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授業中に、謝りに来た婚約者は聖女に抱きつかれていたので、扉を思いっきり閉めて、指を挟んでやりました。
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鐘が鳴って数学の授業の時間になってもアニエスは帰ってこなかった。
どうしたんだろう?
エミールと二人でどこかに行ったんだろうか?
ひょっとして、エミールはあの大きな胸を触った事でアニエスに対して恋心が生まれたのかもしれない。
信じられない!
やっぱりエミールも大きな胸が良かったんだ。
最低!
私は授業中もムカムカしていた。
「どうしたんだ、クラリスさん? 今日はよく間違えているけれど」
私は怒りのあまり、冷静でなかったらしい。
確かに黒板の答えはちょくちょく計算ミスしていた。
数学のシュトラウス先生が心配して声をかけてくれるくらいやらかしていた。
「いえ、何でもないです」
私が首を振って誤魔化すと、
「ああ、王太子殿下とアニエスさんがロッテンマイエル先生に怒られていた件か」
訳知り顔でシュトラウス先生は触れて欲しくない話題に触れてくれた。
やっぱりあの二人見つかって怒られたんだ。
昨日に次いで二回目だ。
本当にいい気味だ!
「何でも、アニエスさんが自ら進んで殿下に胸を揉ませたか、殿下が自ら誘惑に負けて胸に触ったかについてお互いにロッテンマイエル先生の前で言い合っていたけれど……あの二人もよく先生の前でやるよね。俺ならあんな怒り狂っているロッテンマイエル先生の前で痴話喧嘩なんかしないよ」
面白そうにシュトラウス先生は説明してくれた。
「で、どっちだったの?」
「アニエスさんが殿下に押しつけていました」
私がシュトラウス先生の問いにぼそりと答えると、
「やはりそうなのかい。あの聖女もやるよね」
シュトラウス先生は笑ってくれた。
「先生、何をおっしゃるんですか? 確かに、誰か様にはありませんから、殿下がアニエス様の魅力的な大きな胸に興味を持たれるのは仕方がありませんわ」
横からバルバラが私をチラリと見て笑ってくれた。
私の胸を見ながら言うのは止めてほしい。
さすがの私もむっとした。
「ほう、バルバラ嬢は話に加わってくるなんて余裕だな。クラリスさんは全部出来たから答えを書いてもらっていたんだけど、じゃあ、この8番の問題を黒板に書いてくれ」
シュトラウス先生は早速バルバラを当ててくれた。
「えっ?」
バルバラは青くなっていた。
3桁の筆算のかけ算だ。普通に計算できたら出来るはずだ。
「さあ、早く、前に出て、黒板に答えを書いていってくれ。筆算の途中も書くんだよ」
シュトラウス先生は容赦が無い。
何か言いたそうにしていたアニエスの他の取り巻き達も慌てて計算しだした。
この世界の人間は皆、計算が苦手みたいだった。この世界のというより、前世の西洋の人間も計算は苦手な人が多かったような気もする。元日本人の私は筆算はバッチリだ。
バルバラは取りあえず青くなって黒板の前に出てきた。
「まあ、世の中の男性の多くはでかい胸が好きかもしれないけれど、殿下は大丈夫だと思うよ。何しろ教師の私にまで嫉妬して文句を言ってくるくらいだからな」
後半は小さな声でぼそぼそ言ってくれたので何を言ったか理解できなかったけれど、シュトラウス先生は何の根拠もない理由で私を慰めてくれた。
世の男性の多くがでかい胸が好きならばエミールがそうでない保証がどこにあるのよ!
それに、アニエスの胸を触っていたエミールは真っ赤になっていたのだ。絶対に胸の大きさを触れて喜んでいたに違いない!
それから可哀想にバルバラは徹底的にシュトラウス先生にしごかれて、目に涙をためていた。
これでしばらく静かにしてくれたら良いのに……
授業が終わりかけに急に外が騒がしくなった。
「まあ、エミール様。私のクラスに私と一緒にいらっしゃるなんて、私を愛していらっしゃるんですね」
「違う。俺はクラリスのクラスに用があるんであってお前には用はない」
「まあ、お前だなんて言って頂けるなんて。何ですの? あ・な・た」
「何故そうなる?」
エミールとアニエスの言い合う大きな声が聞こえた。
「ほらほら、殿下がクラリスさんに言い訳しに来たぞ」
シュトラウス先生が笑ってくれた。
「要らないです」
私はむっとして明後日の方向を向いた。
「まあ、そう言わずに聞いてあげなよ」
先生はそう言うとがらりと扉を開けてくれたのだ。
余計な事を!
そこにはまた腕に大きな胸を押しつけられているエミールがいた。
アニエスはこれ見よがしにエミールに胸を押しつけているんだけど……
私は顔がこわばるのを感じた。目が段々鋭くなっていくんだけど……
「殿下、クラリスさんに二人の仲の良いところを見せにいらっしゃったんですか」
呆れてシュトラウス先生がエミールに声をかけてくれた。
「違う。シュトラウス。誤解だ。これはアニエスが勝手に胸を押しつけてくるんだ」
「まあ、エミール様。私の名前を呼び捨てにして頂けるなんて、感激しました」
「違う。クラリス、これは断固違うぞ」
アニエスに抱きつかれながらエミールは言ってくれるんだけど、そう言うことはアニエスに胸を押し付けられながら言うことじゃないでしょう!
私は切れていた。
「いや、クラリス、これには理由があって」
「殿下、まだ授業中です」
私はエミールににこりと笑ったのだ。
「えっ、許してくれるのか」
一瞬エミールが喜んでくれたんだけど……
そんな訳あるか!
私は怒りを乗せて思いっきり扉を閉めてやったのだ。
ダンッ!
大きな音を立てて扉が閉まった。
「ギャー!」
エミールが指を挟もうが何しようが、知ったことではなかった。
「エミール様、大丈夫ですか?」
扉の向こう側からアニエスの声が聞こえるが、もう、無視だ。
「いやあ、殿下も勇気あるよね。怒りまくるっているクラリスさんの前でイチャイチャするなんて……」
先生が一瞬、面白そうに言ったが、私がぎろりと一瞥すると、
「いや、じゃあ、皆、また、明日ね」
シュトラウス先生はさわらぬ神に祟りなしとばかりに、慌てて逃げていった。
******************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます
謝りに来て更にドツボを踏んだエミールでした。
どうしたんだろう?
エミールと二人でどこかに行ったんだろうか?
ひょっとして、エミールはあの大きな胸を触った事でアニエスに対して恋心が生まれたのかもしれない。
信じられない!
やっぱりエミールも大きな胸が良かったんだ。
最低!
私は授業中もムカムカしていた。
「どうしたんだ、クラリスさん? 今日はよく間違えているけれど」
私は怒りのあまり、冷静でなかったらしい。
確かに黒板の答えはちょくちょく計算ミスしていた。
数学のシュトラウス先生が心配して声をかけてくれるくらいやらかしていた。
「いえ、何でもないです」
私が首を振って誤魔化すと、
「ああ、王太子殿下とアニエスさんがロッテンマイエル先生に怒られていた件か」
訳知り顔でシュトラウス先生は触れて欲しくない話題に触れてくれた。
やっぱりあの二人見つかって怒られたんだ。
昨日に次いで二回目だ。
本当にいい気味だ!
「何でも、アニエスさんが自ら進んで殿下に胸を揉ませたか、殿下が自ら誘惑に負けて胸に触ったかについてお互いにロッテンマイエル先生の前で言い合っていたけれど……あの二人もよく先生の前でやるよね。俺ならあんな怒り狂っているロッテンマイエル先生の前で痴話喧嘩なんかしないよ」
面白そうにシュトラウス先生は説明してくれた。
「で、どっちだったの?」
「アニエスさんが殿下に押しつけていました」
私がシュトラウス先生の問いにぼそりと答えると、
「やはりそうなのかい。あの聖女もやるよね」
シュトラウス先生は笑ってくれた。
「先生、何をおっしゃるんですか? 確かに、誰か様にはありませんから、殿下がアニエス様の魅力的な大きな胸に興味を持たれるのは仕方がありませんわ」
横からバルバラが私をチラリと見て笑ってくれた。
私の胸を見ながら言うのは止めてほしい。
さすがの私もむっとした。
「ほう、バルバラ嬢は話に加わってくるなんて余裕だな。クラリスさんは全部出来たから答えを書いてもらっていたんだけど、じゃあ、この8番の問題を黒板に書いてくれ」
シュトラウス先生は早速バルバラを当ててくれた。
「えっ?」
バルバラは青くなっていた。
3桁の筆算のかけ算だ。普通に計算できたら出来るはずだ。
「さあ、早く、前に出て、黒板に答えを書いていってくれ。筆算の途中も書くんだよ」
シュトラウス先生は容赦が無い。
何か言いたそうにしていたアニエスの他の取り巻き達も慌てて計算しだした。
この世界の人間は皆、計算が苦手みたいだった。この世界のというより、前世の西洋の人間も計算は苦手な人が多かったような気もする。元日本人の私は筆算はバッチリだ。
バルバラは取りあえず青くなって黒板の前に出てきた。
「まあ、世の中の男性の多くはでかい胸が好きかもしれないけれど、殿下は大丈夫だと思うよ。何しろ教師の私にまで嫉妬して文句を言ってくるくらいだからな」
後半は小さな声でぼそぼそ言ってくれたので何を言ったか理解できなかったけれど、シュトラウス先生は何の根拠もない理由で私を慰めてくれた。
世の男性の多くがでかい胸が好きならばエミールがそうでない保証がどこにあるのよ!
それに、アニエスの胸を触っていたエミールは真っ赤になっていたのだ。絶対に胸の大きさを触れて喜んでいたに違いない!
それから可哀想にバルバラは徹底的にシュトラウス先生にしごかれて、目に涙をためていた。
これでしばらく静かにしてくれたら良いのに……
授業が終わりかけに急に外が騒がしくなった。
「まあ、エミール様。私のクラスに私と一緒にいらっしゃるなんて、私を愛していらっしゃるんですね」
「違う。俺はクラリスのクラスに用があるんであってお前には用はない」
「まあ、お前だなんて言って頂けるなんて。何ですの? あ・な・た」
「何故そうなる?」
エミールとアニエスの言い合う大きな声が聞こえた。
「ほらほら、殿下がクラリスさんに言い訳しに来たぞ」
シュトラウス先生が笑ってくれた。
「要らないです」
私はむっとして明後日の方向を向いた。
「まあ、そう言わずに聞いてあげなよ」
先生はそう言うとがらりと扉を開けてくれたのだ。
余計な事を!
そこにはまた腕に大きな胸を押しつけられているエミールがいた。
アニエスはこれ見よがしにエミールに胸を押しつけているんだけど……
私は顔がこわばるのを感じた。目が段々鋭くなっていくんだけど……
「殿下、クラリスさんに二人の仲の良いところを見せにいらっしゃったんですか」
呆れてシュトラウス先生がエミールに声をかけてくれた。
「違う。シュトラウス。誤解だ。これはアニエスが勝手に胸を押しつけてくるんだ」
「まあ、エミール様。私の名前を呼び捨てにして頂けるなんて、感激しました」
「違う。クラリス、これは断固違うぞ」
アニエスに抱きつかれながらエミールは言ってくれるんだけど、そう言うことはアニエスに胸を押し付けられながら言うことじゃないでしょう!
私は切れていた。
「いや、クラリス、これには理由があって」
「殿下、まだ授業中です」
私はエミールににこりと笑ったのだ。
「えっ、許してくれるのか」
一瞬エミールが喜んでくれたんだけど……
そんな訳あるか!
私は怒りを乗せて思いっきり扉を閉めてやったのだ。
ダンッ!
大きな音を立てて扉が閉まった。
「ギャー!」
エミールが指を挟もうが何しようが、知ったことではなかった。
「エミール様、大丈夫ですか?」
扉の向こう側からアニエスの声が聞こえるが、もう、無視だ。
「いやあ、殿下も勇気あるよね。怒りまくるっているクラリスさんの前でイチャイチャするなんて……」
先生が一瞬、面白そうに言ったが、私がぎろりと一瞥すると、
「いや、じゃあ、皆、また、明日ね」
シュトラウス先生はさわらぬ神に祟りなしとばかりに、慌てて逃げていった。
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ここまで読んで頂いてありがとうございます
謝りに来て更にドツボを踏んだエミールでした。
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