どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

文字の大きさ
211 / 944
-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-

-第三章九節 宮殿への侵入!と女王様の部屋と二つの悩みの種-

しおりを挟む



宮殿に向かう道中…人攫いらしき冒険者?…を影から殴り倒し、襲われていた

エルフを助ける等…本当に目立たないよう行動しつつ宮殿の前へやって来ると、

その宮殿前は綺麗に街灯やスポットライトでライトアップされていた!…

勿論の事ながら巡回の衛兵達が辺りに目を光らせており!…そして見て分かる

通りに影の少なさも目にし!…そして女王様が何処に居るかも分からないのに、

まず侵入経路から頭を抱えざるを得ない状況に立たされていると、マサツグは

近くの植え込みに姿を隠しては!…辺りの状況を細かく観察するのであった!…


__ガサガサッ!…ザッ!…


「……うへぇ!…面倒この上ないな!?…

巡回の目は厳しいし!?…街灯が有って影が無いから隠れられない!…

最悪一人一人誘き寄せてノックアウトさせようかとも考えたけど!…

それをすれば一発でバレるし!…とにかく動き難いったらありゃせんな!?…

……とは言え動かないといけないし!…

ゲスデウスの屋敷とは比べ物にならないな!?…」


マサツグはぼやきながらもその巡回の衛兵達の様子に視線を向ける!…宮殿の

前に居る衛兵の数は全員で十人!…その内門番として立って居るのが三人で、

残りの七人はまるで気が触れたかの様に辺りをグルグルと巡回して居り!…

宮殿へ続く道は街灯で照らされ!…とてもでは無いが姿を隠せる様な状態では

無かった。そんな衛兵達の様子にマサツグも面倒と言った様子で小言を口に

すると、一度は全員をCQCで黙らせようと考えるのだが…数が多い上に何か

異変と感付かれては更に面倒と!…思う様に動けずただ如何したものかと

考えては今だ動けずに居た!…そうして無駄に時間が過ぎて行く中…マサツグは

今だ植え込みの影に身を潜めては機会を伺って居るのだが、ここである

異変が起きる!…


__………フッ…


「ッ!?…な、何だ!?…敵襲か!?…」


「いや…これは一時的な停電だろ?…

ここに立っている街灯は皆年代物だからな?…

何かのはずみでこんな風に消える事があるらしい…

この前なんか蹴っただけで街灯が消えて!…」


「ッ!…蹴っただけで街灯が消える?……じゃあ上手い事行けば!…」


マサツグの目に映ったモノとは突如明かりが消える街灯の光景で、それに

驚いた様子で衛兵の一人が槍を構え出すと、落ち着くようもう一人の衛兵が

声を掛ける…そして街灯が消えた理由に古いからと答えると、更に致命的な

欠点を口にし…それを遠方からでも聞き取れたマサツグが使える!…と

言った様子で反応すると、次には行動に打って出る!…要は街灯に衝撃を

与えれば良い!…そう考えたマサツグは徐に足元から石ころを拾い!…

そして大きく振り被っては街灯に向かい石ころを投げ付け!…カンと音を

立てて街灯の明かりを消して見せると、そそくさと移動し始める!…


__…スッ…ブンッ!!………カンッ!!…フッ…


「ッ!?…お、おい!…今の音は!?…」


「…何かがぶつかったのか?……いやだとしても…

…駄目だ…暗くてよく見えない!…全員玄関口をしっかり守れ!!…

何か居るかもしれない!!!……ダークの連中じゃなければ良いが!…」


余りにもガタが来ているのか本当に石ころを投げ付けただけで街灯は消え!…

勿論街灯が消えた上に奇妙な音も聞こえたと!…エルフの衛兵達は可笑しいと

言った様子で途端にその反応を強張らせると、警戒状態に入る!…そして

絶対に誰も通さないと言った意思を見せると、守りを固め!…何処から奇襲を

掛けられても大丈夫なよう明かりが消えた方に集中し!…その近辺に対して

一層警戒を強めていると、マサツグはその灯りを消した方向とは違う!…寧ろ

逆の方へ向かい進み出しては街灯で照らされている宮殿の庭へと進んで行く!…


{……残念ながらアッシでぇ~す!!…

それに玄関から入ろうなんて考えてませぇ~ン!…}


エルフ達はダークエルフの仕業!?…と警戒をするのだが、実際は違い!…

エルフの言葉に対してマサツグは心の中で自分と呟き!…足早に抜けて

行くよう、かつ慎重に!…物音立てずに進んで行くと、その忍ぶ自身の姿を

街灯で照らしていた。では何故街灯の明かりをワザワザ消したのかと言った

所なのだが、マサツグの目的は街灯を消す事では無く陽動で…音を立てて

光が消えたと言う事は異変で有り!…否応なしにその方向に注意が向く筈と

考えたからである!…そして結果はと言うと見事に的中!…街灯でマサツグの

姿が明るみになって居るにも関わらないのに、衛兵達はマサツグの存在に対し

一向に気付かず!…その間にもマサツグは庭を抜けて宮殿の裏に回り!…

明かりの無い影にまた姿を隠すと、ホッと胸を撫で下ろす!…


__バババッ!!……スッ…


「……ふぅ!…何とかなった!……で、裏手はと言うと?…

…まぁこっちも警戒をしてますよね?っと…

…オマケにデカい生垣まで!…迷路になって無けりゃ良いが…

…後は女王様が何処に居るか分かれば良いんだが?……ッ!…」


__ポウッ……


恐らく現在居る場所は宮殿の裏庭…そこで姿を隠すよう物陰に隠れると、

一旦落ち着きを取り戻し!…そして再度任務を再開する様に!…状況を

確認すべく辺りに視線を向け出すと、やはりそこでも衛兵達の姿を

チラホラ見つける!…だが表の方よりこちらの方が警備は手薄で、人数も

五人と少なく…何ならマサツグの姿も余裕で隠せそうな背の高い生け垣が

設置されて有り、視界が制限されると言った様子でマサツグも警戒をして

居ると、改めて女王様の居場所について悩み始める!…ただでさえ建物

自体がデカい上に、その部屋数も恐らく尋常では無く!…更に全く見当も

ついて居らず!…女王様の自室を探せば良いのだろうが、当然その場所が

分からない!…そうして改めて探すに至って色々と困難に直面して居ると、

マサツグはふと空を見上げ…そこでただ一か所だけ明かりが付いている

部屋を見つけ、更に侵入し易い様にと柱まで建てられて有る事に気が付くと、

何かマサツグは誘われて居る様な気を覚える…


「……あの部屋だけ明かりが付いてる?…何か気になる様な?……

…それにご丁寧に侵入し易いよう柱がその部屋の下に設置されて有るし?…

これはもうここに来いって言ってるようなもんじゃねぇか!……

でも如何する?…罠って可能性は?…」


__ザッザッザッザッザッ!!…ッ!?…


「おい表の方で異変が!…誰か援軍を!!…」


「ッ!!…分かった!!…直ぐに行く!!…

…手薄になるが頼むぞ!!」


マサツグが物陰に隠れつつその部屋の様子について違和感を覚えていると、

何やら慌ただしい足音が聞こえ!…当然その足音にマサツグは直ぐに警戒し!…

一体何事!?と言った様子でその慌しい足音に耳を傾けて居ると、その足音の

主は先程の玄関前に居た衛兵達のモノか…街灯の件でまだ揉めている様子で

援軍を呼びに来たと言い出すと、その裏庭の衛兵達が駆り出される!…その際

五人居た内の三人がその呼びに来た衛兵と共に見張りの現場を離れて行くと、

残された二人に任せるとだけ声を掛け!…残された二人も敬礼をして返事をして

居るのか、ただ慌てた様子で現場に行こうとしている衛兵達に声を掛けると、

何やら慌ただしく動き出す!…


「ッ!?…りょ、了解しました!!…ではこちらも警戒を厳重に!!…」


{ッ!?…チッ!!…余計な事を!!…

…でもまぁ…プラスに考えれば動き易くなったって事か…

さすがのエルフ達だって暗視能力を持って居る訳じゃないし…

それにここはまだ遮蔽物が多い!…隠れながらやり過ごせば

宮殿の中にだって入れる!……で、問題はあの部屋の明かりなんだが…

入るにしても物音で気付かれるだろうし…

せめて窓を開けてさえくれれば!…}


二人だけになった事でその残された衛兵達は躍起になり!…マサツグも

その様子を見て面倒臭いと言った様子で表情を曇らせると、心の中でぼやく!…

しかし直ぐに持ち直すようまだマシだと自分に言い聞かせると、改めて

明かりの付いている部屋に視線を移し!…その部屋からの侵入で考えを

纏め!…入るにしても物音等の事でまた色々と動く事に渋りを見せていると、

更に幸運が訪れるようその部屋の窓が開き出す!…


__カタンッ…ガラガラ……


「ッ!…誰だ!!…って、ッ!?…じょ、女王陛下!?…」


「ッ!?…マジで!?……ッ!?…」


「…一体何事です?…先程から慌ただしい様子が聞こえましたが?…」


マサツグの願いが通じた様に!…誰かが窓を開けるとその音に反応して衛兵達が

騒ぎ!…開けた者に対して威嚇するよう声を掛け出すと、次の瞬間には驚きと

戸惑いの表情を見せていた!…何故ならその窓開けた張本人は女王陛下その人で、

マサツグも驚いた様子で声を漏らし!…しかし次には慌てて自分の口を押さえて

しまった!…と言った様子を見せるのだが、運良く聞き逃され!…女王様もその

衛兵達に困惑した様子で何が有ったのかと尋ね出すと、その尋ねられた衛兵達は

戸惑いながらも答える。


「ハ…ハハァ!!…何やら賊が紛れたかもしれないと言う事で警戒を!…

ここに居た者も三名!…玄関口の方へ助太刀に!…」


「………では貴方達も向かって下さい…」


「ッ!!…ハッ!……ッ!…い、いやしかし!…」


衛兵はその窓から顔を覗かせる女王陛下へ素直に答え出すと、賊が紛れたと

言い!…その言葉にマサツグは物陰に隠れながら自身の口を押さえ続け!…

心の中で僕でぇ~すと言った具合に余裕を見せていると、その衛兵の話を

聞いた女王様は衛兵達に指示を出す。その指示と言うのが見張りでは無く

賊を探せと言う事で、正面玄関に向かうよう端的に言い…その女王様の命令を

聞いて衛兵達は返事!…しかし直ぐにハッと気が付いた様子で戸惑った反応を

見せ出すと、女王陛下はその衛兵達の考えを悟った様子で大丈夫と言う。


「大丈夫です…ここは私の魔法が張られて有る魔法の庭…

誰か異質な者が居れば直ぐに感知出来ます…ですが正面玄関は貴方達が頼り…

ですのでここよりも玄関口の方に人員を割いて下さい…」


「……分かりました!!…ですが何か有ればお声を!!…

女王様の身に何か有られましては我々としても!…」


「…百も承知です……では…」


「ハハァ!!…我らが女王陛下ユア・マジェスティ!!…」


__ザザッ!!……ザッザッザッザッザッ!!…


衛兵達に大丈夫と説明をする際、女王様はその理由に裏庭は自分の庭だと

言い聞かせ…何やら特殊な魔法を掛けて有ると衛兵達に続けて説明し、

異変が有れば直ぐに分かると説得すると、衛兵達はその女王様の話を聞いて

納得したのか…だが何か有れば直ぐに呼ぶよう女王様に声を掛け、女王様も

その言葉を聞いて優しく微笑むと、信頼して居るとばかりに返事をする…

そしてその返事を聞いた所で衛兵達が傅くと、女王様に会釈をし!…そのまま

言われた通り正面玄関へと向かい始め!…裏庭に残ったのが物陰に隠れている

マサツグだけとなると、女王様は更に続ける…


「……もう出て来て大丈夫ですよ?…どうぞこちらに…」


「ッ!……バレて~ら?…」


「…ッ!…うふふふ!…先程話しましたでしょ?…

その裏庭は私の庭…全てお見通しと…

…思ったより早くて助かりました…

実の所を言うと眠くて…」


「あらら…ではさっさと用件を聞いてオサラバさせて貰いますね?…」


衛兵達が完全に姿を消した所で女王様は徐にマサツグへ向けて声を掛け…

この時まるでマサツグがその場に隠れて居る事を知って居るよう言葉を

掛けると、マサツグもヒョコッと姿を現しては女王様に苦笑いをする…

その際バレて居るとは思っても居なかった様子で言葉を呟くと、そんな

マサツグの様子に女王様は笑い…マサツグへ先程の話を思い出させるよう

声を掛け、早く来てくれて助かると言った風に続けると、その理由に

眠いとマサツグに話す。当然その話を聞いてマサツグも更に苦笑いをすると、

手間を取らせまいとばかりに柱を登り…あっと言う間に女王様の居る部屋に

入り込み!…軽く女王様に会釈をすると、早速用件を聞き出す。


「……で、用件と言うのは?…

あの念話?…の様子だと結構切羽詰まって居る様に感じられたのですが?…」


「…その受け取り方で結構です…実際私が言うのもなんですが…

かなり面倒臭い状況にありまして…」


「ッ!…うわぁ…」


「…昼間に頂いたロディ様からの手紙によりますと…

その解決策を貴方方が持っていると書かれて有ったので…

ぜひその力をお借りしたく…」


女王様に用件を聞くと同時に部屋を見回すと、そこは女王様の部屋なのか…

豪華な内装に天蓋付きのベッドと!…更に置かれて有る家具も超が付く程の

一級品で、女王様自身が几帳面なのか!?…その部屋は凄く綺麗に掃除

されては輝いて居る様に見えた。そんな部屋にマサツグは戸惑いつつ念話の

話を切り出すと、思った事をスパッと口にし!…女王様もその解釈で間違い

無いと…頭を抱えるよう物凄く悩んだ表情でマサツグに返事をすると、

その女王様の様子にマサツグが思わず言葉を漏らす。そうして同時に

マサツグが思わず嫌そうな表情をしていると、女王様はあの念話の理由に

ついて話し出し!…理由はあのロディからの手紙と、まるで前々から文通…

及び解決策を模索して居た様に説明をすると、その話を聞いたマサツグは

途端に戸惑う!…


「ちょ!…ちょっと待ってください?…その手紙を一度拝見しても?…」


「ッ!…え?…えぇ…構いませんが?…」


__……カサカサッ…スッ…カサッ………ッ!?…


全く話を聞いて居ない!…何なら内容も聞いて居ないマサツグはその女王様の

言葉で混乱し、一体何を書いて有ったのかを確認するよう手紙を見たいと

言い出すと、そのマサツグの言葉で女王様も混乱する。まるでこの手紙を持って

来たと言う事は話しも通して居ると考えて居た様子で、マサツグの慌て様に

困惑しながらもそのロディからの手紙をマサツグに手渡すと、マサツグは

その手紙を受け取るなり慌てて内容を確認する!…その際少し気になったのは

女王様がプライベートで使って居るであろう机の上で、恐らく今までにロディと

文通して来た手紙か…丁寧に一纏めにしては大事に大事に扱っている様子で

籠の中に入れられて有り…他の手紙は対しては執着心が無いのか読んだら

捨ててあると…まるでロディが特別であるようその様子が伺えた事にマサツグは

更に戸惑いつつ、とにかく手紙の内容を確認するよう目を通し始めると、

その内容にマサツグは驚く!…

 -----------------------------------------------------------------------------

  拝啓 ユグドラドの聡明なる女王陛下様へ…


  この前よりご相談頂いていたユグドラド解放へ向けての動きですが、

  進捗は如何でしょうか?…こちらとしても出来るだけの事はして居る

  のですが如何にもガードが固く!…外から突き崩すのは難しいと思い…

  そちらに密偵を送る事にしました。つきましてはその者達に仕事を

  与える等、現在困っている事等を任せるのも一計かと思われます。


  さて、その密偵の者に関しまして少々情報を…今回送った者の内…

  「マサツグ」と言う者は現在、あのに狙われて居る

  猛者で有り、現ギルドの冒険者の中で選りすぐりの逸材として居ます。

  その他にも「レイヴン」…この者に関しては恐らくそちらの国の十貴族…

  クラウス殿の方が詳しいかと存じ上げ…その際気を付けて欲しいのが

  マサツグと言う者の扱いに御座います。フィロネウスに狙われて居ると

  言う時点で大体察しが付いて居る通り…下手な事をすると国が狙われる

  可能性が出てきますが、その逆も然り!…マサツグを手元に置いておく

  だけでフィロネウスへの牽制になります。如何扱うかは女王陛下に

  お任せします。


  で、ここからは堅苦しいお話は終わりにして!…

  ちょっと聞いて下さいよ女王様ぁ~!!…この前体脂肪率計ったら0.01%

  増えちゃってたのぉ~!!!もう超ショックゥ~!!!…

  …やっぱり最近美味しいと思って食べていたシュークリームが…

  etcetc…

 -----------------------------------------------------------------------------


「……ひっでぇ文章…後半に至っちゃ完全に自分の話じゃねぇか…

オマケに体脂肪率0.01%って!…誤差じゃねぇのか?…

……まぁそれは置いといて…とにかく何だよこれ!?…

全く話を聞いて居ないんだが!?…しかも密偵なんて書いて有るけど

堂々真正面から入ったし!?…密偵のみの字も無いんだが!?…」


__ビクッ!……ッ!……ッ!……


そこに書かれて有ったのは何かを示唆する様な事で、それに因んで自分達も

動いていると…だがうまく行かないと言った文章が綴られて有り、内側から

崩す様な作戦で行くようマサツグ達を送ると書かれた文章が手紙に書かれて

有った。その際マサツグとレイヴンの事についても軽く紹介がされて有り、

あの謁見の間で大騒ぎとなったフィロネウスの事まで書かれて有っては、

その対処法についても軽く書かれて有り!…最後の方では元のロディに!…

自分の事が大半で書かれて有っては何とも酷い内容となっていた。当然これを

目にしたマサツグは呆れた様子で感想を口にすると、更に続けてツッコミを

入れ出し!…そのマサツグのツッコミ様を見て女王様が若干驚いた様子で

困っていると、マサツグも気が付いては冷静さを取り戻す…


「……ッ!…あっ!…ス、スイマセン…つい…」


「い、いえ…知らなかったのであれば致し方ありません……

ではこの件に関しては…」


「あぁ!…それに関しては大丈夫です!…手伝いますから!…

ただ内容を聞かされてなかったから戸惑っただけで…

……それとあの秘書?…の人もあれですね?…

良くこの手紙を読んでフィロネウスの所しか拾わなかったと…」


驚く女王様の表情を見てマサツグが冷静さを取り戻すと、慌てて謝り!…

だが女王様もマサツグの反応を見て直ぐに理解した様子で…大丈夫と

言った具合にマサツグへ返事をすると、その手紙に書かれて有る内容を

無かった事にしようとする。だがマサツグも直ぐにそれを察した様子で

反応すると、慌てて大丈夫と仕事を受ける姿勢を女王様に見せ!…ただ

慌てただけと続けて説明をし、それと同時に同じ様に手紙を見て居た筈の

秘書がこの文章を読んであのリアクション?…と言った様子で疑問を

持つようマサツグが零して居ると、そのマサツグの話を聞いた女王様は

トンデモナイ事を言い出す!…


「ッ!…あぁ…それに関しては私が幻術を…

この手紙に書いて有る通り…

私が今やろうとしている事は大きな混乱を招きかねないので…」


「ちょッ!?……い、一応聞きますが…

犯罪に加担とかはしてないですよね?…

もし加担するのならご遠慮願いたいのですが?…」


「…ッ!…うふふふ!…安心してください…犯罪ではありません!…

…私がやろうとしている事はただ…十五年前のユグドラドを取り戻す!…

それだけです!…」


「ッ!…十五年前の…ユグドラド?…」


マサツグの疑問に答えるようサラッと自分の秘書に幻術を掛けたと話す

女王様に!…マサツグが驚きを覚えると、思わず何か犯罪に加担を

しているんじゃ?…と問い掛け出す。その際マサツグの表情は不安に

満ちた表情をしており…それを見た女王様も思わず吹き出す様に微笑み

始めると、マサツグに安心するよう声を掛ける。そして同時に自分が

やろうとして居る事は十五年前に戻る事と口にすると、その女王様の

言葉にマサツグが困惑し…もう一度訪ねる様に途切れながらも復唱し、

それを聞いた女王様もマサツグも目を見詰め出すと、その意味を話す。


「…はい……

かつてこの国にギルドが開かれて居たのはご存じですよね?…」


「え?…あ、はい…でも確か誘拐がきっかけで……ッ!?…」


女王様はその意味を話す前に…マサツグへ問い掛けるようギルドの存在に

ついて話し出すと、マサツグは素直に返事をし…その返事をする際誘拐の

事を口にし、ハッと気が付いた様子で慌てて口籠るようマサツグは口を

閉じるのだが、遅く…しかし女王様は大丈夫と言った様子でマサツグの

言葉を肯定すると、そのギルドを解放するに当たっての理由をマサツグに

話し出す。


「…大丈夫です…気にしないで下さい……そしてその通りです…

確かに私の娘…は十五年前に誘拐をされました……ですがその娘も実は…

ギルドをまた解放すれば戻って来る様な…そんな気がするのです…

…確かに冒険者全員が善人と言う訳ではありません…

ですが逆に言えば悪人と言う訳でもありません!…

人の為に動いてくれる方も少なからず居る筈!…

私はそんな彼らに力を貸して欲しいと思って居るのです!…」


女王様の考えとしては再度ギルドを開ける事によってその娘が帰って来る!…

そんな気がするからギルドを解放しようと躍起になって居るとの事で、その際

周りが反対するから開けれないと!…勿論周りの言い分を理解しているのか、

だがそれでもそれだけじゃないと言った様子で自身でも理解して要る点を口に

すると、如何しても開けたいとマサツグに話す!…その上でまだ冒険者達の

助けがこの国に必要と言った様子で言葉を口にすると、マサツグはその話を

黙って聞き!…女王様も熱が入った来た様子で!…演説をするようマサツグに

思って居る事を話し続けると、遂には立ち上がり始める!…


__ガタッ!!…


「…確かに我々の文明は発展しました!…

ですがそれはやはり皆が協力をし、共に手を取り合って手に入れたモノ!…

決してそれを忘れてはなりません!……ですが今の現状…

とてもギルドを解放を出来る様な状態ではありません!…

私としてもギルドを解放する事に尽力したいのですが……

今は少し面倒な用件が二つ!…」


「……因みにお伺いしても?…」


「……一つはオーク族の神隠し!…

これは古くから同盟を結んで居るオーク族からの願い事で、

夜な夜な人が跡形もなく消えると言った怪奇現象に見舞われているとか!…

原因はいまだ不明で行方不明者も見つかって居ない!…

何とかして人員を割きたいのですがここでもう一つ問題が…

…それがダークエルフ達の攻撃です!…」


「ッ!……因みに心当たりは?…」


女王様はマサツグに熱弁するよう言葉を口にするのだが、その勢いも徐々に

落ちて行き…その理由に今抱えている二つ問題が原因と口にし、マサツグも

その原因について尋ねると、女王様は頭を抱える様に椅子へ座り…その問題に

ついて話し出す。一つはオーク族の神隠しとの事で、その話を聞いたマサツグは

最初…思わず「くっころ」関係じゃ?と考えるのだが、女王様が言うには

古くからの同盟で有るらしく…女王様自身も対処に当たり大層なのだが如何にも

行かず!…その理由に二つ目の理由を上げると、その二つ目の問題にマサツグも

思わず納得する!…その二つ目の理由と言うのがダークエルフ達との関係で、

その関係の悪さはここに来るまでの道中に一度体験して居り…マサツグは

その攻撃に対して女王様に質問をし…女王様はその質問に対して首を横に振ると、

分からないと答える。


__……ふるふる…


「……現段階では全く…遥か昔より仲が悪かったのは悪かったのですが…

ここ最近は特に酷く!…ワザワザここまで来ては町の中でも無暗に襲う等…

その度が過ぎている様に思われます!……彼女達とも和解をしたいのですが…

今の状態では…」


「……なるほど…

…で、俺達に解決して欲しいネタとしてその二つって言った所か…

……分かりました!…引き受けましょう!…」


「ッ!?…え?…」


古くから仲が悪い事を認めると、最近は酷いと口にし!…その例を挙げる際

聞いた話はもはやテロで!…無差別に襲って来る様な言い方をすると、再び

女王様は頭を抱え出す!…一応女王様としても和解の線を探している様子で

話すのだが、今のユグドラドの現状がこれと言った様子で!…如何にも首が

回らないのか疲れた表情を見せ…マサツグも一通りその説明を受けると、

女王様に引き受けるよう言葉を掛ける。その言葉を聞いて女王様は顔を上げると、

戸惑った反応を見せるのだが…マサツグは続けて笑って見せると、その訳を

話し出す。


「…いや、ここまで来て引き下がるのもどうかと思うし?…

何なら仕事はするってさっき返事もしたし!…

それにうちのギルマスが既に勝手にその方向で話を進めてたみたいだし?…

もう後には引けないって言うか…」


「ッ!!…い、いえ!…それは別として貴方方には別の仕事を!…

い、今のは私の勝手な愚痴と言いますか!…何と言いますか…」


「恐らくうちのギルマスはその二件をやらせる気で居ますよ?…

あの人何気に鬼畜なので!……まぁとにかくやって見ますよ!…」


「で、ですが…」


マサツグは話しを聞いた以上引き受けると言った様子で返事をすると、後には

引けないと言い!…だがそれは違うと女王様は慌ててマサツグを否定し、

別の仕事が有ると言った様子で声を掛けるのだが!…マサツグはその女王様の

話を聞こうとしない!…その理由にロディの名前を上げると、ロディは最初から

その二つを受けさせる気で居ると答え!…更にロディの事を鬼畜扱いしては

苦笑いをして見せ!…何とかなると言った様子で返事をすると、そのマサツグの

反応に女王様は困惑する!…そしてこの時更にマサツグへ食い下がろうとする

のだが…まさかのここで予想外の出来事が起きると、その突然の事態にマサツグと

女王様は慌ててふためくのであった!…

しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

俺の召喚獣だけレベルアップする

摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話 主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉 神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく…… ※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!! 内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません? https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
ファンタジー
ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密

藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。 そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。 しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。 過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

処理中です...