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冷血な極道
勘違いから起きたすれ違い *
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寛也に腕を引かれるまま寝室へつくと駿里はベットの上に乱暴に投げられた。そしてその駿里の上に逃げられないようにと寛也が馬乗りになる。その行為が苦しくて痛くてまるで目の前にいる愛する人が別の人物のように見えた。そして寛也は呆然とする駿里の服に手をかける。
「暴れるな。」
「ふざけるなっ、こんなことされて暴れないわけが無いだろっ、離せよっ、俺は、ちかやとっ…」
話がしたいだけなのに。そう言いたいのに悔しくて悲しくて涙が出てきてしまい言葉に表せなかった。1番大切で伝えたいことが伝えられない。その悔しさから駿里は暴れまくった。そして寛也はその駿里を見て勘違いをしてしまう。自分は駿里に拒まれている…と。
「…そうか。よく分かった。」
寛也はそう言うと駿里の腕を頭上で一纏めに拘束しベットに縛りつけた。足も暴れることが出来ないよう服を脱がされ裸の状態にさせられるとM脚で拘束されられた。
「やだっ、ちかやっ、やめてよ…!」
「うるせぇな。」
駿里が泣き叫びながらそう言うと寛也は駿里の口を手で塞いだ。それも乱暴に。いつも暖かくて優しくて駿里に落ち着きを与えてくれるその手は今ではもう凶器でしかない。寛也は駿里に喋る事さえ許さないと言わんばかりに睨みつける。そして閉ざしていた口を再びあけ話し始めた。
「俺がどれだけお前の事を必死で探してたか分かるか?なぁ、駿里。時間が過ぎていくのがどれだけ怖かったことか。生きてるのかお前が誰かも知らない奴らに何をされてるのかも分からず生きた心地がしなかった。お前を見つけるためなら睡眠を捨てることさえも苦にならなかった。それでやっと見つけられて帰ってきたと思ったらこのザマか。やけに会いたがってると思えば俺達が敵対する橘鷹に好意を寄せていたとはな。」
何を言ってるんだ寛也は。とんでもない誤解だ。そう言いたいのに駿里は口を塞がれていて何も話すことが出来ない。違うと寛也に伝えることすら出来ない。だからせめて誤解だと伝えるために駿里は目で寛也に訴えた。だが寛也はそれを違う意味として捉えてしまう。
「話すな。何も聞きたくない。お前の言うことなんぞ何も信じられねぇ。」
寛也はあろう事か駿里が陣に好意を寄せている気持ちがバレてしまい焦っていると思い込んでしまったのだ。全く違うのに。話せないことで寛也の勘違いと怒りがどんどんエスカレートしていってしまう。そしてついに駿里は猿轡までつけられてしまった。
「だが残念だったな駿里。お前はあいつに二度と顔を見る事は出来ねぇ。俺がそれを許さねぇからな。」
寛也はこんな形で駿里を抱きたくなかった。手元に帰ってきたら抱きしめてお互いを求め合って幸せに…。そんなことを思いながら必死こいて探していた結末がこれだ。寛也は余計に怒りが湧いてきた。
「こんなことなら鎖を外すもんじゃなかったな。」
怒りに満ちた顔で寛也は駿里のペニスを握り亀頭を指でくすぐるように快楽を与えた。
「ん゛んっ…っ、ん゛ぁ!!」
「こんな状況で感じてんじゃねぇよ馬鹿が。結局お前は俺の事が忘れられねぇんだよ。どんな状況に陥ったとしてもな。」
駿里は口に付けられた猿轡をどうにかしたかった。そして寛也に伝えたかった。当たり前だ…と。愛してるんだから。忘れるはずがない。誘拐され監禁されていた間も1秒たりとも寛也のことを思わない時はなかった。それなのに…!
「ん゛ふっ、ぅ、ん゛んっ、んっ!」
「こっちだけだと物足りねぇだろ。もうこれも使い物にならねぇな。女を抱くことすら出来ねぇもんな。」
「ん゛ん゛ぁっ!」
寛也はそう言いながら手を止めてくれない。駿里が絶頂を迎えようがメスイキをしようが知ったこっちゃないようだ。快楽を与え苦しめ続ける。これではまるで出会った時に戻ったようだった。
「またイったのか?相変わらずお前は感じやすいな。でもお前ここが一番好きだったろ?」
「ーーーっ!!」
「あいつはお前のこの乱れ姿を知ってんのか?見たことあんのか?」
駿里は寛也にそう問いかけられて必死に首を横に振った。万が一答えを間違ったりでもしたら本当に死ぬまで快楽を叩き込まれそうなほど寛也の怒りに満ち溢れていた。
「ならいい。俺しか知らなくていいんだよ。」
「ふっ、ぅ゛っ、んん゛っ…!!!」
「潮吹けたじゃねぇか。いい子だ駿里。ご褒美だ。」
「う゛っ、ぅ、んん゛っ、ぁ゛!」
寛也は潮を吹いたばかりの敏感な駿里の体に更なる快楽を叩き込んできた。ローションを手にいっぱいに垂らすと後孔に指を挿れ中をかき混ぜるようにして馴染ませてきた。そしてある程度中が柔らかくなると指の本数を増やしてくる。
「んん゛っ、ん゛!!」
駿里は達しすぎて体力の限界だった。きつい。眠りたい。いっその事気絶したかった。それだけハイペースに寛也に攻められていたのだ。しかも寛也は駿里のことを誰よりも知っている男。体の隅々まで把握している。その寛也に攻められて駿里は余計に辛かった。何せ弱いところ感じやすいところを誰よりも知っているのだから。ペニスだけでも辛かったのに今や後孔まで攻められている。しかも寛也の指はある場所を目指してさらに奥まで進んできた。駿里はもう耐えられない、やめてと寛也に泣いて目で訴えようとするも…。
「ここ…攻められんの嫌なのか?」
寛也の問いかけに駿里は必死に頷いた。今触られでもしたらと想像するだけでも恐ろしい。快楽に耐えれる気がしない。前立腺だけはやめて…と駿里は必死で訴えたが寛也はそれを楽しむようにして笑った。
そしてーーー。
「んふ゛っ、ん゛っ、ぅ、ん゛っ!!」
「はっ…いい顔するじゃねぇか。」
駿里は寛也にペニスと前立腺を同時に攻められだした。前立腺を擦られ摘まれあらゆる手口で駿里に快楽を叩き込む。その間も勿論ペニスは攻められたままだ。
「んん゛っ!!」
「はは、何言ってんのか分かんねぇな。」
冷酷な極道。駿里は誰かが寛也の事をそう言っていたのを思い出した。そして今まさにそれと同じことを駿里は思った。怒り狂ってしまった寛也に何を言ってもきっと無駄だ。耐えるしかない。ベットのシーツ掴み歯を食いしばりながら叩き込まれる快楽に耐え続ける駿里に寛也は更なる苦しみを与えようとしていた。
「そろそろいい頃だな。」
なんのことだろうか、と駿里が働かない頭で考えているとなにかの音が聞こえた。カチャカチャと金属音が鳴り響く。寛也のズボンに装着されているベルトの音だ。その音を聞いた瞬間駿里は血の気が引いた。
「うく゛っ、ぅ、ふ゛、ん゛!!」
こんな状態で抱かれたくない。乱暴にされたくない。帰ってきたら優しくゆっくり愛のまま抱いて欲しかったのに。なんで今そんなことをするんだと駿里は頭を振り身を捩りながら寛也の陰茎から逃げようとした。だがそんな駿里の首を寛也は掴んだ。
「ぅく゛っ……。」
「お前はこの機に及んでも俺のことを拒むんだな。」
そう言いながら駿里の首を掴む手に力を入れる。駿里は段々と苦しくなっていく。掴まれている喉も痛い。段々と体の中にある酸素が失われていき駿里は顔色も悪くなっていく。その苦しみ滲んでいく駿里の顔をしばらく見たあと寛也はゆっくりと手を離した。だが猿轡をつけられているために駿里は寛也の手から解放されても上手く呼吸ができずパニックになる。
「っ、んっ、ふ、ぅ、く゛…!」
上手く息が吸えずに頭がクラクラしてきた。苦しい。段々と目の前が白くなっていく。そして駿里が意識を失いそうになったその時口に嵌められていたものが取れた。
「はあっ、はぁっ、はぁっ、ぅ、はぁっ、」
「駿里。ゆっくり息をしろ。」
先程まで乱暴で荒々しがったのに急に寛也の優しく温もりのある手で触れられて先程までのパニックが嘘のように駿里は落ち着いた。
「落ち着いたか?」
駿里が自分を落ち着かせようとゆっくりと深呼吸のような深い呼吸をしていると寛也にそう優しく問いかけられた。だが駿里はそんな寛也を睨み返した。寛也は絶対に首を絞めたりしない。こんなの自分の恋人でもなんでもない…と。だから駿里は自分の頬を撫でようとしてきた寛也の手を跳ね除けようとしたが拘束されているのでその代わりに睨み、そして顔を背けた。
「っ、さわるなっ…!!」
これまで寛也はこんなにも駿里に拒まれたことがあっただろうか。それはとても悲しくそして怒りから妬みへと変わっていく。
「まだそんな目をするか。せっかくだから見せてやろうか。橘鷹 陣にこの姿を、な。」
そう言って寛也は携帯を取りだし駿里の姿を撮影しようとしたが上手く撮れなかった。なにせ駿里が大暴れするもんだから。
「ゃ、ちかやっ、やめろってば…!」
「うるせぇな。そう喚くんじゃねぇ。やっぱ口は塞いどくか。」
「やめっ、やだっ…うぶっ、んん゛!」
余程嫌なのだろう。猿轡を加えさせられ何も喋ることが許されない駿里は涙を流しながら真っ直ぐに寛也を見つめた。その駿里の姿に寛也は酷く欲情した。自分がいなければどうしようと出来ない。何をすることも出来ない。許しを乞わなければ喋ることすらも許されないこの状況に。そして寛也は持っていた携帯を放り投げ自身のズボンに手をかけた。もう撮影することなどどうでも良くなっていた。それほどに目の前にいる駿里が可愛くて可哀想で壊したくなったのだ。
「思い出させてやる。俺がどれだけお前の事を愛していたかをな。」
「ん゛ぅっーーーー!!」
寛也は駿里の後孔に自身の陰茎を勢いよく挿れるとすぐさまピストンを開始した。大きすぎて奥まで届く。一つ一つの動きで感じてしまって苦しい。逃げたいのに拘束されていて逃げられない。
「んく゛っ、ぅ゛っ、ふ゛、んん゛!」
「思い出したか?俺の形を。二度と忘れられねぇようにしっかり体に教えこんでやる。」
寛也は駿里の腰をしっかりと掴み早く激しいピストンを繰り返す。ただでさえM字の状態で拘束されている駿里は動けないのにもっと快楽から逃げることが出来なくなってしまった。どれだけイっても終わらない。止まってくれない。
「ん゛っ、ぁ゛っ、ふ゛っ、ぅ、んん゛!」
「イきまくってんじゃねぇよ。この淫乱が。」
「暴れるな。」
「ふざけるなっ、こんなことされて暴れないわけが無いだろっ、離せよっ、俺は、ちかやとっ…」
話がしたいだけなのに。そう言いたいのに悔しくて悲しくて涙が出てきてしまい言葉に表せなかった。1番大切で伝えたいことが伝えられない。その悔しさから駿里は暴れまくった。そして寛也はその駿里を見て勘違いをしてしまう。自分は駿里に拒まれている…と。
「…そうか。よく分かった。」
寛也はそう言うと駿里の腕を頭上で一纏めに拘束しベットに縛りつけた。足も暴れることが出来ないよう服を脱がされ裸の状態にさせられるとM脚で拘束されられた。
「やだっ、ちかやっ、やめてよ…!」
「うるせぇな。」
駿里が泣き叫びながらそう言うと寛也は駿里の口を手で塞いだ。それも乱暴に。いつも暖かくて優しくて駿里に落ち着きを与えてくれるその手は今ではもう凶器でしかない。寛也は駿里に喋る事さえ許さないと言わんばかりに睨みつける。そして閉ざしていた口を再びあけ話し始めた。
「俺がどれだけお前の事を必死で探してたか分かるか?なぁ、駿里。時間が過ぎていくのがどれだけ怖かったことか。生きてるのかお前が誰かも知らない奴らに何をされてるのかも分からず生きた心地がしなかった。お前を見つけるためなら睡眠を捨てることさえも苦にならなかった。それでやっと見つけられて帰ってきたと思ったらこのザマか。やけに会いたがってると思えば俺達が敵対する橘鷹に好意を寄せていたとはな。」
何を言ってるんだ寛也は。とんでもない誤解だ。そう言いたいのに駿里は口を塞がれていて何も話すことが出来ない。違うと寛也に伝えることすら出来ない。だからせめて誤解だと伝えるために駿里は目で寛也に訴えた。だが寛也はそれを違う意味として捉えてしまう。
「話すな。何も聞きたくない。お前の言うことなんぞ何も信じられねぇ。」
寛也はあろう事か駿里が陣に好意を寄せている気持ちがバレてしまい焦っていると思い込んでしまったのだ。全く違うのに。話せないことで寛也の勘違いと怒りがどんどんエスカレートしていってしまう。そしてついに駿里は猿轡までつけられてしまった。
「だが残念だったな駿里。お前はあいつに二度と顔を見る事は出来ねぇ。俺がそれを許さねぇからな。」
寛也はこんな形で駿里を抱きたくなかった。手元に帰ってきたら抱きしめてお互いを求め合って幸せに…。そんなことを思いながら必死こいて探していた結末がこれだ。寛也は余計に怒りが湧いてきた。
「こんなことなら鎖を外すもんじゃなかったな。」
怒りに満ちた顔で寛也は駿里のペニスを握り亀頭を指でくすぐるように快楽を与えた。
「ん゛んっ…っ、ん゛ぁ!!」
「こんな状況で感じてんじゃねぇよ馬鹿が。結局お前は俺の事が忘れられねぇんだよ。どんな状況に陥ったとしてもな。」
駿里は口に付けられた猿轡をどうにかしたかった。そして寛也に伝えたかった。当たり前だ…と。愛してるんだから。忘れるはずがない。誘拐され監禁されていた間も1秒たりとも寛也のことを思わない時はなかった。それなのに…!
「ん゛ふっ、ぅ、ん゛んっ、んっ!」
「こっちだけだと物足りねぇだろ。もうこれも使い物にならねぇな。女を抱くことすら出来ねぇもんな。」
「ん゛ん゛ぁっ!」
寛也はそう言いながら手を止めてくれない。駿里が絶頂を迎えようがメスイキをしようが知ったこっちゃないようだ。快楽を与え苦しめ続ける。これではまるで出会った時に戻ったようだった。
「またイったのか?相変わらずお前は感じやすいな。でもお前ここが一番好きだったろ?」
「ーーーっ!!」
「あいつはお前のこの乱れ姿を知ってんのか?見たことあんのか?」
駿里は寛也にそう問いかけられて必死に首を横に振った。万が一答えを間違ったりでもしたら本当に死ぬまで快楽を叩き込まれそうなほど寛也の怒りに満ち溢れていた。
「ならいい。俺しか知らなくていいんだよ。」
「ふっ、ぅ゛っ、んん゛っ…!!!」
「潮吹けたじゃねぇか。いい子だ駿里。ご褒美だ。」
「う゛っ、ぅ、んん゛っ、ぁ゛!」
寛也は潮を吹いたばかりの敏感な駿里の体に更なる快楽を叩き込んできた。ローションを手にいっぱいに垂らすと後孔に指を挿れ中をかき混ぜるようにして馴染ませてきた。そしてある程度中が柔らかくなると指の本数を増やしてくる。
「んん゛っ、ん゛!!」
駿里は達しすぎて体力の限界だった。きつい。眠りたい。いっその事気絶したかった。それだけハイペースに寛也に攻められていたのだ。しかも寛也は駿里のことを誰よりも知っている男。体の隅々まで把握している。その寛也に攻められて駿里は余計に辛かった。何せ弱いところ感じやすいところを誰よりも知っているのだから。ペニスだけでも辛かったのに今や後孔まで攻められている。しかも寛也の指はある場所を目指してさらに奥まで進んできた。駿里はもう耐えられない、やめてと寛也に泣いて目で訴えようとするも…。
「ここ…攻められんの嫌なのか?」
寛也の問いかけに駿里は必死に頷いた。今触られでもしたらと想像するだけでも恐ろしい。快楽に耐えれる気がしない。前立腺だけはやめて…と駿里は必死で訴えたが寛也はそれを楽しむようにして笑った。
そしてーーー。
「んふ゛っ、ん゛っ、ぅ、ん゛っ!!」
「はっ…いい顔するじゃねぇか。」
駿里は寛也にペニスと前立腺を同時に攻められだした。前立腺を擦られ摘まれあらゆる手口で駿里に快楽を叩き込む。その間も勿論ペニスは攻められたままだ。
「んん゛っ!!」
「はは、何言ってんのか分かんねぇな。」
冷酷な極道。駿里は誰かが寛也の事をそう言っていたのを思い出した。そして今まさにそれと同じことを駿里は思った。怒り狂ってしまった寛也に何を言ってもきっと無駄だ。耐えるしかない。ベットのシーツ掴み歯を食いしばりながら叩き込まれる快楽に耐え続ける駿里に寛也は更なる苦しみを与えようとしていた。
「そろそろいい頃だな。」
なんのことだろうか、と駿里が働かない頭で考えているとなにかの音が聞こえた。カチャカチャと金属音が鳴り響く。寛也のズボンに装着されているベルトの音だ。その音を聞いた瞬間駿里は血の気が引いた。
「うく゛っ、ぅ、ふ゛、ん゛!!」
こんな状態で抱かれたくない。乱暴にされたくない。帰ってきたら優しくゆっくり愛のまま抱いて欲しかったのに。なんで今そんなことをするんだと駿里は頭を振り身を捩りながら寛也の陰茎から逃げようとした。だがそんな駿里の首を寛也は掴んだ。
「ぅく゛っ……。」
「お前はこの機に及んでも俺のことを拒むんだな。」
そう言いながら駿里の首を掴む手に力を入れる。駿里は段々と苦しくなっていく。掴まれている喉も痛い。段々と体の中にある酸素が失われていき駿里は顔色も悪くなっていく。その苦しみ滲んでいく駿里の顔をしばらく見たあと寛也はゆっくりと手を離した。だが猿轡をつけられているために駿里は寛也の手から解放されても上手く呼吸ができずパニックになる。
「っ、んっ、ふ、ぅ、く゛…!」
上手く息が吸えずに頭がクラクラしてきた。苦しい。段々と目の前が白くなっていく。そして駿里が意識を失いそうになったその時口に嵌められていたものが取れた。
「はあっ、はぁっ、はぁっ、ぅ、はぁっ、」
「駿里。ゆっくり息をしろ。」
先程まで乱暴で荒々しがったのに急に寛也の優しく温もりのある手で触れられて先程までのパニックが嘘のように駿里は落ち着いた。
「落ち着いたか?」
駿里が自分を落ち着かせようとゆっくりと深呼吸のような深い呼吸をしていると寛也にそう優しく問いかけられた。だが駿里はそんな寛也を睨み返した。寛也は絶対に首を絞めたりしない。こんなの自分の恋人でもなんでもない…と。だから駿里は自分の頬を撫でようとしてきた寛也の手を跳ね除けようとしたが拘束されているのでその代わりに睨み、そして顔を背けた。
「っ、さわるなっ…!!」
これまで寛也はこんなにも駿里に拒まれたことがあっただろうか。それはとても悲しくそして怒りから妬みへと変わっていく。
「まだそんな目をするか。せっかくだから見せてやろうか。橘鷹 陣にこの姿を、な。」
そう言って寛也は携帯を取りだし駿里の姿を撮影しようとしたが上手く撮れなかった。なにせ駿里が大暴れするもんだから。
「ゃ、ちかやっ、やめろってば…!」
「うるせぇな。そう喚くんじゃねぇ。やっぱ口は塞いどくか。」
「やめっ、やだっ…うぶっ、んん゛!」
余程嫌なのだろう。猿轡を加えさせられ何も喋ることが許されない駿里は涙を流しながら真っ直ぐに寛也を見つめた。その駿里の姿に寛也は酷く欲情した。自分がいなければどうしようと出来ない。何をすることも出来ない。許しを乞わなければ喋ることすらも許されないこの状況に。そして寛也は持っていた携帯を放り投げ自身のズボンに手をかけた。もう撮影することなどどうでも良くなっていた。それほどに目の前にいる駿里が可愛くて可哀想で壊したくなったのだ。
「思い出させてやる。俺がどれだけお前の事を愛していたかをな。」
「ん゛ぅっーーーー!!」
寛也は駿里の後孔に自身の陰茎を勢いよく挿れるとすぐさまピストンを開始した。大きすぎて奥まで届く。一つ一つの動きで感じてしまって苦しい。逃げたいのに拘束されていて逃げられない。
「んく゛っ、ぅ゛っ、ふ゛、んん゛!」
「思い出したか?俺の形を。二度と忘れられねぇようにしっかり体に教えこんでやる。」
寛也は駿里の腰をしっかりと掴み早く激しいピストンを繰り返す。ただでさえM字の状態で拘束されている駿里は動けないのにもっと快楽から逃げることが出来なくなってしまった。どれだけイっても終わらない。止まってくれない。
「ん゛っ、ぁ゛っ、ふ゛っ、ぅ、んん゛!」
「イきまくってんじゃねぇよ。この淫乱が。」
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