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第三部 ルートン王国交換留学編
遅れてやって来た騎士達は私達に剣を向けてきました
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私が10人の男たちを燃やした後に、部屋の中に、ヴァン達がなだれ込んできた。
一人目を燃やした時には既に屋敷の中で待機していたらしい。
「姉上、また、全員燃やしちゃって、これじゃあ、誰が後ろで糸を引いていたか、尋問で聞き出せないじゃないか」
ジェドが文句を言ってきた。
「こいつらは海賊の仲間よ。後ろにアルメリア王国はいるとは思うけど、どのみち切り捨てられて終わりだと思うのだけど」
「そんなの尋問してみないと判らないだろう? せっかく、真実の薬の改良版の実験ができると思ったのに」
やっぱり、ジェドは実験台にこいつらを使うつもりだったんだ。
私は黒焦げの奴らが少しかわいそうになって来た。どのみち無事では済まないみたいだ。
ヴァンは何故かピンク頭まで連れていたんだけど、何故に? そして、ピンク頭は何故かヴァンの言う事はちゃんと聞いて、私に燃やされた男たちの怪我を治しているんだけど。
「こいつら女の敵よ。別に治さなくてもいいんじゃない」
私が言い放ったが、
「あなたに燃やされたと思うと可哀想で」
ピンク頭が何か言ってくれている。本当にムカつく。
「まあまあ、義姉上。義姉上がやって死んでしまったら問題でしょう!」
ヴァンが言うんだけど、
「あなた達が新薬の実験台に使いたいだけでしょう。元気になっても廃人にされたら同じじゃない」
私が言い切る。この二人がこういう顔をしている時は碌なことがないのだ。
「何言っているんだよ。義姉上。新しい薬は副作用は少ないはずだよ。理論上は……」
「やっぱりあるんじゃない。理論上なんて、あんたらのいう事聞いてうまく言ったためしないじゃない」
私が顔を顰めて言った。そうだ、素晴らしい薬が出来たからぜひとも飲んでって言われて飲んで気分がハイになって、阿波踊りを踊りまくった記憶がある。何故か前世の病院で、少し元気な時に踊ったことがあるのだ。変な奇声を上げて踊っていたそうだ。
正気に戻ってからこの二人をボコボコにしたのは言うまでもない。以来、二人の作った薬は絶対に飲まないことにしていた。そもそも今世では前世と違って病気になったことなんてないし。
「いいや、大丈夫だって。まだ実際に試したことないだけだよ」
弟は言うけれど、それが問題だろう!
「そうだよ、姉上。それよりもそれでなくても姉上は本国では怖れられているのに。これ以上怖れられるのもよくないでしょう。テオドラ嬢も怯えているし」
ジェドが話をすり替えてきた。
「ううん、私はフランが私を助けるためにここまで来てくれて本当に嬉しい」
「何言っているのよ。私のせいで攫われたんだから、助けに来るのは当然でしょう」
私はそう言うと
「何言っているのよ。普通の貴族なら、自分の体を張ってまで助けになんて来てくれないわよ。特にあなたは公爵家の令嬢なのよ」
半分泣きながらテオドラが抱きついてくるんだけど。
「公爵家の令嬢ってそれは形だけよ。さっきも言ったように、うちは5歳の娘を魔の森に放り出すような鬼親なのよ。魔の森の魔物に比べればこんな男たち可愛いものよ」
私はそのテオドラを抱きしめながら言い切ったのだ。
「テオドラ嬢、姉上のことは気にしなくていいからね。本当に好きにやっているんだから。これでここに来ささなければ、後で何言われるか判らないから」
ジェドが好きに言ってくれるんだけど。
その後ろでは、ピンク頭に治療されて意識を取り戻した海賊相手に、ピンク頭を助手にしてヴァンが何か薬を飲ませて実験を始めていた。
それにジェドが加わって三人は嬉々として何かやり始めた。
そして、悲鳴が聞こえるんだけど……
私は少しだけ海賊どもが可哀そうになった。
「で、テオドラ、本当に大丈夫だったの? 何か変なことされなかった?」
「うん、私は何もされてないわ。縛られていただけ。心配させて本当にごめんね」
私はジェドが持って来てくれた夜食のサンドウィッチをテオドラと食べながら話し出した。
テオドラはやはり私の予想通りに、男たちに美味しいお菓子のお店を教えてほしいと言われて、案内しようとしたらしい。
「学園から出ようとしたの?」
私が驚いて聞くと
「違うわよ。柵のところに御者がいるから、その男に説明して欲しいって言われて、砂浜をフェンスまで歩いたのよ」
テオドラの攫われたそのフェンスの場所は、引き潮の時は学園の秘密の出入り口となると結構学生には有名だったらしい。私は知らなかったけれど。
「でも、そんなところまで知らない男たちと行くなんて、危ないと思わなかったの?」
私が聞くと
「歩いて1分もかからないし、男たちを紹介してくれたのが、セブリアンだったから大丈夫かなと思ったのよ」
「セブリアンが?」
私は眉を寄せた。セブリアン・サンタンデール、准男爵家の息子で父は騎士のはずだ。この男達がセブリアンの知り合い?
「うーん、知り合いかどうかは判らないけれど、セブリアンが『この人達が美味しいお菓子のお店を教えて欲しいって言っているから、お前の店への行き方を教えてやってほしい』って言われたからつい安心しちゃって、ついていったのよね。知り合いかどうかもっとはっきりと聞いておけばよかったわ」
私は後でセブリアンをとっちめようと思ったのだ。
そして、事が済んで1時間位してやっと騎士達がやって来た。
本当に遅い。
「この男たちを怪我させたのはお前らか」
なのに、騎士達は私達を一瞥すると騎士は声高に言い放ったのだった。
「なんですって」
私はその一言に完全に切れていた。
「貴様、逆らうのか」
そして、騎士の男達は剣に手をかけたのだ。
*********************************************************************
終わったと思ったら騎士に剣を向けられそうになったフラン。
まだまだ続きます
一人目を燃やした時には既に屋敷の中で待機していたらしい。
「姉上、また、全員燃やしちゃって、これじゃあ、誰が後ろで糸を引いていたか、尋問で聞き出せないじゃないか」
ジェドが文句を言ってきた。
「こいつらは海賊の仲間よ。後ろにアルメリア王国はいるとは思うけど、どのみち切り捨てられて終わりだと思うのだけど」
「そんなの尋問してみないと判らないだろう? せっかく、真実の薬の改良版の実験ができると思ったのに」
やっぱり、ジェドは実験台にこいつらを使うつもりだったんだ。
私は黒焦げの奴らが少しかわいそうになって来た。どのみち無事では済まないみたいだ。
ヴァンは何故かピンク頭まで連れていたんだけど、何故に? そして、ピンク頭は何故かヴァンの言う事はちゃんと聞いて、私に燃やされた男たちの怪我を治しているんだけど。
「こいつら女の敵よ。別に治さなくてもいいんじゃない」
私が言い放ったが、
「あなたに燃やされたと思うと可哀想で」
ピンク頭が何か言ってくれている。本当にムカつく。
「まあまあ、義姉上。義姉上がやって死んでしまったら問題でしょう!」
ヴァンが言うんだけど、
「あなた達が新薬の実験台に使いたいだけでしょう。元気になっても廃人にされたら同じじゃない」
私が言い切る。この二人がこういう顔をしている時は碌なことがないのだ。
「何言っているんだよ。義姉上。新しい薬は副作用は少ないはずだよ。理論上は……」
「やっぱりあるんじゃない。理論上なんて、あんたらのいう事聞いてうまく言ったためしないじゃない」
私が顔を顰めて言った。そうだ、素晴らしい薬が出来たからぜひとも飲んでって言われて飲んで気分がハイになって、阿波踊りを踊りまくった記憶がある。何故か前世の病院で、少し元気な時に踊ったことがあるのだ。変な奇声を上げて踊っていたそうだ。
正気に戻ってからこの二人をボコボコにしたのは言うまでもない。以来、二人の作った薬は絶対に飲まないことにしていた。そもそも今世では前世と違って病気になったことなんてないし。
「いいや、大丈夫だって。まだ実際に試したことないだけだよ」
弟は言うけれど、それが問題だろう!
「そうだよ、姉上。それよりもそれでなくても姉上は本国では怖れられているのに。これ以上怖れられるのもよくないでしょう。テオドラ嬢も怯えているし」
ジェドが話をすり替えてきた。
「ううん、私はフランが私を助けるためにここまで来てくれて本当に嬉しい」
「何言っているのよ。私のせいで攫われたんだから、助けに来るのは当然でしょう」
私はそう言うと
「何言っているのよ。普通の貴族なら、自分の体を張ってまで助けになんて来てくれないわよ。特にあなたは公爵家の令嬢なのよ」
半分泣きながらテオドラが抱きついてくるんだけど。
「公爵家の令嬢ってそれは形だけよ。さっきも言ったように、うちは5歳の娘を魔の森に放り出すような鬼親なのよ。魔の森の魔物に比べればこんな男たち可愛いものよ」
私はそのテオドラを抱きしめながら言い切ったのだ。
「テオドラ嬢、姉上のことは気にしなくていいからね。本当に好きにやっているんだから。これでここに来ささなければ、後で何言われるか判らないから」
ジェドが好きに言ってくれるんだけど。
その後ろでは、ピンク頭に治療されて意識を取り戻した海賊相手に、ピンク頭を助手にしてヴァンが何か薬を飲ませて実験を始めていた。
それにジェドが加わって三人は嬉々として何かやり始めた。
そして、悲鳴が聞こえるんだけど……
私は少しだけ海賊どもが可哀そうになった。
「で、テオドラ、本当に大丈夫だったの? 何か変なことされなかった?」
「うん、私は何もされてないわ。縛られていただけ。心配させて本当にごめんね」
私はジェドが持って来てくれた夜食のサンドウィッチをテオドラと食べながら話し出した。
テオドラはやはり私の予想通りに、男たちに美味しいお菓子のお店を教えてほしいと言われて、案内しようとしたらしい。
「学園から出ようとしたの?」
私が驚いて聞くと
「違うわよ。柵のところに御者がいるから、その男に説明して欲しいって言われて、砂浜をフェンスまで歩いたのよ」
テオドラの攫われたそのフェンスの場所は、引き潮の時は学園の秘密の出入り口となると結構学生には有名だったらしい。私は知らなかったけれど。
「でも、そんなところまで知らない男たちと行くなんて、危ないと思わなかったの?」
私が聞くと
「歩いて1分もかからないし、男たちを紹介してくれたのが、セブリアンだったから大丈夫かなと思ったのよ」
「セブリアンが?」
私は眉を寄せた。セブリアン・サンタンデール、准男爵家の息子で父は騎士のはずだ。この男達がセブリアンの知り合い?
「うーん、知り合いかどうかは判らないけれど、セブリアンが『この人達が美味しいお菓子のお店を教えて欲しいって言っているから、お前の店への行き方を教えてやってほしい』って言われたからつい安心しちゃって、ついていったのよね。知り合いかどうかもっとはっきりと聞いておけばよかったわ」
私は後でセブリアンをとっちめようと思ったのだ。
そして、事が済んで1時間位してやっと騎士達がやって来た。
本当に遅い。
「この男たちを怪我させたのはお前らか」
なのに、騎士達は私達を一瞥すると騎士は声高に言い放ったのだった。
「なんですって」
私はその一言に完全に切れていた。
「貴様、逆らうのか」
そして、騎士の男達は剣に手をかけたのだ。
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終わったと思ったら騎士に剣を向けられそうになったフラン。
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