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第四部 第四部 古の古代帝国公爵家の野望
クラス対抗戦5 婚約者が動揺のあまり公国の公子の前に沈みました
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「いやあ、さすがにフランソワーズさん。怒るとすさまじいものがありますね」
「本当に。歩く凶器です」
司会の声にピンク頭が言ってくれるんだけど。
「しかし、ララさんもあと少しで危ういところでしたね」
「フランソワーズさんは殺す気満々でした」
「殺す気はないわよ!」
ピンク頭の言葉に思わず私は叫んでいた。
「ちょっとフランソワーズさん」
フェリシー先生の怒り声が聞こえる
「先生、本当に手が滑っただけですから」
私は慌てて言い訳した。意図的に滑らせたのは秘密だけど。
「いやいや、ララさんのことを、フランさんは怒りでねめつけていましたよ」
ピンク頭が横から煽ってくれるんだけど。
「だから滑っただけだって」
私が必死に言い訳する。ここで2時間お説教コースは止めて欲しかった。2週間も補講させられたし。
「ちょっとフラン、どういう事だ。危ないじゃないか」
ようやく立ち上がったアドが叫んできたが、
「ふんっ」
私は明後日の方を見た。
「えっ、今のはフランが悪いんじゃ」
アドが戸惑う。
「殿下は気付いていないみたいですけど」
「女を側に侍らせて完全にフランを怒らせる気満々でしたね」
司会とピンク頭が解説してくれた。
「はいっ?」
しかし、アドは判っていないみたいだった。
「ちょっとフラン」
アドが驚いてこちらに来ようとしたが、完全にプッツン切れた私は無視してスタスタと自分のクラスの席に帰って行った。
アドは何だ! 今まで私が怒っていることも気づきもしなかったのか。
私はさらに切れていた。
「おい、フラン、どうしたんだ。クラスのためだと俺と話しもしてくれなかったのはお前の方だろう」
アドが言ってきたが、
「はい、殿下ここまでです」
「いや、メラニー嬢、なんでフランは怒っている。俺もクラスの皆といただけで」
「女の子たちと仲良さそうにしていらっしゃいましたよね」
「いや、フランと同じで何も悪くは……」
悪くないと言おうとしたアドをじろりと一瞥した。
「女の子にタオルで汗を拭かれてにやけていらっしゃったかと」
「えっ、いや、そんな」
アドは焦りだした。
「いや、あれは女の子らが進んでやってくれただけで」
「殿下の腕にフランにはない胸押し付けられて喜んでいらっしゃったように見えましたけど」
「えっ、いや、それは違うぞ。フラン」
メラニーの言葉に本当にアドは慌て出したんだけど。
今更?
「おおおおっと、あちらでは痴話喧嘩か」
「いつもの事です。フランさんは自分に胸がないものだから、すぐに怒るんです」
司会達が好きなこと言ってくれる。
それを聞いてアドが更に青くなるんだけど。
「それでは次の試合始めます。アドルフさんとエーリックさん」
審判の先生の声が響いた。
「いや、だからフラン、俺はだな、そんなつもりはなくて」
アドは必死に言い訳してくるが私は今まで気付かなかった事が許せなかった。
「殿下、審判の先生が呼んでますよ」
「いやこれは国の根幹に関わることで」
「殿下、早く」
訳の判らない言い訳するアドを三年A組の面々が引っ張って行った。
「殿下、私との試合を前に痴話喧嘩とは余裕ですな」
顔だけ気障男が冷ややかな笑みを浮かべた。
「ちょっとな」
アドが誤魔化しているみたいだ。
「アルマン、クイズ戦は頼んだわよ」
私はそんな二人を無視して、アルマンに話しかけた。
「おいおい、殿下を応援しなくて良いのかよ」
「ふん、良いのよ。決勝で叩き潰すだけだから」
私は闘志を体にたぎらせた。
「いや、フラン様。殿下はフラン様一筋で」
「大きな胸を押し付けられて喜んでいるのね」
オーレリアンのこえに私が不機嫌そうに被せた。
「おおおお」
そこに、観客たちの歓声が響いた。
ちらっと見ると、エーリックがアドに攻勢をかけたのだ。
次々に凄まじい打ち込みをかけている。
アドは私との事で動揺したのか、攻め込まれていた。
女の子に囲まれて喜んでいるからだ。私はいい気味だと思った。
「キャー」
「殿下!」
黄色い声が響き渡り、私はそれにムッとした。
「ふんっ、アルマン、お手つきだけは注意するのよ」
私は無視して、アルマンに忠告する。
「おいおい殿下を応援しなくて良いのかよ」
「だからどちらにしろ私の前に這いつくばらせてやるわ」
私は殺気を放った。
「おいおい、俺らに殺気を放つなよ」
周りの皆は青い顔をしている
「きゃっ、殿下」
「危ない!」
女どもの大声が響いて、私は思わず、見てしまった。
その瞬間だ。
まさにアドが、エーリックの剣で弾き飛ばされたのだ。
「えっ?」
私はまさか、アドが負けるとはつゆほども疑っていなかったのだ。
なんと、アドは地面に叩きつけられていた。
*****************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
婚約者が目の前でやられて、フランはどうする?
続きは明日更新予定です。
「本当に。歩く凶器です」
司会の声にピンク頭が言ってくれるんだけど。
「しかし、ララさんもあと少しで危ういところでしたね」
「フランソワーズさんは殺す気満々でした」
「殺す気はないわよ!」
ピンク頭の言葉に思わず私は叫んでいた。
「ちょっとフランソワーズさん」
フェリシー先生の怒り声が聞こえる
「先生、本当に手が滑っただけですから」
私は慌てて言い訳した。意図的に滑らせたのは秘密だけど。
「いやいや、ララさんのことを、フランさんは怒りでねめつけていましたよ」
ピンク頭が横から煽ってくれるんだけど。
「だから滑っただけだって」
私が必死に言い訳する。ここで2時間お説教コースは止めて欲しかった。2週間も補講させられたし。
「ちょっとフラン、どういう事だ。危ないじゃないか」
ようやく立ち上がったアドが叫んできたが、
「ふんっ」
私は明後日の方を見た。
「えっ、今のはフランが悪いんじゃ」
アドが戸惑う。
「殿下は気付いていないみたいですけど」
「女を側に侍らせて完全にフランを怒らせる気満々でしたね」
司会とピンク頭が解説してくれた。
「はいっ?」
しかし、アドは判っていないみたいだった。
「ちょっとフラン」
アドが驚いてこちらに来ようとしたが、完全にプッツン切れた私は無視してスタスタと自分のクラスの席に帰って行った。
アドは何だ! 今まで私が怒っていることも気づきもしなかったのか。
私はさらに切れていた。
「おい、フラン、どうしたんだ。クラスのためだと俺と話しもしてくれなかったのはお前の方だろう」
アドが言ってきたが、
「はい、殿下ここまでです」
「いや、メラニー嬢、なんでフランは怒っている。俺もクラスの皆といただけで」
「女の子たちと仲良さそうにしていらっしゃいましたよね」
「いや、フランと同じで何も悪くは……」
悪くないと言おうとしたアドをじろりと一瞥した。
「女の子にタオルで汗を拭かれてにやけていらっしゃったかと」
「えっ、いや、そんな」
アドは焦りだした。
「いや、あれは女の子らが進んでやってくれただけで」
「殿下の腕にフランにはない胸押し付けられて喜んでいらっしゃったように見えましたけど」
「えっ、いや、それは違うぞ。フラン」
メラニーの言葉に本当にアドは慌て出したんだけど。
今更?
「おおおおっと、あちらでは痴話喧嘩か」
「いつもの事です。フランさんは自分に胸がないものだから、すぐに怒るんです」
司会達が好きなこと言ってくれる。
それを聞いてアドが更に青くなるんだけど。
「それでは次の試合始めます。アドルフさんとエーリックさん」
審判の先生の声が響いた。
「いや、だからフラン、俺はだな、そんなつもりはなくて」
アドは必死に言い訳してくるが私は今まで気付かなかった事が許せなかった。
「殿下、審判の先生が呼んでますよ」
「いやこれは国の根幹に関わることで」
「殿下、早く」
訳の判らない言い訳するアドを三年A組の面々が引っ張って行った。
「殿下、私との試合を前に痴話喧嘩とは余裕ですな」
顔だけ気障男が冷ややかな笑みを浮かべた。
「ちょっとな」
アドが誤魔化しているみたいだ。
「アルマン、クイズ戦は頼んだわよ」
私はそんな二人を無視して、アルマンに話しかけた。
「おいおい、殿下を応援しなくて良いのかよ」
「ふん、良いのよ。決勝で叩き潰すだけだから」
私は闘志を体にたぎらせた。
「いや、フラン様。殿下はフラン様一筋で」
「大きな胸を押し付けられて喜んでいるのね」
オーレリアンのこえに私が不機嫌そうに被せた。
「おおおお」
そこに、観客たちの歓声が響いた。
ちらっと見ると、エーリックがアドに攻勢をかけたのだ。
次々に凄まじい打ち込みをかけている。
アドは私との事で動揺したのか、攻め込まれていた。
女の子に囲まれて喜んでいるからだ。私はいい気味だと思った。
「キャー」
「殿下!」
黄色い声が響き渡り、私はそれにムッとした。
「ふんっ、アルマン、お手つきだけは注意するのよ」
私は無視して、アルマンに忠告する。
「おいおい殿下を応援しなくて良いのかよ」
「だからどちらにしろ私の前に這いつくばらせてやるわ」
私は殺気を放った。
「おいおい、俺らに殺気を放つなよ」
周りの皆は青い顔をしている
「きゃっ、殿下」
「危ない!」
女どもの大声が響いて、私は思わず、見てしまった。
その瞬間だ。
まさにアドが、エーリックの剣で弾き飛ばされたのだ。
「えっ?」
私はまさか、アドが負けるとはつゆほども疑っていなかったのだ。
なんと、アドは地面に叩きつけられていた。
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ここまで読んで頂いてありがとうございました。
婚約者が目の前でやられて、フランはどうする?
続きは明日更新予定です。
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