どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第四章-オータムクラウド国編-

-第四章五十四節 オーガの王と理性ある狂戦士と死刑執行!…-

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神輿を担いで居たオーガの子分達を倒して漸く親玉へ!…しかしその親玉は周りに

居た子分達よりも圧倒的に強く!…果敢に斬り掛かって行くオリハもいとも簡単に

あしらわれると、右肩を負傷する結果で終わってしまう!…と言ってもまだ戦闘

自体が終わって敗北が決まった訳では無いのだが!…それでも負傷と言うハンデを

抱え!…如何に自分より強い強敵と戦うかで悩んで居ると、更に事態は悪化する

よう親分は動く!…


「…ケヒヒヒヒ!!!…正直もうこれ以上の力も必要ないと思うが……

まぁ…ダメ押しって奴だ!…フン!…ンン!…ンン!!…ンンン!!!…」


__ドクンッ!…ドクンッ!!…ドクンッ!!!…ムッキイィィィン!!!…


負傷したオリハを見下ろす様にして笑って見せ、これ以上の実力を出す必要性に

ついても皆無!と口にするのだが!…真にオリハの心を折るつもりで居るのか

徐に全身に力を入れ出し!…まるでパンプアップするようその親玉の腕や足に

力が加わり!…血管も浮き出て今にも張り切れんばかりに膨張をすると、その

親玉の体は先程より一回りも二回りもデカくなる!…ただでさえ普通にしてても

2m越えだったのが今では2m半、更に大きく!…オマケに筋肉も膨張しては

まるで西洋の彫刻の様に!…この場にロディが居たら張り合い出しそうな具合に

ムッキムキに筋肉を整えて見せると、その様子にオリハも慌てたよう戸惑って

見せる!…


「ッ!?…き、筋肉が膨張してデカく!!…

チッ!!…ただでさえ攻撃が入らなくて悩んでるのに!!…

面倒な事を!!!…」


「……ケヒヒヒヒ!!!…さぁ?…続きをしようか?…

まぁもっとも?…今ここで降伏するって言うのなら!…

命を助けてやらん事も無いが?…ケヒヒヒヒ!!!…」


「ッ!!…誰が!!…絶対に負けねぇ!!…何が何でも勝ってやる!!!…」


{…とは言ったものの如何する?…

この肩じゃ真面に野太刀を振るのも難しい!…

更には他に武器なんて今持って無いし!!…

…さっきの一撃を止められたのだって瘴気のせい!…

若干攻撃のタイミングが遅れたから!…

せめて何か軽い!…かついい感じの武器が有れば!!…}


そんな親玉の体が膨張した姿を見てオリハも慌てると面倒と!…するとそんな

オリハの反応を見て親玉も上機嫌に笑って見せ!…まるでその姿を楽しむよう

戦闘の続きを口にすると、両腕を広げながらゆっくりとオリハへ近付き出す!…

さながらそれは愛する女性を迎えに行くよう紳士っぽく見えるのだが、オリハは

当然そんな様子に嫌悪感を持ち!…改めて親玉に絶対に負けない!と言葉を口に

すると、向かって来る親玉に対して野太刀を構え直し!…必死に抵抗をするよう

睨んでは歯を食い縛り!…頭の中でどう戦うか!で何か打開策が無いかを考えて

居ると、そんなオリハの事など御構い無しに親玉は向かって来る!…


「ッ!…ケヒヒヒヒ!!!…いいねぇ?…実にいい!!…

必死に恐怖と戦いながらもまだ何も諦めて居ないその眼差し!!…

実に壊し甲斐が有る!!!…そう言う気丈に振舞う女が俺様は好きなんだ!!!…

その気丈に振舞う表情が壊れた瞬間!!…嗚呼!!…堪らねぇなぁ!?…」


「ッ!?…如何しようもないド変態が!!…」


__ヒタッ…ヒタッ……スゥ…バッ!!…ジリッ…ジリッ……


ただただオリハの苦しむ姿を見て笑みを浮かべ!…その表情に惚れたよう自身の

好みを口にすると、オリハの事を壊し甲斐が有ると口にする!…その際右手を

自身の顔に当てて天を仰ぐ様な素振りをオリハに見せるのだが、視線はしっかりと

オリハを見て居り!…するとオリハもそれに気付いて居るのか動くに動けず!…

とにかく向かって来る親玉に対し守りを固めるよう野太刀を正眼に構え続けると、

親玉に向かって変態と罵る!…が、それで親玉の態度が変わる事は決して無く、

ある程度距離を取った所で親玉はオリハに身構え始め!…腰を落としては踏ん

張りを利かせる様に足を開き!…両腕を広げてまるで熊にでもなったよう異様な

構えを見せると、次にはオリハに向かって突貫をし始める!…


「…ケヒヒヒヒ!!!…簡単に壊れないでくれよ?…

俺様の欲求を満たしてくれよ?…狼の獣人よおおぉぉぉ!?!?」


__バシュン!!!…ゴオオォォォォォ!!!!…


「ッ!!…うぅおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」


__フォン!!…ギィン!!!…ガギギギギギ!!!…


ただ楽しみたいだけ!…と言った具合に言葉を続け!…壊れない事をオリハに

願うと、次には興奮した様子で襲い掛かる!…その際一気に間合いを詰めて

右の拳を固めると、オリハの顔面目掛けてストレートを繰り出すのだが!…

オリハもただで喰らう訳には行かないのでそんな攻撃に対してすぐさま反応!…

吠えながらも野太刀で右ストレートを受け流し!…グリーンと同じ様にその

右腕を斬ろうとするのだが!…膨張した筋肉は野太刀の刃を一切通さず!…

寧ろ負荷を掛ける様に圧を!…ミシミシと野太刀を振るわせる様に弾いて行くと、

その様子にオリハも驚き戸惑う!…


「ッ!?…は、刃が通らない!?…」


「ケヒヒヒ!!!…

そんな鈍らで俺の腕を斬れると思ったのか!?…馬鹿が!!!」


__グッ!!…ボッ!!!……ッ!?…シュン!!…


「ッ!…逃がさねぇよ!!!」


刃が通らなくては当然攻撃が入らない!…更にオリハを戸惑わせる事態に本人は

思わず固まってしまい!…親玉もそんなオリハの様子を見て更に楽しい!…と

ばかりに笑って見せると、オリハの野太刀を鈍ら呼ばわりする!…そして次に

固まって居るオリハに対して左の拳を構え始めると、すかさず追撃のストレート

を放つのだが!…オリハもハッと意識を取り戻した様にすぐさま反応!…スッと

しゃがんで攻撃を回避し!…一旦距離を取る様に後ろへ下がろうとすると、更に

親玉からの攻撃が飛んで来ては回避に遅れる!…


__ボッ!!!…ッ!!…ギイィィィン!!…


「ッ~~!!!…ダハァ!!…はぁ!…はぁ!……

ぎ!…ギリギリ!!…でもヤバいかも知れない!!…」


「ッ!!…まだまだあああぁぁぁぁ!!!!」


「ッ!?…本当にしつこい!!!…そう言う奴は嫌われんだぞ!?」


親玉は逃がすまい!とばかりに左足でオリハを蹴り飛ばし!…オリハも寸での

所で野太刀を使って蹴りをガードすると、ガード越しでも威力がヤバいと

ばかりに転がって行く!…確かにガード自体は間に合って居るのだがそれでも

貫通して来たのか痛みに耐え!…更には瘴気で呼吸もままならず!…思う様に

回復の機会を窺えないで居ると、オリハは地面に倒れたままヤバい!と言葉を

漏らしてしまう!…そしてそんなオリハに対してやはり容赦を見せない親玉は、

すかさず体勢を整えるとオリハを追い駆け!…オリハもオリハでハッと体を

起こして身構え始め!…親玉に対して文句の言葉を口にすると、もう一度反撃を

狙えないかを加味して行く!…


__チャキッ!!…ゴオオオオォォォォ!!!…


「ハアアアアアアアァァァァァァ!!!!!!」


「ッ!!!…うぅおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」


__……グガギギギギギギギギギギギギ!!!!…


猛然と向かって来る親玉に対してオリハは野太刀を構え直し!…親玉もそんな

オリハに対して真っ向から向かって行くと、勢い良く拳を突き出してはオリハを

三度襲う!…するとそれに合わせてオリハも声を挙げると反撃に打って出る

のだが、ここで誤算が!…親玉はその一撃で止まる事無くオリハにラッシュを

しかけ始め!…オリハもそれに合わせて弾く!…受け流すを余儀なくされると、

反撃の機会を失ってしまう!…それこそ今のオリハでは親玉の攻撃を凌ぐので

精一杯!…更には瘴気のデバフで状態は悪化!…それでも必死にそのラッシュに

食い付いて見せ!…何とか反撃の機会を見出そうとするのだが!…更に不運が

オリハを襲う!…


{クッ!!…さっきより威力もスピードも増してる!?…

…とことん相手を甚振るのが好きみたいだなこのサイコ野郎!!!…

何とかこれを凌がないと!!…}


__ガギギギギギ!!!……ピシッ!…


「ッ!?…ヤバッ!!…」


「ッ!…その得物も限界か!?…ならばもう要らぬなぁ!!!」


__ブオン!!!…ガッキイぃィン!!!…パラパラパラパラ……カランカラン…


それは必死に親玉のラッシュを往なして居る時に起きた!…それこそラッシュを

耐え忍びながらも反撃の機会を必死に窺い!…何が何でも倒す!とばかりに意気

込んで居ると、そのオリハの持っている野太刀より不穏な音が!…そう…遂に

耐久値に限界が来た様で野太刀にヒビが入り!…オリハもそれを手応えで理解した

よう不味い!と言葉を口にすると、親玉も悟った様に止めを刺す!…それこそ

ガラクタは要らない!とばかりに言葉を口にすると、勢いそのままに回し蹴りを

放ち!…するとその回し蹴りは見事にオリハの野太刀を粉砕して見せ!…

辺り一帯に野太刀だった物が散らばるよう音を立てて散乱すると、遂にオリハは

ノーガードになる!…


「ッ!?…しま!!…」


「イイィヤアアアアアアアァァァァァ!!!!」


__ドゴオォォ!!!…ッ!?……


「ボゴハァ!!!…」


武器を失った事でオリハは怯み!…その隙を狙う様に親玉が奇声を挙げながら

右腕に力を籠めると、全力なのか右ストレートをオリハの腹部目掛けて

打ち放つ!…するとその拳は見事にオリハの腹部へ突き刺さり!…オリハの

体はくの字に!…この時オリハも殴られた衝撃で吐き気を覚え!…殴られた

勢いそのままで飛んで行くよう家屋の壁や扉を次々ぶち抜いて行くと、遂には

一軒の店の中でその体を瓦礫に埋めてしまう!…そうして殴り飛ばされた痛みで

更に体が思う様に動かせないで居ると、その一方で殴り飛ばした張本人は!…


「……ッ!…イカンイカン!…つい興奮し過ぎてやり過ぎちまった!…

……んん~?…ッ!…ほほぅ、さすが獣人と言った所か!…まだ息は有るな!…

……どれ?…迎えに行ってやるとするか!…ケヒヒヒヒ!!!…」


思いっきり殴り飛ばした事を無意識にやった様子で、徐にハッとした様な反応を

見せると次にはやってしまったと!…自身の後頭部に右手を回しては頭を掻き!…

何か都合が悪そうな表情を浮かべると、そのオリハを殴り飛ばした方向に目を

向ける!…その際オリハの様子を確認するよう目を凝らしその光景を見詰めると、

オリハの様子を確認出来たのか!…まだ息が有る!と喜んではまた粘着質に

追い駆け始め!…ゆっくりと時間はまだ有る!と言った具合にその方向へ向かい

歩き出して行くと、その一方でオリハは瓦礫に埋もれながらも生きようとして

居た!…


__ガラァ…カタンッ!……はぁ!…はぁ!……ッ!!…ゲッホ!…ゴッホ!…


{ッ~~~!!!…クッソォ!!!…痛ぇ!!…

泣きたくなる位に痛ぇ!!!…それに吐き気もする!!…

何だこれ!?…呼吸も出来ない!!……ッ!…

いやまだ辛うじて出来る!…家屋内で倒れて居るのが幸いって所か…

ここはまだ瘴気が充満して居ない!…今の内に呼吸を!!…}


__……すぅ~…はぁ~…すぅ~…はぁ~…


{よし!…それと武器も探さないと!!…野太刀は壊れた!…

それにあの体!…並大抵の武器じゃあ刃が通らない!!…

何か鋭い!…鋭利な刃物!!…けどそんな簡単にそんな物が!!…

…ッ!…ここは?…}


瓦礫に埋もれながらも呼吸を続け!…しかし殴られた痛みがぶり返して来ると

またもや咳き込み!…軽い呼吸困難になりつつも息を続け!…頭はハッキリして

居るのかその一撃に酷く驚いた様子で思考を駆け巡らせて居ると、とにかく

辺りの状況を確認する!…と言ってもまだ満足に動ける訳では無いので五感に

頼るしか無いのだが、この時分かった事が一つ!…それはここが瘴気に満ちて

居ないと言う事であり、まだ呼吸が出来ると!…オリハは本能的にそれを悟ると

深呼吸をし始め!…徐々にその痛みや体の重さを取り除くようとにかく回復を

最優先に動いて居ると、更にある事を考えては辺りを見回す!…それこそ頭を

動かす位に回復をする事に成功すると、まだ倒す事を諦めて居ない様子で

武器を探し!…この時自分でもそんな都合の良い物が有るとは思えない!…と

考えるがそれでも探し!…そこでふと今自分の居る場所がある物を売っている

店だと言う事に気が付くと、オリハはその事に感謝をする!…


{……ッ!…まだ俺にも運が残ってるみたいだ!……とにかく!…

HPを回復させて!……呼吸を出来るだけ整えて!…}


オリハが今居る場所…それはまさかの忍び御用達の忍具店!…まぁ遊郭に

御庭番衆の隠れ家が有る位だから別に違和感は…有るのか?…どうかは

分からないのだが…オリハはたまたま飛ばされた場所が忍具店である事に

好機と感じると、ダメージを負った体に鞭を打つ!…まだ痛む腹部を

押さえながらとにかく上半身を起こし出し!…そこから膝に力を入れて

膝立ちに入り!…それぞれ足に力を入れて何とか立ち上がって見せると、

更に呼吸を整え始める!…その際息を切らしながらも自身のアイテムポーチに

手を掛けて中身を弄ると、回復のポーションを取り出し!…封を切っては

ゆっくりと飲み!…とにかく辺りを物色するよう背後に置かれて有る忍具に

手を掛けようとすると、その自身が飛び込んで来た方向からは親玉の大声が

聞こえて来る!…


「……おぉ~い!!…まだくたばってねぇんだろぉ~?

もっと楽しい事!…俺様としようやぁ~!!…ケヒヒヒヒ!!!…」


「ッ!…時間的にもアイツが来るまで約数分!……落ち着くのに十分!…

後は俺が使える武器を!!……ッ!…」


まるで追いかけっこでも楽しむ様に大声を上げると嬉々として笑い!…甚振る事を

楽しみとして居るのかはたまた何か違う事を楽しみとして居るのか?…とにかく

自分が優位に立って居ると言った風に親玉が言葉を続けると、ただただ下品に笑い

続ける!…するとそれが遠方から聞こえて来た事でオリハも若干慌てて見せると、

次には簡単にではあるが時間を算出!…自身が回復出来る時間に武器を探す

時間と!…若干の余裕がある事でオリハはフッと落ち着きを取り戻し!…回復薬を

飲みながら今居る忍具店で自分が扱えそうな物が無いかを見て居ると、そこである

物と運命的な出会いを果たしてしまう!…


「…丁度良いのが有る!…」


__チャキッ!!……フォン!!…フォン!!…グオォン!!!……


「……重さも野太刀より軽い!…鋭さも十分!…

…リーチが若干短いけど……それでも圧倒的に使い回しやすい!…

…これなら!……フッ!…こっから反撃開始だこの野郎!!…」


__ザッ!…タッタッタッタッタッ!……


オリハはそれを手に取るなり広げて見せ、軽く2~3回素振りをし!…材質!…

と言うよりも重さを気にした様子で軽いと野太刀と比べた様で!…更には

その刃先についても軽く触れては自身の指先を斬って見せると、鋭さも十分と

口にする!…その際自らワザと刃先に触れた訳では無いのだが、偶然当たった

だけでスパッと行き!…その刃先はまるで良く研がれた包丁の様に本当に

良く切れ!…斬れた際も痛みを感じず寧ろ痒みを覚える様な感覚を覚えると、

遂にはその手に取った物で戦う事を心に決める!…この時まだ十分では無い

のだがある程度の回復も済ませてしまうと、オリハは決意を固めた様子で

店の外へ!…表は当然ながら今だ瘴気が舞っては霞んでおり!…オリハもまた

瘴気で体が重くなる様な感覚を覚えながらも!…親玉の事を迎え撃つ様に

その場で身構えては親玉の到着を待って居ると、親玉も漸く追い付いた様子で

姿を現す!…


__ガラッ…ガラッ…ガラッ……


「ッ!…お?…ケヒヒヒヒ!!…

遂に観念したって訳じゃなさそうだなぁ?…

で、次は何をしてくれるんだ?…その手に持ってる物は?…」


「コイツはお前を倒す為の武器だ!!…さっきの様に行くと思うなよ!!…」


__ギンッ!!…アオオオオオォォォォォン!!!!…


瓦礫を踏みしめる音と共に親玉が姿を現し!…オリハが新たな武器を手に構えて

いる姿を見つけると、やはり嬉々として喜んで見せる!…その際オリハの持つ

武器に興味を持った様子で言葉を口にするのだが、オリハはただお前を倒す為の

武器と!…全く持って話をする気など毛頭見せず!…構えたままその親分の事を

睨み続けると、既に攻撃を繰り出す構えを更に強める!…ではこの時オリハが

手にした武器とは何なのか?と言う所なのだが…実は扇子で!…と言うのも

オリハが手に取ったのは暗器!…[鉄扇]と呼ばれる物であり、まるで舞姫にでも

なったかのよう親玉相手に鉄扇を構えて見せると、相手の出方を伺って居た!…

その際先程までの事に対して倍返ししてやる!と言った風に言葉を続けると、

オリハの様子が豹変!…[狂獣人化ウェアバーサーカー]を発動して見せ!…その髪や表情が野性味の

溢れる凶悪なモノへと変わって行くと、それを見た親玉は更に興奮する!…


「ッ!…へっ!!…面白れぇ!!…

じゃあ見せて見ろよ!!…そんなチンケな武器で!!…

何が出来るのかをなああああぁぁぁぁ!!!」


__グオオオォォォォ!!!……フォン!!………ズバシュン!!!…


「ッ!?…なっ!?…」


__スウウゥ……ドシャアアアァァァァ!!!…


それこそ[狂獣人化ウェアバーサーカー]を発動して居ても優艶な立ち姿!…親玉は盛ったオスの様に

両腕を広げてはオリハへ向かい突貫をするのだが!…既に身構えて居たオリハは

スンッと鉄扇で空を斬り!…次にその向かって来る親玉の腕を刃も触れずに斬り

飛ばして見せると、腕を飛ばされた親玉を驚愕させる!…それこそ初めての

体験!…まぁ腕を斬り飛ばされる事自体そうそう無いのだが…とにかく腕を

斬られた事で軌道を変え!…オリハを避ける様にして地面へと親玉が転がって

行くと、オリハも呼吸を漏らしては言葉も漏らす!…


「……フウゥゥゥ!!!…言ッタダロウ?…

コレハオ前ヲ倒ス為の武器ダッテ?…」


「ッ~~~!!!…グオオオオオアアアアアァァァァァ!!!!…

う!…腕が!!…腕がアアアアァァァ!!!!…」


突然の立場逆転に親玉は戸惑い!…オリハはオリハで呆れたよう地面に転がる

親玉に対して言葉を口にすると、ゆっくり振り返っては見下すよう視線を

向ける!…それこそ最初の一方的な防戦は何だったのか?…そう思わせる位に

その瞬間は呆気なく!…片腕を失った事で親玉も発狂するよう地面をのた打ち

回り!…藻掻きに藻掻いて何とかその腕の出血を止めようとして居ると、更に

オリハが辛辣な言葉を口にする!…


「…今マデ散々似タ様ナ事ヲ楽シンデシテ来タンダロ?…

……今日ハソノ代価ヲ払ウ日ダ!……」


「グッ!!…コ、コノアマアアアァァァァ!!!!」


__ダンッ!!!…ズシャ!!!…


「グオオオオオアアアアアァァァァァ!!!!…」


まるで別人になったかのようオリハは突然として死刑執行人に!…今までやって

来た事に対して罪を償うよう言葉を口にすると、またもや親玉に対して鉄扇を

構える!…それはジワジワと嬲り殺しにする様に!…今までやって来たであろう

親玉と同じ手段で追い詰めて行くと、親玉も痛みを乗り越えて復帰!…腹筋の

力だけで体を起こし!…またもやオリハに向かい感情の赴くままに襲い掛かろう

とすると、オリハは無慈悲に斬り飛ばす!…


__フォン!!…ズバシュン!!!…


「ッ!?…ッ~~~~!!!…アァ!!…アアアアアアァァァァァァ!!!!」


「……良ク考エレバ簡単ナ事ダッタンダ…

コイツノ攻撃パターンナンテ…ホボワンパターンナンダカラ…」


最初に斬ったのが右腕!…そして次に斬ったのは左腕で!…見事に両腕を失った

事でただタックルを繰り出す事しか出来なくなり!…更には先程同様痛みに耐え

切れなかった様子で軌道を変えると、またもや地面を舐める事となってしまう!…

そうして地面に倒れ込んでまた発狂をし出すと足をバタバタとさせながら藻掻き

苦しみ!…オリハはオリハであの時の小休止が効いて居るのか、冷静になれた

様子で先程の戦いを振り返って反省をする様な言葉を口にすると、異様なまでの

落ち着きようを見せて居た!…本来なら[狂獣人化ウェアバーサーカー]を発動すると理性を失い

大暴れをする事となってしまう筈なのだが、この時だけは違い!…何故か瘴気に

対して順応し始めては平静さを保ち!…その地面に転がる親玉に対してゴミムシを

見る様な視線を向けると、その親玉の元へと近付いては!…親玉の頭を足蹴に

する!…


__……ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ガッ!!…ッ!!!…


「……覚悟…出来タ?……コレデ最後ニスルケド?…」


「ッ!?!?…ま、待ってくれ頼む!!!…

お、俺様が!!…あぁ、いや!…私が悪かった!!!…

だから許してくれ!!…命だけは頼む!!!…」


オリハは右の脚で親玉の頭を足蹴にすると、最後に確認の言葉を掛ける!…

宛らその様子は本当に処刑執行人!…冷徹な視線で親玉を見下し!…

その視線の先も親玉の首に狙いを定めると、静かに鉄扇を構えて見せる!…

するとそんなオリハの様子に親玉も本気で慌て出したのか、親玉はオリハに

命乞い!…もはやそうなると先程の威勢も何処へやら!…とにかく自分が

悪かった!と、一人称も変えて必死にオリハへ許して貰うよう言葉を並べる

のだが!…当然それを聞き入れる訳も無くオリハは表情を変える事無く

鉄扇を構え続ける!…


「……ダカラ?…」


「ッ!?……」


「…散々好キ勝手ヤットイテ…都合ガ悪クナッタラ許シテクダサイ?…

…許ス訳無イジャン!!…テメェノ様ナ屑野郎ニ!!!」


__ッ!!……ガバァ!!!…ッ!…グネンッ!!…ダン!!…


情状酌量の余地なし!…そう言わんばかりにオリハが一言言葉を口にすると、

更に親玉は青褪め!…と言っても元の顔色が灰色なので青褪めて居るのかが

分かり難い所なのだが!…オリハは決して許さない!とばかりに言葉と続けて

口にすると、遂には鉄扇を振り下ろそうとする!…しかしそうは問屋が

卸さないのか親玉がここで最後の抵抗に打って出始め!…オリハの足蹴から

逃げると器用に腹筋だけで立ち上がり!…またもやオリハに向かい玉砕覚悟の

タックルを試みると、オリハはそれに対して舞うよう鉄扇を振るう!…


「ッ!?…ッ~~~~!!!!…

ウワアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!」


「…最後ノ最後マデ可哀ソウニ……演舞…」


__ひゅるるる!…ズバババアァン!!!…


刹月華せつげっか!!!…」


それは刹那の見切りのよう一瞬出来事で!…向かって来る親玉に対しオリハが

日本舞踊のよう舞いながら親玉とすれ違うと、瞬く間に親玉を輪切りにする!…

それも一回や二回の斬撃では無く無数に!…技名を口にしては斬って捨て!…

勿論無残に斬られた事で親玉は沈黙!…そのまま光になっていつものよう

アイテムをドロップし始めると、オリハも鉄扇を閉じては一息吐く!…しかし

そんな事をしている場合では当然無く!…


__……パチンッ!…フゥ~……ッ!!…ゲッホ!!!…ゴッホ!!!…


「ッ~~~!!!…アァ~…ソロソロ効果が切れて来た?…

…にしても…何の気なしにシロちゃんから聞いた…

カマイタチのコツがここに来て役に立つとは!……何が有るか分からない…

って!…そんな事を言ってる場合じゃ!…ッ!!…

ゲッホ!!!…ゴッホ!!!……は、速く行かないと!!…」


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……


戦闘が終わった事で[狂獣人化ウェアバーサーカー]の効果が切れ!…そして突然としてまた

瘴気に対しての免疫が途端に無くなってしまうと、オリハは思い出した様に

咳き込み始める!…そして徐々に元の人間性も同時に取り戻して行くと、

また体のダルさを覚え!…何なら最初の時より悪化した様な感覚を感じ!…

シロからのレクチャーに感謝をしつつ!…とにかく本来の目的である壺の

破壊に向かうと、オリハは息絶え絶えになりながらも元の神輿の元まで

戻って来る!…そして!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……スッ…


「これで!!…はぁ!…今度こそ!!……ッ!!…

はああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」


__ズオオォ!!!…カッ!!…ピシピシピシピシ!!……ガラガラアァ!!!…


重度の瘴気中毒に侵されながらもオリハは神輿の前まで辿り着き!…その神輿に

固定されて有る壺に向かい鉄扇を構えると、最後の力を振り絞って突きを放つ!…

するとその鉄扇の鋭い切っ先は嘘みたいに壺の表面にぐっさりと刺さると、そこを

中心に全体にヒビが回り!…次には音を立てて壺が崩壊!…その際中身が漏れ出る

と言った事は無く瘴気は途絶え!…一体何が原因でそうなって居たのか分からず

仕舞いにただ瘴気が徐々に徐々にと晴れて行くと、今度は何処からともなくこんな

声が聞こえて来る!…


__…花町方面の瘴気が晴れたぞおぉ!!!…オオオオオオオォォォォ!!!!…


「ッ!…へ!…へへへ!…

やってやったぜ…このや…ろ…」


__フラァ…ドサァ!……


「……あの犬耳冒険者の嬢ちゃんは何処まで!?……ッ!?…

居たぁ!!…おい大丈夫か!?…」


花町方面の瘴気が晴れた事に気が付いた冒険者の一人が吠えに吠える!…それは

周りの冒険者達を鼓舞するが如く上空に響き、更には連絡を担い!…そして

その咆哮を聞いた他の冒険者達も活気づくよう時の咆哮を挙げ出し!…更に奮励

努力するよう辺りからはモンスター達を掃討する地団太の様な足音も聞こえて

来ると、それを聞いたオリハも安堵する!…苦労しながらも何とか役目を全う

出来た!…そう思うと次にはふと意識を失い!…前のめりに倒れてはそのまま

行動不能!…後に出会ったナースのおっさんに助けられる事となってしまい!…

目が覚めた際あの冒険者と同じく!…酷く驚いた反応をする破目になる事を!…

この時のオリハは全く知る由も無いのであった!…

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俺、飯田雷丸。どこにでもいる普通の高校生……だったはずが、気づいたら異世界に召喚されて魔王を倒してた。すごいだろ?いや、自分でもびっくりしてる。異世界で魔王討伐なんて人生のピークじゃねぇか?でも、そのピークのまま現実世界に帰ってきたわけだ。 で、戻ってきたら、日常生活が平和に戻ると思うだろ?甘かったねぇ。何か知らんけど、妖怪とか悪魔とか幽霊とか、そんなのが普通に見えるようになっちまったんだよ!なんだこれ、チート能力の延長線上か?それとも人生ハードモードのお知らせか? 異世界で魔王を倒した俺が、今度は地球で恋と戦いとボールを転がす!最高にアツいハーレムバトル、開幕! 異世界帰りのハーレム王 朝7:00/夜21:00に各サイトで毎日更新中!

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とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。

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二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。 ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。 そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。 主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。 ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。 それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。 ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。

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スキルが全ての世界。 十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。 スキルによって、今後の人生が決まる。 当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。 聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。 少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。 一話辺りは約三千文字前後にしております。 更新は、毎週日曜日の十六時予定です。 『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。

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