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国王同士の喧嘩
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王宮内では、アルフレッドとエレインが、お茶を一緒に楽しんでいる事は有名な話である。
それは友人としてでのお茶会では無く、二人が親睦を深めていると認識されているものであった。
故に、誰も邪魔をする者はいないのだ。
今はまだ正式な婚約をしていないと言うだけで、事実上の婚約者としてエレインを扱っている者は多い。
その中には、国王夫妻も入っている。
どちらかに、運命の恋人が現れない限り、この認識が覆される事はないのである。
この事実は、ルタオー王国から来た宮仕えたちも、認めざるを得なかった。
バーバラは輿入れのつもりで来たのだが、未だにアルフレッドとの面会は叶わず留学生扱いである。
付いて来るしか選択肢の無かった彼らは、国を出た時から失望していたのだ。
王女であっても貞操観念の無い者を、快く迎え入れる王家等ある筈が無い事くらい、誰にでも容易く分かるのだ。
幼い頃からバーバラに仕えて来た彼らは、最初の婚約者と結婚するのだと思っていただけに、落胆も大きいのである。
純粋に愛を育んでいるアルフレッドとエレインを見ている彼らは、王宮の宮仕えを羨ましいとさえ思うのだった。
アルフレッドとの縁談が纏まらなかった場合、バーバラには行き場所が無い事を、彼らは知っているのである。
純潔を重んじるのは何処の国も同じで、ルタオー王国だけが自由奔放な国と言う訳では決してないのだ。
ならば何故、バーバラは純潔を捨ててしまったのだろうか。
始まりは、些細な出来事だったのかもしれない。
王女として厳しく育てられ、必要な教育も受けて来た。
その中には、房事教育も、勿論含まれている。
王女として最低限の房事教育を受けたバーバラは、その日から男女の営みに興味を持つようになり、夫婦や恋人たちの交わりを描いた本ばかりを好んで読む様になったのだ。
そのうち読んでいるだけでは満足出来なくなり、婚約者に必要以上のスキンシップを求める様になって来た。
初めは些細な事から始まったのだが、段々と要望が大きくなって行き、流石に婚前交渉は駄目だと婚約者に諫められてしまう。
しかし駄目だと言われれば、余計に気になってしまうのは、人間の性なのかもしれない。
公にはされていないが、幼い頃から結んでいた婚約者に、薬を盛ってしまったのだ。
結婚するのだから遅いか早いかの違いでしかないと迫られては、身分が下の婚約者に断る術は無く、薬の効果に抗えなかったのである。
一線を越えて事を為してしまえば、一度も二度も同じであり何度も身体を重ねて行くうちに、この婚約者ではバーバラを満足させる事が出来ないと考える様になってしまった。
そうしてあろう事か、気に入った男を誘って房事を行う事に、快楽を覚えてしまったのだ。
こうなっては流石に婚約者も激怒し、誰の子を孕むか分からない王女は妻に出来ないと、婚約が白紙に戻されたのは当然の結果なのである。
これに慌てたのは国王であり、王女に新しい婚約者を据えたのだが、顔もテクニックも気に入らなかった様で遊びを止める事は出来なかったのだ。
全てを受け入れて王家と所縁を持とうと考えていた貴族家だったが、流石に想像以上の不埒な行いを繰り返す王女を信用する事は出来ず、婚約が白紙に戻るのに時間は掛からなかった。
バーバラにとって結婚と房事とは全くの別物であり、快楽を得る為の遊びでしかないのである。
隠そうともしていなかった事から、何処からともなく囁かれる様になり、噂はあっという間に広まってしまうのだった。
ルタオー国王は侍女に命じて常に避妊薬を飲ませてはいるが、罪の意識も無く自由奔放に振舞う王女に頭を悩ませていた。
不幸な妊娠を避ける為何とか受け入れ先を探したのだが、王女と言う身分に釣り合う家格を持つ家が、了承する訳が無いのである。
そこへアルフレッドの婚約が破棄された事を知り、これ幸いと婚約の打診をして来たのだ。
学園の卒業間近で婚約者がいなくなった事で、慌てて次の候補を探すと思っており、良い縁談だと考えていたのはルタオー国王だけだったのだ。
アルフレッドは一人しかいない世継ぎなので、早めの結婚を薦めたのだが、頑なに断られた事で留学と称して押し付けて来たのである。
断れば帰る場所が無いと伝えておけば、王女を受け入れるしかないと考えての行動であった。
バーバラは間違いなくアルフレッドを気に入ると確信しており、受け入れてさえ貰えば王女の美貌に魅了され、相思相愛で上手く事が収まると信じている。
万が一身体の相性が悪かったとしても、バーバラが一番気に入った男妾に近衛騎士の隊服を与え傍に置いておけば、満足して帰っては来ないだろうと思っているのだ。
実に身勝手な国王なのである。
厄介払いが出来、尚且つ隣国とも所縁を持つ事も出来、一石二鳥であったと胸を撫で下ろしていた時一通の封書が届いた。
その内容は、ルタオー国王の思惑とは反した、実に不愉快な内容である。
手紙には、こう記されていた。
バーバラ王女殿下を留学生として受け入れたが、貴賓館に籠ったまま学園には通っておらず、毎日近衛騎士との房事を行っている。
直接王女殿下へ慎むよう話をしたが全く聞き入れる事は無く、アルフレッドのみならず側近まで差し出すよう求めて来た。
現在王宮では、貴賓館へ若く見目の良い男性を近付ける事を禁じているが、執務に著しい損害を与えている。
王女殿下はアルフレッド王太子の妃になったと勘違いをしており、毎日王太子を執拗に追いかけまわす為、迷惑極まりない状況である。
アルフレッド王太子には、既に妃にしたいと考えている皇女がおり、王女殿下との婚姻は一切考えてはいない。
真面目に学園へ通い、勉学に励む事もしないのであるならば、即刻王女殿下を引き取られよ。
これ以上我が国へ損害を与えると言うのならば、慰謝料の請求も考えている。
王女殿下が我が国で懐妊された場合、一切の責任はルタオー王国にあるとし、この場合も多額の損害賠償を求める所存である。
ルタオー国王は、ロイズ国王が相当怒っていると理解したのだが、王女を引き取る気は無いのである。
損害賠償や慰謝料を請求して来たとしても、王女を引き取るより余程安上がりなのだ。
アレは、ルタオー王国でも害悪でしかないのである。
しかしアルフレッドが、バーバラの美貌に魅了されなかったと言うのは、些か信じ難かった。
帝国との所縁を持つために、泣く泣く愛し合う二人が引き離されたのだとしたら、王女が哀れだと思うのである。
ルタオー国王は、バーバラの為に譲歩しようと考え、筆を取ったのだ。
ロイズ国王に向けて、側妃でも構わないので、愛し合う二人を引き離さないで欲しいと訴えたのだった。
手紙を受け取ったロイズ国王は、当然憤慨した。
「ルタオー国王は私をおちょくっているのか?何が側妃でも構わんだ。愛し合う二人だと?どこを、どう捻じ曲げたら、あの様な阿婆擦れを愛せるというのだ。アルフレッドを馬鹿にしているとしか思えんぞ」
これにはロイズ国王も怒りが頂点に達し、手紙を読み終わった途端くしゃくしゃに握り潰した後で、何度も踏みつけたのだ。
流石に他国の国王から届いた公文書を、踏みつけたままには出来ないので、臣下が拾いファイルに仕舞ったのは言うまでもない。
ロイズ国王は側妃は要らないと、バーバラの様な阿婆擦れを娶る必要は無く、アルフレッドと皇女の関係は円満だと伝えたのだ。
次はルタオー国王が、ロイズ国王からの手紙を読んで憤慨する番であった。
「どう言う事じゃ。バーバラの美貌に魅了されぬ奴など、男として不能なのではないか!皇女と相思相愛だと?そんな出鱈目を、誰が信じると思っている!バーバラよりも、美しい娘がいる訳がなかろう。ワシを馬鹿にしとるのか」
こちらも手紙を握りつぶし、足で踏み付けはするが、破く事はしなかった。
主が踏みつけてしまった公文書を、臣下は丁寧に広げて皺を伸ばし、きちんとファイルに仕舞いながらため息が漏れる。
何処の国の臣下も、それなりに苦労をしているのである。
それは友人としてでのお茶会では無く、二人が親睦を深めていると認識されているものであった。
故に、誰も邪魔をする者はいないのだ。
今はまだ正式な婚約をしていないと言うだけで、事実上の婚約者としてエレインを扱っている者は多い。
その中には、国王夫妻も入っている。
どちらかに、運命の恋人が現れない限り、この認識が覆される事はないのである。
この事実は、ルタオー王国から来た宮仕えたちも、認めざるを得なかった。
バーバラは輿入れのつもりで来たのだが、未だにアルフレッドとの面会は叶わず留学生扱いである。
付いて来るしか選択肢の無かった彼らは、国を出た時から失望していたのだ。
王女であっても貞操観念の無い者を、快く迎え入れる王家等ある筈が無い事くらい、誰にでも容易く分かるのだ。
幼い頃からバーバラに仕えて来た彼らは、最初の婚約者と結婚するのだと思っていただけに、落胆も大きいのである。
純粋に愛を育んでいるアルフレッドとエレインを見ている彼らは、王宮の宮仕えを羨ましいとさえ思うのだった。
アルフレッドとの縁談が纏まらなかった場合、バーバラには行き場所が無い事を、彼らは知っているのである。
純潔を重んじるのは何処の国も同じで、ルタオー王国だけが自由奔放な国と言う訳では決してないのだ。
ならば何故、バーバラは純潔を捨ててしまったのだろうか。
始まりは、些細な出来事だったのかもしれない。
王女として厳しく育てられ、必要な教育も受けて来た。
その中には、房事教育も、勿論含まれている。
王女として最低限の房事教育を受けたバーバラは、その日から男女の営みに興味を持つようになり、夫婦や恋人たちの交わりを描いた本ばかりを好んで読む様になったのだ。
そのうち読んでいるだけでは満足出来なくなり、婚約者に必要以上のスキンシップを求める様になって来た。
初めは些細な事から始まったのだが、段々と要望が大きくなって行き、流石に婚前交渉は駄目だと婚約者に諫められてしまう。
しかし駄目だと言われれば、余計に気になってしまうのは、人間の性なのかもしれない。
公にはされていないが、幼い頃から結んでいた婚約者に、薬を盛ってしまったのだ。
結婚するのだから遅いか早いかの違いでしかないと迫られては、身分が下の婚約者に断る術は無く、薬の効果に抗えなかったのである。
一線を越えて事を為してしまえば、一度も二度も同じであり何度も身体を重ねて行くうちに、この婚約者ではバーバラを満足させる事が出来ないと考える様になってしまった。
そうしてあろう事か、気に入った男を誘って房事を行う事に、快楽を覚えてしまったのだ。
こうなっては流石に婚約者も激怒し、誰の子を孕むか分からない王女は妻に出来ないと、婚約が白紙に戻されたのは当然の結果なのである。
これに慌てたのは国王であり、王女に新しい婚約者を据えたのだが、顔もテクニックも気に入らなかった様で遊びを止める事は出来なかったのだ。
全てを受け入れて王家と所縁を持とうと考えていた貴族家だったが、流石に想像以上の不埒な行いを繰り返す王女を信用する事は出来ず、婚約が白紙に戻るのに時間は掛からなかった。
バーバラにとって結婚と房事とは全くの別物であり、快楽を得る為の遊びでしかないのである。
隠そうともしていなかった事から、何処からともなく囁かれる様になり、噂はあっという間に広まってしまうのだった。
ルタオー国王は侍女に命じて常に避妊薬を飲ませてはいるが、罪の意識も無く自由奔放に振舞う王女に頭を悩ませていた。
不幸な妊娠を避ける為何とか受け入れ先を探したのだが、王女と言う身分に釣り合う家格を持つ家が、了承する訳が無いのである。
そこへアルフレッドの婚約が破棄された事を知り、これ幸いと婚約の打診をして来たのだ。
学園の卒業間近で婚約者がいなくなった事で、慌てて次の候補を探すと思っており、良い縁談だと考えていたのはルタオー国王だけだったのだ。
アルフレッドは一人しかいない世継ぎなので、早めの結婚を薦めたのだが、頑なに断られた事で留学と称して押し付けて来たのである。
断れば帰る場所が無いと伝えておけば、王女を受け入れるしかないと考えての行動であった。
バーバラは間違いなくアルフレッドを気に入ると確信しており、受け入れてさえ貰えば王女の美貌に魅了され、相思相愛で上手く事が収まると信じている。
万が一身体の相性が悪かったとしても、バーバラが一番気に入った男妾に近衛騎士の隊服を与え傍に置いておけば、満足して帰っては来ないだろうと思っているのだ。
実に身勝手な国王なのである。
厄介払いが出来、尚且つ隣国とも所縁を持つ事も出来、一石二鳥であったと胸を撫で下ろしていた時一通の封書が届いた。
その内容は、ルタオー国王の思惑とは反した、実に不愉快な内容である。
手紙には、こう記されていた。
バーバラ王女殿下を留学生として受け入れたが、貴賓館に籠ったまま学園には通っておらず、毎日近衛騎士との房事を行っている。
直接王女殿下へ慎むよう話をしたが全く聞き入れる事は無く、アルフレッドのみならず側近まで差し出すよう求めて来た。
現在王宮では、貴賓館へ若く見目の良い男性を近付ける事を禁じているが、執務に著しい損害を与えている。
王女殿下はアルフレッド王太子の妃になったと勘違いをしており、毎日王太子を執拗に追いかけまわす為、迷惑極まりない状況である。
アルフレッド王太子には、既に妃にしたいと考えている皇女がおり、王女殿下との婚姻は一切考えてはいない。
真面目に学園へ通い、勉学に励む事もしないのであるならば、即刻王女殿下を引き取られよ。
これ以上我が国へ損害を与えると言うのならば、慰謝料の請求も考えている。
王女殿下が我が国で懐妊された場合、一切の責任はルタオー王国にあるとし、この場合も多額の損害賠償を求める所存である。
ルタオー国王は、ロイズ国王が相当怒っていると理解したのだが、王女を引き取る気は無いのである。
損害賠償や慰謝料を請求して来たとしても、王女を引き取るより余程安上がりなのだ。
アレは、ルタオー王国でも害悪でしかないのである。
しかしアルフレッドが、バーバラの美貌に魅了されなかったと言うのは、些か信じ難かった。
帝国との所縁を持つために、泣く泣く愛し合う二人が引き離されたのだとしたら、王女が哀れだと思うのである。
ルタオー国王は、バーバラの為に譲歩しようと考え、筆を取ったのだ。
ロイズ国王に向けて、側妃でも構わないので、愛し合う二人を引き離さないで欲しいと訴えたのだった。
手紙を受け取ったロイズ国王は、当然憤慨した。
「ルタオー国王は私をおちょくっているのか?何が側妃でも構わんだ。愛し合う二人だと?どこを、どう捻じ曲げたら、あの様な阿婆擦れを愛せるというのだ。アルフレッドを馬鹿にしているとしか思えんぞ」
これにはロイズ国王も怒りが頂点に達し、手紙を読み終わった途端くしゃくしゃに握り潰した後で、何度も踏みつけたのだ。
流石に他国の国王から届いた公文書を、踏みつけたままには出来ないので、臣下が拾いファイルに仕舞ったのは言うまでもない。
ロイズ国王は側妃は要らないと、バーバラの様な阿婆擦れを娶る必要は無く、アルフレッドと皇女の関係は円満だと伝えたのだ。
次はルタオー国王が、ロイズ国王からの手紙を読んで憤慨する番であった。
「どう言う事じゃ。バーバラの美貌に魅了されぬ奴など、男として不能なのではないか!皇女と相思相愛だと?そんな出鱈目を、誰が信じると思っている!バーバラよりも、美しい娘がいる訳がなかろう。ワシを馬鹿にしとるのか」
こちらも手紙を握りつぶし、足で踏み付けはするが、破く事はしなかった。
主が踏みつけてしまった公文書を、臣下は丁寧に広げて皺を伸ばし、きちんとファイルに仕舞いながらため息が漏れる。
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