224 / 293
六 ずっと、傍にいたいです。
side降渡16
しおりを挟む……二人は、愛した人が心の真ん中にいる。
とうに亡くしていても、その場所は譲らない。
愛した人を間違えない。愛すべき人を、間違えない。自分の感情を、正しく自分のものとしておく。それが意志の強さ。
「諏訪山さんなら上手く降渡くんを操作しそうだよねえ」
「尻に敷かれるのは明白だな。負けてろ」
「負けるな、じゃないんですか⁉」
それって励まし!? ツッコむと、龍さんは素知らぬ顔をする。
「おめーみたいなヌケサクは諏訪山の娘ちゃんみてーな思考の強い子に押さえつけられててトントンだ。周りの被害が少なくなるからちょーどいい重石だよ」
「絆を何だと思ってんですか!? そもそも俺って人間扱いされてます!?」
周りの被害って俺何したっけ!?
「さーてなー」
「相性がいいと、いいねえ」
「反対されるより辛いかもしれないんで俺もう行きます!」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
毎日告白
モト
ライト文芸
高校映画研究部の撮影にかこつけて、憧れの先輩に告白できることになった主人公。
同級生の監督に命じられてあの手この手で告白に挑むのだが、だんだんと監督が気になってきてしまい……
高校青春ラブコメストーリー
冥界区役所事務官の理不尽研修は回避不可能 〜甘んじて受けたら五つの傷を負わされた〜
田古みゆう
ライト文芸
不慮の事故に巻き込まれた僕。
目覚めた場所は、黄泉の国への入り口だった。
このままでは、地獄行き決定!!
目の前にいる小鬼と事務官は楽しそうにそう言い放つ。
あんまりだ!
何も悪いことなんてしていないのに、そんなのってないだろう〜!!
名もなき朝の唄〈湖畔のフレンチレストランで〉
市來茉莉(茉莉恵)
ライト文芸
【本編完結】【後日談1,2 完結】
写真を生き甲斐にしていた恩師、給仕長が亡くなった。
吹雪の夜明け、毎日撮影ポイントにしていた場所で息絶えていた。
彼の作品は死してもなお世に出ることはない。
歌手の夢破れ、父のレストランを手伝う葉子は、亡くなった彼から『給仕・セルヴーズ』としての仕事を叩き込んでもらっていた。
そんな恩師の死が、葉子『ハコ』を突き動かす。
彼が死したそこで、ハコはカメラを置いて動画の配信を始める。
メートル・ドテル(給仕長)だった男が、一流と言われた仕事も友人も愛弟子も捨て、死しても撮影を貫いた『エゴ』を知るために。
名もなき写真を撮り続けたそこで、名もなき朝の唄を毎日届ける。
やがて世間がハコと彼の名もなき活動に気づき始めた――。
死んでもいいほどほしいもの、それはなんだろう。
北海道、函館近郊 七飯町 駒ヶ岳を臨む湖沼がある大沼国定公園
湖畔のフレンチレストランで働く男たちと彼女のお話
★短編3作+中編1作の連作(本編:124,166文字)
(1.ヒロイン・ハコ⇒2.他界する給仕長の北星秀視点⇒3.ヒロインを支える給仕長の後輩・篠田視点⇒4.最後にヒロイン視点に戻っていきます)
★後日談(続編)2編あり(完結)
頭取さん、さいごの物語~新米編集者・羽織屋、回顧録の担当を任されました
鏡野ゆう
ライト文芸
一人前の編集者にすらなれていないのに、なぜか編集長命令で、取引銀行頭取さんの回顧録担当を押しつけられてしまいました!
※カクヨムでも公開中です※
聖ウァレンティヌスの日
阿々 亜
ライト文芸
「この世界の全ての恋人たちに呪いあれ......」
彼氏いない歴=年齢の輪蓮千夏28歳は、バレンタインデーを楽し気に過ごす恋人たちを今年も呪っていた。
親友の小原葵は3年付き合っている彼氏がいるが、彼氏の仕事が忙しくバレンタインデーも会えないとのことで、千夏と葵は都内のカフェでランチを食べていた。
しかし、葵の携帯に彼氏から連絡が入り、今から会って欲しいという。
千夏は嫉妬で怒り狂うが、どうも彼氏の様子がおかしいようだった。
果たして、彼の用件とは?
私も貴方を愛さない〜今更愛していたと言われても困ります
せいめ
恋愛
『小説年間アクセスランキング2023』で10位をいただきました。
読んでくださった方々に心から感謝しております。ありがとうございました。
「私は君を愛することはないだろう。
しかし、この結婚は王命だ。不本意だが、君とは白い結婚にはできない。貴族の義務として今宵は君を抱く。
これを終えたら君は領地で好きに生活すればいい」
結婚初夜、旦那様は私に冷たく言い放つ。
この人は何を言っているのかしら?
そんなことは言われなくても分かっている。
私は誰かを愛することも、愛されることも許されないのだから。
私も貴方を愛さない……
侯爵令嬢だった私は、ある日、記憶喪失になっていた。
そんな私に冷たい家族。その中で唯一優しくしてくれる義理の妹。
記憶喪失の自分に何があったのかよく分からないまま私は王命で婚約者を決められ、強引に結婚させられることになってしまった。
この結婚に何の希望も持ってはいけないことは知っている。
それに、婚約期間から冷たかった旦那様に私は何の期待もしていない。
そんな私は初夜を迎えることになる。
その初夜の後、私の運命が大きく動き出すことも知らずに……
よくある記憶喪失の話です。
誤字脱字、申し訳ありません。
ご都合主義です。
余命-24h
安崎依代@『比翼は連理を望まない』発売中
ライト文芸
【書籍化しました! 好評発売中!!】
『砂状病(さじょうびょう)』もしくは『失踪病』。
致死率100パーセント、病に気付くのは死んだ後。
罹患した人間に自覚症状はなく、ある日突然、体が砂のように崩れて消える。
検体が残らず自覚症状のある患者も発見されないため、感染ルートの特定も、特効薬の開発もされていない。
全世界で症例が報告されているが、何分死体が残らないため、正確な症例数は特定されていない。
世界はこの病にじわじわと確実に侵食されつつあったが、現実味のない話を受け止めきれない人々は、知識はあるがどこか遠い話としてこの病気を受け入れつつあった。
この病には、罹患した人間とその周囲だけが知っている、ある大きな特徴があった。
『発症して体が崩れたのち、24時間だけ、生前と同じ姿で、己が望んだ場所で行動することができる』
あなたは、人生が終わってしまった後に残された24時間で、誰と、どこで、何を成しますか?
砂になって消えた人々が、余命『マイナス』24時間で紡ぐ、最期の最後の物語。
キッカイ町立図書館フシギ分室・怪奇現象対策課 〜キッカイ町の奇怪な日常〜
牧田紗矢乃
ライト文芸
幼い頃からのあこがれだった図書館での勤務が決まり、大喜びしていた私の目の前に現れたのは今にも崩れそうなボロボロの公民館でした。
しかもそこにあったのは図書館の名を借りた「怪奇現象対策室」なんて名前の怪しげな組織。
平穏なようでどこか奇妙なここキッカイ町で起こる不思議現象たちの真相を暴くため、日々奮闘しているらしいのですが……。
一日も早くちゃんとした図書館で働かせてもらえるよう、徹底的に抗議しつつ真面目に働きます!?
他の小説投稿サイトでも公開中。
不定期更新となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる