88 / 309
第三部 ルートン王国交換留学編
先生方にすべてバラされてしまって私はまた一から友達を作る作戦を考えました。
しおりを挟む
私はもう絶体絶命だった。
「先生、そこの平民の女が王女殿下に掴みかかっているのです」
確かレアル伯爵家の令嬢だ。伯爵家の令嬢ならば私の顔くらい覚えておきなさいよ・・・・と私は思ったけれど、それで私の正体をバラされても嫌だった。もっとも私は平民のふりをしていたので私の身分を知らないのも当然だったけれど。
「セナイダさん。掴みかかっているのはどうみてもシルビア殿下ですし、フランソワーズさんは平民ではありませんよ」
アチャーーーー、イザベル先生がバラしてくれた。
私は青くなった。でもさすがにイザベル先生の口を塞ぐわけにはいかなかった。
「はい?」
伯爵令嬢はぽかんとしている。
「フランソワーズさんは隣国のエルグランのルブラン公爵家のご令嬢です。エルグランの王太子殿下の婚約者でもいらっしゃいます。あなたこそ、口には気をつけなさい」
イザベル先生は全部バラしてくれたのだ。それもクラス全員の前で・・・・
「も、申し訳ありません。ルブラン公爵家のご令嬢とはつゆ知らず、本当に失礼なことを申しました」
伯爵令嬢はもう真っ青だった。平身低頭している。
そして、それはクラスの皆も同じで、
「ウッソーーーー、フランって公爵家のご令嬢だったの」
「そ、そんな」
ルフィナ達平民のみんながまず真っ青になった。
「も、申し訳ありません。わ、私、私、何も知らずに」
イネなんてもう涙目で、今にも死んでしまいそうなほど真っ青なんだけど・・・・
まあ、そんなので怒らないから・・・・
それよりも、皆の反応を見て、私も落胆していた。
まただ。また、邪魔されてしまった・・・・
今度はアドではなくてフェリシー先生らだけど。
「フランソワーズさん。見てみなさい。あなたがまた、訳のわからない平民のフリしているからこのような事態になったのです。だからちゃんとAクラスに入りなさいって私は口が酸っぱくなるほど言いましたよね」
「殿下。授業が始まっているにも関わらず、なぜ、このようなところでフランソワーズさんと喧嘩しているのです。あなたは本来ならば皆さんの見本となる行動を取らないといけないのに・・・・」
それから二人のお叱りの時間が授業中も延々と続いたのだ。
身分をバラされるわ、怒られるわ私は散々だった。
「という訳なのよ。どうしてくれるのよ。ヴァン」
あの後、私はヴァンとジェドが住んでいる邸宅をメラニーらと突撃訪問していた。
「えっ、いや、義姉上。それは先生方に文句を言ってくれないと。それとシルビア殿下やディオにも前もって口止めをしといて下さいよ」
ヴァンが言うんだけど。
「なんでよ。あなた達二人が口止めはうまくしてくれるって言ったじゃない」
「いや、姉上。僕らに出来ることは限られていますよ。シルビア殿下やディオさんは姉上と同級生じゃないですか。そこは姉上がちゃんとして下さいよ」
「ええええ! あんたらを信頼していたのに」
私はまだぶーたれていたが、
「でも、フラン、それはあなたが悪いんじゃない。殿下方はちゃんとここまで身分を誤魔化してくれたんだから」
メラニーが何故か二人の肩を持つんだけど。解せない。
「そんな事言っても、せっかくここまでうまく行っていたのに」
諦めきれない私が言うが、
「まあ、どのみちいずれはバレたんだから、今大切なのは今後どうするかよ」
メラニーがもっともなことを言う。
「そらあそうだけど・・・・」
私がトーンダウンした。
「義姉上、そんな義姉上のために、僕はハッピ堂のブリンを冷蔵輸入しました」
そう言うとヴァンがハッピ堂のプリンを箱から取り出してくれたのだ。
「何を言う。冷蔵装置を手配したのは俺だろうが」
「ハッピ堂のプリンを手に入るようにしたのは俺だ」
二人が言い合いを始めたんだけど・・・・
「えっ、本当にハッピ堂のブリンを冷蔵輸入してくれたの?」
私はそのプリンを見て喜んで言った。
「そうなんです。風味を損なわないように、実験するのに3週間かかったんですよ」
顔を私の方に向けて自慢してジェドが言ってきた。
「有難う。ジェド、さすが弟よ」
私はジェドに抱きついていた。
「義姉上、プリン自体を手配したのは私ですよ」
自慢してヴァンが言うので、こいつも抱きしめてやる。
二人は嬉しそうに笑ったくれた。
「ウホンウホン」
アルマンが何故か咳をするし、
「俺は見なかったことに」
オーレリアンが何か言っているんだけど。
取り敢えず、40個のハッピ堂自慢のアラモードプリンで、私は皆を懐柔することにしたのだ。
******************************************************************
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
果たしてプリンで仲良くなれるのか?
「先生、そこの平民の女が王女殿下に掴みかかっているのです」
確かレアル伯爵家の令嬢だ。伯爵家の令嬢ならば私の顔くらい覚えておきなさいよ・・・・と私は思ったけれど、それで私の正体をバラされても嫌だった。もっとも私は平民のふりをしていたので私の身分を知らないのも当然だったけれど。
「セナイダさん。掴みかかっているのはどうみてもシルビア殿下ですし、フランソワーズさんは平民ではありませんよ」
アチャーーーー、イザベル先生がバラしてくれた。
私は青くなった。でもさすがにイザベル先生の口を塞ぐわけにはいかなかった。
「はい?」
伯爵令嬢はぽかんとしている。
「フランソワーズさんは隣国のエルグランのルブラン公爵家のご令嬢です。エルグランの王太子殿下の婚約者でもいらっしゃいます。あなたこそ、口には気をつけなさい」
イザベル先生は全部バラしてくれたのだ。それもクラス全員の前で・・・・
「も、申し訳ありません。ルブラン公爵家のご令嬢とはつゆ知らず、本当に失礼なことを申しました」
伯爵令嬢はもう真っ青だった。平身低頭している。
そして、それはクラスの皆も同じで、
「ウッソーーーー、フランって公爵家のご令嬢だったの」
「そ、そんな」
ルフィナ達平民のみんながまず真っ青になった。
「も、申し訳ありません。わ、私、私、何も知らずに」
イネなんてもう涙目で、今にも死んでしまいそうなほど真っ青なんだけど・・・・
まあ、そんなので怒らないから・・・・
それよりも、皆の反応を見て、私も落胆していた。
まただ。また、邪魔されてしまった・・・・
今度はアドではなくてフェリシー先生らだけど。
「フランソワーズさん。見てみなさい。あなたがまた、訳のわからない平民のフリしているからこのような事態になったのです。だからちゃんとAクラスに入りなさいって私は口が酸っぱくなるほど言いましたよね」
「殿下。授業が始まっているにも関わらず、なぜ、このようなところでフランソワーズさんと喧嘩しているのです。あなたは本来ならば皆さんの見本となる行動を取らないといけないのに・・・・」
それから二人のお叱りの時間が授業中も延々と続いたのだ。
身分をバラされるわ、怒られるわ私は散々だった。
「という訳なのよ。どうしてくれるのよ。ヴァン」
あの後、私はヴァンとジェドが住んでいる邸宅をメラニーらと突撃訪問していた。
「えっ、いや、義姉上。それは先生方に文句を言ってくれないと。それとシルビア殿下やディオにも前もって口止めをしといて下さいよ」
ヴァンが言うんだけど。
「なんでよ。あなた達二人が口止めはうまくしてくれるって言ったじゃない」
「いや、姉上。僕らに出来ることは限られていますよ。シルビア殿下やディオさんは姉上と同級生じゃないですか。そこは姉上がちゃんとして下さいよ」
「ええええ! あんたらを信頼していたのに」
私はまだぶーたれていたが、
「でも、フラン、それはあなたが悪いんじゃない。殿下方はちゃんとここまで身分を誤魔化してくれたんだから」
メラニーが何故か二人の肩を持つんだけど。解せない。
「そんな事言っても、せっかくここまでうまく行っていたのに」
諦めきれない私が言うが、
「まあ、どのみちいずれはバレたんだから、今大切なのは今後どうするかよ」
メラニーがもっともなことを言う。
「そらあそうだけど・・・・」
私がトーンダウンした。
「義姉上、そんな義姉上のために、僕はハッピ堂のブリンを冷蔵輸入しました」
そう言うとヴァンがハッピ堂のプリンを箱から取り出してくれたのだ。
「何を言う。冷蔵装置を手配したのは俺だろうが」
「ハッピ堂のプリンを手に入るようにしたのは俺だ」
二人が言い合いを始めたんだけど・・・・
「えっ、本当にハッピ堂のブリンを冷蔵輸入してくれたの?」
私はそのプリンを見て喜んで言った。
「そうなんです。風味を損なわないように、実験するのに3週間かかったんですよ」
顔を私の方に向けて自慢してジェドが言ってきた。
「有難う。ジェド、さすが弟よ」
私はジェドに抱きついていた。
「義姉上、プリン自体を手配したのは私ですよ」
自慢してヴァンが言うので、こいつも抱きしめてやる。
二人は嬉しそうに笑ったくれた。
「ウホンウホン」
アルマンが何故か咳をするし、
「俺は見なかったことに」
オーレリアンが何か言っているんだけど。
取り敢えず、40個のハッピ堂自慢のアラモードプリンで、私は皆を懐柔することにしたのだ。
******************************************************************
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
果たしてプリンで仲良くなれるのか?
2
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。