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王子様との学園生活を満喫していたら、それを妬んだ誰かにレポートを池に捨てられて、取ろうとしたら風魔法で池に落とされました
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私はそれから毎日、放課後に会長と土魔法の練習をした。
「土よ、出でよ!」
ポコッ
「出来ました」
私は喜んで報告する。
「おいおい、これはどう見てもまだ土ポコだぞ」
「えっ、そうですか? 大分大きくなったと思いますけれど」
会長の指摘に私は不満そうに言う。
「もっともっと大きくならないと」
「ええええ! 会長のがでかすぎるんですよ」
会長によると、私のは土ポコで土ボコにまで大きくないそうだけど、私にしてみれば結構大きくなったと思う。最初のこぶし大からこぶし二個くらいにはなったのだ。倍になったのだ。
そもそも、会長の土ボコが大きすぎるのだ。会長のは両手で抱えきれないほどの大きな大石一個分くらいもあった。
「はいもう一度」
「判りました。土よ、出でよ!」
ポコッ
「もう一度」
「土よ、出でよ!」
ポコッ
「まだまだ」
「土よ、出でよ!」
ポコッ
「なかなか大きくならないな」
「これでも前に比べれば大きくなりましたって」
そうだ。私のこぶし三個分くらいにはなったのだ。
会長の指導は厳しかったが、ヴィルタネン先生みたいに馬鹿にしてくれる事は無く、魔法の授業よりも楽しかった。
それに加えて会長は三日に一回くらいウィル様からの手紙を私に返してくれるようになったのだ。
私は喜んで、会長との訓練の様子や授業の事などを手紙に書いた。
『拝啓 ウィル様 お元気ですか?
私は相も変わらず元気にしております。
受業は相変わらず私には大変です。毎日進む範囲も多く、山のように宿題が出てくるので、こなすのが大変なんです。
帝国語の授業も量が多く大変なんですが、たまに解らないところを会長に教えてもらっています。会長はさすがこの国の第一王子殿下、帝国語の発音も完璧で、本当に毎回反省文書かされないのは会長のおかげです。
ヨーナスとかアハティも帝国語は苦戦しており、完璧なのはライラとハッリくらいです。
礼儀作法の授業は平民の私には大変で、あまりお話ししたくないほどペトラ先生には虐められています。まあ、あれから反省文は書いていないので、何とか生き残っていますが……
最近はライラの私に対するあたり少しきついです。
判らないところ聞いても「まず、自分で調べなさいよ」とにべもなく断られていますし。
ヨーナスとアハティは騎士志望なので私より脳筋で、聞いても無駄だし、ハッリは文官志望で頭もいいし、聞いたら親切に答えてくれるんですけれど、彼は勉強に忙しくてすべて聞くのもどうかと思うのです。
会長ならすぐに答えてくれるのに、さすがの私も全て会長に聞くのは何ですから自分で調べる様にしているんですけれど……
土魔法の授業ではやっと土ポコの大きさが私のこぶし四個分くらいの大きさになりました。会長には進みが遅いと注意されていますが……
このように私は頑張って学園生活を送っています。
ウィル様もお元気にお過ごしください。
敬具 ニーナより』
私はとても充実した学園生活を送っていると思っていたのだ。
そう、その時までは。
「あれっ」
昼休みが終わって教室に帰って来た私は慌てて机の中を探した。
「どうしたの?」
ニーナが聞いてくれた。
「いや、帝国語のレポートが無いのよ」
私は慌てて言った。
今日の宿題は手紙を書いてい来ることだったのだ。
昨日の土魔法実技の後に会長に添削してもらって、それを夜遅くまでかかって清書した私の力作が無いのだ。
「おいおい、また、忘れたのかよ」
アハティが言ってくれたが、
「そんなことないわよ。朝もカバンの中にあるのを確認したのだから」
そう、慌てんぼうの私は、たまに、やった宿題を寮の机の上に置きっぱなしにすることがあるのだ。今回はそんなことが無いようにちゃんと確認したのに。
「おい、ニーナ、あの池の上に何か紙が浮いているけれど」
ヨーナスが教えてくれたんだけど……
教室の傍にある池の上に私の見慣れたレポート用紙が浮いているんだけど……
「ギャッ」
文字通り私は奇声を上げていた。
私は何も考えなかったのだ。
何で、レポート用紙が池の上に浮いているのか判らなかったが、今はそんな事よりレポートだ。
「ちょっと、ニーナ」
「待てよ!」
皆の止めるのも聞かずに、私は後先考えずに窓から飛び出ると慌てて池に駆け寄ったのだ。
レポート用紙に手を伸ばす。
手なんか伸ばさずに風魔法で手繰り寄せれば良かったのだ。
後少しで、手が届くところまでいったのだ。
「もう少し」
私は必至に手を伸ばした。
その時だ。後ろから強風が吹いてきたのは。
ドボン!
盛大な音を立てて私は池に落ちたのだった。
*************************************************
ここまで読んで頂いて有難うございます。
このサイドストーリー
『転生したヒロインのはずなのに地味ダサ令嬢に脇役に追いやられ、氷の貴公子に執着されました』
この話のライラ視点です。ライラの性格がガラリと変わります。
是非ともお読みください。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/302819342
下にリンクも張っています
「土よ、出でよ!」
ポコッ
「出来ました」
私は喜んで報告する。
「おいおい、これはどう見てもまだ土ポコだぞ」
「えっ、そうですか? 大分大きくなったと思いますけれど」
会長の指摘に私は不満そうに言う。
「もっともっと大きくならないと」
「ええええ! 会長のがでかすぎるんですよ」
会長によると、私のは土ポコで土ボコにまで大きくないそうだけど、私にしてみれば結構大きくなったと思う。最初のこぶし大からこぶし二個くらいにはなったのだ。倍になったのだ。
そもそも、会長の土ボコが大きすぎるのだ。会長のは両手で抱えきれないほどの大きな大石一個分くらいもあった。
「はいもう一度」
「判りました。土よ、出でよ!」
ポコッ
「もう一度」
「土よ、出でよ!」
ポコッ
「まだまだ」
「土よ、出でよ!」
ポコッ
「なかなか大きくならないな」
「これでも前に比べれば大きくなりましたって」
そうだ。私のこぶし三個分くらいにはなったのだ。
会長の指導は厳しかったが、ヴィルタネン先生みたいに馬鹿にしてくれる事は無く、魔法の授業よりも楽しかった。
それに加えて会長は三日に一回くらいウィル様からの手紙を私に返してくれるようになったのだ。
私は喜んで、会長との訓練の様子や授業の事などを手紙に書いた。
『拝啓 ウィル様 お元気ですか?
私は相も変わらず元気にしております。
受業は相変わらず私には大変です。毎日進む範囲も多く、山のように宿題が出てくるので、こなすのが大変なんです。
帝国語の授業も量が多く大変なんですが、たまに解らないところを会長に教えてもらっています。会長はさすがこの国の第一王子殿下、帝国語の発音も完璧で、本当に毎回反省文書かされないのは会長のおかげです。
ヨーナスとかアハティも帝国語は苦戦しており、完璧なのはライラとハッリくらいです。
礼儀作法の授業は平民の私には大変で、あまりお話ししたくないほどペトラ先生には虐められています。まあ、あれから反省文は書いていないので、何とか生き残っていますが……
最近はライラの私に対するあたり少しきついです。
判らないところ聞いても「まず、自分で調べなさいよ」とにべもなく断られていますし。
ヨーナスとアハティは騎士志望なので私より脳筋で、聞いても無駄だし、ハッリは文官志望で頭もいいし、聞いたら親切に答えてくれるんですけれど、彼は勉強に忙しくてすべて聞くのもどうかと思うのです。
会長ならすぐに答えてくれるのに、さすがの私も全て会長に聞くのは何ですから自分で調べる様にしているんですけれど……
土魔法の授業ではやっと土ポコの大きさが私のこぶし四個分くらいの大きさになりました。会長には進みが遅いと注意されていますが……
このように私は頑張って学園生活を送っています。
ウィル様もお元気にお過ごしください。
敬具 ニーナより』
私はとても充実した学園生活を送っていると思っていたのだ。
そう、その時までは。
「あれっ」
昼休みが終わって教室に帰って来た私は慌てて机の中を探した。
「どうしたの?」
ニーナが聞いてくれた。
「いや、帝国語のレポートが無いのよ」
私は慌てて言った。
今日の宿題は手紙を書いてい来ることだったのだ。
昨日の土魔法実技の後に会長に添削してもらって、それを夜遅くまでかかって清書した私の力作が無いのだ。
「おいおい、また、忘れたのかよ」
アハティが言ってくれたが、
「そんなことないわよ。朝もカバンの中にあるのを確認したのだから」
そう、慌てんぼうの私は、たまに、やった宿題を寮の机の上に置きっぱなしにすることがあるのだ。今回はそんなことが無いようにちゃんと確認したのに。
「おい、ニーナ、あの池の上に何か紙が浮いているけれど」
ヨーナスが教えてくれたんだけど……
教室の傍にある池の上に私の見慣れたレポート用紙が浮いているんだけど……
「ギャッ」
文字通り私は奇声を上げていた。
私は何も考えなかったのだ。
何で、レポート用紙が池の上に浮いているのか判らなかったが、今はそんな事よりレポートだ。
「ちょっと、ニーナ」
「待てよ!」
皆の止めるのも聞かずに、私は後先考えずに窓から飛び出ると慌てて池に駆け寄ったのだ。
レポート用紙に手を伸ばす。
手なんか伸ばさずに風魔法で手繰り寄せれば良かったのだ。
後少しで、手が届くところまでいったのだ。
「もう少し」
私は必至に手を伸ばした。
その時だ。後ろから強風が吹いてきたのは。
ドボン!
盛大な音を立てて私は池に落ちたのだった。
*************************************************
ここまで読んで頂いて有難うございます。
このサイドストーリー
『転生したヒロインのはずなのに地味ダサ令嬢に脇役に追いやられ、氷の貴公子に執着されました』
この話のライラ視点です。ライラの性格がガラリと変わります。
是非ともお読みください。
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