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怒り狂って魔力を放出したらダンジョンを一撃で消滅させました
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「しかし、騎士団長。クラリスを前線に立たすのは俺は反対だ」
私はエミールがここで、また反対するとは思ってもいなかった。
「何故、騎士でも魔術師でも無いクラリスが前線に立つんだ。危険すぎるだろう!」
エミールはまだ納得していないようだった。婚約者に心配してもらって嫌な気分はしないが、皆困った顔をしていた。
「しかし、殿下、クラリス様は自ら進んで前線に立って頂けると申し出て頂いたのです」
騎士団長が反論してくれた。
「しかし、前線は危険だろう」
「騎士の損傷率が既に3割を超えており、今は討伐を勧めるよりも、現状維持するのが精一杯です。危機的状況なのです。これでうまくいかない場合は、総動員令をかける用意を国王陛下もしていらっしゃいます」
騎士団長が裏の話をし出した。そこまで逼迫しているとは私も思っていなかった。
「しかし、クラリスを出すのは」
「エミール様。私は魔術の制御が難しくて、中々魔術の訓練も出来ない状態でしたが、ダンジョンの周りには民家も無く、思う存分攻撃して良いとカンダベル先生からも言われております。私の前に人がいなければ問題ないでしょう」
私が説得しようとした。
「しかし、クラリス。魔物が襲ってきたらどうするのだ」
「魔術師団長はじめ皆さんで守って頂けるとのことですので、問題はないかと」
私は取りあえず、魔術師団長達を信頼していた。王宮で色々やらかした時に、王妃様から私を庇ってくれたのだ。
「もともと、スタンピードが始まった当初、聖女も含めた騎士団の全力を持ってダンジョンを制圧していればクラリス様にご無理を言うこともなかったのです。教会がごねたので、絶好の討伐機会を逃したのです」
騎士団長は聖女とダンケルを睨み付けた。
「しかし、ゴモラの街の防衛をすると言うことに多数決で決まったでは無いですか」
ダンケルが言い出したが、
「我々にも聖女様に遠慮があったのです。しかし、もう遠慮している余裕はありません。ここは、使える者は何でも使いたいというか、使わせて頂きます」
魔術師団長も横から援護していた。
「しかし」
「殿下、時間が無いのです」
騎士団著の言葉にエミールはやっと黙ってくれた。
「では、早速に取りかかってくれ。1時間後にダンジョンに向けて進軍する」
騎士団長が全員に指示した。
私はそれまで手持ち無沙汰だった。
「クラリス、何故志願してきたんだ。ここは俺達がなんとかしていたのに」
エミールが今度は私に言ってきたんだけど……
私はさすがにむっとした。
「それに母からは心配する手紙が送られてきたが、お前からは全く来なかったぞ」
私はその言葉にさすがにカチンときた。
「何言っているのです。私も心配して毎週送っていましたが、一度も返事は頂けていませんよ」
「はあ、何を言っている。お前からの手紙なんて一度も来なかったぞ」
エミールが私に言い返してきたんだけど……
「よく言われますね。お父様とお兄様は現場は大変なんだから返事を書く暇もないだろうっていうから、我慢していたけれど、でもこうやって見に来たら、手紙くらい書く余裕はありそうではないですか。殿下は聖女様とイチャイチャしていたのかも知れませんけれど」
「いや、クラリス、そんなことは無いぞ」
エミールが慌てて私に言い訳してきたけれど、もうどうでも良かった。
取りあえず、私は魔術をぶっ放すことに集中しようとしたのだ。
「いや、ちょっと待てよ。クラリス。本当に手紙なんて見ていないって」
「ふうん。その辺りのゴミ箱にでも捨てられているんじゃ無いですか」
私は頭に血が上っていて何を言っているかよく判らなかった。
「クラリス様は魔術師団で守る。クラリス様が攻撃した後のことは騎士団で頼むぞ」
「アニエス様。今回はどんなことがあっても最深部まで来ていただきますからね」
騎士団長が聖女に強要していた。
「そんな、魔物のたくさんいるダンジョンなど恐ろしいです」
アニエスが目に涙を浮かべて言うが、騎士団長には通用しなかった。
「緊急時は全ての指揮権は私騎士団長が負います。私の意見に従わないなら、敵前逃亡罪を適用します」
騎士団長は本気だった。
「そんな」
アニエスは唖然としていた。
「殿下、聖女のお相手よろしくお願いしますよ」
騎士団長がアニエスの相手を面倒くさがってエミールに振っていた。
「いや、俺はクラリスを守る方につく」
エミールは申し出てくれたが、
「そんな、エミール様。私を見捨てるんですか」
アニエスが泣き出したんだけど……
本当に面倒くさい。
「殿下よろしくお願いしますよ」
騎士団長がエミールに頼み込んでいるし。
「私のことは大丈夫です。魔術師団長とカンダベル先生に守っていただきますから」
私はエミールに言い放っていた。
「そんなクラリス!」
エミールが慌てたが、
「殿下。ここは国民のために、我が儘な聖女をなんとか丸め込んでください」
騎士団長がエミールに頼んだ時だ。
「騎士団長。魔物の大群が山の上の砦にとりついたみたいです。このままではやばいです」
伝令が駆け込んできた。
「騎士団長我々は先に行く。カンダベル。付近の魔物は俺達で片付ける。そうしたらクラリス様を連れてきてくれ」
魔術師団長がそう言うと転移していった。その後ろに二十名くらいの魔術師団のメンバーが転移していく。
魔術師団員は基本は転移が使えるみたいだった。
騎士団長達の本軍は慌てて出ていった。
癒やし魔術で治された騎士達も飛び出す。
「さあ、アニエス。行くぞ」
「はい、エミール様と一緒なら行きます」
私は何しに婚約者と聖女のやりとりを聞いていないといけないのだろう?
頭の中が沸騰しそうになっていた。
エミールに手を引かれて連れて行かれるアニエスが私の方を得意そうに見てくれた。わざとだ。
私は完全にぷっつん切れていた。
「カンダベル。準備は出来た」
魔術師団長の声がした。
「クラリスさん。行くぞ」
私はカンダベル先生と手を繋いだ。
次の瞬間。山の上の砦に転移していた。
周りは焼け野原になっており、魔術師団長等が火炎魔術で登ってくる魔物達を次々に処分していた。
「クラリスさん。あれがダンジョンの入り口だ」
カンダベル先生の指さす先に山の中腹に大きな横穴が空いていた。
山の上の砦からはよく見えた。
そのはるか奥にとても嫌な物を私は感じた。
「なんか遙か奥に禍々しい物を感じます」
私が言うと
「取りあえず、それ目がけて攻撃してくれ」
「判りました」
「全員待避」
魔術師団長の号令で全員転移で私の横に来てくれた。
私は手に魔力を込めるだけ込めた。
急激に魔力があふれかえる。
皆唖然として私を見てくれた。
「いっけーーーーー!」
私はエミールに対する怒りも何もかもをごちゃ混ぜにして、持てる全ての魔力を放出したのだ。
凄まじい大きさの炎の塊となってそれは次の瞬間にはダンジョンの入り口に到達していた。
そこまでにいた魔物達を全て飲み込んで……
そして、ダンジョンの入り口諸共瞬時に蒸発させたそれはそのまま勢いを弱めること無く、山肌を炎に変えて、突き進んでいった。
ピカッ
閃光が走って
ドカーーーーン
凄まじい爆発が起こったまのだ。
私はカンダベル先生に頭を押さえつけられて地面に伏せさせられていた。
凄まじい爆風が私達に襲いかかっていた。
必死にカンダベル先生が私を押さえつけてくれていた。
爆風と爆煙が去った後、そこにあった山は完全に消滅し地下には十キロほどの巨大なクレーターが黒々と残り、ダンジョンは完全に消滅していた。
****************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます
女神様の悪役令嬢にしたお詫びのチート能力なのか、聖女の出番もほとんど無いままに討伐は終了してしまいました
お気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
私はエミールがここで、また反対するとは思ってもいなかった。
「何故、騎士でも魔術師でも無いクラリスが前線に立つんだ。危険すぎるだろう!」
エミールはまだ納得していないようだった。婚約者に心配してもらって嫌な気分はしないが、皆困った顔をしていた。
「しかし、殿下、クラリス様は自ら進んで前線に立って頂けると申し出て頂いたのです」
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「しかし、前線は危険だろう」
「騎士の損傷率が既に3割を超えており、今は討伐を勧めるよりも、現状維持するのが精一杯です。危機的状況なのです。これでうまくいかない場合は、総動員令をかける用意を国王陛下もしていらっしゃいます」
騎士団長が裏の話をし出した。そこまで逼迫しているとは私も思っていなかった。
「しかし、クラリスを出すのは」
「エミール様。私は魔術の制御が難しくて、中々魔術の訓練も出来ない状態でしたが、ダンジョンの周りには民家も無く、思う存分攻撃して良いとカンダベル先生からも言われております。私の前に人がいなければ問題ないでしょう」
私が説得しようとした。
「しかし、クラリス。魔物が襲ってきたらどうするのだ」
「魔術師団長はじめ皆さんで守って頂けるとのことですので、問題はないかと」
私は取りあえず、魔術師団長達を信頼していた。王宮で色々やらかした時に、王妃様から私を庇ってくれたのだ。
「もともと、スタンピードが始まった当初、聖女も含めた騎士団の全力を持ってダンジョンを制圧していればクラリス様にご無理を言うこともなかったのです。教会がごねたので、絶好の討伐機会を逃したのです」
騎士団長は聖女とダンケルを睨み付けた。
「しかし、ゴモラの街の防衛をすると言うことに多数決で決まったでは無いですか」
ダンケルが言い出したが、
「我々にも聖女様に遠慮があったのです。しかし、もう遠慮している余裕はありません。ここは、使える者は何でも使いたいというか、使わせて頂きます」
魔術師団長も横から援護していた。
「しかし」
「殿下、時間が無いのです」
騎士団著の言葉にエミールはやっと黙ってくれた。
「では、早速に取りかかってくれ。1時間後にダンジョンに向けて進軍する」
騎士団長が全員に指示した。
私はそれまで手持ち無沙汰だった。
「クラリス、何故志願してきたんだ。ここは俺達がなんとかしていたのに」
エミールが今度は私に言ってきたんだけど……
私はさすがにむっとした。
「それに母からは心配する手紙が送られてきたが、お前からは全く来なかったぞ」
私はその言葉にさすがにカチンときた。
「何言っているのです。私も心配して毎週送っていましたが、一度も返事は頂けていませんよ」
「はあ、何を言っている。お前からの手紙なんて一度も来なかったぞ」
エミールが私に言い返してきたんだけど……
「よく言われますね。お父様とお兄様は現場は大変なんだから返事を書く暇もないだろうっていうから、我慢していたけれど、でもこうやって見に来たら、手紙くらい書く余裕はありそうではないですか。殿下は聖女様とイチャイチャしていたのかも知れませんけれど」
「いや、クラリス、そんなことは無いぞ」
エミールが慌てて私に言い訳してきたけれど、もうどうでも良かった。
取りあえず、私は魔術をぶっ放すことに集中しようとしたのだ。
「いや、ちょっと待てよ。クラリス。本当に手紙なんて見ていないって」
「ふうん。その辺りのゴミ箱にでも捨てられているんじゃ無いですか」
私は頭に血が上っていて何を言っているかよく判らなかった。
「クラリス様は魔術師団で守る。クラリス様が攻撃した後のことは騎士団で頼むぞ」
「アニエス様。今回はどんなことがあっても最深部まで来ていただきますからね」
騎士団長が聖女に強要していた。
「そんな、魔物のたくさんいるダンジョンなど恐ろしいです」
アニエスが目に涙を浮かべて言うが、騎士団長には通用しなかった。
「緊急時は全ての指揮権は私騎士団長が負います。私の意見に従わないなら、敵前逃亡罪を適用します」
騎士団長は本気だった。
「そんな」
アニエスは唖然としていた。
「殿下、聖女のお相手よろしくお願いしますよ」
騎士団長がアニエスの相手を面倒くさがってエミールに振っていた。
「いや、俺はクラリスを守る方につく」
エミールは申し出てくれたが、
「そんな、エミール様。私を見捨てるんですか」
アニエスが泣き出したんだけど……
本当に面倒くさい。
「殿下よろしくお願いしますよ」
騎士団長がエミールに頼み込んでいるし。
「私のことは大丈夫です。魔術師団長とカンダベル先生に守っていただきますから」
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「そんなクラリス!」
エミールが慌てたが、
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「騎士団長。魔物の大群が山の上の砦にとりついたみたいです。このままではやばいです」
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魔術師団長がそう言うと転移していった。その後ろに二十名くらいの魔術師団のメンバーが転移していく。
魔術師団員は基本は転移が使えるみたいだった。
騎士団長達の本軍は慌てて出ていった。
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「さあ、アニエス。行くぞ」
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私は何しに婚約者と聖女のやりとりを聞いていないといけないのだろう?
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魔術師団長の声がした。
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周りは焼け野原になっており、魔術師団長等が火炎魔術で登ってくる魔物達を次々に処分していた。
「クラリスさん。あれがダンジョンの入り口だ」
カンダベル先生の指さす先に山の中腹に大きな横穴が空いていた。
山の上の砦からはよく見えた。
そのはるか奥にとても嫌な物を私は感じた。
「なんか遙か奥に禍々しい物を感じます」
私が言うと
「取りあえず、それ目がけて攻撃してくれ」
「判りました」
「全員待避」
魔術師団長の号令で全員転移で私の横に来てくれた。
私は手に魔力を込めるだけ込めた。
急激に魔力があふれかえる。
皆唖然として私を見てくれた。
「いっけーーーーー!」
私はエミールに対する怒りも何もかもをごちゃ混ぜにして、持てる全ての魔力を放出したのだ。
凄まじい大きさの炎の塊となってそれは次の瞬間にはダンジョンの入り口に到達していた。
そこまでにいた魔物達を全て飲み込んで……
そして、ダンジョンの入り口諸共瞬時に蒸発させたそれはそのまま勢いを弱めること無く、山肌を炎に変えて、突き進んでいった。
ピカッ
閃光が走って
ドカーーーーン
凄まじい爆発が起こったまのだ。
私はカンダベル先生に頭を押さえつけられて地面に伏せさせられていた。
凄まじい爆風が私達に襲いかかっていた。
必死にカンダベル先生が私を押さえつけてくれていた。
爆風と爆煙が去った後、そこにあった山は完全に消滅し地下には十キロほどの巨大なクレーターが黒々と残り、ダンジョンは完全に消滅していた。
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