とある社畜の単身赴任記

久保 倫

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B企業とは

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 本日は月曜日。

 平日なので、子供たちは学校に行った。
 嫁さんもパートに出勤。

 私?

 無論出勤、と言いたいが出勤していない。

 日曜に異動の辞令を出すようなバカ企業な勤め先であるが、ブラック企業ではない。
 5月2日は、全社挙げての計画年休の日である。
 休める社員は、年休を取得し休むのである。

 前に言ったように工場は稼働しているため、出勤している人はいる。
 私も、来年は出社するだろう。GW関係なしに働く勤務になっているので、それは仕方ない。
 しかし、今年は休む。

 新しい配属先の上司もいない。事務手続きを処理する人もいない。
 
 そんな状況で誰が行くかと。
 それに3日間の赴任先への移動休暇を消化せねばならないし。
 今日は、単身赴任で住むことになる家の鍵を受け取り、業者が運び込む家財道具を受け取り、不足する物を買いそろえる日とした。

 ちなみに運び込まれる家財道具は、単身赴任のために買いそろえた品。
 ただ、掃除機と洗濯機、自宅で使っているものを持って行け、と嫁さんに言われ、引っ越し業者に頼んで配送してもらうことにした。
 業者の費用は、会社持ちなので気にはしない。

 掃除機、買って8年は、まぁいいとしよう。

 問題は洗濯機。

 生産年2005年。

 耐用年数、なんて言葉はどこへやらな代物である。
 ほんと、笹本祐一先生の描くジャンクヤードから引っ張り出してきたような代物。

 西暦2025年までもつかどうか。
 私は、不可能に、秘蔵のダークラムネルソン・ブラッドを賭ける。


 皆さんなら、どちらに賭けますか? 
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