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志方と島袋に連れ去られる話
虚しさ *
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*松下視点
「……えっと、」
なんだこいつ。いつもなら嫌に決まってんだろとか言って騒ぎ出すのに今日は迷ってんのか?
「なぁ駿里。」
「…なに?」
「お前組長といるのが辛くなっちまったか?」
俺がそう言うと駿里は少し驚いていた。俺自身でも馬鹿な事を言い出したと分かっている。組長といるのが嫌になるわけが無い。多分俺は心のどこかでまだ駿里が俺のもんになるんじゃねぇかって思ってんだろうな。
「…分かんない。俺、自分でも分かんない。」
そうか…。分かんねぇか。てことはお前は組長の事を嫌いになっちまったわけでもねぇんだな。ああ…心底組長が羨ましいな。
「分かんねぇか。そうかそうか。」
「…康二さんは寛也に不満とかないの?」
「ああ。」
「え、そんなに?即答できるぐらい何も無いの?」
何驚いてんだ駿里のやつ。俺は組長に不満なんてものは無い。あの人は完璧だからな。そして何より俺の人生を変えてくれた方だから。だけど1つ絞り出して言うとすれば駿里…お前の事だな。俺はお前が欲しい。組長のもんだから手に入んねぇしそもそもお前は俺の事をなんとも思ってない。だからその唯一の不満は諦めるしかねぇんだよ。
「そうだ。俺は組長を尊敬してるし何より不満とか貯められる立場じゃねぇからな。」
「…そっか。」
なんだこいつ。らしくねぇの。まぁこんだけ駿里が悩むってことはそれだけ組長を想ってんだろうな。さっきなんて手足を拘束されていたのに。だが逆に言えば駿里は組長に閉じ込められていたとしても組長を嫌うことは無いんだろうな。くそ…腹立つ。
「あ、ちょ、ちょっと!」
「あ?なんだよ。」
俺は大人気ないと分かっていながらも嫉妬をしてしまった。その感情を抑えねぇといけねぇのにそれが出来ないほどには嫉妬してしまっていた。だから俺は気づけば駿里の体を触り出していた。
「こ、康二さん…っ!」
「なんか文句あんのか?」
まぁ文句はあるだろうな。俺に服の中に手を入れられて腹やら乳首やら触られてんだから。でもお前嫌じゃねぇじゃん。気持ちいいの大好きじゃねぇか。
「やめっ、ぁ、あるに決まってんじゃんっ、急に触んないでっ!」
「急じゃなかったら触ってもいいのか?」
「そういう問題じゃない…っ!」
「ふーん。」
俺も意地が悪いな。何をしてもこいつは俺のもんにはならねぇって分かってんのに…いやだからこそかもしれねぇな。だからこうして駿里をいじめちまう。
「こうじっ、さっ、くすぐったいからっ!」
「それだけじゃねぇだろ。」
俺は変わらず駿里の腹やら胸元を弄り回していた。まぁだから駿里は当然くすぐったいだろうな。敏感だから。でもそれだけじゃねぇはずだ。だってこいつは勃起してんだから。
「もうやめてっ、ぁ、いやだってばっ!」
「くすぐったいのがか?それとも気持ちいいのが?」
「きもちっ、くなぃ!」
へぇ。気持ちよくないねぇ。正直じゃねぇな。まぁいいけど。
「駿里。こっち向け。」
「やっ…!」
くそ。駿里のやつ俺にキスされるって分かったのか顔を背けてきやがった。まぁそうするなら無理やり顔を鷲掴みにすればいいだけだけどよ。
「あっ、ちょ、こうじさっ…んっ、んん!?」
俺ならそんな思いさせねぇのに。お前にこんな顔させてやんねぇのに。けどそもそも俺じゃお前を幸せには出来ねぇ。だから悪いな駿里。少しだけ俺に褒美をくれ。俺に…お前をこの時間だけでもくれ。その後で話を幾らでも聞いてやるから。
「ふっ、ぅ、んっ、んんっ、ん!」
初めは嫌がっていても駿里が気持ちよくなればこっちのもんだ。駿里は気持ちいいのが大好きだからな。だから俺は駿里の顔を鷲掴みにしたままキスをし続けた。
「んっ、んっ、んんんっ、」
こうなって駿里に触れる度俺は思う。さらにこいつが欲しいってな。叶わねぇ願いこそどうしても抗ってまで欲しくなる。不思議なもんだな。
「んっ、んんっ、ん………っ、ぷはっ!」
本当はもっと駿里とキスをしていたかったが解放してやった。こいつはキスをする時息すんのが下手くそだからな。
「はぁ…っ、はぁ…っ、はぁ…っ、こうじさんのっ、ばか…っ、」
「あ?馬鹿はお前だろ。」
「俺はばかじゃないっ、いつもいつも力加減してくれない康二さんの方がばかだ…っ!」
そりゃな駿里。お前への気持ちが溢れ出ちまうんだよ。てことは誰が悪い?お前だよ駿里。お前が可愛いのが悪い。俺は悪くねぇ。それにお前、嫌がんねぇじゃん。
「なんだのそれ。気持ちよさそうな顔しといて文句言ってんじゃねぇ。」
「し、してないし…っ!」
してないねぇ。顔も真っ赤に染めて図星ですって言ってるようなもんじゃねぇか。まぁそういうとこも可愛くて仕方がねぇんだけどな。ああ…ほんと。益々お前が欲しくなる。
「へぇ。まぁいいけど。」
このままこいつを抱きたいなぁなんて思いながら俺は自分の気持ちを押し殺した。今すべきはそうじゃねぇからな。こいつと組長を仲直りさせねぇと。そうしねぇと組長の機嫌も悪くなっちまうからな。
「んじゃ駿里。作戦会議すっか。」
「え?作戦会議ってなんの?」
「とぼけてんじゃねぇよ。決まってんだろ。組長に許してもらう作戦会議。お前が相当怒らせたからかなり難しいかもだけどな。」
「……えっと、」
なんだこいつ。いつもなら嫌に決まってんだろとか言って騒ぎ出すのに今日は迷ってんのか?
「なぁ駿里。」
「…なに?」
「お前組長といるのが辛くなっちまったか?」
俺がそう言うと駿里は少し驚いていた。俺自身でも馬鹿な事を言い出したと分かっている。組長といるのが嫌になるわけが無い。多分俺は心のどこかでまだ駿里が俺のもんになるんじゃねぇかって思ってんだろうな。
「…分かんない。俺、自分でも分かんない。」
そうか…。分かんねぇか。てことはお前は組長の事を嫌いになっちまったわけでもねぇんだな。ああ…心底組長が羨ましいな。
「分かんねぇか。そうかそうか。」
「…康二さんは寛也に不満とかないの?」
「ああ。」
「え、そんなに?即答できるぐらい何も無いの?」
何驚いてんだ駿里のやつ。俺は組長に不満なんてものは無い。あの人は完璧だからな。そして何より俺の人生を変えてくれた方だから。だけど1つ絞り出して言うとすれば駿里…お前の事だな。俺はお前が欲しい。組長のもんだから手に入んねぇしそもそもお前は俺の事をなんとも思ってない。だからその唯一の不満は諦めるしかねぇんだよ。
「そうだ。俺は組長を尊敬してるし何より不満とか貯められる立場じゃねぇからな。」
「…そっか。」
なんだこいつ。らしくねぇの。まぁこんだけ駿里が悩むってことはそれだけ組長を想ってんだろうな。さっきなんて手足を拘束されていたのに。だが逆に言えば駿里は組長に閉じ込められていたとしても組長を嫌うことは無いんだろうな。くそ…腹立つ。
「あ、ちょ、ちょっと!」
「あ?なんだよ。」
俺は大人気ないと分かっていながらも嫉妬をしてしまった。その感情を抑えねぇといけねぇのにそれが出来ないほどには嫉妬してしまっていた。だから俺は気づけば駿里の体を触り出していた。
「こ、康二さん…っ!」
「なんか文句あんのか?」
まぁ文句はあるだろうな。俺に服の中に手を入れられて腹やら乳首やら触られてんだから。でもお前嫌じゃねぇじゃん。気持ちいいの大好きじゃねぇか。
「やめっ、ぁ、あるに決まってんじゃんっ、急に触んないでっ!」
「急じゃなかったら触ってもいいのか?」
「そういう問題じゃない…っ!」
「ふーん。」
俺も意地が悪いな。何をしてもこいつは俺のもんにはならねぇって分かってんのに…いやだからこそかもしれねぇな。だからこうして駿里をいじめちまう。
「こうじっ、さっ、くすぐったいからっ!」
「それだけじゃねぇだろ。」
俺は変わらず駿里の腹やら胸元を弄り回していた。まぁだから駿里は当然くすぐったいだろうな。敏感だから。でもそれだけじゃねぇはずだ。だってこいつは勃起してんだから。
「もうやめてっ、ぁ、いやだってばっ!」
「くすぐったいのがか?それとも気持ちいいのが?」
「きもちっ、くなぃ!」
へぇ。気持ちよくないねぇ。正直じゃねぇな。まぁいいけど。
「駿里。こっち向け。」
「やっ…!」
くそ。駿里のやつ俺にキスされるって分かったのか顔を背けてきやがった。まぁそうするなら無理やり顔を鷲掴みにすればいいだけだけどよ。
「あっ、ちょ、こうじさっ…んっ、んん!?」
俺ならそんな思いさせねぇのに。お前にこんな顔させてやんねぇのに。けどそもそも俺じゃお前を幸せには出来ねぇ。だから悪いな駿里。少しだけ俺に褒美をくれ。俺に…お前をこの時間だけでもくれ。その後で話を幾らでも聞いてやるから。
「ふっ、ぅ、んっ、んんっ、ん!」
初めは嫌がっていても駿里が気持ちよくなればこっちのもんだ。駿里は気持ちいいのが大好きだからな。だから俺は駿里の顔を鷲掴みにしたままキスをし続けた。
「んっ、んっ、んんんっ、」
こうなって駿里に触れる度俺は思う。さらにこいつが欲しいってな。叶わねぇ願いこそどうしても抗ってまで欲しくなる。不思議なもんだな。
「んっ、んんっ、ん………っ、ぷはっ!」
本当はもっと駿里とキスをしていたかったが解放してやった。こいつはキスをする時息すんのが下手くそだからな。
「はぁ…っ、はぁ…っ、はぁ…っ、こうじさんのっ、ばか…っ、」
「あ?馬鹿はお前だろ。」
「俺はばかじゃないっ、いつもいつも力加減してくれない康二さんの方がばかだ…っ!」
そりゃな駿里。お前への気持ちが溢れ出ちまうんだよ。てことは誰が悪い?お前だよ駿里。お前が可愛いのが悪い。俺は悪くねぇ。それにお前、嫌がんねぇじゃん。
「なんだのそれ。気持ちよさそうな顔しといて文句言ってんじゃねぇ。」
「し、してないし…っ!」
してないねぇ。顔も真っ赤に染めて図星ですって言ってるようなもんじゃねぇか。まぁそういうとこも可愛くて仕方がねぇんだけどな。ああ…ほんと。益々お前が欲しくなる。
「へぇ。まぁいいけど。」
このままこいつを抱きたいなぁなんて思いながら俺は自分の気持ちを押し殺した。今すべきはそうじゃねぇからな。こいつと組長を仲直りさせねぇと。そうしねぇと組長の機嫌も悪くなっちまうからな。
「んじゃ駿里。作戦会議すっか。」
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