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快楽抽選箱2
番外編 夢
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「…白紙?」
寛也から見せられた紙を見て駿里は首を傾げた。
「ああ、そうだ。」
「これ間違えて入れちゃったとかじゃないの?」
内容が書かれていない紙を見て駿里はそう思った。こんなに多くの量を書いていたら1枚ぐらい間違えて白紙のものを入れていてもおかしくないと思ったからだ。
「あいつらはそんなミス絶対にしねぇよ。」
この仕事はほんの僅かなミスでも許されない。手を抜いたりちょっとのミスが原因で失敗を引き起こす。しかもそれの大体は取り返しがつかないものだ。幼い頃こら寛也と森廣によってそれを叩き込まれた志方と松下はそんな失敗をする訳が無いと寛也はそう言いきった。これは2人が考えたちゃんとしたネタだと。
「たしかにそうだ。」
「だろ?」
駿里は寛也に頷いた。たが、寛也のおかげで白紙の謎は解けたものの駿里の頭の中に他の疑問が湧いてきた。
「でも白紙って何したらいいんだろ。」
「深く考える必要はないぞ。白紙ってことは何してもいいってことだろ。」
「なるほど。」
納得したけど合ってるのかな?いやそれよりも今日寛也と2人きりで本当に良かった。もし仮に康二さんと志方さんがいたら大変なことになってた。恐ろしすぎる。何をしてもいいと言うのはドキドキ感があるけどその分怖い。最悪の場合気絶するまで抱き潰されそうだ。いや気絶しても抱かれ続けそうだ。
「お前のくじ運ほんとに良かったな。」
「だね。」
やっぱり俺の男の勘は当たってた。そう思うと駿里は嬉しくなって誇らしくなった。
「なにか俺としたいことがあったら言ってみろ。」
寛也にそう聞かれて駿里はすぐにしてもらいたいことが頭に浮かんだ。だが、中々言い出せなかった。数秒間悩むふりをして心の準備をし、やっとの思いで口を開いた。
「……膝枕とか。」
これは駿里の憧れでもあった。でも中々言い出せずにこれまで結局1度も出来たことがなかった。長い間寛也と一緒に時を過ごしてきたというのに1回も言えなかったのだ。だからこの機会を逃しては二度と出来ないと思った駿里は勇気を振り絞ってそういったのだ。
「やけに女々しいな。」
「何でもしてくれるって言ったじゃんか。」
「ああ。何でもしてやる。」
「待って寛也…っ、その…。」
駿里は寛也がソファに座り直したのを見て声をかけた。寛也は自分が膝枕をして駿里の頭を膝に乗せるつもりだ。でも違う。駿里がしたいのは…。
「どうした?」
「…してもらいたいんじゃなくて俺がしたいんだ。」
「はは、そっちか。」
思いもよらぬ事だったので驚いたが、寛也は微笑んでくれた。いつも駿里が逆転の発想をするので面白いのだ。
「いつもさ、俺寛也のこと見上げてるから逆の立場になってみたかったんだよ。」
そう言うと寛也はそうか、と優しく言って駿里の膝の上に頭を乗せた。
「実際やって見てどうだ?」
寛也にそう聞かれて駿里は悩んでいた。数秒悩んだ後自分の膝の上に頭を乗せている寛也の頭を上げて一旦自分はソファから降りた。そしてソファの上に仰向けで横になっている寛也に抱きついた。
「やっぱりこっちの方がしっくりくる。」
「襲われてぇのか?」
「襲ってきたら返り討ちにしてやる。」
「言うじゃねぇか。」
寛也は駿里の髪をわしゃわしゃと撫で回しておでこにキスを落とした。そして幸せそうに笑う駿里がまた可愛くて口にも鼻にも頬にも軽くキスをする。
「寛也は俺としたいことないの?」
自分の願いは叶えてもらった為、お返しがしたい駿里は寛也にそう聞いた。
「俺の願いはもう少しこのままでいることだな。」
寛也はそう言って駿里を少し強めに抱きしめた。強めに抱きしめられたこともあり駿里はちょっとだけ苦しくなったがそれも幸せだと思ってしまった。
「寛也の甘えん坊。」
「お前が言うな。」
寛也から見せられた紙を見て駿里は首を傾げた。
「ああ、そうだ。」
「これ間違えて入れちゃったとかじゃないの?」
内容が書かれていない紙を見て駿里はそう思った。こんなに多くの量を書いていたら1枚ぐらい間違えて白紙のものを入れていてもおかしくないと思ったからだ。
「あいつらはそんなミス絶対にしねぇよ。」
この仕事はほんの僅かなミスでも許されない。手を抜いたりちょっとのミスが原因で失敗を引き起こす。しかもそれの大体は取り返しがつかないものだ。幼い頃こら寛也と森廣によってそれを叩き込まれた志方と松下はそんな失敗をする訳が無いと寛也はそう言いきった。これは2人が考えたちゃんとしたネタだと。
「たしかにそうだ。」
「だろ?」
駿里は寛也に頷いた。たが、寛也のおかげで白紙の謎は解けたものの駿里の頭の中に他の疑問が湧いてきた。
「でも白紙って何したらいいんだろ。」
「深く考える必要はないぞ。白紙ってことは何してもいいってことだろ。」
「なるほど。」
納得したけど合ってるのかな?いやそれよりも今日寛也と2人きりで本当に良かった。もし仮に康二さんと志方さんがいたら大変なことになってた。恐ろしすぎる。何をしてもいいと言うのはドキドキ感があるけどその分怖い。最悪の場合気絶するまで抱き潰されそうだ。いや気絶しても抱かれ続けそうだ。
「お前のくじ運ほんとに良かったな。」
「だね。」
やっぱり俺の男の勘は当たってた。そう思うと駿里は嬉しくなって誇らしくなった。
「なにか俺としたいことがあったら言ってみろ。」
寛也にそう聞かれて駿里はすぐにしてもらいたいことが頭に浮かんだ。だが、中々言い出せなかった。数秒間悩むふりをして心の準備をし、やっとの思いで口を開いた。
「……膝枕とか。」
これは駿里の憧れでもあった。でも中々言い出せずにこれまで結局1度も出来たことがなかった。長い間寛也と一緒に時を過ごしてきたというのに1回も言えなかったのだ。だからこの機会を逃しては二度と出来ないと思った駿里は勇気を振り絞ってそういったのだ。
「やけに女々しいな。」
「何でもしてくれるって言ったじゃんか。」
「ああ。何でもしてやる。」
「待って寛也…っ、その…。」
駿里は寛也がソファに座り直したのを見て声をかけた。寛也は自分が膝枕をして駿里の頭を膝に乗せるつもりだ。でも違う。駿里がしたいのは…。
「どうした?」
「…してもらいたいんじゃなくて俺がしたいんだ。」
「はは、そっちか。」
思いもよらぬ事だったので驚いたが、寛也は微笑んでくれた。いつも駿里が逆転の発想をするので面白いのだ。
「いつもさ、俺寛也のこと見上げてるから逆の立場になってみたかったんだよ。」
そう言うと寛也はそうか、と優しく言って駿里の膝の上に頭を乗せた。
「実際やって見てどうだ?」
寛也にそう聞かれて駿里は悩んでいた。数秒悩んだ後自分の膝の上に頭を乗せている寛也の頭を上げて一旦自分はソファから降りた。そしてソファの上に仰向けで横になっている寛也に抱きついた。
「やっぱりこっちの方がしっくりくる。」
「襲われてぇのか?」
「襲ってきたら返り討ちにしてやる。」
「言うじゃねぇか。」
寛也は駿里の髪をわしゃわしゃと撫で回しておでこにキスを落とした。そして幸せそうに笑う駿里がまた可愛くて口にも鼻にも頬にも軽くキスをする。
「寛也は俺としたいことないの?」
自分の願いは叶えてもらった為、お返しがしたい駿里は寛也にそう聞いた。
「俺の願いはもう少しこのままでいることだな。」
寛也はそう言って駿里を少し強めに抱きしめた。強めに抱きしめられたこともあり駿里はちょっとだけ苦しくなったがそれも幸せだと思ってしまった。
「寛也の甘えん坊。」
「お前が言うな。」
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