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第五部 小国フィーアネンの試練編
閑話 バレンタインのチョコ作りに失敗しました
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私とメラニーはピンク頭を探していた。
そして、校舎の裏でチラシを見ているのを見つけたのだ。
「あっ、いた!」
「げっ」
私がやっと見つけたのに、私を見た瞬間ピンク頭は逃げ出そうとしたのだ。
「ちょっとどこ行くのよ!」
ガシっ
私はそのまま後ろからタックルしてピンク頭を拘束したのだ。
「痛いわね。何すんのよ!」
手を押さえてピンク頭が文句を言ってきた。
「何するって、あんたが逃げようとするからでしょ」
私が反論すると、
「逃げるのは勝手でしょ。この顔を見たら110番って交番のポスターにも書いてあるじゃない」
このピンク頭、あろう事か私の顔を指差して言うんだけど。
「はああああ! それは逆でしょ」
「何言っているのよ。皆に聞いてみなさいよ。私とあんたがどっちが危険かって」
「そんなのあんたに決まっているでしょ」
「うちのクラスの100人に聞いても良いわ。皆あんただって言うから」
自信満々にピンク頭は言ってくれるんだけど、
「あんたのクラスは100人もいないでしょ」
私が指摘すると
「いるわよ。私が41人目から100人目まで返事するから」
「何いい加減なこと言っているのよ!」
ピンク頭の答にむっとして私が言い返すと、
「あなた達いい加減にしてよ」
後ろからメラニーが止めてきた。
「メラニーはどう思う? 絶対にピンク頭よね!」
「誰がピンク頭よ。絶対に破壊女よね!」
「誰が破壊女ですって!」
私達が睨み合った時だ。
「もういい加減にしなさい! フラン、これ以上喧嘩するなら手伝ってあげないわよ」
メラニーがプッツン切れそうな感じで言ってきた。
「あっ、ごめん」
「じゃあ私はこれで」
ピンク頭が逃げようとしたので、
「ちょっと待ちなさいよ」
私が止める。
「何なのよ!」
ムッとしてピンク頭が私を見る。
「もうすぐバレンタインじゃない!」
「ああ、もうそんな時ね。でも、この世界ではバレンタインなんて無かったんじゃないの?」
ピンク頭が聞いてきた。
「そうなのよ。それ知っているの転生組の私達3人だけじゃない!」
「だから、フランが皆で作らないかって言ってきたのよ」
私の言葉にメラニーがフォローしてくれた。
「ええええ! 私そんなの興味はないし」
「そのくせ、その男物のカタログはなんなのよ」
メラニーが指摘してきた。
そう言えばこいつ柄にもなく真っ赤になっているんだけど……
「えっ、いえ、これは」
珍しくピンク頭がしどろもどろになった。
「まあ、良いわ。それに手作りのお菓子つけてもいいでしょ」
「うーん、それはそうだけど、メラニーはともかく、あんたと一緒にやってうまくいくとは思えないんだけど」
ピンク頭がとても失礼なことを言ってくれた。
「はんっ、何言っているのよ。そう言いたいのは私よ」
「なんですって、やるの」
私達、二人が取っ組み合いでも始めようとした時だ。
「喧嘩するんだったら手伝わないわよ」
メラニーが怒髪天で仁王立ちしていたのだ。
「「すみません」」
私達は何故か二人揃って謝ったのだ。
「頑張って混ぜるのよ」
学園の厨房で、メラニー先生指導の元、私達は懸命にチョコレートケーキを作っていた。
ケーキの生地を混ぜるのだ。
「でも、なんであんたが私を誘ってくれたの? やっぱり最近の私の活躍に感謝しているから?」
ピンク頭が頓珍漢な事を聞いてきた。
「やっぱり私の活躍最近は凄いわよね! シルヴァン様が褒めてくれるくらいに」
ピンク頭はひとり越に入っているんだけど……最後の方は私にはよく聞こえなかった。
聞こえていたら驚きの余り、顎が外れたに違いなかったんだけど……
「そんな訳無いでしょ。うちのクラスは平民が多いというのもあるけれど、女の子は貴族の子も含めて、だいたいお菓子くらい作れるのよ。
出来ないのは私くらいしかいないから、皆に馬鹿にされながら作るよりは出来ないあんたと一緒に作った方が良いかなって」
私が正直に話すと
「何言うのよ! 私はバレンタインのチョコくらい作ったことはあるわよ」
ピンク頭が自慢して言うんだけど。
「それってチョコレートを溶かして型に流し込んだだけでしょ」
「なんで判るのよ」
「あんたと1年も付き合っていたら普通はわかるわよ」
「そうなの?」
私が指摘するとピンク頭はとても驚いていた。
「じゃあ、型に交代交代で流し込んで」
私とピンク頭が1つずつ、同じものを作っているんだけど。
私もピンク頭も流し込みくらいなら出来る。
それをオーブンに入れて、
「後は、火をかけるんだけど……あれ、火がつかないわよ」
メラニーがボタンを押すが中々火がつかない。
「火を付ける装置が故障しているみたい」
メラニーが装置を操作しながら指摘してきた。
「仕方がないわね。私が火をつけようか」
私が申し出る。
「でも、フラン、本当に小さくていいからね」
メラニーが念押ししてくれたんだけど
私が火元に本当に小さいファイアーボールを出したのだ。
その瞬間だ。
ドカーーーーン
大きな音とともにオーブンが爆発したんだけど……
私はとっさに障壁を張って無事だった。
でも、何でだろう? 私は本当に小さくしか火の玉を出していないのに!
私達が唖然としている時だ。
「フランソワーズさん! あなたは訓練場だけでなく、今度は厨房を壊しているんですか?」
厨房の扉を開けて、私はこの時に絶対に会いたくないフェリシー先生が入ってきたのだ。
「いえ、先生これは不可抗力で……」
私の言い訳など全く通用せずに、私は延々怒られて続けて、なおかつ、1週間の礼儀作法の補講が決まったのだった。
********************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
新作アップしました
『天使な息子にこの命捧げます』https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/22857933
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ドカーン爆発と共に怒り狂った龍登場
ジャンヌ「タッチ」と逃げていく…
王太子「えっ」向かってくる龍の群れ
ギャーーーー
読んでね(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
そして、校舎の裏でチラシを見ているのを見つけたのだ。
「あっ、いた!」
「げっ」
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「ちょっとどこ行くのよ!」
ガシっ
私はそのまま後ろからタックルしてピンク頭を拘束したのだ。
「痛いわね。何すんのよ!」
手を押さえてピンク頭が文句を言ってきた。
「何するって、あんたが逃げようとするからでしょ」
私が反論すると、
「逃げるのは勝手でしょ。この顔を見たら110番って交番のポスターにも書いてあるじゃない」
このピンク頭、あろう事か私の顔を指差して言うんだけど。
「はああああ! それは逆でしょ」
「何言っているのよ。皆に聞いてみなさいよ。私とあんたがどっちが危険かって」
「そんなのあんたに決まっているでしょ」
「うちのクラスの100人に聞いても良いわ。皆あんただって言うから」
自信満々にピンク頭は言ってくれるんだけど、
「あんたのクラスは100人もいないでしょ」
私が指摘すると
「いるわよ。私が41人目から100人目まで返事するから」
「何いい加減なこと言っているのよ!」
ピンク頭の答にむっとして私が言い返すと、
「あなた達いい加減にしてよ」
後ろからメラニーが止めてきた。
「メラニーはどう思う? 絶対にピンク頭よね!」
「誰がピンク頭よ。絶対に破壊女よね!」
「誰が破壊女ですって!」
私達が睨み合った時だ。
「もういい加減にしなさい! フラン、これ以上喧嘩するなら手伝ってあげないわよ」
メラニーがプッツン切れそうな感じで言ってきた。
「あっ、ごめん」
「じゃあ私はこれで」
ピンク頭が逃げようとしたので、
「ちょっと待ちなさいよ」
私が止める。
「何なのよ!」
ムッとしてピンク頭が私を見る。
「もうすぐバレンタインじゃない!」
「ああ、もうそんな時ね。でも、この世界ではバレンタインなんて無かったんじゃないの?」
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「そうなのよ。それ知っているの転生組の私達3人だけじゃない!」
「だから、フランが皆で作らないかって言ってきたのよ」
私の言葉にメラニーがフォローしてくれた。
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そう言えばこいつ柄にもなく真っ赤になっているんだけど……
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「まあ、良いわ。それに手作りのお菓子つけてもいいでしょ」
「うーん、それはそうだけど、メラニーはともかく、あんたと一緒にやってうまくいくとは思えないんだけど」
ピンク頭がとても失礼なことを言ってくれた。
「はんっ、何言っているのよ。そう言いたいのは私よ」
「なんですって、やるの」
私達、二人が取っ組み合いでも始めようとした時だ。
「喧嘩するんだったら手伝わないわよ」
メラニーが怒髪天で仁王立ちしていたのだ。
「「すみません」」
私達は何故か二人揃って謝ったのだ。
「頑張って混ぜるのよ」
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ケーキの生地を混ぜるのだ。
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「何言うのよ! 私はバレンタインのチョコくらい作ったことはあるわよ」
ピンク頭が自慢して言うんだけど。
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その瞬間だ。
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でも、何でだろう? 私は本当に小さくしか火の玉を出していないのに!
私達が唖然としている時だ。
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