上 下
134 / 262
4 愛する妻、可愛い子供たち、パパは頑張るよ~! あれ? 僕は何がしたかったんだっけ? 自分を見失いそうになっていた僕の前に現れたのは…

3

しおりを挟む


 そもそも僕が美容師になろうと思ったきっかけは姉だった。

僕の姉は背が高くモデル体型で、キリっとした切れ長の目のクールな美しい人だった。

と僕は思っていた。

その姉が、中学になったころから自分に対するコンプレックスに苛まれるようになっていった。

学校でモテるのは、たいてい二重の目が大きくて可愛い系の子だ。

姉は自分の一重を気にしだした。

何人かの同級生の男子から、キツネ顔とか大女とからかわれたりしていた。

姉は少しでも背を低く見せようと猫背になって、髪形もいわゆる可愛い系に徹し、アイプチで二重になるようにがんばっていた。

しかしそれは全く彼女に似合わなくて、むしろ滑稽に見えた。

次第に男子だけでなく女子からもからかわれるようになっていった。

高校に上がる頃には、子供の頃の明るかった姉とは想像できないくらい、暗く内にこもるようになっていった。

僕は悲しかった。

姉がからかわれることももちろんだけど、それ以上に自分で自身の美しさを否定して、世間の基準に合わせてそれを消し去ろうとしていることが悲しくて堪らなかった。

弟の僕が姉のコンプレックスに触れるのは許されないような気がしていたけど、でも我慢の限界だ。僕は意を決して姉に改造させてくれと頼み込んだ。

姉はこの狭い日本の価値観の中に囚われるべきじゃない! 

海外のアジア系モデルを目指すべきだ! 

僕は姉をミステリアスかつゴージャスな女へと変身させた。

そうだ…。

今思えばあの時からだったな…。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長先生の話が長い、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。 学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。 とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。 寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ? なぜ女子だけが前列に集められるのか? そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。 新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。 あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

雌犬、女子高生になる

フルーツパフェ
大衆娯楽
最近は犬が人間になるアニメが流行りの様子。 流行に乗って元は犬だった女子高生美少女達の日常を描く

幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。

スタジオ.T
青春
 幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。  そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。    ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。

私と継母の極めて平凡な日常

当麻月菜
ライト文芸
ある日突然、父が再婚した。そして再婚後、たった三ヶ月で失踪した。 残されたのは私、橋坂由依(高校二年生)と、継母の琴子さん(32歳のキャリアウーマン)の二人。 「ああ、この人も出て行くんだろうな。私にどれだけ自分が不幸かをぶちまけて」 そう思って覚悟もしたけれど、彼女は出て行かなかった。 そうして始まった継母と私の二人だけの日々は、とても淡々としていながら酷く穏やかで、極めて平凡なものでした。 ※他のサイトにも重複投稿しています。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

処理中です...