48 / 309
第二部 帝国の逆襲
第一王子のお菓子作戦に許さざるを得なくなりました
しおりを挟む
「酷いと思わない!」
その後、私は散々メラニーとノエルに愚痴ったのだ。
「確かに、私は胸はないけれど、それをペチャパイって言うなんて」
「本当よね。殿下もその事をわざわざ言うことはないと思うわ」
ノエルは憤慨して怒ってくれた。でも、そのノエルの胸は揺れているんだけど・・・・。
「でも、殿下はペチャパイと言っていないわよ。言ったのは帝国の皇女でしょ」
メラニーが修正する。
「それはそうかもしれないけれど、胸がないってはっきり言ったわよ。ペチャパイと同じじゃない」
私は言い返した。
「それはそうだけど、事実じゃない」
「事実でも言っていいことと悪いことがあるわよ」
メラニーにノエルが言い返してくれた。
「ありがとうノエル。あなただけだわ、私の味方は」
私はそう思っていたのだ。
でも、翌朝、アドはまたしても、食堂の前で待っていたのだ。
「フラン、申し訳ない。気にしていることを言ってしまって」
そう言うとアドは花束を差し出してきたのだ。
「ふんっ」
私は全く無視して食堂の中に入ったのだ。
でも、何故か後ろの二人はアドに捕まっていた。
中々入ってこない。
何しているんだとイライラしながら待っていると、なんと二人して花束とお菓子の箱を持ってきたのだ。
「な、何に受け取っているのよ」
私がぶすっとして言うと
「ごめん、フラン。だって殿下ハッピ堂の発売前のお菓子を持ってきてくれたのよ。皆さんで、どうぞって。だからフランも食べましょうよ」
何、ハッピ堂の新作お菓子だって。
私は目が点になった。
あのハッピ堂の新作お菓子。絶対においしいに違いない。それも発売前に持ってくるなんて、あそこは権力には負けないはずだ。アドは何やったんだろう?
私には興味しか無かった。
二人は食堂に座ると、早速包装紙を開け始めた。
包装紙を開けた箱には『アツアツ二人』とデカデカと書かれている。
「な、なにそれ」
私は呆れていった。
「何でも、恋人同士のお菓子らしいわよ。好きな子に上げれば想いが叶うに違いないし喧嘩していてもこのお菓子を上げれば仲直りできるに違いないって」
ノエルがそう言いながら説明した紙をくれた。
そして、その紙を見て私は絶句したのだ。
そこにはデカデカと書かれていたのだ。
『第一王子殿下とルブラン公爵令嬢の婚約10周年記念』と
「な、何よこれ」
私はなんとか立ち直って聞くと
「ハッピ堂の100周年記念の一環で売り出したようよ。アツアツのお二人の婚約10周年記念とハッピ堂の100周年を記念してって書かれているから」
「いや、そんなことよりも何よ。これ」
私が10周年のところを指さして言う。
「夏休み二人でイチャイチャしまくっていたでしょう。ハッピ堂にも二人で並んでいたじゃない。その時に社長からなにか言われなかった?」
メラニーの声に、そういえばその時に出てきた社長に「いやあ、政略結婚で10年も経つのに、アツアツで、羨ましいですな」って言われたような気がする。
「お二人のアツアツを記念してなにかお菓子でも作れたら良いのですが」
ってその後言われて
アドが、「別にかまわないぞ。まっさきに試食させてくれたら」
って言っていたような気がする。その時はそんなに気にしなかったのだ。冗談だと思っていたし・・・・。それが出来てきたなんて聞いていないんだけど。
これがその試食品なわけ。
「あっ、可愛い」
包装の袋を開けて、ノエルが取り出したお菓子を見て私は絶句した。
「見て見て、これ絶対にフランと殿下よね」
ノエルが言う。
そこにはデフォルメした寄り添う私とアドの姿のお菓子があったのだ。
ウッソーーーー、こんなのお菓子になっちゃったの。信じられない。
私は真っ赤になってしまった。
「あっ、美味しい」
ノエルは私の姿をバリバリ食べながら言ってくれたのだ。
そして、あろうことかアドはこれを全クラスに配ってくれたのだ。
それも、私とアドの婚約10周年記念だとか言って・・・・
「フラン、お菓子頂きます」
「わあ、フランとても可愛い」
「フラン様。殿下とアツアツですね」
皆好き勝手に言ってくれる。
私は恥ずかしさでもう真っ赤だ。
でも、たしかに私もその場にいて、否定しなかったのだ。私とアドのアツアツお菓子なんて恥ずかしすぎる。
お菓子の二人は本当に幸せそうに寄り添っているのだ。
アドはそのお菓子を手にして謝ってきたのだ。
「フラン、ごめん、本当に悪かった」
そのお菓子を前に突き出しながら謝ってきたのだ。
こんなのが出てはあまりつっけんどんにできないではないか・・・・
私は3日後には仕方なしに、アドを許していた。
このお菓子も美味しいし・・・・
その後、私は散々メラニーとノエルに愚痴ったのだ。
「確かに、私は胸はないけれど、それをペチャパイって言うなんて」
「本当よね。殿下もその事をわざわざ言うことはないと思うわ」
ノエルは憤慨して怒ってくれた。でも、そのノエルの胸は揺れているんだけど・・・・。
「でも、殿下はペチャパイと言っていないわよ。言ったのは帝国の皇女でしょ」
メラニーが修正する。
「それはそうかもしれないけれど、胸がないってはっきり言ったわよ。ペチャパイと同じじゃない」
私は言い返した。
「それはそうだけど、事実じゃない」
「事実でも言っていいことと悪いことがあるわよ」
メラニーにノエルが言い返してくれた。
「ありがとうノエル。あなただけだわ、私の味方は」
私はそう思っていたのだ。
でも、翌朝、アドはまたしても、食堂の前で待っていたのだ。
「フラン、申し訳ない。気にしていることを言ってしまって」
そう言うとアドは花束を差し出してきたのだ。
「ふんっ」
私は全く無視して食堂の中に入ったのだ。
でも、何故か後ろの二人はアドに捕まっていた。
中々入ってこない。
何しているんだとイライラしながら待っていると、なんと二人して花束とお菓子の箱を持ってきたのだ。
「な、何に受け取っているのよ」
私がぶすっとして言うと
「ごめん、フラン。だって殿下ハッピ堂の発売前のお菓子を持ってきてくれたのよ。皆さんで、どうぞって。だからフランも食べましょうよ」
何、ハッピ堂の新作お菓子だって。
私は目が点になった。
あのハッピ堂の新作お菓子。絶対においしいに違いない。それも発売前に持ってくるなんて、あそこは権力には負けないはずだ。アドは何やったんだろう?
私には興味しか無かった。
二人は食堂に座ると、早速包装紙を開け始めた。
包装紙を開けた箱には『アツアツ二人』とデカデカと書かれている。
「な、なにそれ」
私は呆れていった。
「何でも、恋人同士のお菓子らしいわよ。好きな子に上げれば想いが叶うに違いないし喧嘩していてもこのお菓子を上げれば仲直りできるに違いないって」
ノエルがそう言いながら説明した紙をくれた。
そして、その紙を見て私は絶句したのだ。
そこにはデカデカと書かれていたのだ。
『第一王子殿下とルブラン公爵令嬢の婚約10周年記念』と
「な、何よこれ」
私はなんとか立ち直って聞くと
「ハッピ堂の100周年記念の一環で売り出したようよ。アツアツのお二人の婚約10周年記念とハッピ堂の100周年を記念してって書かれているから」
「いや、そんなことよりも何よ。これ」
私が10周年のところを指さして言う。
「夏休み二人でイチャイチャしまくっていたでしょう。ハッピ堂にも二人で並んでいたじゃない。その時に社長からなにか言われなかった?」
メラニーの声に、そういえばその時に出てきた社長に「いやあ、政略結婚で10年も経つのに、アツアツで、羨ましいですな」って言われたような気がする。
「お二人のアツアツを記念してなにかお菓子でも作れたら良いのですが」
ってその後言われて
アドが、「別にかまわないぞ。まっさきに試食させてくれたら」
って言っていたような気がする。その時はそんなに気にしなかったのだ。冗談だと思っていたし・・・・。それが出来てきたなんて聞いていないんだけど。
これがその試食品なわけ。
「あっ、可愛い」
包装の袋を開けて、ノエルが取り出したお菓子を見て私は絶句した。
「見て見て、これ絶対にフランと殿下よね」
ノエルが言う。
そこにはデフォルメした寄り添う私とアドの姿のお菓子があったのだ。
ウッソーーーー、こんなのお菓子になっちゃったの。信じられない。
私は真っ赤になってしまった。
「あっ、美味しい」
ノエルは私の姿をバリバリ食べながら言ってくれたのだ。
そして、あろうことかアドはこれを全クラスに配ってくれたのだ。
それも、私とアドの婚約10周年記念だとか言って・・・・
「フラン、お菓子頂きます」
「わあ、フランとても可愛い」
「フラン様。殿下とアツアツですね」
皆好き勝手に言ってくれる。
私は恥ずかしさでもう真っ赤だ。
でも、たしかに私もその場にいて、否定しなかったのだ。私とアドのアツアツお菓子なんて恥ずかしすぎる。
お菓子の二人は本当に幸せそうに寄り添っているのだ。
アドはそのお菓子を手にして謝ってきたのだ。
「フラン、ごめん、本当に悪かった」
そのお菓子を前に突き出しながら謝ってきたのだ。
こんなのが出てはあまりつっけんどんにできないではないか・・・・
私は3日後には仕方なしに、アドを許していた。
このお菓子も美味しいし・・・・
3
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。