さぁ!…準備は出来た!…シロちゃん?…

このお玉で一掬いだけ!…それをこのフライパンに流して行って!…」


「ッ!…は、はいです!……ッ……」


__…ジュワアァ~~!!……ふつふつふつふつ!…


「ッ!…おぉ~!!!…」


くまさんはシロにお玉を渡すと自分はボウルを!…シロのアシストに回り!…

そしてシロもくまさんに言われた通りにお玉で一掬い!…それを零さない様に

慎重に!…その熱したフライパンの中へとゆっくり注いで行くと、

辺りにバニラの匂いをブワッ!と…軽く充満させる様に焼いて見せる!…

するとシロもそんな初の体験に興奮気味!…

目を真ん丸にさせるとフライパンを見詰め!…と、そんな様子にマサツグや

くまさんもニッコリ!…三人でそのパンケーキが焼ける様子を見て居ると、

少々火が強かったのか…良い匂いと同時に焦げる臭いもし始める!…


「……ッ!…ん?…何か焦げ臭くね?…」


「ッ!!…しまった!…プライパンが熱すぎたのかもしれん!!…

引っ繰り返さないと!!…」


「ッ!?…え!?…えぇ~っと!!…」


__…カッカッ!…スゥ…パンッ!…ジュワアァ~~!!……


それこそ放置する様に見て居ると、パンケーキの端から黒い煙がうっすら…

と、同時にマサツグ達も異変に気が付き!…慌ててフライ返しでそのパンケーキを

引っ繰り返すが!…既にパンケーキは若干焦げて…

中々に香ばしい匂いを放っていた!…しかし食べれない程焦げている訳では

ない様子で、とにかくその一枚を焼き!…だがシロはそれを見て若干悲しみ!…

これじゃマサツグに食べて貰えない!と言った様子で黙って居ると、

マサツグは無言で手を伸ばす!…


__……ッ………ヒョイッ!…ッ!…パクッ!…モグモグ…モグモグ…


「…うん!…若干焦げてるけど普通にうまいぞ?……ほれ?…」


「ッ!…あ、あぁ~ん!…

…ッ!…ッ~~!!…ほひひいのへふ美味しいのです!!…」


マサツグはその焦げているのを全く気にせず素手で掴むと、シロの目の前で

一口食べて見せ!…となるとシロとしてもそんなマサツグの行動に驚いた様子で!…

目を真ん丸にしてはマサツグを凝視!…そして何か心配をする様なそんな視線も

ジッと向けて行くが、マサツグは大丈夫!と返事をする!…

その際全く無理をしている様子を見せる事無く食べて見せると、

シロにも一口分を分け!…するとシロもそれを差し出された事で慌てて頬張り!…

この時見た目の割には大丈夫!と…自らも納得した様子で返事をすると、

二人はニコニコと笑って見せる!…


その後匂いに誘われてかキッチンにフィロもやって来ると、その料理に参加をし!…

手慣れた様子でパンケーキを焼き!…そんなフィロの様子にシロも何かショックを

受けた様なそんな反応を見せて行くと、フィロもシロの様子に気が付いてか…

ニマッ!と意地悪そうに笑うのであった!…


さて今回はここまで!…色々とシロの書いている日記からお話を抜粋して

紹介をして来た訳なのだが、もしかするとこれまた更に続編が出るかも

しれない!…因みにこの意味深な書き方をして居る事で話の内容は誰が

書いて居るのか?…と言った疑問を持つかもしれないのだが、野暮な事は

聞かないと言う事で…もしまた続いた時はまたその時はその時!…

五度楽しんでくれたらと心からそう願う一方!…また読んでくれる事を

心より同じく願うばかりである!…それではまた!…次回に!!…

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 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
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若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉

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異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。 貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。

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「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」 思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。 確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。 喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。 ○○○○○○○○○○ 誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。 閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*) 何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

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 貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。  日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。  しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。  これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。

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とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

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