とある社畜の単身赴任記

久保 倫

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辞令を受ける

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「久保 倫 2022年5月1日付で九州某県の工場勤務を命じる。」

 かくの如く辞令が交付された以上、それに従い赴任するのは、社畜たるもの当然のこと。

 家族は、大学受験を控えた息子と小学3年の娘がいる。
 妻もパートではあるが仕事がある。

 当然、単身赴任せざるを得ない。


 まぁ、それはいい。

 問題は辞令の日付である。


 2022年5月1日は、日曜日である。


 全国の学生さんも、お休みである。
 普通の会社も、お休みである。
 官公庁も、お休みである。

 当然、わが社も休みだ。
 工場は稼働しているので、出社している人もいるが、転勤に伴い発生する、各種事務手続きを処理するような人は、お休みである。

 どないせいって言うねん。

 という訳で、今日は酒飲んで寝る。
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