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-第四章-オータムクラウド国編-
-第四章五十七節 決着は突然!…と玲玲の事情とブチ切れライザ-
しおりを挟むキョンシーの一体を行動不能?…にして見せ、更に小型のキョンシーの活動をも
止めた訳なのだが…その代わりと言った具合に中型のキョンシーが力も持ち出し、
ライザに猛威を振るい出すと、ライザも押される様にして被弾して行く!…
それこそ相手の打ち出す拳に合わせてただひたすらに受け流し誤魔化そうとする
のだが、その中型キョンシーの攻撃の手数が非常に多く!…徐々に捌き切れない
様子で掠り!…ライザ自身が後ろに押されて行く様にしてジリ貧を余儀なくされて
居ると、その一方ではそのキョンシーの術者である玲玲の方にもある異変が
見られようとしていた!…
__ボバババババババババ!!!…バシッ!!…ガシュッ!!……
{ッ!?…クッ!!…いきなりの攻撃で[消力]に入る時間が無かった!…
それにこの猛攻!!…中々にシンドイ!!……ッ!!…捌き切れねぇ!!!…}
「はぁ!…はぁ!…クソ!…この!!…何でまだ!!…立ってるネ!!…
いい加減に!!…くたばるヨロシ!!!…玲玲!!…疲れて来たヨ!!!…」
相手の攻撃を見切れていたのにも理由が有るとばかりに!…ライザは落ち着く!…
或いは集中するのに時間が足りなかった!と心の中で言葉を漏らすと、ただ
ひたすらに中猫の猛攻を捌き続ける!…しかしその攻撃も捌き切れずに
徐々に被弾!…と言っても頬を掠めたり脇・腹部を掠めると言った程度で…
如何にも決め手に欠ける攻撃をただひたすらに浴び続け!…反撃の機会を
ライザが見出せないで居ると、同時に玲玲の方ではその術師本人が疲れの色を
見せて居た!…それもそうである!…ただ戦うだけにしてもキョンシー三体を
操る体力と精神力は相当な物で!…今は一体だけと言ってもあの猛攻具合!…
当然疲弊の度合いはその猛攻具合に比例して加速して行く!…そして更にそこに
来てライザのあのしぶとさ!…これには玲玲も想定外!…と言った様子で…
とにかく早く倒れる様にライザへ文句を言うのだが、ライザはまだイケる!と
ばかりに玲玲の事を煽り出すと、玲玲に向かい不敵な笑みを浮かべて見せる!…
「ッ!!…へへへ!!…くたばれって言われて!!…
はいそうですかって言うか?って!!…言う訳ねぇよなぁ!?…
…俺を倒したければあと五時間は粘るんだなぁ!?…
案外格闘家ってのは!!…持久戦得意なんだぜ!?」
「ッ!?…クッ!!…時間を掛け過ぎると本当にヤバイネ!!…
何かいい方法は!!……ッ!!…だったらこれは如何ネ!!!」
死ねと言われて死ぬ奴は居ない!…そう言い返す様に不敵に笑いながら玲玲に
返事をすると、これには玲玲も苛立ちを隠せない様子で反応する!…それこそ
子供ながらに馬鹿にされた様な感じで聞こえたのか、玲玲は苦虫を噛んだ様な
表情で顔をゆがめ!…ライザはそんな玲玲に対して続けて自身の耐久性に
ついても自信が有るよう!…生半可な事では倒れない!と笑い続けながらその
言葉を口にすると、その言葉を聞いた玲玲は更に苛立ちを露わにする!…
その際自身でも何かライザの隙を突く事が出来ないか?と考え出すと、攻撃を
続けながらも策を練り!…すると次にはふと思いついた様子で即実行!…
ラッシュの合間を縫う様に突如としてライザの顔面目掛けて中猫の回し蹴りを
放って見せると、ライザもそれには驚いた様子で防御を固める!…
__ダンッ!!…ッ!?…ゴオオォォ!!!…バキイイィィ!!!…
{ッ~~~~!!!……ラッシュの途中で回し蹴り!?…}
中猫が放つ右足の回し蹴りに対し!…左腕を顔の横に持って来る様にして
ガードをすると、その回し蹴りが入った際ライザの体は勢いに負けた様子で
宙に浮く!…この時ただ左腕だけでガードを固めた訳でなく、右腕を支えに
するよう更にガードを固めて居たのだが!…それでも尚ライザの体は見事に
飛び!…そのまま知らない家屋の壁に叩き付けられそうになると、ライザは
追加でダメージを貰わないよう踏ん張って耐える!…
__……ザザアアアァァ!!!……はぁ!…はぁ!……ジロッ!!…
「ッ!?…これにも反応するアル!?…ッ!!…ゲホ!!…ゴホッ!!…
ッ~~~!!…く、薬が切れたアルか?…だとすると本当に不味いアル!!…
早く決着を付けないと!!……ッ?…ッ!…」
それこそ回し蹴りの痛みに耐えつつライザはガードの体勢のまま玲玲に視線を
向けると、やったな?…とばかりに睨みを利かせ!…玲玲は玲玲でライザが
回し蹴りをガードして来た事にやはり驚いた反応を見せ!…アレでダメなら
如何すれば!?と言った具合にライザに対して戸惑い様を露わにしそうになって
居ると、次にはハッと思い出した様子で咳き込み始める!…それはまるで
咽る様に突如としてカッと目を見開き苦しそうに咳き込むと、そのまま膝から
折れて蹲り!…屋根に手を着いては咳き込みながら薬が切れたと!…何かを
服用して居たのかそのせいで動けないと漏らし続け!…ヤバい!…と言った
具合にとにかくライザとの決着を優先しようとするのだが、ここでふとある事に
気が付いた様子で視線を向ける!…
__……ジィ~~~……ッ!?…ッ!?!?…
この時玲玲が気付いたある事と言うのはライザの事で、ライザは玲玲に向かい
視線を向けると棒立ち!…ただ咳き込む玲玲に対し心配した様子で視線を向けて
立って居り!…折角のチャンスだと言うのに棒に振るよう何もせず本当に立ち
尽くして居るだけに終わって居ると、そんなライザの様子に玲玲も困惑し
始める!…それこそ玲玲からすればこの隙を狙われる!と思い警戒をして居た
のだが、その思惑は思いっきり外れた様子で!…ただ何もしてこないライザの
様子に玲玲は不気味がり!…玲玲自身も思わずその場で蛇に睨まれたよう固まり
動けなくなると、次には症状が悪化したのか更に咳き込み始める!…
「……な、何で攻撃して来ないでアル?…い、今私隙を……ッ!!…
ゲホ!!!…ゴホ!!!……ッ!!…ッ~~~!!…や、ヤバ…」
__ズルッ!…ッ!?…
「ッ!?…ちょ!?…」
それこそライザが攻撃して来ない事に疑問を持ち出すのだが!…それよりも
咳が更に酷くなるとその咳は体全体を揺らす様にして吐き出され、徐々に
呼吸も怪しくなって来て!…遂には軽い酸欠からか視界が若干暗くなり!…
とにかく思う様に体が動かせない様なヤバい症状を覚え出すと、次には手を
滑らせ屋根から落ちる!…すると当然そんな症状化で落ちたモノなので、
受け身など当然取れる筈も無く!…その様子は傍から見ているライザからも
良ぉく伝わり!…これは不味い!と言った具合に一言漏らし思わずその落ちて
行く玲玲に向かい駆けて行くと、次の瞬間驚くべき光景を目にする!…
__バババッ!!!…ッ!?…ズザアアァァ!!!……ドシャ!!!…
「ッ!?…え?…まさかまだ操れるだけ!?……」
__……グッタリ……
それは一瞬の出来事であった!…ライザは玲玲が屋根から滑り落ちて行く姿を
見て駆け出して行ったのだが、それよりも早くに反応するようキョンシー達が!…
それは大・中・小と三人共が玲玲の救出に突如動き!…普通に受け止めるのが
間に合わないと分かるや否や!…瓦礫が有ろうが関係無く自身の体を犠牲に滑り
込んで行くと、自身の体をクッション代わりに受け止めに掛かったのである!…
するとそれを見たライザとしても玲玲にまだそれだけの余力が有ったのか!?と
思うと、思わず足を止めて警戒をするのだが!…受け止められた後の玲玲の
顔は見事に真っ青!…まるでキョンシーの仲間入りを果たしたが如くグッタリと
しており…明らかに自力でキョンシー達を動かしたとは思えない様子を見せて
居ると、ふとある事を考える!…
「いやそんな様子は見られん!……って事はまさか?…
いやだとしても……そんな事あるんか?…」
__………。
「…やっぱり動く気配を見せん……
まぁ…別にこんな世界やからそんな事が有っても可笑しくは無いと思うが…
とにかく…」
__……ジリッ…ジリッ…ジリッ…ジリッ…
ライザが考えた事…それはキョンシー達が自分達の意志で玲玲を助けたのでは
ないか?と言う事で、だとしてもキョンシーにそんな意識が有るのか?と
考えると、やはり奇妙な疑問に苛まれてしまう!…だが現に自分の目の前で
起きた現象と言うのはそう言う風に言うしか説明が着かず!…
何ならキョンシー達はやはり何も語らず!…当然目の前で自立して動き出すと
言った気配も全く見せず!…ライザの見解としては異世界なので有っても
可笑しくないと言った!…考える事を放棄した見解に終わってしまうと、
とにかく玲玲の様子が気になった具合に近付き出す!…その際キョンシー達が
やはり動き出すと言った事が無いよう警戒しながら近付いて行くと、案外
スンナリと近付く事に成功し!…
__……スッ…スッ……フゥ…
「…如何やら気絶したみたいやな?…
んでもってこのチアノーゼは恐らく瘴気やられ!…
…って事はさっき聞こえた薬がどうのこうのってのは…
瘴気耐性を上げる薬の事か…
…何でそこまでしてあんなけったいな壺を守ろうとしたんか…
…とにかく!…」
__スッ…コオオォォ!!!…
「ッ!!…勘弁してや!!…回生孔!!…」
キョンシー達の上に寝転がる様にして倒れる玲玲の体を起こし!…その場に
座らせるよう色々と玲玲の状態について確認をすると、玲玲が気絶するに
至ったであろう原因に見当を付ける!…恐らくライザとの戦闘によりTPが
著しく枯渇!…更にそれに拍車を掛けるよう瘴気中毒と!…二重苦が重なって
倒れたと断定すると、改めてあの瘴気壺を守って居た事に疑問を持ち出し!…
玲玲の体に手を添えて呼吸を整えるよう!…その添えている手に気を集める
感じでイメージをし始め、一応無抵抗の相手に技を掛ける事に謝罪をしつつ!…
その溜めた気を放つ様に少し体を押す感じで技を放って見せると、次には
その玲玲の体より黒い霧が!…
__ドンッ!!…バシュウウゥゥ!!!…
「ッ!!……ッ?…あ、あれ?…何アルか?…妈妈?……ッ!?…」
「ッ!…おっ!…上手く行ったみたいやな?…どや、調子の方は?…」
体に溜まった瘴気を追い出す様にライザは玲玲の体に掌底!…するとその瘴気は
背中から抜けて行く様に霧散して行き!…その衝撃で玲玲の体も少し跳ねる様な
挙動を見せるのだが、次には何事も無かったかの様に目を覚まし出す!…その際
寝惚けた様子で何が起きたのか分かって居ない様子で首を傾げて見せると、
恐らくだが母親の事を口にし…しかし次にはハッと目を見開くと自身の目の前に
ライザが居る事で驚いて見せ!…ライザも無事玲玲が目を覚ました事で安堵し、
その後の調子について容態を尋ねるよう声を掛けるのだが、玲玲はそれよりも!
と言った具合に身構え出す!…
「ッ~~~!!!…まだ負けてない!!…まだ負ける訳には!!……ッ!?…」
「…あぁ~…無駄やと思うぞ?…
何せ今の嬢ちゃんにはもうキョンシー達を扱えるだけのTPが残ってない!…
ただの非力な子供!!…」
__グオォ!!…バキィ!!…
「ンブ!!……ッ~~~………」
それこそここまでの接近を許した事に酷く慌て!…急いでキョンシー達を起こそう
とするのだが!…幾ら腕を振ろうともキョンシー達はピクリともせず、玲玲自身
何で!?…と言わんばかりに更に慌てた表情を浮かべて居ると、ライザが無駄だと
声を掛け出す。その際簡単に玲玲にはもうキョンシー達を扱えるだけのTPが残って
居ない事を口にすると、玲玲の様子を見て笑う様に話し続けるのだが!…それでも
玲玲はまだ戦う事を諦めて居ない様子でライザに向かい右ストレート!…すると
そのストレートはライザの左頬に入っては首をひねり!…ライザ自身もまさか拳が
飛んで来るとは!!…と思っても居なかった様子で思わず戸惑ってしまうと、
その場で固まる!…
__……ヒッグ!!…エッグ!!……ッ!…チラッ?…
「まだ!!…まだ負けてないアル!…負けちゃ駄目なのネ!…
ここを絶対に守らないと!!…妈妈が!…」
幼女に殴られた状態でライザは固まり!…ここから如何したものか?…と
考えて居ると、ふとその玲玲の拳が飛んで来た方向より泣く声が…すると
ライザもそれに気が付いた様子で途端に反応!…殴られた状態ながらも
視線だけをその玲玲の居る方へ向けて見せると、そこで案の定ライザを殴って
泣いている玲玲の姿を見つける!…その際玲玲も自身を奮い立たせるよう
何か言葉を口にし始めるのだが、その言葉と言うのは何処か意味深で!…
それはまるで誰かに脅迫を受けて居る様に聞こえて来ると、とにかく玲玲の
母親が関係して居るのか!…恐らく中国語で[お母さん]と言う言葉を口に
して居る様に聞こえ!…ライザも復唱し理解した様子で反応をすると、次には
如何言う事か?と尋ね出す!…
「ッ!…マァマァ?……ッ!…あぁ、オカンの事かい!…
…って、何でそこで嬢ちゃんのオカンが関係してくんねや?」
「だって!!…ここを死守しないと!!…
お前の母親を殺すって!!…大人の人が!!!…」
「ッ!?……スマンなぁ嬢ちゃん?…
ちょ~っとその話お兄ちゃんに話してくれんか?…」
それこそ最初は笑顔で理解した表情を浮かべるのだが、意味を理解した途端に
軽い疑問を持った様子で…勿論相手が泣いている事から普通じゃない!と
悟っており!…迫る様に尋ねるのではなく、まるで小さな子供に道を聞くよう
優しい様子で声を掛けると、玲玲は泣きながらにその理由を漸く話し出す!…
その際玲玲が言うにはやはり大人の人に脅されたと、それも状況が状況だけに
生半可な様子では無い様で!…自身の母親が人質に取られている事も口に
し出し!…その話を聞いたライザも最初は驚いた反応を見せるのだが、次には
まるで怒る様に豹変する!…この時勿論玲玲に当たるのではなく冷静さを
保つと、優しく玲玲に詳しい話を聞き出そうとするのだが!…内で怒りを
燃やして居るのが滲み出ているのか、そのライザの問い掛けに対して玲玲は
警戒!…しかし次には一応信用したのか警戒しながらも恐る恐る話し出すと、
その話を切苛ライザの怒りは更に燃える!…
「ッ!?………ッ……
リ、玲玲はこの大陸の小さな村に住んで居たアルネ…
何でも大昔に大戦が有ったとかで一族の皆は巻き込まれ…皆死んで…
残った私達だけで平穏に過ごして居たんだけど…
ある日私達の秘術を目当てにここの偉い人?…達が来て…
協力しなければ皆殺しって……最初は皆抵抗して居たけど…
徐々に皆心が折れたみたいに…私も妈妈と一緒に暮らしてたんだけど…
その偉い人達の部下に捕まって!…妈妈を助けたければ協力しろって!!…」
玲玲が話し出したのはここに連れて来られた時の詳しい内容!…それこそ平穏に
暮らして居た所を野望の為と政府が!…しかしそう言われて「はいそうですか」
とは当然行かなかった様子で!…必死に抵抗した様だが結果としては敗北して
しまい!…この時に玲玲の母親は人質に取られてしまった事を話すと、玲玲も
仕方なしにこうして今先程までライザと対峙して居た!と話を続ける!…それこそ
玲玲の身内としてもその母親だけが唯一のちゃんとした家族らしく!…必死に
なって居た理由について玲玲が泣きながらにその事を話すと、ライザはその話を
黙ってジッと聞き続けて居た!…
「………なるほど?…よくあるゲッスい奴か!……
で、その秘術って言うのがこのキョンシー達か?…」
__ッ!………コクリッ……
そうして玲玲から話を聞く上でライザの中では審議が行われると、それが本当か
嘘かのに掛けられ!…結果としては玲玲が嘘を話している様には考えられず!…
信じた様子で納得したよう玲玲に反応をして見せると、次にはその話の中に
出て来た秘術について質問をする!…そしてその秘術の言うのも恐らくと言った
具合に見当を付けて居り、その秘術をキョンシーと!…するとその問い掛けに
対して玲玲は若干戸惑った様子で反応して見せ…だが暫く沈黙した後ライザに
肯定するよう一度頷いて返事をすると、その反応を見たライザも言葉を続ける!…
「……まぁ確かに珍しいはな?…言い方は最悪やけど…
何ぼでも蘇ってどんな攻撃にも怯まん兵士を操れる訳やねんやからな?…
…最悪現地調達も出来る!…って!……だからって!!…
こんな小さい子供まで巻き込むんか!?…この国の連中はぁ!?…
…まだ十歳も行ってないやろ!!!…」
「……ッ?…玲玲こう見えて16アルよ?…」
「ッ!?…いやそう言う事を言いたいんやないねん!…
…って、16!?…その形で16!……じゅうろくぅ~?…
じゅうろくぅ~……じゅうろくぅ~??…」
ライザとしても言い方は最悪と理解しながらも玲玲の才能に感心を示し!…
改めてその政府がやった事に対して怒りを露わにし始めると、小さな子供を
巻き込んだ事に対して更に憤りを感じる!…その際自身の見立てで玲玲の事を
十歳と口にするのだが、玲玲はそのライザの言葉に反論!…と言っても疑問を
持った様な感じで自身の年齢を16と言い!…ライザもツッコまれた事で戸惑い
出し、話しの腰を折るな!と言わんばかりに呆れたようツッコミを返すのだが、
次には玲玲が16である事に疑問を持つ!…何故なら今までの様子を見る限り
まるで子供の様にしか見えて居らず!…到底16の女の子には見えない訳で!…
何度も16と言う数字を口にしては首を傾げ!…本当に16の女の子なのか?…
と言った風に違う疑問や戸惑いを感じ始めて居ると、そんな様子に気が付いた
のか玲玲は怒る!…
「ッ!!…何が言いたいネ!!…玲玲はれっきとした[レディ]ネ!!…」
「…嬢ちゃんもっとしっかりご飯食べや?…あと勉強も…」
「やっかましいネ!!!…そっちこそそんなひょろい体で大丈夫ネ!?…
…って、まだ終わってないアル!!…かくなる上は私自ら!!!…」
「……嬢ちゃん諦め?…
キョンシー使って勝てんかった相手にどう戦うつもりや?…
…それに嬢ちゃんの事!…俺やったらちぃっとばかし力になれると思うけど?」
さながらその様子は漫才!…まだ戦時中でありながらやはり子供のよう腕を振り
上げてはライザに文句を言い出し!…ライザはライザでそんな玲玲に対して
助言をするよう言葉を口にし頭に手を置いて見せると、更に子供扱いされた事で
玲玲が怒る!…そして次にはハッと思い出したようもう一度ライザに挑もうと
身構え出すのだが、ライザはそれを見て止めるよう玲玲に声を掛け!…玲玲を
止める際力になれる!と言葉を続け!…その言葉を聞いて玲玲もピタッと
戸惑った様に反応を見せると、ライザは続けてこう話す!…
「…分かってるとは思うけど!…
俺達はその君の言う偉い人達に文句が有って!…こうして戦ってる訳や!…
で、君はここで負けた事にして何処か安全な所に移動して!…
俺達はそのままあの城に居るおっさんをぶっ飛ばす!!…
そしたら後で何ぼでも君のお母さんを探す事が出来るっちゅう訳やけど…
どや?…騙されたと思って協力してみぃひんか?」
「ッ!?…そ、そんな事!……だ、大体!!…
自分達絶対に勝つ保証なんて!!…」
「有る!!!…」
「ッ!?……」
ライザは自分達が戦っている理由について振り返ると続けて玲玲に逃げる事を
提案し出し!…自分達が事変を治めるまで間!…隠れるよう続けて玲玲に説明を
すると、玲玲の母親を助け出す事も約束する!…それこそ小さな子供と約束を
交わす胡散臭いおっさん様に玲玲へ話を持ち掛け出すと、当然玲玲は戸惑った
様子で反論!…その際絶対に勝てると言った保証が無い事を口にし無理だ!と
真っ向から否定をしようとするのだが!…その否定の言葉を聞くよりも先に
ライザが出来る!と自信満々に答えて見せると、玲玲は面食らった様子で更に
驚く!…そして余りにもハッキリと出来る!と言われた事で玲玲が目をパチパチと
させて居ると、ライザは玲玲に笑って見せるなりその理由を更に語り出す!…
「……戦ってるのは俺だけやない!…
寧ろここに居るモン全員がこの国に対して戦いを挑もうとしとる!!…
中でも俺の仲間!…こいつ等がまたけったいな連中でなぁ?…
例え何が有ろうとも絶対に自分の意見を曲げようとせん頑固モンの集団やねん!…
…って言っても妙な事に固執するんじゃなくて!…
自分の気に喰わん事に対してやけどな?…まぁとにかく!…
何ぼ時間が掛かろうが!…どんなバケモンが出て来ようが!!…
俺らはここに居る馬鹿野郎を倒すまで止まるつもりは毛頭ない!!…
ちょっとの間の我慢やねん!!……だから!…
俺達の事!!…信用して見せくれんか?…」
「ッ!!……ッ…ッ~~~!!!……」
ライザが語り出したのはマサツグやモツ!…その他の仲間達の話であり!…
絶対にここを攻め落とすと言う強い意志の表れようであった!…それこそ
自分の仲間を引き合いに出しては頑固者と言い出すと、何が有っても曲げない!
と言い!…どんなに時間が掛かろうとも絶対倒す!…それこそ笑顔ながらに
拳を握って熱く玲玲に語って見せると、そんな話をするライザに玲玲は口を
開けて戸惑って見せる!…この時その玲玲の表情だけを見るともはや
「何を言ってるんだコイツ?…」と言った具合に見て取れ!…ライザとしても
そんな彼女の表情を見て折れそうなモノなのだが!…鋼の心を持って居るのか
続けて自分達を信じる様に説得を続け!…そのライザの説得が玲玲の心に
届いたのか、遂にはハッとした様子で目を見開き!…玲玲がその言葉を信じるか
信じないかで葛藤し出すと、ライザは駄目押しの言葉を口にする!…
「……勿論その嬢ちゃんを脅した奴にもキッチリ落とし前をつけて貰う!…」
「ッ!……」
__スゥ…パンッ!!…
「なんせ?…こんな可愛い嬢ちゃんに拳を握らせて!…
男前の顔を殴らせたんやからな?…」
「ッ!!………ッ~~~!!……」
__…ヒッグ!!…エッグ!!……コクリッ…コクリッ…
それはとてもキザったらしい言葉であった!…ライザは玲玲に真剣ながらに
元凶に代償を払わせる事を追加で約束し出し!…その理由に玲玲から殴られた
事を口にすると、その殴られた頬を軽く叩いては二カッと笑って見せる!…
それは玲玲に対して安心するよう暗示させると同時に、玲玲の怒りを受け
取ったと言わんばかりの物で!…するとそのライザの様子に玲玲もハッと
気が付いたのか!…目を見開きライザの事をジッと見詰めるよう真っ直ぐに
視線を向けて見せると、次には静かに涙を流す!…その後はまるで折れた様に
首を手前にカクンと落とすと、泣く動作に合わせて何度も頷き!…ライザも
ライザでそれ見て了承が取れたと判断し出し!…クルっと振り向いてその
瘴気壺が置かれたある方に視線を向けると、次には壺を壊す様に気を集める!…
「……じゃあ、了承を貰えた所で!……悪いな?…
ちょっとの辛抱やからな?……ッ!!…波あぁ!!!」
__ボウッ!!…ガッシャアアァァン!!!…ショワアアアァァァァ!!!…
「……よし!…これで俺は一旦戻るけど?…嬢ちゃんは如何する?…」
ライザは玲玲に言い聞かせるよう言葉を口にすると、溜めた気を解き放つ様に
壺へ向けて両手を突き出し!…するとその溜めた気は真っ直ぐに瘴気壺に
向かい飛んで行き!…見事に跡形も無く壺を粉砕して見せると、次には瘴気を
晴らして行く!…それは先程まで瘴気が湧き出て居たのが嘘の様に!…徐々に
徐々に晴れて行くと、まだ日は昇って居るのか煌々と!…ライザも壺を破壊した
事を確認すると頷いて見せ!…改めて玲玲に如何するかについて質問をすると、
玲玲は涙声で鼻を啜りながら返事をする!…
「……スン…後で向かうアル……まだこの子達を動かせないから…」
「ッ!…そうか!…気ぃ付けるんやで?…ッ!…
…何やったら動ける様になるまで待っとったるけど?…」
「……大丈夫アル…先を急いで!…お母さんを助けて!…」
「ッ!……分かった!…ほんまに気ぃ付けや?」
玲玲は後から行くと答えては理由にキョンシー達を上げ!…ライザもその話を
聞いて納得したよう返事をすると、次にはハッと考えた様子で待とうか?と
言い出す!…しかし玲玲はこの申し出に対して首を左右に振って拒否!…
それよりも母親をと!…するとそれを更に聞かされたライザも納得して見せ!…
最後まで玲玲の事を心配した様子でその場を後にすると、一度キャンプへ
戻って行く!…理由としては仲間との合流及び被害状況の確認なのだが、
その道中!…
__ザッザッザッザッザ!!……ギリィ!!…
「おんどれぇクソったれ政府!!…何処まで外道何やボケェ!!!…
…この怒りはキッチリと返させて貰うさかいに!!…
覚悟して待っとれよゴラァ!!…」
__バババッ!!…シャアアアアァァァァァ!!!!…
「ッ!?…喧しいんじゃボケェ!!!…邪魔すんなや!!!!」
一度キャンプに戻る道中、玲玲の話を思い出しては怒りを燃やし!…改めて
歯を食い縛り元凶である[宗徳]に対して殺意を覚えると、ただただ恨み言を
口にする!…その時のライザの表情はまるで鬼のよう!…体からは殺気が
溢れ出るよう湯気が登り!…そこへ空気の読めないモンスター達が突如現れ!…
これまた空気の読めない様子でライザへ向かい襲い掛かって行こうとする
のだが、見事に八つ当たりをされるようぶっ飛ばされては消えるのであった!…
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過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
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カクヨム様にも投稿しています。
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