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4 愛する妻、可愛い子供たち、パパは頑張るよ～！ あれ？ 僕は何がしたかったんだっけ？ 自分を見失いそうになっていた僕の前に現れたのは…

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「オギャー、オギャー」

奥の部屋から泣き声がしてきた。

結が起きたんだな。

僕は結の寝ている部屋へ行って、泣いている娘を抱きかかえた。

可愛いなぁ。

三人ともママそっくりだ。

「カズ君、ありがとう。そろそろおっぱいの時間だから起きたのね。」

ヒカちゃんと僕との間には３人の娘がいる。

長女が生まれてからヒカちゃんは勤めていた出版社をやめて、家にいてくれる。

もともと仕事が好きな彼女に家にいてもらうのは申し訳ないと思っていたのだけど、彼女の方からそれを申し出てくれた。

落ち着いたら復帰できるように、今は元いた出版社から仕事をもらって家でライターの仕事をしている。

育児と家事だけでも大変なのに、仕事まで頑張っている妻。

ヒカちゃんはあまり弱音を吐かないけど、そばにいる僕にはわかる。

彼女は本当に疲れている。

当たり前だ。

僕は彼女の負担を少しでも減らせるように出来る限り育児や家事を頑張ろうと思っている。

目指せイクメン！　

なるぞイケ旦！　

「カズ君！　電話なってるよ！」

電話をかけてきたのは、さっきテレビでカリスマ美容師として登場していた亮太だった。

「先輩、久しぶりッス！　今晩、空いてますか？」

亮太から飲みに行こうと誘われた。

僕は断るつもりだった。

しかし、横で聞いていたヒカちゃんからこう言われた。

「カズ君、いつも家の事やってくれてるでしょ。たまには気晴らししてきなよ！　今晩はママも来てくれるから大丈夫よ！」

「お義母さん来るの？　じゃ、ちょっとだけ行って帰ってくるよ。」

「たまにはゆっくりしてきて！　妻には出来ない話とかもあるでしょ？」

ヒカちゃんは悪そうな笑みを浮かべて言った。

「無いよ～！　あるわけないじゃん！」