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25 小林勝也1(従兄のガチムチ警察官/40歳) 少し嘔吐描写

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警察官である小林勝也は夜間見回りのため、市内を自転車で巡回していた。
 
するとこちらに向かって男が歩いているのが見え、勝也はチラリと視線を向けた。
 
少し疲れた様子で歩いており、足取りは重そうだった。きっと残業でもして疲れているのだろうと思い、再び前を向いて自転車を漕ぐ。
 
しかし、すれ違った瞬間、知人だと気づいて自転車を止めた。
 
 
 
「久弥!!」
 
「…あ、勝くんだ。見回り中?お疲れー」
 
 
 
慌てて声をかけたのは、従弟の結城久弥だった。小林は自転車から降りて久弥に近づいた。
 
相変わらずフワフワと笑い、可愛い顔をしている。
 
ハッとした小林はブンブンッと頭を振り、邪になりつつあった思考を遮断した。
 
目の前には久しぶりに見る結城の姿があったが、どこか少し疲れている印象で、小林は心配そうな目で尋ねた。
 
 
 
「…疲れているのか?仕事が大変なのか?それとも体調でも悪いか?」
 
「え?別に普通だけど。俺、疲れてるように見える?」
 
 
 
結城はニコッと笑い、小林の顔を見ている。
 
じいっと観察するように見つめてみたが、やはりどこか顔色が悪そうで、心配になった小林は結城に言った。
 
 
 
「顔色が悪い、ような気がする。それに少し前より痩せたような…」
 
「えー、俺、結構元気だけど…あ。…うん、元気元気」
 
 
 
何か不思議な間があったような気がした。いや、あった。
 
もう一度訪ねてみる。
 
 
 
「顔色が悪いな。今日は何をしていた?明日が日曜日とはいえ、こんな遅くまで…。…おい、久弥、してきたか?」
 
「ん?んーん?んー、何もしてないよー」
 
 
 
明らかに挙動不審である。思い当たる節があり、小林はジトリとした目で結城を見た。
 
きっとそうに違いない、と確信した。
 
 
 
「…何人だ、言え。一人か?それとも二人か?それとも…」
 
「二人だよっ、二人だけっ」
 
「やっぱり、してるんじゃないかっ」
 
「ん~、あははー」
 
 
 
小林は結城の趣味とも言える普段の行動を知っていた。そう、結城の淫らな性癖は昔からで、小林も餌食になった一人である。
 
結城の貞操観念は人とは違い、快楽をとても好んでいる。恋人でもない者と体を繋げ、快楽に喘ぐ姿は思い出すだけでも勃起しそうなほどだ。
 
小林は従兄として、結城を心配していた。それに、少しばかりの独占欲、もしくは執着心のようなものも感じている。
 
それを知ってか知らずか、結城はよく男に体を許しているし、楽しんでいる。
 
別に自分は結城の恋人ではないし、家族でもない。だが、知らない仲ではないのだ。
 
ジトッと結城を見て、小林がズンズンと近づいていく。
 
ガシッと手を掴まれた結城は少し目を丸くし、ニコニコして小林を見た。
 
 
 
「勝くん、どうしたの?ちょっと目が…ヤバイ?」
 
「久弥、本当に顔色が悪いみたいだが、今日は何をしたんだ?もしかして、痛いことでもされたか?それともレイプ…」
 
「えっ、違うよっ。誰にも襲われてないよー」
 
 
 
結城は慌てて顔を振り、違うと主張した。それは本当なようで、小林は少しホッとして胸を撫で下ろした。
 
それならば、何故結城の顔色が悪いのだろうか。小林は少し落ち着いた声音で尋ねてみる。
 
 
 
「久弥、怒らないから言え。具合が悪いのか?」
 
「えー…、そのお…、あはっ。実は処理する時間がなくて、まだ中に入ってて…」
 
「…アレが?」
 
「うん、アレが。二人同時に来るもんだから、もう一人のは飲んじゃって、ちょっと胃が気持ち悪いかも?」
「……」
 
「勝くん?」
 
 
 
結城の言葉に眩暈を覚え、小林は結城の両肩に手を置いたまま俯いてしまった。
 
不思議そうに首を傾げ、結城は小林に視線を向けている。
 
黙ったまま何も言わない小林に焦れ、結城が困ったように笑っている。しかし、少し具合が悪いのも実はあり、青くなった顔で小林に言った。
 
 
 
「勝くん、俺、ちょっと早く帰りたいから、話がないならもう行くね。じゃあ」
 
「待て、久弥」
 
「…何?」
 
 
 
弱々しい結城の声に、小林が呼び止めるように結城の手を掴んだ。
 
結城の顔色がまた少し悪くなったようで、笑顔も暗い。もしかすると体調が悪くなってきているのかもしれない。小林は少し早口で結城に言った。
 
 
 
「俺の家に来い。この道だと俺の家の方が近いし、風呂場もちゃんとしてるから、処理も楽に出来る」
 
「え、っと、いいよ。俺、別に…」
 
「抵抗するならわいせつ罪で逮捕するぞ」
 
「え…、俺、別に露出狂じゃないよ」
 
「お前は動くわいせつ物だ。露出しながら歩くわいせつ物と同じようなもんだろ」
 
「言い方酷くない?」
 
「どうでもいいから、一緒に家に帰るぞ。ほら、倒れる前に行くぞ」
 
「もー」
 
 
 
動くわいせつ物とまで言われ、流石の結城も少し悲しくなったらしい。小林に手を引かれ、しぶしぶと付いていくことにした。
 
小林は巡回が終われば帰宅する予定となっていたため、署に連絡して直帰することにした。
 
数分で小林の家に到着したが、その頃になれば結城の顔色が益々悪化しており、気持ち悪そうに口を押えている。
 
溜め息を吐きながら、小林は結城に言った。
 
 
 
「ほら、見てみろ。こんな状態で家に帰っても、お前、ろくに処理しないまま寝るつもりだったろ」
 
「ううう…、吐きそう…」
 
 
 
力の入らない結城の体を抱え、小林はそのままトイレに入った。
 
グッタリと座り込み、結城が真っ青な顔で俯いている。小林は仕方なく背中をさすり、便器に結城の顔を向けた。
 
 
 
「吐くならさっさと吐け」
 
「うううー…、吐きたいのに、吐けないー…」
 
「ああもう、何やってんだバカ。ちょっと口に指入れるから、我慢しろよ」
 
「うー…、…んぐうっ、うううっ、うぐっ、うえ゛っ、お゛え゛ええっ」
 
 
 
小林の太く長い指が喉奥に入り、結城は少し涙目で胃の中身を吐き出した。
 
何度も指で喉奥を弄られ、全てを吐き出してしまった。
 
ジャーッと水が流れ、小林は手を洗って結城の体を抱えた。
 
ヒョイッと軽く横抱きにされ、結城はその拍子にまた少し吐き気を覚えて、気持ち悪そうにしている。
 
 
 
「ううっ、おえ…っ」
 
 
 
小林は警察官であり、結城より身長も高く体重もある。
 
毎日体を鍛えているため、体はガッチリと筋肉が盛り上がっているし、腹筋も割れている。結城を抱えるくらい朝飯前である。
 
気持ち悪そうな結城を抱えて、次に向かったのは風呂場だった。
 
今から結城の後ろの処理をするつもりのようで、モジモジとしながら結城は少し抵抗してみせた。
 
 
 
「勝くん…、俺、自分で処理するから」
 
「そんなヘロヘロな状態で出来るのか?どうせ適当に掻き出して終わるんだろう?後で腹下して苦しむのは久弥だぞ。大人しくしてろ」
 
「ううう…」
 
 
 
実はすでに少し腹が痛くなり始めていた結城は、小林の言葉を聞いて静かになった。
 
それを見た小林はまた溜め息を吐き、結城の顔をジトリとねめつけるように見る。
 
 
 
「自業自得だ。これ以上腹が痛くなる前に処理するぞ」
 
「うん」
 
 
 
諦めた様子の結城は体から力を抜き、小林に全て任せることにした。
 
正直、もう動くのも辛く、面倒だったのが本音である。
 
小林は上着を脱ぎ、ズボンを捲る。
 
次に、結城の服に手をかけ、全裸にしていった。
 
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