極道の密にされる健気少年

安達

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遅咲きの花は大輪に成る

焦らされるのは嫌いだ*

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「これはまた騒がしくなりそうだな。」

「そうですね。」



N会社の社長となれば金は持っているはず。巻き上げれるだけ巻き上げて捨ててやる。寛也はそう誓った。必ず生き地獄を味あわせてやる…と。だがこのことは絶対に駿里に知られるわけにはいかない。



「駿里には内密にしておけ。あいつらにもそれをすぐ伝えろ。」

「承知しました。では早い方が良いと思いますので俺は今から行って参ります。」

「ああ。頼んだぞ。」



圷はそう言った寛也に一礼をするとこの部屋を出ていった。その後寛也はずっと駿里の頭を撫で続けた。そして時よりキスを落とす。そんなことをしていると駿里が起きたようで身体を動かした。



「ん……圷さん帰ったの…?」

「帰ったぞ。」



寛也がそう言うと駿里は大きく背伸びをした。まるで気が抜けたように。そう、駿里は少し気を使っていたのだ。圷は不思議な人だから。まだ慣れないところがある。だから駿里は寛也と二人っきりになれて体の力が抜けたのだ。そんな駿里を寛也は優しく抱きしめ口を開いた。



「悪かった駿里。」

「なんだよ。寛也らしくないよ。」

「俺は誰よりもお前のそばにいたのに気付くことが出来なかった。それでお前をこんな目に遭わせちまった。辛い目にあってんのはお前なのに俺はほかの奴がお前に触れたと知っただけで我慢出来なくなる。お前を傷つける。」

「いいよ。受け止めてあげる。」



駿里がそう言うと寛也はどこか悲しそうに…でも嬉しそうに微笑んで駿里を強く抱きしめた。その時駿里は苦しくてうっ…と声が出てしまったが駿里も寛也を抱きしめ返した。そして駿里は気になっていたことを寛也に聞くことにする。あの話を蒸し返すのは勇気がいるが気になって仕方がなかった。その話というのが…。



「及川さんはどうなったの…?」

「…本来なら死が当然だ。」



寛也がそう言うと駿里はやっぱりそうかと肩を落とした。だけどそれに対して文句を言うことをしなかった。それはこの世界の掟だから。だが次の寛也の発言で駿里は落ちたはずの肩があがった。



「だがそうはいかない。お前に言われたからな。だから圷の下で働いてもらうことにした。勿論及川をお前には会わせないがな。」

「な、なんで圷さんなの?」

「俺は圷に言われたんだ。死なねぇだけマシだと思って俺は及川を店に飛ばそうとした。俺らが経営してる店に。だけど圷はそれを知った途端血相変えて言ってきやがってよ。何してるんですか組長。正気ですか?ってな。」

「………?」

「俺も今のお前と同じ顔をしたよ。何言ってんだってな。だけどよくよく聞くとちゃんとした理由があったみたいでよ。」

「理由って…?」



圷が血相を変えてそんなことを言っている姿を駿里は想像することすら出来なかった。いつも笑顔で優しくてでもちょっと怖い。そんな圷が余裕をなくして言ってくる理由…。駿里は気になって仕方がなかった。いつも支えてもらっている圷のことをもっと知りたかったから。



「お前も及川が幼い頃どんな目に遭ったかは知ってるな?」

「うん。」

「なのに俺はあいつをソープ系の店に飛ばそうとした。今は男が働くソープの店もあるからな。そこに飛ばそうとしたんだ。及川もそれに何一つ文句も口答えもせずに承諾した。だから俺は何の気にもとめずにことを勧めてたんだ。金も入ってくるからな。そんでそのことに康二…あいつらも承諾した。だけど圷だけは違った。」




寛也はあったこと全てを詳しく話してくれる。だから駿里は状況が何となく掴めた。そしてこれから寛也がするであろう話もなんとなくではあるが察した。



「いくら駿里を辛い目に遭わせたからって及川にそこまでする必要はないって言ってきたんだ。俺は思わず圷を殴っちまった。だってそうだろ?そんな甘ったるい考えが通用するわけねぇだろ。俺の駿里に手を出したんだから。だけど圷はいくら殴られようとも考えを改めなかった。だから俺はあいつを…圷を幹部から引き下げようとした。そこまですればさすがに黙ると思ったからだ。でもなぁ、あいつはそれでもいい。それでもいいから及川に出した制裁をとりさげろって言ってきた。」

「どうしてそこまでして…。」

「駿里は知らねぇだろうが圷は及川以上に酷い目に遭ってんだ。あいつは幼い頃からギャンブルの賭けにされてた。複数の男の前で自慰をして達することができればその日は何もされない。だけど反対に達せなかったら遊び道具だ。何をされようとも終わらない。それが10年以上続いたらしい。」

「…うそっ、」

「だからだろうな。圷は少しでも心に傷のある及川にそれを思い出させるようなことをさせるのが嫌だったらしい。勿論あいつ自身も駿里に手を出した及川のことを許していない。だがそれ以上に許せなかったようだ。俺があいつをあの店に送るのがな。だから俺は圷に及川の躾を頼んだ。そう言うならお前が責任を取れってな。」

「……そうだったんだ。でも海斗大丈夫かな?」



圷はああ見えて独占欲が人一倍強い。海斗に対しては本当に尋常な程だ。その証拠にしばらく駿里は海斗に会えていないのだから。きっと圷は半年近く海斗を玄関から出していない。それなのに及川の世話を頼まれてもし同居なんてことになったら…と駿里は心配でたまらなくなる。だがそれは寛也も同じだったようだ。



「俺もそれは思った。俺が言えることじゃねぇがあいつも独占欲が強ぇからな。」



寛也がそう言うと駿里は黙り込んだ。海斗は海斗で圷のあのとんでもない独占欲に慣れてはいると思う。だけど限界が来るのではないかと心配になった。普段怒らない分怒ればきっと怖い。怖いだけで済めばいいのだが…。駿里がそんなふうに考え込んでいると寛也が駿里の頭を撫でた。



「まぁ見てられねぇほど海斗が泣きそうになってたら俺がどうにかしてやる。だからそん時はお前が海斗の相手をしてやれ。」

「うん。」



駿里と海斗は歳が近い。海斗の方が年上だが1つ2つ年が違うだけだ。だから駿里自身も話しやすいと思う。松下らも話しやすいが年が離れていることから時々話の内容が分からない時がある。そのため駿里は海斗と話すのが好きだった。そんな海斗と久しぶりに話せる絶好の機会が訪れた。駿里はその機会を逃さまいと立ち上がり寛也の方を向いて笑みを浮かべる。



「じゃあ早速行ってこよっかな。ちょっと心配だから。」



そういい駿里は玄関の方に歩いていこうとしたが何故か体が反転した。立っていたはずなのに今は寝転がっている。それは寛也が駿里を引き寄せてホールドしたからだ。



「は?ナメてんのかお前。せっかく2人っきりになったって言うのにまた逃げるのか?」



寛也は鋭い目で駿里を睨みながらそう言ってきた。こうなることを予想していなかった駿里は大焦りだ。さっきの流れだったらこのまま海斗のところまで行けそうだったのに行けなかった。それもそのはず。寛也の独占欲は圷とは比べられないほどすごいのだから。



「ち、違うっ、逃げるんじゃくて見に行くんだってば!」

「俺からしたら同じだな。目の前に俺がいんのに他の男の名を出すな。」



散々圷の名前を出していた寛也がそう言ってきた。なんて理不尽だと駿里は思ったがそれは言わない。なぜなら寛也が駿里の服の中に手を入れてお腹から首周りまで全てを撫でるように手を動かしてきたから。駿里はそのもどかしさに耐えるために寛也から目を逸らした。だが寛也はそれさえも許してくれなかった。



「こら。目を逸らすな。」

「手…やめて…っ。」

「んな顔されて辞められねぇよ。」

「ぅ…やだって…ふっ、」



寛也は駿里の反応がいいところの周りばかり撫でてくる。それだけならまだよかったのだが寛也は駿里の首元に頭を埋めてきた。そして駿里は寛也によって首元に数箇所のキスマークを付けられる。



「ちかっ…だめ…っ、」



駿里はお仕置きが終わったばかりだと言うのにペニスが勃ちそうになっていた。それが密着している寛也にバレてしまう。バレたら…。そんなことになったらスイッチの入った寛也に襲われる。身体は限界のはずなのに寛也に触れられるだけで反応してしまう。恥ずかしくて恥ずかしくて駿里は目をぎゅっと瞑って何とか隠そうともがいた。だがその足掻きは必要なかったようだ。なぜなら…。



「心配すんな。やらねぇから。」



寛也がそう言ってきたから。駿里が勃起していることに気づいているはずなのにそう言ってきた。いつもの寛也じゃない。駿里からしたら助かったがなぜか腑に落ちなかった。抱いて欲しいわけじゃないのに抱かれなければなんだが…ってそんなわけない。抱かれなくてラッキーだ。そう思い駿里は嘘の笑顔を寛也に向けた。



「よ、良かったっ、体限界だったからさ…でも寛也らしくないじゃん。」

「さっき散々やったろ?さすがに手は出さねぇよ。」



そう言われて駿里はきっと顔に出た。良かったはずなのに寂しくなった。虚しくなった。あそこが疼いてしまった…。だから駿里はトイレに行こうとして立ち上がろうとしたが寛也がそれを許してくれずにより強い力で掴まってしまう。



「何処に行くんだ。」

「…だってっ…離して…っ。」

「せっかく2人になれたのにどっか行くとか虚しいことすんなよな。」

「そうじゃなくて…っ。」



うぅ悔しい。絶対わかってる。だって寛也すごい意地悪な顔してるもん。悔しい悔しい。なんで離してくれないんだよ。なんでわかってんのに意地悪すんだよ。



「離してっ…!」

「離してだと?」



駿里がやけくそになって叫んだことがどうやら寛也の地雷を踏んでしまったようた。その証拠に寛也の顔が変わった。駿里を楽しそうに言葉責めしていた時とは真逆だ。恐ろしいほどの怒りオーラを出している。



「悲しいこと言うなよ駿里。俺はあんな理由だとしてもお前から逃げられて傷ついてんだぞ。それなのに離すわけねぇだろ。」

「ぅや…っい、だめっ、やめて…っ、」



寛也はそう言うと駿里の耳を舐め始めた。駿里は勃起しておりそれをずっと我慢している。それもあってか余計に感じてしまった。声も出したくないのに出してしまう。



「やっ…やだぁっ、」



長い。顔を固定されて耳を舐められているから逃げることも出来ない。だから駿里は寛也の顔を思いっきり手で押した。やめてと言ってもやめてくれなかったから。そうしないとこのまま耳だけで達してしまいそうだったから。だがそんなことが寛也に伝わるはずもなく駿里はさらに寛也の怒りを買ってしまった。



「なぁお前ほんとに反省してんのか?さっきあんなにやったばっかなのに全然反省してる態度じゃねぇよな。」

「うぅ…だって寛也が…っ。」

「俺のせいにすんのかよ。なんでそうも逃げたがる。身体はこんなに正直なのに。」



それだよ!俺が逃げようとしてる理由はそれなの!なのになんでわかってくれないんだ。寛也がやる気がないなら俺はずっとこのまま生殺しだ。勃起したまま寛也が満足して離してくれるまで耐えなきゃいけない。そんなの…辛すぎる。だから駿里は必死で逃げようとしている。だがそれを寛也に伝えないことにはきっと解放されない。しかしいえなかった。いくら体を合わせてきたと言えども恥ずかしいことは恥ずかしかった。



「やめ…っ、ぁ、や、やだっ!」

「嫌?それは可笑しい。やられてぇんじゃねぇの?」

「や、やだ…っ、だめなのっ、だめっ、ぁーーーー!!」



寛也は駿里のペニスを服越しに揉みながらそう言ってきた。ずっと触られたくてたまらなかったところ。そこを触らたことで焦らされすぎた為か駿里は寛也に触れられただけで達してしまった。



「うぅ…だからやだって…いったのにっ、」

「お前はほんとに可愛い奴だ。ちょっとからかってイかせてやるつもりだったがお前のせいで出来なくなっちまったじゃねぇか。なぁ駿里。お前のせいなんだから責任取って俺も気持ちよくしてくれよ。」

「ぁ、やだ…っ、」

「悪いが俺は今余裕ねぇんだ。お前がなんと言おうとも離してやらねぇよ。」
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