悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! 学園生活を満喫するのに忙しいです

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され

文字の大きさ
76 / 309
第三部 ルートン王国交換留学編

准男爵の令嬢も喧嘩を売られたので言い返しました

しおりを挟む
翌朝、私は早くに起きた。

今日は新しい学園に登校するひだ。どんな新しい出会いがあるのか、それを考えるともうウキウキしていた。
それにここの食事も美味しいのだ。まあ、米がないのが玉に瑕だが、パンが本当に美味しい。
私は今日も食べる気満々だったのだ。
メラニーとアニエスの3人で食堂に降りる。
食堂は寮の1階に隣接してあったのだ。

私が山盛り取るのを見てメラニーらは呆れていた。

私達がさっさと近くの席につくと

「ちょっとそこのあなた。そこ私の席なんだけど」
いきなり、黒髪の女が私を指差して言ってきた。

「えっ、昨日も言ったけど、この学園て料理を食べる席が決まっているの?」
私が不思議そうにきいた。

「そうよ。あなたエルグランからの留学生でしょ。昨日はダミアン様に庇ってもらったみたいだけど、平民の席はあっちよ」
女が端の席を指差して言い切った。
「ふーーーん、そう言うあなたは貴族なわけ」
「そうよ。私はイネス・アビレス。アビレス准男爵家の長女よ」
「準男爵家? よく判んないんだけど。男爵に準じるって、男爵に成れなかった家ってことなの」
私はよく判っていなかったので、そう口に出したのだ。

「な、何ですって。あなたうちをコケにするの。我が家はまっとうな准男爵家よ」
女が急に怒り出したのだ。周りの男女も一緒に怒っているやつが多い。

「ちょっとフラン、ルートン王国は男爵家の下に准男爵っていう貴族の位があるのよ」
「えっ、そうなの。エルグランはないのに」
慌てたメラニーの声に私は思い出していた。そう言えばそんな位があるから気をつけるようにとフェリシー先生に注意されたような気がする。

「だから新興国家は嫌なのよ。まだ新しいから准男爵も無いのね」
「えっ」
私はキョトンとした。
「物は言いようね。国王が貴族を列しきれなくて、単に爵位のインフレで与えられなくなったから新しい爵位を作ったんじゃなかったっけ」
私はフェリシー先生に教わった通りに話したのだ。たしか、その時はフェリシー先生からは、だから古い国は仕方がないのよオーラ全開だったような気がするけど

「ちょっとフラン、こっちに来なさい」
「えっ、ちょっと待ってよ」
私は無理やり二人に外に連れ出された。

「な、何なのよ」
「ちょっとフラン、判っているの? 我がEクラスは平民と准男爵が半々だから良いけど、DとCは大半が准男爵なのよ。Aクラスは子爵以上が、Bクラスは男爵家が、准男爵は残りの2クラス半もいるんだから、全校生の半数が准男爵家なのよ。それを敵に回す気?」
「ええええ、でも、准男爵って我が国の平民と変わらないでしょ」
「何ふざけた事言っているのよ。それは公爵家令嬢のあんたから見たら、私達男爵も准男爵も平民も同じ下々かもしれないけれど、貴族は基本はプライド命なのよ! それでなくてもこの国の連中は気位だけが高いんだから、いきなり半数を敵に回すのはまずいでしょ」
メラニーが必死になって言ってきた。

「私は別に問題ないけど」
「そう言う問題じゃないでしょ。アニエスらはC組なんだから、目の敵にされたらやっていけないでしょ。他クラスのあなたじゃ守れないから」
「ああ、そうか、アニエスのことはよく考えていなかったわ。もしいじめられたら言ってね。あのクソ生意気な王女に言ってあげるから。何なら、あのダミアンに護衛させるわよ」
「いやいや、それは無理でしょう」
青くなってアニエスが言うんだけど。

「あいつには貸しがあるから何でもさせられるわよ」
「いや、平民の護衛を近衛騎士がするのは流石にまずいわよ」
メラニーまでが言うんだけど。

「そうかな。まあ、何かあったら言ってね。幸いなことに中等部には弟も第二王子もいるから、何かあったら何でもさせるわよ」
「いえいえ、それやると、下手したら国際問題になってしまいますから」
「そおう? 何かあったら言ってね。たしか、この国の公爵の息子も同い年くらいで昔助けてやったことがあるのよね。何なら助けさせるわよ。何でも言ってね」
私をメラニーは呆れてみているんだけど。アニエスは必死に首を振っているし。

まあ、私は全然気にしていなかったんだけど。
この国の連中には早速、とんでもない生意気な平民が留学してきたと、あっという間に広まってしまったみたいだ。
うーん、雨降って地固まる。
これぞ、青春なのだ。
私はやる気満々だった!

しおりを挟む
感想 334

あなたにおすすめの小説

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。 国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。 悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。