極道の密にされる健気少年

安達

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快楽抽選箱2

番外編 やり直し

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「お前と過ごせるならなんでも幸せだ。だが、強いて言うならお前からなにかして欲しい。」

「例えば?」

「ここにキスをするとかだな。」



寛也は駿里の唇をムニムニと触りながらそう言った。そしてそのまま顔を近づけ軽く口付けをした。駿里にもこんな風にして欲しいという事だろう。



「いつも俺からで駿里からしてくれることは少ねぇだろ?」

「言われてみればそうかも。」



寛也が俺にキスやりすぎてるって言うのもあると思うんだけどね。1回キスされたら後頭部掴まれてなかなか離してくれないし、暇さえあれば口を合わせてくる。帰宅時、出勤前、起床時、就寝時は当たり前に最近はご飯中までもしてくるのだ。酷い時は自分でご飯を食べさせてくれない。全部口移しで食べさせてくる。この前なんか2人でゆったりと映画を見ている時も映画なんてそっちのけで深い深いディープキスをしてきた。おかげで映画の内容は全く覚えていない。幸せだからいいんだけどさ。



「考えてることが顔に出てるぞ。」

「うそっ…!」



頬を撫でられながら寛也に笑わられ駿里は驚いた。まさか顔に出ていたとは…。だが、これは前にも松下に言われた気がする。気をつけなければと駿里は顔を引きしめた。それがまた寛也にとっては可愛くて仕方がない。



「箱とってくるからちょっと待ってろ。」



駿里の頭を少し乱暴に撫で寛也は箱を取りに行った。その箱は近くにあった様で寛也は直ぐに戻ってきた。



「何が出るか楽しみだな。」

「だね。」



駿里はワクワクしながら軽く手を箱の中に突っ込んで1番上にあった紙を引いた。いつも奥から引いてろくなものが出ないため今日は上のあたりの紙を引こうと決めていたのだ。引いた紙を寛也には見えないようにこっそり見ると内容が面白く駿里は思わず笑ってしまった。



「あはは、見てよこれ。」



駿里があまりにも面白そうに笑うのでコメディー系のものが出たのかと寛也も内心胸を高鳴らせた。だが、その高鳴りは紙を見た瞬間一気に消え去った。なぜなら『松下 康二にキス』と書いてあったからだ。堪らず寛也は駿里から紙を奪い取り破った。そのままゴミ箱の中に投げ入れ駿里を引き寄せる。



「たく、ろくなもん入れてねぇなあいつらは。それよりもお前は俺のだろうが。何笑ってんだよ。」



嫉妬した寛也に駿里は頬を掴まれて上を向かされた。顔を見るだけで怒っているのがわかる。機嫌取りをしなくてはと駿里はとりあえずニコッと笑ってみた。



「はぁ…お前は。やり直しだ。もう1回引け。」



駿里にそんな可愛い笑顔を見せられたら許すしかなくなる。寛也は駿里の頭をポンポン撫でながらもう一回引くように急かしてきた。



「それありなの?!」

「俺がアリと言えばアリになる。」

「なんだそれ、変なの。寛也の特権?」

「ああ、そんな所だ。いいから早く引け。」



早く松下が作ったであろうあの紙のことを忘れたかった寛也は駿里の腕を掴み箱の中に手を入れさせた。



「もうせっかちだな。」

「お前がトロイんだ。」



先程上の方の紙を引いてまぁまぁマシなものが出たので駿里は引き続き上の方を引こうとした。なぜなら前引いたものに比べれば体的にも楽だし恥ずかしい思いをしないで済むからだ。3人に見られる恥ずかしさは半端ではない。それに寛也1人でも起き上がれなくなることがあるのにそれに加えて松下と志方まで入ってこられたら一日ベットコースになる恐れがある。今回は寛也と2人だが明日は3人かもしれない。だから駿里は上の方に激しくないものがあると踏んで2度目も上の方から引きそれを試そうとしていたのだ。



「これはいい内容な気がする。」



駿里は悩むことなく手に当たった紙を引き出した。その中身を恐る恐る見ると…。



「あ…。」

「どうした。俺にも見せてみろ。」



そう言われて駿里が寛也にも見えるように紙を広げた。が、案の定寛也は顔を顰めた。なぜなら今回出た内容も先程と同じようなものだったからだ。



「2個もこんなん入れてんのかよ。」



此度の内容は『松下 康二を3分間抱きしめる』というものだった。松下バージョンが2つもあるのなら志方も数個あるだろう。それだけでは無い。寛也は駿里は上の方から引いたのを見ていた。ということは引きやすいように松下達が上の方に置いていたことになる。その事に呆れた寛也は再び紙を破り捨てた。さっきよりも少しばかり乱暴なのは気のせいだろうか。



「やり直しする?」

「当たり前だ。」



寛也にそう言われて駿里は自分から紙を引いた。3回目となればドキドキ感もなくなってくるので駿里は引いた瞬間寛也に見せた。彼の顔色を伺いながら紙に何が書いてあるのか考える。嬉しそうに笑っている時点で松下と志方の関わりは無さそうだ。となれば2人でできる幸せなことなのだろうか。デートなのか、あるいは旅行なのか、それとも違う何かなのか、駿里は色んな妄想を膨らませた。そして胸を高鳴らせて寛也の腕を掴んだ。



「寛也、俺にも見せて。」

「ああ。今回は楽しめそうなものが出たぞ。」
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