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第五部 小国フィーアネンの試練編
お茶会について相談している時に、カトリーナがスヴェンにとんでもないことを言い出しました
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「イサ・ケルクドリール伯爵令嬢ってカトリーナは親しいの?」
「学園で同じクラスになったことはあるけれど、あんまり親しくしたことはないわ」
私の質問にカトリーナが答えてくれた。
「おかしいわね。そんな人から、今頃お茶会のお呼びがかかるなんて」
私は頭をかしげた。
「でも、エルベルトお兄様にも裏切られたんだもの。ここは藁でもすがる気持ちよ」
カトリーナは顔を暗くして言うんだけど、そこまで言う必要もないと思うのだが。
やはり、カトリーナとしてはエルベルトが従姉妹のアニカと婚約しようとしていたのが、ショックだったんだろうか?
「しかし、カトリーナ様。このタイミングで声がかかるというのはいかにも怪しげですが」
スヴェンが心配して言ってきた。
「でも、イサ自体は大人しい子よ。変なことを企むだなんて到底思えないわ」
カトリーナはそう言うんだけど、貴族の子女で大人しいだけの子なんてなかなかいない。足の引っ張り合いの貴族社会は権謀に長けていないとなかなか生き残れないのだ。
単細胞のあんたが言うの?って声が頭の片隅から聞こえるんだけど、何よ! 私は単細胞じゃないわよ!
「そうは言っても、ここは警戒するに越したことはないと思うのですが」
スヴェンが当然の事を言ってくれた。
「じゃあ、せっかく呼んでくれたのに、行くのを断るの?」
「そうは申しません。ここはフランさんに一緒に行って頂きましょう」
「それは当然そうしてもらおうと思っていたけど、侍女としてきてもらうのよね」
「いや、それでも良いのですが、侍女ならば皆さんの話の中には入っていけないと思います。出来れば貴族令嬢としてご参加いただけたほうが、良いと思いますが」
スヴェンがなんかとんでもないことを言ってくれたんだけど。
「ええええ! 嫌よ。貴族の令嬢として、お茶会に出るなんて!」
「なに言ってるんですか? サンデル様に、平民風情が貴族に逆らうなみたいな感じで散々バカにされた人がそれを言いますか?」
「そうよ。フラン。それに、あなたの所作のきれいさは絶対に高位貴族よ」
私が嫌がるとスヴェンとカトリーナが反論してくれるんだけど……
そらあ、私もおそらく貴族の令嬢だとは思うから、貴族の令嬢としてお茶会に出ようと思えば出れるとは思うけど、実際に出るのは肩が凝るから嫌なのだ。
「でもどうやって、フランに貴族の令嬢として出てもらうの? 私の所は貴族は私しかいないことになっているから無理よ。あなたのところのエスフェルト家の関係者にしてくれるの?」
「我が家は兄が煩いので難しいかと」
「じゃあ、無理じゃない。どうするのよ?」
「ここにラクロワ男爵というのが載ってますから、その令嬢として出ていただければいかがでしょうか?」
貴族年鑑を開いてスヴェンが言う。
「そんな家は我が国では聞いた事がないけれど……」
カトリーナが戸惑った。
「100年前にできた家みたいで、当主一家は外国に滞在していることが多いのだとか」
「ええええ! そんないい加減なことでいいの?」
私が思わず突っ込んでいた。勝手に名乗るというのは完全に詐称になるのではないか。
確かにその名前は私の記憶にもあるが、頭の片隅で嫌な家だと感じたのだ。
「こんな小さい茶会でバレることはないかと」
私の疑問にスヴェンが腹黒い笑顔で顔で言うんだけど……
それは身分詐称に当たるんじゃないか?
「でも、ラクロワって確か、エルグラン王国の宰相の名前と同じよ。関係者じゃないの? そんな家の名前使ってバレたら大変なことにならない?」
「そうよ。その家は絶対に嫌よ」
私はカトリーナに続いて自分の感情のまま言った。その家だけは絶対に嫌だった。なんかとても生意気な娘がいた気がするのだ。
「それよりはこのデ・ブリュネ男爵家はどうかしら。娘の名前もフランソワーズになっているし、海外に在住になっているのも同じよ」
私にはどちらか選べって言われたら、こちらの方が余程親しみやすかった。
「でも、出来てからまだ20年ですし、出来た経緯を知っている人間がいてバレる可能性が高いのでは」
スヴェンが真っ当な意見を言ってくれるんだけど。
ただ、私の第六感はこの名前で良いと言っているのだ。私の名前はフランで、正式名称はフランソワーズかもしれないし。
ただし、デ・ブリュネのフランス語読みではルブランで、エルグランの武のルブラン公爵家の関係者かもしれないけれど……バレた時がどうなるかは怖くて言えなかったけれど。
「そうね。名前が同じならバレる可能性も少ないわ。もし詐称がバレたら最悪私が謝るから」
カトリーナはそう言ってくれるんだけど、でも、待てよ。確か、貴族の詐称は結構重罪になるのではなかったっけ……。
でも、その後、私は二人にいいように丸め込まれてしまったのだ。
それから数日間、私は貴族年鑑片手に、参加しそうな令嬢についてカトリーナからいろいろ教わったのだ。貴族の名前だけ憶えているんではだめだ。お茶会に出るのは。その貴族の領地の事や好きなもの、趣味等、出来る限り調べてから参加しないと。
具体的には覚えていないけれど、私には徹底的に鍛えられた嫌な思い出があるようなのだ。
それにプラスして最近の貴族子女に流行っていることなどもあれば良いんだけど、カトリーナはこの一年間引きこもりだし、私は記憶喪失だし、おそらくこの国の人間でもないし、スヴェンは男だしという事で全然判らないんだけど……
スヴェンに侍女たちに聞いてもらったんだけど、良く判らなかった。
侯爵家だというのに、侍女で貴族籍の子らは皆辞めさせられたのだとか。
サンデルは何をやってくれているのよ。私は頭が痛くなった。
後は参加予定者の婚約者の事を聞こうと思って、私はカトリーナに聞いていたのだ。
「ねえ、カトリーナ。この国って結婚年齢は遅いの?」
「えっ、そんなことないと思うけれど」
何故そんなことを聞くのか不思議だって顔でカトリーナが聞いてきたんだけど。
「いや、あのね、侯爵家のあなたに婚約者がいないのは珍しいなと思って。貴方くらいの年齢ならば、普通は婚約者がいるわよね」
「お父様とお母さまは私には甘かったから。ギリギリまでは自分で探しなさいって言ってくれていたのよ」
「ふうん、そうなんだ」
私はカトリーナの頭の上から足の先まで見た。特に胸のところで視線が止まったけれど……。私にも少し分けてほしいと思ったのは秘密だ!
「フ、フラン、ど、どうしたの?」
見つめられて赤くなってカトリーナが聞いてきた。
「いや、あなたほどきれいだと男どもがほおっておかないかなと思ったんだけど」
「そんなことないわよ。私なんて」
カトリーナが否定するけれど、それはあり得ない。容姿端麗、胸も大きくて人気がないなんてあり得ない。釣り書は山のように来ているはずなんだけど。
釣り書の山という所で拒否反応が起こるんだけど、何でだろう? 私みたいな見た目がきつそうなペチャパイが大人気になることなんて無いはずなのに。
「あなたは誰か好きな子とかいるの?」
「えっ、何をいきなり言い出すのよ」
話題を変えて私が聞くとカトリーナが真っ赤になって聞いて来た。
何故かいつもは邪魔してくるスヴェンが黙って真剣にカトリーナを見ている。
「エルベルトとか?」
私がその名前を出すとスヴェンの顔が少し青ざめた。
「エルベルトお兄様はそんなんじゃないわ」
真っ赤になってカトリーナが否定したんだけど、少しスヴェンが嬉しそうにしていると思ったのは気のせいか?
「私は兄がいなかったから兄代わりだったのよ」
「そうなんだ。まあ、そうよね。エルベルトが好きならば、エルベルトを婚約者にしていれば良かったんですものね」
そう言って私は少し意地悪な気持ちになった。カトリーナが胸が大きいからそう思ったのでは決してない!
「でも、何故、そのアニカとエルベルトが婚約しそうだって聞いて暗い顔をしていたの?」
「それは……」
カトリーナが詰まってしまった。
チラリとスヴェンを見て、
「最悪、私が誰とも結婚できなかったら、エルベルトお兄様なら私をもらってくれるかなと思ってたのよ」
少し逡巡した後、ボソリとカトリーナが言った。
「カトリーナ様が誰とも結婚できないなんてありえないです。あなたが望めば誰とでも結婚できるはずです」
スヴェンが横から自信をもって言ってきた。
「えっ、じゃあ、スヴェン、あなたは私がスヴェンと結婚したいって言ったらしてくれるの?」
「えっ!」
カトリーナの言葉にスヴェンは固まっていた。
そして、それを言ったカトリーナ本人も真っ赤になって固まっていたんだけど……
何なのこれは?
ちょっと私を間に挟んで何やってくれているのよ!
とっさのことにどう反応していいかわからなくて私も固まってしまったのだ。
**************************************************************
二人の仲はどうなるのか?
明朝更新予定です!
アドはどうした? と心配される皆さんへ。
可哀想なアドはもう少しで出てきます。いましばしお待ち下さい。
そのアドとフランの恋愛物語は第一部と言うか第一巻全国書店で発売中です。
詳しくはこれの10センチくらい下を御覧下さい。
表紙がデカデカと載っています。
買ってね(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
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やはり、カトリーナとしてはエルベルトが従姉妹のアニカと婚約しようとしていたのが、ショックだったんだろうか?
「しかし、カトリーナ様。このタイミングで声がかかるというのはいかにも怪しげですが」
スヴェンが心配して言ってきた。
「でも、イサ自体は大人しい子よ。変なことを企むだなんて到底思えないわ」
カトリーナはそう言うんだけど、貴族の子女で大人しいだけの子なんてなかなかいない。足の引っ張り合いの貴族社会は権謀に長けていないとなかなか生き残れないのだ。
単細胞のあんたが言うの?って声が頭の片隅から聞こえるんだけど、何よ! 私は単細胞じゃないわよ!
「そうは言っても、ここは警戒するに越したことはないと思うのですが」
スヴェンが当然の事を言ってくれた。
「じゃあ、せっかく呼んでくれたのに、行くのを断るの?」
「そうは申しません。ここはフランさんに一緒に行って頂きましょう」
「それは当然そうしてもらおうと思っていたけど、侍女としてきてもらうのよね」
「いや、それでも良いのですが、侍女ならば皆さんの話の中には入っていけないと思います。出来れば貴族令嬢としてご参加いただけたほうが、良いと思いますが」
スヴェンがなんかとんでもないことを言ってくれたんだけど。
「ええええ! 嫌よ。貴族の令嬢として、お茶会に出るなんて!」
「なに言ってるんですか? サンデル様に、平民風情が貴族に逆らうなみたいな感じで散々バカにされた人がそれを言いますか?」
「そうよ。フラン。それに、あなたの所作のきれいさは絶対に高位貴族よ」
私が嫌がるとスヴェンとカトリーナが反論してくれるんだけど……
そらあ、私もおそらく貴族の令嬢だとは思うから、貴族の令嬢としてお茶会に出ようと思えば出れるとは思うけど、実際に出るのは肩が凝るから嫌なのだ。
「でもどうやって、フランに貴族の令嬢として出てもらうの? 私の所は貴族は私しかいないことになっているから無理よ。あなたのところのエスフェルト家の関係者にしてくれるの?」
「我が家は兄が煩いので難しいかと」
「じゃあ、無理じゃない。どうするのよ?」
「ここにラクロワ男爵というのが載ってますから、その令嬢として出ていただければいかがでしょうか?」
貴族年鑑を開いてスヴェンが言う。
「そんな家は我が国では聞いた事がないけれど……」
カトリーナが戸惑った。
「100年前にできた家みたいで、当主一家は外国に滞在していることが多いのだとか」
「ええええ! そんないい加減なことでいいの?」
私が思わず突っ込んでいた。勝手に名乗るというのは完全に詐称になるのではないか。
確かにその名前は私の記憶にもあるが、頭の片隅で嫌な家だと感じたのだ。
「こんな小さい茶会でバレることはないかと」
私の疑問にスヴェンが腹黒い笑顔で顔で言うんだけど……
それは身分詐称に当たるんじゃないか?
「でも、ラクロワって確か、エルグラン王国の宰相の名前と同じよ。関係者じゃないの? そんな家の名前使ってバレたら大変なことにならない?」
「そうよ。その家は絶対に嫌よ」
私はカトリーナに続いて自分の感情のまま言った。その家だけは絶対に嫌だった。なんかとても生意気な娘がいた気がするのだ。
「それよりはこのデ・ブリュネ男爵家はどうかしら。娘の名前もフランソワーズになっているし、海外に在住になっているのも同じよ」
私にはどちらか選べって言われたら、こちらの方が余程親しみやすかった。
「でも、出来てからまだ20年ですし、出来た経緯を知っている人間がいてバレる可能性が高いのでは」
スヴェンが真っ当な意見を言ってくれるんだけど。
ただ、私の第六感はこの名前で良いと言っているのだ。私の名前はフランで、正式名称はフランソワーズかもしれないし。
ただし、デ・ブリュネのフランス語読みではルブランで、エルグランの武のルブラン公爵家の関係者かもしれないけれど……バレた時がどうなるかは怖くて言えなかったけれど。
「そうね。名前が同じならバレる可能性も少ないわ。もし詐称がバレたら最悪私が謝るから」
カトリーナはそう言ってくれるんだけど、でも、待てよ。確か、貴族の詐称は結構重罪になるのではなかったっけ……。
でも、その後、私は二人にいいように丸め込まれてしまったのだ。
それから数日間、私は貴族年鑑片手に、参加しそうな令嬢についてカトリーナからいろいろ教わったのだ。貴族の名前だけ憶えているんではだめだ。お茶会に出るのは。その貴族の領地の事や好きなもの、趣味等、出来る限り調べてから参加しないと。
具体的には覚えていないけれど、私には徹底的に鍛えられた嫌な思い出があるようなのだ。
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侯爵家だというのに、侍女で貴族籍の子らは皆辞めさせられたのだとか。
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後は参加予定者の婚約者の事を聞こうと思って、私はカトリーナに聞いていたのだ。
「ねえ、カトリーナ。この国って結婚年齢は遅いの?」
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「フ、フラン、ど、どうしたの?」
見つめられて赤くなってカトリーナが聞いてきた。
「いや、あなたほどきれいだと男どもがほおっておかないかなと思ったんだけど」
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カトリーナが否定するけれど、それはあり得ない。容姿端麗、胸も大きくて人気がないなんてあり得ない。釣り書は山のように来ているはずなんだけど。
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話題を変えて私が聞くとカトリーナが真っ赤になって聞いて来た。
何故かいつもは邪魔してくるスヴェンが黙って真剣にカトリーナを見ている。
「エルベルトとか?」
私がその名前を出すとスヴェンの顔が少し青ざめた。
「エルベルトお兄様はそんなんじゃないわ」
真っ赤になってカトリーナが否定したんだけど、少しスヴェンが嬉しそうにしていると思ったのは気のせいか?
「私は兄がいなかったから兄代わりだったのよ」
「そうなんだ。まあ、そうよね。エルベルトが好きならば、エルベルトを婚約者にしていれば良かったんですものね」
そう言って私は少し意地悪な気持ちになった。カトリーナが胸が大きいからそう思ったのでは決してない!
「でも、何故、そのアニカとエルベルトが婚約しそうだって聞いて暗い顔をしていたの?」
「それは……」
カトリーナが詰まってしまった。
チラリとスヴェンを見て、
「最悪、私が誰とも結婚できなかったら、エルベルトお兄様なら私をもらってくれるかなと思ってたのよ」
少し逡巡した後、ボソリとカトリーナが言った。
「カトリーナ様が誰とも結婚できないなんてありえないです。あなたが望めば誰とでも結婚できるはずです」
スヴェンが横から自信をもって言ってきた。
「えっ、じゃあ、スヴェン、あなたは私がスヴェンと結婚したいって言ったらしてくれるの?」
「えっ!」
カトリーナの言葉にスヴェンは固まっていた。
そして、それを言ったカトリーナ本人も真っ赤になって固まっていたんだけど……
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