極道の密にされる健気少年

安達

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*駿里視点





「ありがとうございます碓氷さん。」



いつもふざけてることの多い碓氷さんのその言葉は本当に嬉しかった。碓氷さんは中々こんなことを言わないから。



「だかな駿里、正直に話すと俺はお前のことをこんなに大切にするとは思ってなかったんだ。」

「そうなんですか?」



俺は碓氷さんと出会ってから大切にされていたことしかない。だからそう言われて俺は正直驚いた。けどそれはそれぐらい大切にされてきたってことだよね。



「ああ。そうなんだ。どうせ寛也はまた飽きて捨てるだろうって思ってたからな。だから俺もお前が捨てられる前に一度試してみたい。そのぐらいにしか思ってなかった。」



そうだったんだ。けど結局は俺を大切にしてくれた。大事にしてくれてる。寛也もね。けどなんで今更そんな話を…?



「だが俺の予想は違ったんだ。寛也が変わった。お前と出会って無駄殺しをすることもやめたしシャブの取り扱いも減らした。最低限にしてな。お前が寛也のそばにいてくれることで色んなことが変わったんだ。だから俺と兄貴も変わった。弟が頑張ってる側で兄が変な事出来ねぇからな。俺に限ってはヤクザじゃねぇけどそれなりには親父とも関わってるから俺なりにできることはしてきたんだ。」



俺は昔のみんなを知らない。見てないし聞いたところであんまり想像出来ない。それはみんなが俺に優しいから。出会ったばかりの時はそりゃみんな怖かったけどそれを忘れさせてくれるぐらいみんな俺を大切にしてくれてる。けど俺はみんなに何も返せてない。碓氷さんやみんなはそう言ってくれてるけど…俺は何も…。



「碓氷さん。俺は何もしてないですよ。」

「そう言うと思ったぜ。駿里の事だしな。けどまぁそれでいい。お前はとにかく生きてくれてりゃそれでいいさ。」

「はい。約束しますね。」

「お、頼もしいじゃねぇか。頼んだぞ駿里。」



碓氷さんはそう言って俺の頭を撫でてきた。それで優しい笑顔をしていた。この笑顔は中々見れない。碓氷さんが笑う時ってだいたい何かを企んでる時だから悪い顔してるんだよね。



「碓氷さんはお仕事順調ですか?」

「あー俺実はな、仕事最近してねぇんだ。」

「そうなんですか?」

「ああ。新しいこと初めようと思ってな。」

「新しいこと…?」



この前寛也の実家に帰ってきた時碓氷さんは楽しそうに仕事をしていた。組員さんに墨を入れたり一般の人にもしてた。その仕事をやめて新しいことをするなんて俺は想像もしてなかったから驚いた。



「そうだ。お前が二度と危険な目に合わねぇようにする仕事。」

「なんですかそれ!」

「内緒だ。」

「気になるじゃないですか。」

「はは、想像でもしてろ。言わねぇからよ。」

「碓氷さんのけちー。」

「んだと。押し倒してやろうか?」

「…え?あっ、ちょ!」



押し倒してやろうか?なんて聞きながら碓氷さんは俺の答えを聞かずに俺を押し倒してきた。しかも俺の上に碓氷さんが乗ってきたんだ。だから俺は仰向けに倒れたまま起き上がれなくなった。



「もう押し倒してるじゃないですか…!」

「はは、そうだな。」

「もう笑い事じゃないですっ、早く退いてくださいっ!」

「嫌だっていったらどうする?」



あ…。この流れやばい…。碓氷さんが本気の顔してる…。



「…逃げます。」

「お前じゃ俺に勝てねぇよ。」

「…知ってます。」

「じゃあ逃げられないな。」

「…碓氷さんが退いてくれれば逃げれます。」



俺は碓氷さんを真っ直ぐ見てそう言った。そしたら碓氷さんが俺の頬を撫でてきた。早く逃げなきゃ中々にまずい状況だ…。だって碓氷さん勃起してる…っ。



「俺?」

「はいっ、だから退いて…っ、」

「退かねぇよ。」

「やですっ、退いて下さい…っ!」

「俺も嫌だ。逃げたきゃ勝手に逃げろよ。」



それが出来ないからこういってるんでしょ…!碓氷さんがそれは1番知ってるはずだ…!俺は力がないって…!



「無理ですっ、力が足りません…っ!」

「じゃあ諦めろ。」

「な、なんでそうなるんですか…っ!」

「うるせぇ。」

「あ…っ、ま、まって…っ、ん!」



やばいやばい…っ!碓氷さんがキスしてきた…っ!俺はその碓氷さんから逃げようと顔を背けようとするけど碓氷さんが俺の顔を鷲掴みしてるからそれも出来ない…っ!



「んん…っ、んぅ、んっ、ん……っ、ぷはっ!」

「なぁ駿里。せっかくだし楽しもうぜ。」
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