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齟齬
113話 禁止 *
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「ち゛か、っや、…っんん!!…、ああ!っあ゛!……いっ、か゛ぃ……とは゛っ、てぇ!…あっあ、っあ!!…、うぁっ!……」
「あ?俺はちゃんとやる前に警告したじゃねぇか。後になって文句言うなってよ」
確かに聞いた。でも昼にもあれだけやったんだから、まさかこんなにするなんて思わないじゃないか、と力の入らない手と足で無駄だとわかりながらも駿里は必死に抵抗をしている。
「嫌がってる割にはお前のペニス、ビンビンになってるな。」
寛也がこれはどう説明すんだよ、というように駿里の陰茎の亀頭をカリカリと刺激する。
「あ゛ぁっ、!…い、っく、!あっあっあっ!!…だめぇ、…っん゛あ!!」
絶頂を数えられなくなるほど迎えた駿里の射精液は透明になっていた。それなのにまだ元気な自分の陰茎には流石に驚く。
「んあっ!!、…あっ、あっあっあっ!!…、う゛ぁ、!ひっ!…ちが、ぁ゛っう!」
駿里は寛也とのこの行為が嫌なわけではない。だか、流石にイキすぎて苦しいのだ。一回止まって休憩をさせて欲しい、と言いたいけど有り余るほどの快楽が注がれ続けてうまく話せなかった。
「何が違ぇだよ。物欲しそうに立たせてるくせによく言う」
どれだけ達しようが寛也からの快楽が注がれて触れられたら辛くても勃起してしまうのだ。寛也はそれがわかっているはずなのに止まってくれない。駿里がよがればよがるほどもっと乱れさせたくなるのだ。
それもあって駿里は意識が飛びそうになっていた。
「あ、あっあっ!…んん!、っんあ!…はぁ、…っんふっ、!…、っん゛、ん!」
だんだんと駿里の声が小さく、か細くなっていく。
「おい駿里、まだ寝るな」
「ああっ…もぅ、っむりぃ、…っあぁあ…ん、っん…、っんあ」
「しょうがねぇな。そろそろ出すっ、それまでは絶対に寝るな」
その言葉を聞いた駿里は意識が飛びそうになりながら必死に耐えていた。
「駿里」
寛也はそう言って駿里の中に出した。
「………ぁ、つい…」
自分の中に温かい寛也の射精液入ってきたのを感じそれを合図にしたように目を閉じて夢の中へといった。
眠ってしまった駿里にキスを落とし優しく頭を撫でた。そして愛おしそうに見つめたあと腫れ物を扱うかのように丁寧に風呂に入れた。寛也はお風呂から上がりベッドに優しく下ろすと自分も入った。駿里を抱きしめ目をつぶった。
*******************
朝、寛也が仕事へ行く前駿里を起こした。
「駿里、仕事に行ってくる」
目を開けるのがやっとの駿里は小さく頷いて再び目を閉じた。
「ゆっくり休んでろ。夕方頃に帰ってくるからな」
寛也はキスを落としそう言ったあと仕事へ向かっていった。
その後世話係として松下が来た。
お昼をまわってもなかなかリビングに出てこなかった駿里を呼びに寝室へ向かった。
「駿里大丈夫か?」
「………っ、うごけない」
ガラガラの声で目線だけ松下に向けてそう言った。
「今日はこれまでの中で一番ひでぇな。運んだら腰が痛むだろうからご飯持ってくる。ちょっとだけ待ってろ」
リビングに一旦戻ってご飯を取りに行き直ぐに寝室に来た。
「先に水だけ飲め。喉痛てぇだろ」
松下はストローをさしたコップに水を入れて駿里に飲ませた。
「痛いだろうから喋らなくていいからな、食べれそうなら頷いてくれ」
駿里は小さく頷いた。それを見た松下は少量スプーンに乗せて駿里の口元まで移動させた。
松下は全て食べ終えるまで駿里のペースでゆっくりと食べさせた。
「康二さん、ありがとう」
ガラガラの声が少しマシになった駿里が松下にお礼を言った。
「いいよ。気にすんな、今日俺ここで仕事するからなんか欲しいもんあったらいつでも言えよ。パソコン取りに行ってくるな」
「うん。ほんとにありがと」
そう言ってリビングに行って戻ってきた松下の手にはパソコンとコーヒーがあった。
「ゆっくり休んでろ。」
松下が駿里の目に手を当てた。柔らかくて暖かい手が目に添えられたことで駿里は心地よくなった。でも昼まで寝ていたこともあり寝れそうにないので松下を見た。
「どうした?」
「俺こんな調子じゃ、いつか歩けなくなっちゃいそうだよ。今日という今日は怒ってやる」
「お前組長のとこ大好きだから怒れねぇだろ」
結果が目に見えてんぞー、と言う顔をして松下がパソコンをカタカタしている。
「そんなことない!」
「どうだかな。で、どんなふうに怒るんだよ。」
松下はパソコンをタイピングしていた手を止め、悪い顔をして駿里の方を見た。言葉に出さなくとも松下が無理だろうけどなと思っているのが分かる。
「3日間セックス禁止にする」
駿里が真剣な顔をして言った。それだけ本気なのだろう。
「あー、それなら組長相当堪えるだろうな。でもお前耐えられんのか?」
「耐えられるに決まってる!ベッドの上から動けないほどやられてちゃご飯もまともに食べられなくなるから」
「3日後どうなってるか楽しみにしとくぜ」
「康二さん俺に出来ないと思ってるでしょ!俺本気で頑張る」
松下が、ハハっと笑いながら言うので駿里は本気であることを何とかして伝えようとした。
「思ってない思ってない、応援してるって」
一ーー俺は何の応援してんだよ。
松下は自分で言っておきながら変な発言をしたと思ってしまった。
「頑張る」
「とりあえず組長帰ってくるまで眠くなくても寝とけ。あっ待て、湿布貼ってねぇわ。 うつ伏せになれるか?」
「うん。何から何までありがとう」
「いいよ。どこ痛い?」
松下は駿里が手を当てたところに湿布を入っていった。
「康二さんここもお願い」
「肩も痛ぇの?あー、ここ傷あるから湿布貼れねぇよ。傷の手当だけしとくな」
駿里の肩には寛也が噛んだ痛々しい噛み跡があった。噛み跡だけでなく無数のキスマークもある。
そして、噛み跡の部分に消毒をして大きめの絆創膏を貼った。
「よし、終わり。戻っていいぞ」
駿里はゆっくりとうつ伏せから仰向けになった。
「康二さん、俺眠くなって来ちゃったからもし帰る時も寝てたら起こして欲しい」
「分かった。それまでしっかり体を休めろ。おやすみ駿里。」
「おやすみなさい」
松下は駿里が寝やすいように部屋の電気を消して、デスクに着いている灯りをつけた。しばらくして駿里が寝たようで寝息が聞こえだした。そして、はだけている毛布を肩までしっかり掛けてやり駿里が風邪をひかないようにした。
「お前は寝顔も最高に可愛いな」
優しく頭を撫でたあと近くのデスクに戻った。
夕方になるまで駿里は1回も起きなかった。起こしてと言われたが、気持ちよさそうに寝ていたので松下は駿里を起こさずに寝室を出た。
「組長、お疲れ様です。駿里はまだ寝ています」
「ああ、お前もな。分かった」
「失礼致します」
一礼したあと松下はリビングを後にした。
寛也は軽くご飯を食べたあと駿里が眠る寝室へ向かった。駿里はまだ眠っていたので寛也もベッドの中に入った。
数時間後駿里が目を覚ますと、隣に自分のことを見ている寛也の姿があった。
「うわっ!びっくりした」
「おはよう」
「…っ、おはよ。俺怒ってるんだからね」
怒ってても可愛すぎる駿里に寛也は口角が自然と上がった。
「俺が抱きすぎたから怒ってんのか?」
「暫くやらない」
「まじかよ。しばらくってどのくらいだ?」
寛也はそういったもののこいつの方が先に限界が来て誘ってくるだろう、と思っていた。
「3日」
「は?長すぎだろ。もっと短くしろ」
さすがに寛也も3日となれば耐えられる自信がなかった。
「やだね」
「駿里、頼む」
寛也は駿里に顔を近づけておでこ同士をくっつけた。そして優しく頭を撫でながら言った。
「……、っそれずるい」
「俺はお前のためを思って言ってんだぞ。3日後解禁されたあと絶対にお前のことを抱き潰してしまうからな」
駿里はあとのことを考えていなかった。確かに寛也の言う通りだ。
「1日にする」
「ありがとな。今日は手厚く看病するから安静にしてろ」
「ありがと」
松下の言う通りになってしまったので少し悔しくなった。でもこれは自身の保身のためだ。駿里はそう言い聞かせた。
「気にすんな、もう少しだけ寝とけ。俺も隣で少しだけ寝るな」
寛也は駿里を抱きしめ目をつぶった。
「あ?俺はちゃんとやる前に警告したじゃねぇか。後になって文句言うなってよ」
確かに聞いた。でも昼にもあれだけやったんだから、まさかこんなにするなんて思わないじゃないか、と力の入らない手と足で無駄だとわかりながらも駿里は必死に抵抗をしている。
「嫌がってる割にはお前のペニス、ビンビンになってるな。」
寛也がこれはどう説明すんだよ、というように駿里の陰茎の亀頭をカリカリと刺激する。
「あ゛ぁっ、!…い、っく、!あっあっあっ!!…だめぇ、…っん゛あ!!」
絶頂を数えられなくなるほど迎えた駿里の射精液は透明になっていた。それなのにまだ元気な自分の陰茎には流石に驚く。
「んあっ!!、…あっ、あっあっあっ!!…、う゛ぁ、!ひっ!…ちが、ぁ゛っう!」
駿里は寛也とのこの行為が嫌なわけではない。だか、流石にイキすぎて苦しいのだ。一回止まって休憩をさせて欲しい、と言いたいけど有り余るほどの快楽が注がれ続けてうまく話せなかった。
「何が違ぇだよ。物欲しそうに立たせてるくせによく言う」
どれだけ達しようが寛也からの快楽が注がれて触れられたら辛くても勃起してしまうのだ。寛也はそれがわかっているはずなのに止まってくれない。駿里がよがればよがるほどもっと乱れさせたくなるのだ。
それもあって駿里は意識が飛びそうになっていた。
「あ、あっあっ!…んん!、っんあ!…はぁ、…っんふっ、!…、っん゛、ん!」
だんだんと駿里の声が小さく、か細くなっていく。
「おい駿里、まだ寝るな」
「ああっ…もぅ、っむりぃ、…っあぁあ…ん、っん…、っんあ」
「しょうがねぇな。そろそろ出すっ、それまでは絶対に寝るな」
その言葉を聞いた駿里は意識が飛びそうになりながら必死に耐えていた。
「駿里」
寛也はそう言って駿里の中に出した。
「………ぁ、つい…」
自分の中に温かい寛也の射精液入ってきたのを感じそれを合図にしたように目を閉じて夢の中へといった。
眠ってしまった駿里にキスを落とし優しく頭を撫でた。そして愛おしそうに見つめたあと腫れ物を扱うかのように丁寧に風呂に入れた。寛也はお風呂から上がりベッドに優しく下ろすと自分も入った。駿里を抱きしめ目をつぶった。
*******************
朝、寛也が仕事へ行く前駿里を起こした。
「駿里、仕事に行ってくる」
目を開けるのがやっとの駿里は小さく頷いて再び目を閉じた。
「ゆっくり休んでろ。夕方頃に帰ってくるからな」
寛也はキスを落としそう言ったあと仕事へ向かっていった。
その後世話係として松下が来た。
お昼をまわってもなかなかリビングに出てこなかった駿里を呼びに寝室へ向かった。
「駿里大丈夫か?」
「………っ、うごけない」
ガラガラの声で目線だけ松下に向けてそう言った。
「今日はこれまでの中で一番ひでぇな。運んだら腰が痛むだろうからご飯持ってくる。ちょっとだけ待ってろ」
リビングに一旦戻ってご飯を取りに行き直ぐに寝室に来た。
「先に水だけ飲め。喉痛てぇだろ」
松下はストローをさしたコップに水を入れて駿里に飲ませた。
「痛いだろうから喋らなくていいからな、食べれそうなら頷いてくれ」
駿里は小さく頷いた。それを見た松下は少量スプーンに乗せて駿里の口元まで移動させた。
松下は全て食べ終えるまで駿里のペースでゆっくりと食べさせた。
「康二さん、ありがとう」
ガラガラの声が少しマシになった駿里が松下にお礼を言った。
「いいよ。気にすんな、今日俺ここで仕事するからなんか欲しいもんあったらいつでも言えよ。パソコン取りに行ってくるな」
「うん。ほんとにありがと」
そう言ってリビングに行って戻ってきた松下の手にはパソコンとコーヒーがあった。
「ゆっくり休んでろ。」
松下が駿里の目に手を当てた。柔らかくて暖かい手が目に添えられたことで駿里は心地よくなった。でも昼まで寝ていたこともあり寝れそうにないので松下を見た。
「どうした?」
「俺こんな調子じゃ、いつか歩けなくなっちゃいそうだよ。今日という今日は怒ってやる」
「お前組長のとこ大好きだから怒れねぇだろ」
結果が目に見えてんぞー、と言う顔をして松下がパソコンをカタカタしている。
「そんなことない!」
「どうだかな。で、どんなふうに怒るんだよ。」
松下はパソコンをタイピングしていた手を止め、悪い顔をして駿里の方を見た。言葉に出さなくとも松下が無理だろうけどなと思っているのが分かる。
「3日間セックス禁止にする」
駿里が真剣な顔をして言った。それだけ本気なのだろう。
「あー、それなら組長相当堪えるだろうな。でもお前耐えられんのか?」
「耐えられるに決まってる!ベッドの上から動けないほどやられてちゃご飯もまともに食べられなくなるから」
「3日後どうなってるか楽しみにしとくぜ」
「康二さん俺に出来ないと思ってるでしょ!俺本気で頑張る」
松下が、ハハっと笑いながら言うので駿里は本気であることを何とかして伝えようとした。
「思ってない思ってない、応援してるって」
一ーー俺は何の応援してんだよ。
松下は自分で言っておきながら変な発言をしたと思ってしまった。
「頑張る」
「とりあえず組長帰ってくるまで眠くなくても寝とけ。あっ待て、湿布貼ってねぇわ。 うつ伏せになれるか?」
「うん。何から何までありがとう」
「いいよ。どこ痛い?」
松下は駿里が手を当てたところに湿布を入っていった。
「康二さんここもお願い」
「肩も痛ぇの?あー、ここ傷あるから湿布貼れねぇよ。傷の手当だけしとくな」
駿里の肩には寛也が噛んだ痛々しい噛み跡があった。噛み跡だけでなく無数のキスマークもある。
そして、噛み跡の部分に消毒をして大きめの絆創膏を貼った。
「よし、終わり。戻っていいぞ」
駿里はゆっくりとうつ伏せから仰向けになった。
「康二さん、俺眠くなって来ちゃったからもし帰る時も寝てたら起こして欲しい」
「分かった。それまでしっかり体を休めろ。おやすみ駿里。」
「おやすみなさい」
松下は駿里が寝やすいように部屋の電気を消して、デスクに着いている灯りをつけた。しばらくして駿里が寝たようで寝息が聞こえだした。そして、はだけている毛布を肩までしっかり掛けてやり駿里が風邪をひかないようにした。
「お前は寝顔も最高に可愛いな」
優しく頭を撫でたあと近くのデスクに戻った。
夕方になるまで駿里は1回も起きなかった。起こしてと言われたが、気持ちよさそうに寝ていたので松下は駿里を起こさずに寝室を出た。
「組長、お疲れ様です。駿里はまだ寝ています」
「ああ、お前もな。分かった」
「失礼致します」
一礼したあと松下はリビングを後にした。
寛也は軽くご飯を食べたあと駿里が眠る寝室へ向かった。駿里はまだ眠っていたので寛也もベッドの中に入った。
数時間後駿里が目を覚ますと、隣に自分のことを見ている寛也の姿があった。
「うわっ!びっくりした」
「おはよう」
「…っ、おはよ。俺怒ってるんだからね」
怒ってても可愛すぎる駿里に寛也は口角が自然と上がった。
「俺が抱きすぎたから怒ってんのか?」
「暫くやらない」
「まじかよ。しばらくってどのくらいだ?」
寛也はそういったもののこいつの方が先に限界が来て誘ってくるだろう、と思っていた。
「3日」
「は?長すぎだろ。もっと短くしろ」
さすがに寛也も3日となれば耐えられる自信がなかった。
「やだね」
「駿里、頼む」
寛也は駿里に顔を近づけておでこ同士をくっつけた。そして優しく頭を撫でながら言った。
「……、っそれずるい」
「俺はお前のためを思って言ってんだぞ。3日後解禁されたあと絶対にお前のことを抱き潰してしまうからな」
駿里はあとのことを考えていなかった。確かに寛也の言う通りだ。
「1日にする」
「ありがとな。今日は手厚く看病するから安静にしてろ」
「ありがと」
松下の言う通りになってしまったので少し悔しくなった。でもこれは自身の保身のためだ。駿里はそう言い聞かせた。
「気にすんな、もう少しだけ寝とけ。俺も隣で少しだけ寝るな」
寛也は駿里を抱きしめ目をつぶった。
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