どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-

-第三章四十節 逆ラッキースケベ?…と難しい質問と試練当日!…-

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シロを肩車しつつ…マルティスから話を聞いたマサツグはその襲われた現場を

後にすると、一度ベルベッタの家に戻ろうとしていた。その際聞かされた話…

マリーの話の内容を思い出しながら色々と考え歩いて居ると、まだ本当に親に

なった訳では無いのでそのマリーの真意について疑問を持ち…何故あの様に?…

と言った具合に彼女のクソガキ具合について推測を立てて居ると、マサツグの

事を心配してか…帰り道の途中で何やら心配した様子のベルベッタと合流を

すると、そのマサツグの格好にベルベッタは驚くのであった。


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……


「ッ!…ちょっと何処に行ってたのよ!!…って!!…

な、何その恰好!?…」


「ッ!…あぁ、ベルベッタ…いやぁ、はははは…」


「はははじゃないわよ!!…早く隠して!!

目のやり場に困るじゃない!!」


「ッ!……何だろう?…

何か恥ずかしがる女性を見るのって…新鮮…」


マサツグの姿を見つけるなりベルベッタは駆け寄り!…慌てた様子で先程までの

居場所ついて尋ねるよう声を掛けると、次にはそのバッサリ行かれたマサツグの

格好に気が付いては顔を真っ赤にする!…その斬られた衣服の合間から見える

マサツグの筋肉質な肌に!…ベルベッタは完全に照れた様子で!…乙女みたく

両手で顔を隠して恥ずかしがる様な仕草を見せると、マサツグは右手を後頭部に

回しては掻き毟りながら苦笑いをする。そして当然そんな反応をするマサツグに

ベルベッタも更にツッコミを入れると、率直な意見を口にし!…仕舞いには

マサツグに対して背を向けては完全に乙女になり!…マサツグも今まで会って

来た女性の中で一番?…真面な反応を見せるベルベッタに思わず感動を覚えて

居ると、徐々に周りから視線を感じ始める。


__チラッ…チラッ……


「ッ!…ん?…」


__チラッ…チラッ……ぽっ♥…モジモジ…


「……確かにあまり良くない目立ち方をしているみたいだし…

着替えた方が良いかも…」


斬られたのは背中から左脇腹に掛けて!…別に見ても照れたり恥ずかしがる様な

所では無いのだが…ベルベッタを含むダークエルフの女性達はピュアなのか?…

その部分だけでもチラチラと見えて居る事に気が付いては視線を向けると、顔を

赤らめながらマジマジと観察をするよう凝視をする!…そして当然その視線に

マサツグも気が付いた様子で振り返り視線を向けると、今度はそのマサツグの

視線に反応してダークエルフ達は乙女全開で視線を逸らし!…だがそれでもやはり

気になる様子でマサツグの事をチラチラと見ており、そんなダークエルフ達の

様子にマサツグも漸く事の重大さに気が付いた様子で若干慌て出すと、その場で

着替えようとアイテムポーチを漁る!…この時シロはそんなダークエルフ達に

対して抵抗意識を燃やして居るのか、マサツグの頭の上で頬を膨らませては

威嚇をしており!…何なら尻尾をブンブンと振っては風圧を放ち続けており!…

軽い土埃でダークエルフ達に牽制をして居ると、煙幕代わりになってはマサツグの

アシストをする。


__ムッスゥ~~!!…ブンブンブンブン!…ブワアァァ!…


「ッ!…ゲホッ!…ゴホッ!…な、何だ!?…」


「ッ!…あっ…ご、ご主人様?…大丈夫ですか?…」


「ッ!…これシロがやったのか?…ちっとばかし押さえてくれ?…」


「うぅ…はいです…」


アイテムポーチを漁って居ると突如土埃が立ち昇り!…マサツグも気が付いた

様子で戸惑いつつ咳き込み始めると、シロも咳き込むマサツグに気が付いた

様子で慌てて尻尾を振るのを止めてしまう。それでも十分な位に煙幕効果は

成しており…シロは慌ててマサツグの心配をすると、マサツグもこの土埃の

原因がシロにある事に気が付いたのか…抑えるよう注意の言葉を口にすると、

シロはマサツグに注意をされた事でシュンとする…そしてその一方で…


「ゲッホ!!…ゴッホ!!…」


「ッ!…あぁ、ベルベッタ!!…そりゃそうだよな!?…

至近距離だもんな!!…大丈夫か!?…」


「え、えぇ…何とか…ゴッホ!!…

ッ~~!!…も、もう戻りましょ?…」


「あ、あぁ…そうだな…手を貸すぞ!…」


土埃が立っている間にマサツグもチャッチャとTシャツを着替えると、土埃を

吸わない様に一息吐き!…その際至近距離でベルベッタがシロの土埃の被害に

遭っており!…目の前で咳き込む彼女にマサツグがそうだよな!?と思い

出した様に言葉を口にすると、慌てて心配の声を掛ける!…そして若干涙目に

なって居るベルベッタも家に帰りたい…とマサツグに訴えると、マサツグは

同意するようベルベッタに手を貸し!…この時その土埃に紛れるよう!…

マサツグとベルベッタはその場を後にするよう家へと帰って行くと、土埃が

晴れた事には二人共…いや三人共姿を消してはある意味イリュージョン的な

立ち去り方をしてしまうのであった。さてその帰り道でもマサツグはマリーに

ついて少し悩んでいた…その度にマルティスから聞かされた話を思い出しては

唸り…ベルベッタの家に辿り着いてからもマサツグは唸り続ける事になって

居た!…


__……うぅ~ん…


__マルティスの仲裁より約数分後……


「……マリーに両親は居ない…マリーの両親は既にこの世に居ない…」


「ッ!?…え?…」


時間は少し戻ってあの襲われた森の中…場面はシロにツッコミを入れてマサツグが

転けそうになって居た時から少し後で…マルティスは約束通りマサツグに教える

よう結論から話し出すと、マサツグを驚かせる!…その際もっとも驚かせたのは

もうこの世に居ないと言う言葉であり、マサツグ自身もこの話を聞く上で覚悟は

して居たのだが…やはりハッキリ言われると戸惑ってしまうものであって!…

思わず戸惑いの言葉をマサツグが漏らして居ると、そんなマサツグの様子など

御構い無しにマルティスは続けて詳しい話をし始める!…


「過去の大戦時に死んだのだ…

…と言ってもあのエルフ同士の争いに巻き込まれたのではなく、

モンスターの手によって…な?」


「ッ!?…で、でもこの集落の建物は!!…」


「そうだ…外敵に対して偽装をする様に作られて有る…しかし完全ではない…

マリーが住んで居た家は運が悪い事にそのモンスター達に見つかり…敢え無く…

その際マリーだけでもと考えた両親はまだ赤子だったマリーをクローゼットに

隠し…自分達を餌に…その後まだマリーが入る前の六森将達の手によって

そのモンスター達は駆逐され…以後、マリーは孤児として育てられた…」


「………。」


ポーカーフェイスのままマルティスが話し出したのはマリーの両親についてで、

その際時期として過去の大戦を引っ張り出して来るのだが…両親はその大戦で

命を失ったのではなく、モンスターの手によって奪われたと話し…その話を

聞いてマサツグも慌てて疑問を持った様子で質問をすると、マルティスもその

マサツグの質問を肯定する様に返事をする…しかしその質問も直ぐに絶対では

無いと語ると、襲われた事に関しては運が悪かったと話し!…そのマリーの

両親の最後について続けて説明し始め、以降マリーが孤児として育てられた事を

マサツグに話すと、マサツグはその話を聞いては沈黙する…当然その表情は

戸惑いに満ち溢れており、何か言いたくても言える様な感情ではなく!…

その間にもマルティスの話は続き!…マリーの孤独を語るよう六森将になる

までの話をすると、何故あの様になったのかを説明する…


「…当然周りには親兄弟が居て楽しそうに笑って居り…

自分だけが取り残された様な疎外感を覚えたであろう…

…それからだ…彼女も狩りが許される様になった頃…

その実力を発揮し始めた…それが、あの足だ…

あの足は魔力を使い自身の身体能力を強化する事によって出来るもの…

マリーにはその素質が有ったのだろう…その力をモノにし…

大の大人を相手に戦える程の戦士となって行き…

遂には六森将になる程の実力を得た…

…だがその天性があの様な性格を招いたのであろう…

以降は大人を見下し天下を取った様に…

ただ悪戯に明け暮れてはその足を悪用する様になった…

…何分逃げ足が速い為我らとしても捕まえるのが困難…

故に今だ誰も真剣に叱る事が出来ないまま放し飼いとなって居る…

悲しい風と成り代わって居る…」


「………。」


「…せめて…

まだ親代わりとなる者が居ればあの様な者になる事も無かったかもしれないが…

今となっては遅過ぎる…故に六森将達で彼女の制止を試みて居るのだが…」


マリーはどれ位悲しい気持ちを背負って来たのだろう…聞いている内容だけだと

某・忍者漫画の主人公の様に聞こえて来るのだが…ここで才能が開花された事を

聞かされると、マサツグは途端に不安になる!…何故なら悲しい気持ちを背負って

いる中でそんな風に能力が覚醒すると言う事は、話の展開的に闇落ちする方向へと

よく見られる傾向で有り!…案の定話を聞いて居ると徐々にその方向へと進んで

行く傾向が見られ!…最終的には六森将全員が手に負えない程のじゃじゃ馬に

なったと聞かされると、マサツグももはや何も言えない様子でただ黙る…

そしてマルティスとしても不味い傾向と反省…理解している様子で、とにかく

今出来るポロッと漏らすのだが…マサツグとしても如何答えたものか?と悩み!…

しかし考えた所で答えは出て来ず…そのまま戻るようマルティスに言われると、

最初の冒頭…あのベルベッタと再会する場面に戻るのであった。そして現在…


__現在時刻・ベルベッタの家…


「うぅ~ん…」


「……さっきから何を唸ってるんだ?…悩み事か?…」


「…ッ!……いや、まぁ…そんな所かな?…」


「……珍しい…悩み事とは無縁の様な奴なのに…」


ベルベッタの家で落ち着く様に腰掛け…シロを自身の胡坐の中に座らせ唸りながら

マサツグが考え事をして居ると、レイヴンから五月蠅いとばかりに質問をされる。

そしてレイヴンからの問い掛けに対してマサツグもハッと気が付いた様子で返事を

すると、申し訳なさそうな表情を浮かべ…マサツグからの返事を聞いた所で

レイヴンもマサツグを茶化す様に言葉を口にし…マサツグもレイヴンに茶化された

事でツッコみを入れるよう言葉を口にすると、また暗い表情を見せる…


「……今サラッと酷ぇ事言ったな?………ッ…」


「…で?…今度はどんな面倒事に巻き込まれたんだ?…

ちッとばかし話してみ?」


「ッ…って言われてもなぁ……」


「いいから!…案外力になれるかもしれんぞ?」


当然そんなマサツグの表情を見てレイヴンも更に疑問を持つと、何が有ったのかを

尋ね…その際相談に乗るよう気の合う友人のノリでマサツグに話し掛けると、

説明を求め…マサツグもマサツグでそのレイヴンのノリに困惑しながらも説明を

渋って居ると、レイヴンはとにかく話す様にマサツグへ説得を試みる!…この時

一人で悩んでも仕方が無いと言った風に声を掛けると、先程までの茶化していた

雰囲気を消してしまい!…何なら真剣!…かつ友人同士のあの話し易い雰囲気を

作り出して見せると、マサツグもそれに絆された様子で話し出す…


「……じゃあ聞くけどよぉ?…

そこそこ育った孤児を相手にどう接すれば良いと思う?…」


「ッ!?…な、なるほど!…そいつはヘビーだな!?…

…因みに年齢は?…」


レイヴンの説得が効いてかマサツグはその悩んでいる事について話し出す

のだが、やはり重い話には変わりなく!…マサツグは直球でレイヴンに

困惑しつつも質問すると、受けたレイヴンもレイヴンでその予想外の質問に

戸惑った反応を見せ!…率直に重い!と返事をし!…それでも受け止めた

以上ちゃんと考える様にマサツグへ更に相手の年齢について質問をすると、

その質問にマサツグは不明と零す…


「……不明…けど強いて外見的な事を言うとシロ位…かな?…」


「ッ!……なるほどなぁ?……そりゃ難産だ……

…でもヤブなら何と無く知ってると思うぞ?…」


「ッ!…え?…それって…」


何故ならこのゲームに出て来るエルフ族は年齢不詳で、大体の年齢も外見からは

分からず!…更にマリーの年齢もマルティスからは全然聞いて居らず!…ただ

容姿的にシロと同じ位とだけレイヴンに返事をすると、レイヴンも察しが付いた

のか…分かった様子でマサツグに返事をすると、天井を見上げては難産と零す…

だがそれでも分かる事はあると言った様子で徐にレイヴンが口を開くと、答えは

マサツグが持って居ると話し!…当然悩んでいるマサツグからすれば困惑しか

出て来ない回答で、戸惑った様子で言葉を漏らしてはレイヴンの方へ視線を

向けると、その真意について尋ねようとする。しかし…


「…答えは案外近くに転がってると思うぜ?…何なら文字通り…

そのヤブの膝の上で丸くなってるそれは何だ?…」


「へ?…シロ?……ッ!…

いや、シロとあの子は!…」


「根本的な所は一緒だと思うぞ?…

ただシロちゃんの場合はその親代わりがヤブなだけで…

もしシロちゃんもヤブが居なければ今頃……まぁこれ位にして…

結局の所はその子に対してどう向き合うかって事じゃないのか?…

その子だってまだ話を聞くだけの余裕は有ると思うぞ?…

何事も本人を如何こうしたければまず自分から!…

自分から態度を見せない限り相手は何もアクションを見せない!…

……まぁこんな言い方は何だけど…

これってゲームと人生の鉄則だろ?…」


「ッ!………」


レイヴンはマサツグが質問をする前に話しを更に続けると、答えは膝の上に

有ると言い…マサツグもそのレイヴンの言葉を聞いて自分の膝に視線を向け…

そこで幸せそうに丸くなっているシロの姿を見つけると、レイヴンの言った

事を理解した様子で否定しようとする!…しかしレイヴンはそのマサツグの

反応に対して変わらないと言うと、更にシロを引き合いに出しては説明し!…

結局の所は本人次第と!…互いに歩み寄らない限りは何も起きない!…と

レイヴンのキャラらしくない事を口にすると、若干恥ずかしそうにして見せ…

マサツグもその言葉を聞いて更に理解した様子を見せると、また黙り込んで

しまう…そうして騒がしかった半日を終えてまた平穏を取り戻すと、そのまま

一日を終え…そこから約三日!…色々と有ったもののアルスの怪我が完治して

また動ける様になると、マサツグ達はアルスを連れて!…マルティスの家へと

向かっていた!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


「……なぁ?…本当に大丈夫なのか?…

何ならもう一日様子を見ても…」


「ッ!…馬鹿を言うんじゃない!…私は動ける!…

…それにいつまでも無駄に時間を食い潰す訳にも行かない!…

…一刻も早く!!……あの事について知りたいんだ!…」


「……お前がそこまで言うんならもう別に止めはしないけどよぉ?…

無理はすんじゃねぇぞ?…それにここに来た目的だって…」


まるで急ぐ様にマサツグ達の前を歩くアルスに…マサツグが心配した様子で

声を掛けると、アルスは若干怒った反応を見せては大丈夫と言う!…その際

負傷した肩をグルリと回して見せると、マサツグ達にガッツポーズを取って

見せ!…これ以上の時間は無駄だと言い!…更に先を急ぐようその歩幅を開き

マサツグ達よりももっと前へ進み出すと、そんなアルスの様子にマサツグ達も

呆れる!…もはやそこには最初の目的である和平の事等抜けている様子で、

マサツグもそのアルスの返事に戸惑い!…何なら機嫌を損ねない様に!…

それでも本来の目的である和平の事も口にすると、アルスはそのマサツグの

言葉に対して反論するよう返事をする!…


「分かって居る!!……ッ…」


この時そのマサツグの言葉に対して更に焦った表情をアルスは滲ませるのだが、

マサツグ達には見えて居らず…ただアルスは一人焦燥感に襲われており!…

その不安を払拭するよう更にその歩幅を開くと、マサツグ達を置いてけぼりに

する勢いでガンガン前へと出て行く!…そして一行はそんなアルスに振り回され

つつマルティスの家に辿り着くと、その扉を勢い良くノックしようとするのだが…


__……スッ……キイイィィ!…ッ!?…


「……入って参れ…既に用件は理解している…」


「ッ!?……入るぞ!…」


アルスが扉に向かい腕を伸ばすと、マルティスの家の扉は独りでに開き!…

その独りでに開き出した扉にマサツグ達も驚き!…アルスも思わずたじろぐ様に

後ろへ一歩下がってしまうと、それを見透かす様に声が!…あの妙な間を開けて

マルティスの声が家の中から聞こえて来ると、既に分かって居るとばかりに入って

来るよう声を掛けられる。そんなマルティスの言葉に対してアルスもハッとした

様子で目を見開くと、瞬きを数回!…目に見えて驚いた様子を見せては気を取り

直す様に声を掛け!…アルスを先頭にゾロゾロとそのマルティスの家の中へと

入って行くと、中では既に!…六森将達が集まってはマサツグ達の到着を待ち

構えて居た!…


__コッ…コッ…コッ…コッ……ッ!…


「……よくぞ逃げずにやって来た…まずは良し…」


「ッ!!…誰が逃げるか!…この時を待ちわびて!!…」


「それはあたしらも同じさ!!…

やっと気兼ねなく暴れられる相手を見つけたんだ!!…

逃がしはしないよ!!!」


__ジッ!…ッ!……バチバチバチバチ!!…


家の中に入ると三日前と同じ構図でマルティスや六森将達が座っており!…

ダークエルフの重鎮達も勢揃いしている様子にマサツグ達が若干緊張した

様子で前に座って居た席へと散って行くと、座る事無くただ立ち尽くす!…

そしてそんなマサツグ達に対してマルティスは座るようジェスチャーを

すると、アルスをある意味で歓迎するよう声を掛け!…アルスもその

マルティスの言葉に対して噛み付くよう返事をし!…ジェスチャーを見て

マサツグ達も腰を落として居ると、今度はジーナがアルスの言葉に対して

噛み付き出す!…その際既に火花が散っている様子でジーナはオーディックの

事を見詰めており!…シロとマリーも因縁が有るとばかりに睨み合って居り!…

既に一触即発!…今すぐ乱闘が始まっても可笑しくない状態に!…マサツグや

レイヴンが苦笑いをして居ると、マルティスから詳しい条件が話され始める!…


「……ルールは簡単…それぞれ一対一で戦いを始め…

相手を戦闘不能…或いは降伏させればその者の勝ちとする…

但し逆に誤って相手を死に至らしめると言った行為は固く禁ずる…

これは絶対だ!…もし反した場合は問答無用でそれ相応の罰を

その場で償って貰う!…」


__ッ!?……


「…尚、勝負な内容についてもただの決闘ではなく…

各々が同意した内容のものであれば採用するものとする…

……例えば…この異国の競技…スモウ?…

と言うのでも良しとする…」


全員が証人と言った様子でいつもの様に話し始めると、ルールは意外と

緩いのか…とにかく相手を負かせば勝ちと言うシンプルな物で、他に

これと言った特殊な物はなく…ただ相手を死なせる様な事だけは有っては

ならない!とだけ言葉を強くして忠告すると、有った場合は罰を与えると

更に警告をする!…この時初めてマルティスの眉間にしわが寄ると、

その本気具合がヒシヒシと感じられ!…まるでその場の空気が凍った様に

固まってしまい!…謎の緊張感によって全員が沈黙してしまうと、

マルティスは続けて決闘の種目について話し始め!…互いに同意した物で

あれば不問とし、その決闘例に相撲の話を持ち上げ始めると、オーディックが

驚いた様子で反応する!…


「ッ!…あんだって!?……ッ!……」


「…へへへ!…

あんな豪快に投げられっぱなしで黙って居られるかってんだい!…

同じ土俵に立って勝ってこそ本当の勝利ってモンだろ!?…

…覚悟しな?…本気で行くよ!!」


「ッ!……ふふふ!…お前さん!…中々肝が据わっとるでねぇだか!…

うっかり惚れちまいそうになったでねぇか!…」


「ッ!?……な!…何を言ってんだい!!…

そう言う事はあたしに勝ってから言いな!?…

…ったく!……」


まさかの格闘技名が出て来た事にオーディックが驚き目をパチパチとさせて

居ると、周りのダークエルフ達もその格闘技名は初めてなのかどよめいて居り!…

そして少し固まった後ハッとした様子で…オーディックが徐にジーナの方へ視線を

向けると、そこで両腕を頭の後ろで組んでは笑って居るジーナの姿を見つける!…

その際ジーナはやられたらやり返さないと気が済まない!…とばかりに

オーディックへ宣戦布告をすると、オーディックはそのジーナの気概に感心を

持ち!…何なら惚れそうになったと笑いながら話し!…そのオーディックの

何気ない一言にジーナも顔を赤くしてツッコミを入れると、何やらモジモジと

し始める!…如何やらジーナはチョロインらしく、途端にその言葉を言われては

オーディックに気を持ち出し!…何ならその様子は朴念仁のマサツグから見ても

惚れている様にしか見えて居らず!…その様子を見てオーディックが不思議そうに

首を傾げて居ると、今度はシロとマリーがバチバチと喧嘩をする!…


「…ふふん♪…別に何だって良いわよぉ?…

だって最後に勝つのはマリーちゃんだしぃ?…

こんなおこちゃま相手に負ける訳がないって言うかぁ?…」


__カチンッ!…


「それはこっちの台詞なのです!!…まだあの時の事も謝ってない!!!…

絶対に許さないですし!!…ケチョンケチョンにしてやるのです!!!!

…何をして来ようとも勝って見せるのです!!!…」


「…あぁ~…シロちゃん?…燃えてる所悪いけど…

怪我だけは無いようにな?…おじちゃんそれだけが心配だから…」


大胆不敵に笑みを浮かべてはやはり見下す様にシロへ視線を向け!…更に

挑発するようシロの事をおこちゃまだと言うと、余裕!っと言った言葉を

口にする!…すると当然そのマリーの発言にシロもカチンッ!と来た様子で

マサツグの胡坐から立ち上がると、マリーを指差しては挑発に乗り!…

更にマサツグの性格にも徐々に似て来た様子で!…マサツグが襲われた事も

思い出すよう怒りを全面に露にすると、絶対に負けない!…とばかりに

マリーへ闘志をむき出しにする!…これにはマサツグも心配した様子で

表情を浮かべ始めると、ただシロに怪我だけはしないでくれと!…もはや

ただ娘を心配する父親の様になっており、その様子を見てレイヴンが思わず

吹き出しそうになって居ると、逆にシロではなく…マリーの事を心配し

始める…


「……ブッ!!…ッ~~~!!…

もう誰が何を言おうとお父さんしてるな?…

いっその事スクショ取ってモツとライザに見せてやろうかな?…

…クククッ!……」


{……んでもってあの時ヤブが言ってた子供ってのは…

やっぱりあの子だろうな?…

…で、あんだけシロちゃんの事煽ってるけど大丈夫だろうか?…

正直シロちゃんが本気になったらあの子…

かなりヤバい事になると思うが?…}


「……では、内容を確認した所で狩場へ…

そこで試練及び決闘の試合を行うものとする!…」


__ワイワイ!…ガヤガヤ!…


正直レイヴンから見てもマリーがシロに勝てるとは思ってもいない様子で…

同時にマサツグが相談して来た子供をマリーと特定すると、何と無くマサツグの

心配を察する…同時にシロが本気になった時の事を考えては不測の事態に

備えた方が良いか?と考えて居ると、ルール説明はそのまま終わり!…一同へ

その決闘の場所へ向かう様にマルティスが号令を掛け出し!…それを合図に

ダークエルフ達が移動を始めると、マサツグ達も最後に付いて行くよう移動を

開始する!…その際離れて迷子になる事無くダークエルフ達の後をビッタリ

付いて行くと、最終的に辿り着いたのはマサツグがマリーに襲われた場所で

あり!…その場所に連れて来られた事にマサツグとシロは驚き!…驚いている

間にも十分に空間を取るようダークエルフ達が円形状に別れ始めて行くと、

準備が出来たとばかりにその円の中心にマルティスが立つ!…


__コッ…コッ…コッ…コッ…ザッ!…


「…ではこれより試練を開始する!…

…まずは[我が!…]と思う者から前にでよ!…」


「……へッ!…そんなモノ決まってるだろ!!」


さながらマルティスがジャッジを下す様にそのダークエルフ達の円の中央へ

立ち出し!…両腕を広げて開始の宣言をすると、宣言制なのか名乗り出るよう

周りの者達に声を掛ける!…するとそれに当然反応するのが一人居る訳で!…

何なら他の者達も既に分かって居たとばかりに沈黙し!…待ってました!と

ばかりにその人物も人混みを掻き分けてその巨体を全員の前に晒すよう姿を

現すと、オーディックを指差しては挑発をする!…


__ザッ…ザッ…ザッ!!…


「さぁ!!…当然一番手はあたしだ!!!…あん時の借り!!!…

ここでキッチリ晴らさせて貰うよ!!!」


「ッ!…やぁ~ぱりお前さんが真っ先に出て来るだでよなぁ?…

…まぁ、オラからすればどっちでもいいだでが…やるからには全力!!…

あん時みたいに生易しくはせんだでな?…覚悟するだよ!!」


「ッ!…へぇ~?…アレで手加減をしてたのかい?…

ますます面白いじゃないか!!…いいよ、掛かって来な!!

…全力で!!!…」


オーディックを挑発した人物、それは言うまでも無くジーナその人であり!…

ジーナは意気揚々と円の中央に出て来ると、オーディックに投げられた時の

事を口にしては借りを返すと豪語する!…そして当然指差しながら挑発された

オーディックも呆れた様子で反応すると、ゆっくりと円の中央へと歩いて

行き!…その際やっぱり先発か…と予測で来ていた様子で言葉を漏らし…

徐々にジーナに対してその自身の闘気を漲らせると、静かに威嚇をする!…

この時あの投げた事について自分から軽く触れ出すと、手加減をしたつもりと

ジーナに話し!…そのオーディックの言葉にジーナもピクッと反応し!…

今からやり合うのが楽しみと言った様子で不敵にニヤッと笑って見せると、

オーディックの前に仁王立ちする!…この時周りのダークエルフ達は

その二人が向かい合って立って居る姿に驚く!…何故ならまるで巨人が並んで

立って居る様にしか見えないからである!…一歩間違えればもはや特撮映画と

間違えそうであり!…マサツグ達もその様子に思わず驚きを隠せないで居ると、

中央に立って居る二人はマルティスから勝負の内容を聞かれるのであった!…

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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密

藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。 そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。 しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。 過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

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